◆◆ データ活用の目的 ◆◆
昔、20代のころに読んだユダヤ・ジョークの中に面白ものがあります。 細かなことは忘れていますが、概略は以下のようなものです。
ユダヤ教では司祭のことを”ラビ”と言います。 ユダヤの人は、何かあると”ラビ”に相談に行きます。
ある朝、ニワトリを飼っていた男のニワトリが40羽死んでいます。
ビックリした男は、ラビに相談に行きます。
「ラビ様、今朝うちのニワトリが40羽しました。どうしたら良いのでしょうか?」
相談を受けたラビは、すぐに答えます。
「わかりました。そしたら、〇〇を餌の中に入れて、残ったニワトリに食べさせなさい」
男を喜んで帰って、その〇〇をニワトリに食べさせます。
ところが翌朝、さらに30羽のニワトリが死にました。
男はすぐさまラビに相談に行きます。
ラビは、話を聞くとすぐに別の答えを授けました。
「それはお困りでしょう。□□を餌の中に入れて、ニワトリに食べさせてください」
男は感謝して帰り、その□□を残ったニワトリに食べさせます。
翌朝起きるとさらに60羽のニワトリが死んでいました。
男はまたラビに相談に行きます。
「なるほど事態は深刻ですね。それでは△△と●●を混ぜて、ニワトリに・・・」
と言いかけて、ラビは男を見つめます。
そして、こう問います。
「私の知恵はまだまだあるが、あなたのニワトリは、あとどれくらい残っていますか?」
以上です。 中々意味深いジョークとは思いませんか。
原因を究明することなく、施策を打ち続ける。これではダメだということです。 世の中にあるよくある傾向を皮肉ったジョークです。
実際、施策はいくらでもあります。 ただ、効果の上がるものは、限られているということです。 もちろん、万能施策というものはないので、効果の上がる施策とは、 問題の原因を除去してくれるものに限られている、ということになります。
この原因を究明するのに役立つのがデータです。 データを活用すれば、どのようにホール運営や経営に役に立つのか、 その知識があると無いとでは、稼働や収益に大きな差が出来てきます。
施策を実行するためには、経費がかかります。 加えて本来上げられるはずの利益を逃します。 したがって、無駄な施策を打っていると、企業の体力を急速に失わせます。 的確に有効な施策を打つ企業と比べると、雲泥の差となります。
データの収集も大切ですが、データの活用ももっと大切です。
データ活用は、問題発見力や問題解決力を高めます。
繁盛するコミュニティホールを作るためは必要なスキルです。
難しい話はできませんので、簡単な話をしていきたいと思っています。
興味が湧いた方は、さらに詳しい研究をお奨めします。
公開日:2017年6月28日