本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2017年7月 目次 □□□

 平均寿命がさらに伸びて男女とも世界第2位!

 先週の27日に厚生労働省が、2016年の日本人の平均寿命が、 男性0.23歳、女性0.15歳伸びて、 男性が80.98歳、女性が87.14歳と発表しました。 男女とも世界第2位だそうです。

 統計を取り始めたのは、70年前の1947年です。そのころは、男性50.06歳、女性53.96歳だったので、 男女とも約1.61倍も寿命が伸びたことになります。 今年4月公表の将来推計人口では、平均寿命のさらなる上昇が見込まれ、 2065年に男性で84.95歳、女性で91.35歳に達する可能性が示されています。

 長寿というのは、”めでたい”とされていますが、 本当にそうなるためには、国民のさらなる努力が必要となります。

 それはみなさんもご存知のように医療費の問題が大きいからです。 厚労省の発表によると2015年度の医療費は41.5兆円とどんどん膨らんでいます。

 このままでは国の負担もバカにならないので、国民全体に健康意識を植え付けるため、 「健康寿命」という言葉を大きく打ち出しています。 健康である期間が長ければ長いほど、本人も国も助かるからです。

 企業の経営理念の文言の中に、『社会貢献』や『地域貢献』という文字を入れられているところを多くあります。 現在では、お客様や地域の人の『健康』サポートすることは、 立派な『社会貢献』や『地域貢献』と言えると思います。

 ホールの中でも、健康を促進するための取り組みや、情報提供をされているところも結構見かけます。 パチンコ自体も脳の活性化につながり、認知症の抑制を果たしている可能性は高いと思います。 特にスタッフとの会話などは、一人暮らしや近所とのお付き合いがあまりない方にとっては、価値があります。

 自店を「ただのパチンコ屋」という見方もできますし、 「レジャーを通して健康を促進する事業」という定義もできます。 自店をどのように見るかで、ホールの運営やスタッフの行動、 最終的にはお客様や地域の方の意識や見方が違ってきます。

 長寿国で幸せな国にするために、 まず、自店から健康に関する取り組みを始めるのは素晴らしいことではないでしょうか。 そして、すでに健康の勉強会やお客様健康クラブなど、健康への取り組まれているホールの方は、 ますますその影響力を高めていただきたいと思っています。

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 景品やポイント交換商品にあらたな風を吹き込む!

 いきなりですが、『クレンズフード』をご存知ですか?
 あらたなキーワードとして注目されているそうです。
 東京で行われた、クレンズフードを使った期間限定メニューの発表会に、多くの取材陣が来ていました。

 クレンズフードとは、カラダの中をクレンズ=浄化して体質改善をする食べ物のことを指すそうです。

 腸の働きに注目し、腸を整えることで免疫力をアップさせたり、新陳代謝を向上させることで、 健康なカラダに導いていくというのです。

 しかし、よく考えてみると腸の働きを整える食べ物は昔からありました。 例えば、ヨーグルトなどで、乳酸菌とか、ビフィズス菌入りのものとかです。 でも、カラダによいのでヨーグルトを毎日食べましょうと言っても、 当り前のようで、インパクトはないのではないでしょうか。

 ところがこんな文句で奨められたらどうでしょう。
「加齢による身体の変化とともに、 善玉菌と悪玉菌のバランスで決まる腸内環境も変化していきます。 『クレンズフード』で腸内菌のバランスを整えて、 いつまでも健康で、美しく生きていきたくありませんか?」

 そう言ってヨーグルトを奨められると、 なんか今までと違う機能を持った食品のように感じませんか?

 新たなカテゴリーを作ることで、 人にこれまでと違うインパクトを与えることが出来ます。

 お客様に健康志向の人が多い場合、 限定景品でクレンズフードを取り扱うなどすれば、 「クレンズフードって何?」ということで、 コミュニケーションもとれ、競合店との違いも打ち出せるのではないでしょうか? クレンズフードは、パスタやお茶などいろいろ出ています。

 男性には自分自身の健康以外にも、奥様に喜ばれる景品ということで、 DMを奥さん向け作成して、奥様に主人を自店にくるように誘導してもらうのも悪くないでしょう。 もちろんDMは、OtOーDMと言われる関係づくりDMで送るのが良いしょう。

『クレンズフード』など、成長している新しいキーワードを、 地域で一番早くホール運営に活用してみるのも、他のホールとの違いを出せて、面白いかもしれません。

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 常識にとらわれない発想で稼働率30%が80%に!

 稼働と聞くと、パチンコ店を連想しがちですが、 残念ながらそうではありません。 実は昨日、ニュース報道番組のWBSで、客室稼働率30%を80%まで伸ばした ビジネスホテルを紹介していました。ホテル名は「ホテル グリーン コア」です。 埼玉県幸手市にあります。

 稼働率が上がった理由が、ビジネスホテルなのにベットを無くしたことに あったということなんです。 ベットを無くすとなぜ稼働率が上がったのでしょうか?

 その理由は、ベットを無くしてフローリングにすることで、使い勝手が良くなった。 机も移動しやすモノにしたり、 フローリングで床を底上げしたので、掘りごたつ形式で机を使えるようにしたり、 とにかく自分の好きなようなレイアウトにでき、 ホテル内での日報作成などの仕事がやりやすくなった。 それと、ごろ寝が出来るので快適という人もいました。 結果として、ビジネスマンの利用率が上がった。

 それと、これまでビジネスマンの利用しかなかったこのホテルに、 家族連れが稼働の悪い土日に、宿泊してくれるようになった。 理由は安さもありますが、小さい子供がベットから落ちる心配がないので、 安心して泊まれるとのことでした。

 既存ユーザーの活性化にプラスして、新ユーザー層が稼働の悪い土日を利用することで、 稼働が80%まで上がったのでした。

 ビジネス的知見ということになると、 既存ユーザーは現状に必ずしも満足していないので、 改良の余地は有るということです。

 朝の客層が欲しいなら、朝来るお客様はどういうサービスをすれば、 もっと来たくなるのか、さらなるニースを探るというものです。 常識にとらわれないということで、店内で議論をしてみるもの良いかもしれません。

 しかし、私がこのホテルの話で面白かったのが、全室をフローリングにする手法でした。 実はフローリングに改装したのですが、 そのフローリングの基本材料がすべて段ボールだったというところです。 床材料だけでなく、机などの家具も段ボールで作っています。
 もちろん段ボールには、木材の壁紙のようなものを貼っていますので、一見するとわかりません。 それに厚めのダンボールなので強度も問題ありません。 改装費は通常より30%安く出来たそうです。

 面白いのは、段ボールは軽く、フローリング自体も取り外しが簡単に出来るところです。 多くのパチンコホールでは、休憩室が作られています。 もし、手軽にフローリングに改装が出来れば、 ホールに変化を持たすことができるのではないでしょうか。

 高齢者のユーザーは、ふかふかの椅子より、 靴を脱いでフローリングでゴロ寝をする方が、休憩になるかもしれません。 自店が大切にしているお客様に、直接ヒアリングをしてもいいかもしれません。 もしかしたら、たいへん喜ばれるかもしれませんよ。

 ニーズがあるとわかれば、店内の面白イベントの演出に合わせて、フローリングにし、 改装のチラシを打つのも良いかもしれません。 靴を脱ぐとくつろげますから、 スタッフとの会話やお客様同士の話が弾むかもしれません。 コミュニケーション促進施策にもなります。

 そして、頃合いを見てフローリングを取り外したりして、もとの休憩室に戻し、 ホールの変化を演出するのも悪くはないと思います。

 この段ボールメーカーは、「創造紙材株式会社」というところで、 茨城県古河市にあります。 実はこの会社、先ほどの「ホテル グリーン・コア」の関連会社です。

 幸手市の「ホテル グリーン・コア」に泊まって、 良ければ休憩室の改装を考えてみるのも面白いかもしれませんね。

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 暑い夏、油断が招く身近に起こる事故

 暑い日が続いています。昨日の話ですが・・・

 娘が孫を毎朝保育園に送っていく。 その途中で出会う近所のご高齢の方が、いつも元気よく挨拶をしてくれる。 でもその人が、その日まったく元気が無かった。

 娘が心配して、「何かあったんですか?」と声を掛けると、 「実は、昨日、9歳になる孫が亡くなった」と言われる。 話を聞くと熱中症でなくなったと言うことなのですね。 その話を聞いて、帰ってから新聞で確認すると、詳しい話が出ていたそうです。

 そのお孫さんは、お母さんと一緒に病院に行った。 お母さんは病院に用事がある。 その9歳のお子さんは、ゲームを車内でしていたそうです。 お母さんは、車のキーをその子に渡して、病院の中へ入っていった。
 その時には、病院の用事はすぐにでも終わると思ったのでしょう。 また、9歳の子供ですから、暑ければ車から出て、病院の待合室で待っているだろうと思ったのかもしれません。

 お母さんが車に戻ったのは1時間半後だったそうです。 車の中で子供がぐったりしている。熱中症です。 すぐに病院に運び、手当てをしたが、夜半には亡くなったそうです。 お母さんの無念の思いは、いかばかりかと感じました。

 パチンコ業界では、子供の車内放置の防止に毎年力を入れています。 でも店単位で考えると、事故というのはまず起こらない。 だから、駐車場の見回りなどは、ほとんどは無駄足になります。 気が緩んでくるとまず、大丈夫だろうと考えてしまうかもしれません。

 しかし、身近にこのような事故が起こっているのを知ると、 みなさんの行っている子供の車内放置の防止の努力は、たいへん意義のある行為だと改めて思います。 暑い中、大変だとは思いますが、頑張っていただきたいと思います。

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 サマージャンボ宝くじの売上は半減してる!

 サマージャンボ宝くじの発売が先週18日から始まりました。 みなさんは宝くじは買われますか?

 このサマージャンボ宝くじは、1979年に初めて登場し、 当初の当選最高金額は2千万円だったそうです。 それが、だんだん当選金額が上昇していき、1億円になり、 今回は前後賞を合わせると7億円と、 昔では考えられないくらい高額になっています。

 でも、なぜこんなに高額にしているのでしょうか? 1億円の当たりでは不満だという人が何人もいて、 みずほ銀行が、仕方なく高額当選を作っているのでしょうか? 普通の人は1億円も当たれば十分だと思うのですが、みなさんはいかがですか? もちろん以前のテレビCMのように、巨大ロボットを作っている人は別でしょうが、 7億円ないと買えないものはあまり思いつきません。

 現在、サマージャンボ宝くじの売上は1994年のピークの半分近くになっているそうです。 考えられるのは、高額当選を餌に、サマージャンボ宝くじの購入者を増やすということが、 最大の理由のように思えます。 しかし、グラフにすると当選金額の高額化に伴い、売り上げがダウンしているように見えます。

 サマージャンボ宝くじに対する不満の声は、「当たらない」というものが一番多いようです。 そこで今回、当選本数を増やした 「サマージャンボミニ1億円」 「サマージャンボプチ100万円」 を同時に発売しています。

 今後はどうなるのか。 おそらくさらに減るのではないでしょうか。 夢を買うということで、ジャンボ宝くじを買い始めた人は多いと思いますが、 発売されて、39年目にもなると、はずれ続けて39年になる人もいるということです。

 年数が経てば経つほど諦める人が出てくるでしょう。 それにニュースを見ていると売り場に並んでいる人は、高齢の方が多い。 人口減少を加味すると売上は厳しくなるでしょう。

 何よりも当たった人は、人に言わない。 身近に宝くじに当たって大金持ちになった人がいない。 いくら数字上で当選者がいると言われても、架空の出来事に感じてしまいます。

 これはパチンコも同じで、いかにスタートを回しても、 お客様にとっては当り体験や勝ち体験ができないように感じてしまう。 そうなると投資金額をあまりしなくなるので、 さらに当たらないという悪循環になってしまいます。 人が多い時は、目立たないのですが、お客様とホールの信頼関係がキーになります。 信頼関係は投資金額の低下を防いでくれるので、最悪の状態を避けてくれます。

 さて話を元に戻してサマージャンボ宝くじですが、 本当に当たった話を聞かないのかと言えば、 だいぶ昔になりますが、深夜タクシーで難波駅から自宅の奈良まで乗ったとき、 タクシーの運転手がこんな話をしていました。

「宝くじって、本当に当たる人は当たるんですね」
「どういうことですか?」
「実は、この間乗せたお客さんですが、携帯電話で2千万円当たったと言ってたんで、 『おめでとうございます。凄いですね』て言ったら、 『2千万円は大したことないよ。1億の宝くじ2回ほど当てているから』って言われました。 当たる人は当たるんですね」
 私は、その言葉が妙に印象に残っています。

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 東京都の無電柱化推進を本格化!

 小池知事は、東京都の無電柱化を本格的に進めるというニュースがありました。 そのため東京ビッグサイトで行われた『第3回無電柱化推進展』(19日~21日)に出席し、 「東京都における無電柱化の取組について」と題した講演をされています。

 現在、東京都の無電柱化は7%しかなく、ロンドンやパリの100%と比べると かなり無電柱化の度合は低くなています。

 無電柱化の狙いは、
 ①地震の時、電柱倒壊による道路封鎖の排除(防災機能向上)
 ②美観(東京オリンピックに向けた国際都市のPRを含む)
 ③歩道の通行快適性の向上(電柱が原因として事故の防止)
などが上げられるそうです

 以前から言われていたそうですが、なんせお金がかかる。 1キロ無電柱化するのに、約5億3千万円かかるそうです。

 東京都内には、現在電柱が約75万本あり、工事費用総額は、 試算で7千億円ぐらいかかるそうです。

 でも、市場として考えると、電線業者や関連業者にとっては、ビジネスチャンスですので、 『無電柱化推進展』等を毎年開催して、行政へアプローチをしているのです。

 ちなみに他の年の無電柱化率は、大阪5%、京都2%となっています。
 私は奈良に住んでいますが、田舎の観光地ですので、無電柱化を進めると、 奈良町などの昔の街並みは、雰囲気がでて良いのにと思っています。

 さて、話を元に戻します。私は、このニュース報道を見ながら、この無電柱化推進は、 小池知事が、自己の業績を都民の胸に残す施策としては、非常に有効ではないかと感じました。

 大きな建物を立てても、恩恵を受けるのは一部の人ですが、 無電柱化が推進されれば、景観は良くなり、 電柱により視野がふさがれることによる狭い生活道路での危険が減る。 生活実感として、自分達の税金が有効に使われているという思いを持つのではないでしょうか。

 どんなに良いことをしても、身近にそれが分かるものが無ければ、 人はその良さを理解できません。 逆に、その良さが実感できれば、強力な応援者になってもらえます。

 豊洲問題は確かに大きな問題ですが、それを上手く処理したとしても恩恵を感じるのは、一部の人でしょう。 しかし、この無電柱化は、身近な生活とかかわりがあり、都民の多くが都政の良さを実感できるでしょう。 おそらく小池知事のファンが増え、再選率も高くなり、都民ファーストへの評価も高まるでしょう。

 コミュニティホールの十分条件の中でも、 お客様へ伝える仕組みが大切という話を何度もしています。 お客様がホールが実行している良いことを、自然に伝えることで、ファンが増えます。
 良いことをこっそりやるのは、「陰徳」と言って、徳の積み方では賞賛されます。 しかし、商売の場合は、「陽徳」も織り交ぜることが大切と考えています。 つまり、良いことを知ってもらうことです。

 この無電柱化は昔から言われていたようですが、小池知事が本気で取り組むことで、 評価は小池知事一身に集まるでしょう。

 この小池都知事のやり方を活かすとすれば、 もしかしたら、自身の会社やホールで、以前から懸案であった、なすべきことがあるかもしれません。 それをこの機会に本格的に取り組むことを検討するのも、 他業界から学ぶということでもないですが、良いかもしれませんね。

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 日傘男子を広める会!

 昨日18日に埼玉県で、日傘を利用する男性を広める会が立ち上がりました。 日本洋傘振興協議会が、埼玉県庁でイベントを開きました。 県職員が「日傘男子広め隊」の隊員になっているようです。

 なぜ、埼玉県と考えると、日本一暑い街と認知されている熊谷市があるからではないか、 と個人的に思っています。何度も行きましたが、夏はやっぱりものすごく暑いですね。

 埼玉県内では熱中症で病院に搬送される7割は男性ということで、 男性の暑さ対策が急務となっています。 そこに目を付けたのが男性の日傘の普及です。

 環境省も、日傘は体感温度を5℃から7℃下げるので、 女性だけでなく、男性も日傘を差すことを奨めています。

 ただ男性用日傘は、日傘全体の5%ぐらいしかなく、 今回「日傘男子広め隊」プロジェクトで30%までの拡大を目指すということです。

 なお、男性用は、晴れ雨兼用になっていて、ゲリラ豪雨にも対応できるものだそうです。

 現在の猛暑を考えると、歩いてこられるお客様には、 おススメしても面白いかもしれませんね。

 あるいは、男性用日傘を取り寄せて、会員の方に貸し出すのも悪くはないかもしれません。 もしろん、女性のお客様もいらっしゃるので、女性用の日傘も購入しておく必要があるかもしれません。 但し、女性は当たり前に日傘を利用されている方も多いので、形だけの取り揃えになるかもしれません。

 外回りのサラリーマンのお客様に、男性用日傘を提案するのも悪くないと思います。 ゴルフをされるお客様にもお勧めですね。

「お客様の健康」をホールのテーマにされているなら、 その一環として紹介するもの良いかもしれません。

 関心の高そうな景品イベントをして、お客様の再来店を促す。 せっかくの「日傘男子広め隊」プロジェクト、連絡をして何らかのコラボが出来れば、 面白いかもしれませんね。

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 猛暑の夏、ナイトレジャーが人気!?

 夏本番となり、毎日、暑い日が続いています。 でもこう暑くては、何か気分転換をしたい。 暑い中でのレジャーはたいへんです。 そこで人気が出てきているのが、日が落ちてからのレジャーです。

 じゃらん編集部が調べた 「夏にやってみたい、ナイトアクティビティランキング」が 発表されていました。 順位は次の通りです。

 1.星空ナイトハイク(夜にハイキング)
 2.ナイトアクアリウム(夜の水族館)
 3.ナイトクルージング
 4.ナイトBBQ(夜のバーベキュー)
 5.ナイトプール

 2と5は、施設がらみのもので、今まで昼の営業が主体であったものを、 夜間まで延長して営業しているのが特徴です。

 もちろんターゲットは大人になるので、雰囲気をがらりとチェンジして、 音と光で幻想的な雰囲気を出し、非日常感を味わえる。 そして、夜限定の飲み物(光る氷入りカクテル)などを出しています。

 いずれもキーになるのは女性客だそうで、 女性の人気になるような仕掛けや演出が大切だそうです。 そして、施設の運営側が言っていたのは、違うパイを狙うことで、 入場者をまだまだ伸ばすことができるという事でした。

 確かに、昼の延長を夜までしていても、お客様はあえて行きたいと思うのかと言えば、 そうではないでしょう。 しかし、昼とは違う夜の演出があるとなると、好奇心がくすぐられますし、 違うレジャー気分が味わえるかもしれません。

 これはパチンコホールでも同じです。 昼と同じに夜営業をしていても、何も面白くなりません。 夜ならでは演出を考えて運営してみる。

 例えば、夕方6時からは、
 〇制服が浴衣になるとか。
 〇駐車場にイルミネーションが点灯するとか。
 〇ノンアルコールビールやノンアルコールカクテルを出すとか。
 〇店舗の壁面を使い、1時間ごとにプロジェクションマッピングを行う。
 〇店内の照明が少し暗めになり、間接照明が多くなるとか。
 〇また、電子イーゼルなら、夜用の宣伝にする。
 〇休憩室のTVの映像も夜用の映像を流すなど、
いろいろ工夫ができるのではないでしょうか。

 暑さを忘れ、非日常を味わいたいと思う人が増えるように思います。 同じパチンコ店に行くなら、そんなことをしているホールにちょっと寄ってみたい、 というような動機付けになるかもしれません。

 大切なことは、昼の延長で夜を頑張ることではなく、 ナイト営業をするという気持ちの切り替えです。 それが、お客様に新鮮さを与えるのです。

 当然、やる限りは効果があるかどうか、 データで検証してみることをお勧めします。 検証の考え方については、近々に研修講座をつくりますので、 興味のある方はご利用ください。

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 歯の定期健診

 私は虫歯になるのが嫌なので、歯の定期検診を受けています。 3~4ヵ月に1回ですが、近くの歯医者さんに通っています。
 昨日も歯と歯茎をチェックしてもらい、 歯にたまった歯石を取ってもらうために行きました。

 前回行った時、歯周病になると骨が解けるので、注意するようにと言われ、 なるべく歯と歯茎を磨くようにしていました。 ところが、しばらくすると冷たいものが歯にみる、 さらに温かいものも歯に沁みるようになったのです。

 これは歯周病の影響で骨が解けてきているのではないかと思い、 歯周病対策用の歯磨き粉を買い、それを使って歯や歯茎を磨いていました。
 家内に言うと、知覚過敏用の「シミテクト」という歯磨き粉を買ってきてくれました。 私は、薬が歯茎に沁みるように力を入れて歯磨きをしていたのですが、 あまり改善していないような感じがしていました。

 そこで歯の定期検診の時に、いつも担当してくれている歯科衛生士に話をすると、 歯の手入れをする前に、先生に診てもらいますと言って、歯科医師とチェンジしました。

 歯科医師は私の歯をと歯茎を点検し、歯の根元のエナメルに傷がつき、 象牙質ぞうげしつが一部露出しているような感じになっていると言われ、 このために知覚過敏が起こっているとのことでした。

 暑い食べ物が沁みるのは、中の神経が炎症を起こしている証拠で、 もっとひどくなると、何もしてなくてもうずくようになると言われました。 そうなると、歯の神経を抜かないとダメになるとのことでした。

 そして、歯の根元が傷ついたのは、歯ブラシを当てて強く磨くことで、 傷がついたと言われました。 私が歯の健康を守るために良かれと思い、歯ブラシをあてて強く磨いていたのが裏目に出たのです。

 歯科医師がエナメル部分の応急処置をしますので、しばらく様子を見てくださいと言われました。 その後、歯科衛生士の女性の方が、歯ブラシを使い方を説明してくれました。 歯ブラシの使い方の説明は、昔受けていたのですが、今のような状況でもう一度受けると、 なるほどと思う部分が多々ありました。

 これまで自分の歯の磨き方は問題ないと思っていたのですが、 実際に不都合が出ると、なぜ不都合が出たのか、原因を調べる必要があると反省しました。 原因を調べることなく、薬用歯磨きを買い、さらに強く歯を磨いていたことが、 事態をさらに悪化させていたとは、思いもよりませんでした。

 日頃クライアントの人達に、原因を追求することなしに、対策を打っても、当たりはずれの運試しになってしまうと言っているのですが、 これを自分の私生活にも当てはめてやらないとダメだと反省しました。

 今回たまたま定期検診を受けていたので、良かったのですが、 もし、そうでなければもっと大変なことになっていたのでしょう。 もちろん、昨日から、力を入れることなく歯と歯茎の間を丁寧に磨いています。

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 東京に新しいラグジュアリーホテルが出来る

 今週、森トラストは、2020年までに、 東京に新しいラグジュアリーホテルを2軒作るという発表がありました。

 ラグジュアリーホテルは、5つ星の最高級ホテルです。 世界の富裕層が好んで泊まるホテルです。 観光の経済効果は、ラグジュアリーホテル数と高い相関関係があると言われています。

 現在、東京にはラグジュアリーホテルと言われるホテルは、18軒あるそうですが、 数は多いのかと言えば、そうではなく、国際都市としては、かなり少ない状態です。 他の国際都市と比べると、ロンドン75軒、パリ57軒、ニューヨーク56軒となっています。 ご覧の通りかなり少ない。

 そこで森トラストは、マリオットホテルグループと提携し、 まだ日本に来ていない「エディション」という名前のホテルを銀座と虎ノ門にオープンするというのです。

 提携するマリオット・インターナショナルは30のホテルブランドを持つ大企業で、 自身の持つブランドを3種類に分けています。

 ①ラグジュアリー  ・・・ザ・リッツ・カールトン、エディション等
 ②プレミアム    ・・・シェラトン等
 ③セレクト     ・・・フォーポイント等

 そうなんです。有名な「ザ・リッツ・カールトン」もマリオットの傘下に入っています。 1990年に買収されたんですね。
 私も研修では、素晴らしい接客サービスの事例として、結構話しのネタにしていますが、 あの「ザ・リッツ・カールトン」でさえ、お客様が離れ不振の時があったんですね。 時代の変化と共に、新しい富裕層が誕生し、古い富裕層が衰退していく、 その中で、新しい富裕層のニーズやウォンツに対応して行かなかったのが原因と記憶しています。
 それからは自分たちの接客やサービスが、お客様のニーズやウォンツをとらえているのか、 第三者が検証する仕組みを導入しています。

 少し話はそれてしまいましたが、 この「エディション」ですが、2013年にロンドンで開業し、急速に成長していると言われています。 2013年ですから、最近ですよね。 何でも同じ建物は無く、その土地にあった建物を建てるそうです。 今回の出店では、「和」の建築で有名な建築家の隈研吾さんが担当するということですので、 外国から来た人が、これぞ日本というような作りになるのでしょう。

 プロデュースする方は、イアン・シュレーガーという人で、 伝説のディスコと言われている「Studio 54」を作った方です。 インターネットで見ると、この人の経歴の凄さが分かります。

 このイアン・シュレーガーがWBSの単独インタビューで語っていたことが、 とても面白く印象に残りました。

 それは、ラグジュアリーホテルは、富裕層のためだけのホテルではない。 誰にでも開かれたホテルであると強調し、 地元の方が多く来ていただく場所にすることを強調していました。

 そして、ありふれたチェーン店には興味はない。 東京の人も集う場所に泊まり、東京を感じる。 これがこのホテルの目指すところというのです。 ある意味地元密着でであり、コミュニティ的な感じを受けます。

 旅行客が東京の文化を感じるとは、旅行客が地元(東京)の人と触れ合うこと、 というような口ぶりでした。
 勝手な推測ですが、そのための仕掛けをホテルの中にしてくるのではと考えています。

 業界は違いますが、その手法はコミュニティホール作りの参考になるのではないかと思います。 自店のサービスレベルを上げるためには、なるべく高いレベルを知ることが大切です。 今までにない、新しいホテルの在り方が提示されると思うと、 2020年のホテルの開業が楽しみです。

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 VR(仮想現実)を利用したアルバイト研修

 居酒屋の塚田農場を経営するエーピーカンパニーが、 日本初かもしれないというVR(仮想現実)を利用したアルバイト研修を作ったとういうニュースがありました。

 VRを使って何をしたのかというと、塚田農場で出す鶏料理に使うニワトリのすべてを見せるのです。 撮影は宮崎県の養鶏場で、かわいいヒナの誕生から成長までの記録。そして元気なニワトリを殺し、解体し、肉になるまでの全記録です。 アルバイトは、はじめは可愛いとヒナを見ながら喜んでいますが、最後は可愛がっていた元気なニワトリが、殺されて血だらけになり、食材とされていく。 ある意味残酷な映像です。

 でも、その映像を見ることで、可愛いヒナを育てている養鶏場の人の思い。 元気に走り回っているニワトリが急に命を絶たれる思い。 自分が一生懸命に育ててニワトリを解体していく人の思いを感じ、 自分たちが出している料理に対する思い入れが強くなっていくのです。

 見終わった女性のアルバイトのスタッフは、 「お客様に、多くの人の思いが詰まった料理を、残さずにたべてもらうように頑張りたい」 と言っていました。

 私は、自分たちが出す料理が単なる料理ではなく、 大切な命と引き換えに作られていることに気づいたように見えました。

 自分たちの取り扱う商品を詳しく知り、その思いを知り、新たな価値を発見し、 消費者やユーザーに伝えていく。 それにより、消費者やユーザーが多くの気づきを得て、 感謝の気持ちや幸せ感がアップしていくことは、とても大切なことです。

 何より、商品を買いに行って、その商品に詳しいスタッフがいることは、 店に対して大きな安心を生み出します。 これはパチンコ店でも同じことではないでしょうか。

※コミュニティホールの十分条件の8番目に遊技機情報の提供ということで、 台と遊技者の架け橋にスタッフがなることの大切さを説明しています。

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 スターバックスでは世界初のお店誕生!

 6月の末にスターバックスでは世界初となる畳のあるお店がオープンしました。 場所は、京都の二寧坂というところで、観光名所の清水寺の近くです。 「京都二寧坂(にねんざか) ヤサカ茶屋店」

 古民家を利用した店舗で、 すべてが畳と言うわけではありませんが、 床の間があり、掛け軸もかかっている様子を テレビが撮影をしていました。

 スターバックスが大事にしているのは 美味しいコーヒーとくつろげる空間、 それを支えるコミュニケーションとなっています。

 今回の、このくつろげる空間のバリエーションを新たに増やしたということになります。 店舗開発に10年をかけたそうです。 京都に観光に来て、京都らしさを味わいたい人が利用して、満足できる店舗。 そんな店舗のようです。

 スタバは、1996年に日本の銀座に1号店をオープンしてから、 店舗拡大を続けてきました。 しかし、スタバはご存知と思いますが、創業からすべて順調にいったのかと言えばそうではなく、 一時期急激に落ち込みました。 コーヒーもマクドの方が上手いとまで言われた時期もあったのです。
 2002年にスタバの日本法人は赤字に転落します。

 不振の理由は、売上を追求を第一としたために、戦略が教科書的なものとなったのです。 具体的には、性急な店舗拡大とコスト削減効果をねらった画一的店舗開発。 売上を上げるために、商品は売れるものなら何でも販売する。 急速な店舗拡大による人材不足を補うために、マニュアルによる画一的対応。 さらに利益を出すために効率化を優先し、時間を掛けない接客をする。

 その結果、スタバの業績は一旦上昇したのち急激に悪化していきます。 まるで機首を上げ過ぎて失速する飛行機のようですね。

 その時、引退していた実質的創業者のハワード・シュルツ氏がCEOに返り咲き、 美味しいコーヒーとくつろげる空間、そしてコミュニケーションというスタバを原点に戻すということをして、 見事にスタバは復活します。

 実は、美味しいコーヒーもコーヒーだけで美味しく感じるのではないんですね。 顔も見たくない人間と一緒に、美味しいコーヒーを飲むところを想像してみてください。 美味しいコーヒーを想像できました?想像できないですよね。 それは、美味しいコーヒーは、

 美味しいコーヒー = コーヒーの味 × 心の健康(幸せ感)

というような算式で表せるのではないでしょうか。 同じように

 くつろげる場所 = ハード的な空間 × 雰囲気

ですよね。

 心の健康も雰囲気も良好なコミュニケーションによってつくり出すことができます。 業績が悪化したときは、コミュニケーションの大切さを否定していたので、
 美味しいコーヒー = コーヒーの味 × 0 = 0
 くつろげる場所 = ハード的な空間 × 0 = 0
となっていたのではないでしょうか。

 現在、美味しいコーヒーを入れるブラックエプロンのスタッフは、 コミュニケーションが非常にうまいと言われています。

 お客様に対して、美味しいコーヒーの味と工夫したハード的な空間に加えて、 コミュニケーションによる楽しさ(心の健康・雰囲気)を提供することで、 高い支持をえているのです。

 パチンコ業でも同じようなことが言えるのではないでしょうか。

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 100%雨を降らせる雨ごい儀式の秘密

 タイトルを見て、何のことかと思われるかもしれません。 「100%雨を降らせる雨ごい儀式」というものが本当に存在するのか?

 こんな話をすると、多くの方は否定されます。
「そんなものはありえない」

 しかし、昔、世の中にはそういうものが存在しました。 今も存在しているかもしれません。 「雨ごいの儀式」をやれば必ず雨を降らせるのです。

 儀式をやる人間が特殊な能力を持っているかと言うと、そうではありません。 超能力者でもなんでもなく、ただの人です。 でもその人がやれば必ず、雨が降るのです。

 だから、その地域に人からとても頼りにされます。 日照りになると、かならず依頼をされます。 でも、その人はなかなか受けません。 それは、体力が要求されるからです。
 でも、最終的には根負けして引き受けます。 そして、儀式を始めると雨が降るのです。

 ここまで読んで、何お話をしているのかと思われたと思いますが、 実はよくある錯覚の話をしているのです。

 錯覚?

 そうです。もうお気づきの方はいらっしゃると思いますが、 この「雨ごいの儀式」は、雨が降るまで行うのです。
 だから、儀式をやると100%雨が降るのです。 雨が降らなければ、何日も続くので、儀式をする人は、 毎日毎日その儀式に追われてたいへんなのです。 だから、なかなか引き受けないのです。

 これで「100%雨を降らせる雨ごいの儀式」は本当にあることは、 ご納得いただけたと思います。

 業界で言えば、 成功するまで出玉をする。 成功するまで新台を入れ替える。 昔はよくあったように思います。 良くなったところで、成功と定義して成果をまとめる。

 もちろんこれは成功とは呼べない、承服できない、と言われる方もいると思います。 特に、経営者の中には。
 その場合は、成功の定義を明確にすることです。

 例えば、「雨ごいの儀式を始めてから3日以内に雨を降らせてください」 と言えばどうでしょう。 期限を加えることで、因果関係がないものは排除しやすくなり、間違った行為をノウハウと誤信してしまうことは、かなり避けることが出来ます。

 結果が出てから成功基準を決めることは、 なかなか難しいものがあります。 もし、出玉や新台などの成功の判断をしっかりする必要があれば、 事前に、今回の出玉で達成したいものは何か、 今回の新台入替で達成したいものは何か、 ということを明確にしておくことをおススメします。

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 日本人のサービスの生産性が低い理由?!

 6月の中旬にヘアカットの専門店のQBハウスが、ニューヨークにオープンしました。 日本と同じスタイルですが、価格は20$+サービス料(5$)と価格は高めです。 仕事の内容やサービスの質は日本と同じです。 ターゲットは、働くビジネスマン。
 初日は、日本からの理容に興味があるニューヨーカーが来て、 カットされた頭を掃除機で吸われる体験に、「初めての経験」と驚いていました。

 ニューヨークには理容店が260店もあり、 QBハウスのようなカット専門店では、 15$から20$と価格も低く設定しています。

 このような経営環境の中で、QBハウスは勝ち残っていけるのでしょうか?

 ニュース番組のWBSのアナウンサーが、 ニューヨークの同じ20$料金のカット専門店へ行って、実際に髪を切ってもらい、 競合店になるであろう店舗の様子を取材していました。

「2cmほどカットしてください」というオーダーを聞いて、 アメリカの理容師は、いきなりバリカンを取り出してカットしていきました。
 バリカンには、カットした前の人の髪が付着している。 カットしている椅子の周りには、カットされた前の人の髪が散乱している。 店員はそれらのことは、まったく気にしていませんでした。

 最後にWBSのアナウンサーが、 「日本から来たカット専門店をどう思うか?」と質問していましたが、 アメリカの理容師は、
「これまでいろんなところが、何か違いを出そうといろんなことをしているが、 ニューヨーカーが求めているのは、ヘアカットだけであり、 日本からの進出も、あまり脅威とは思はない」
 というような発言をしていました。

 みなさんはQBハウスは勝ち残っていけると思われますでしょうか?

 私はこの発言を聞きながら、昔、パチンコに来る人は 「勝ことしか興味がない」と言っていた店長のことを思い出しました。

 日本のサービスの生産性は、世界に比べて低い。 アメリカの半分ぐらいと言われています。 しかし、それはQBハウスのカットのように、カットだけではなく、 それに付随するものに対して質を高めているからでしょう。 そのために一見すると生産性が悪くなる。 しかし、それが繁盛するポイントになっていたりします。

 私たち日本人は、本来の「サービス」にプラスして、 「快適性」を求めるという嗜好性が備わっているようです。 それに対応する姿勢が、『おもてなし』というものを生み出したのかもしれません。

(蛇足)コミュニティホールへの取り組みは、 メインとしているお客様のホールの居心地を良くするためのものです。 今の仕組み作りが、それに繋がっていれば、その取り組みは間違いないでしょう。 もし、そうでなければ修正が必要ということですね。

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 他業界の新業態が休憩室改善のヒントになる?

 ニュース番組WBSの中で、韓国の書店の新業態が紹介されていました。 ブックバーと言うそうで、本屋の中でビールを飲みながら本選びができるということです。

 発想した女性店主の金珍良(キムジンヤン)さんは、IT企業に勤めている時は忙しくて本を読む時間が無かった。 そこで、会社帰りのビジネスマンでもリラックスできる空間を提供し、本に馴染んでもらうのが狙いだそうです。

 韓国では本離れが進み、韓国文化体育観光省の2015年の調べでは、 1年間に本を1冊(雑誌を除く)も読まない人は34.7%もいるそうです。 理由は「忙しさ」と「スマホ」の影響だそうです。

 このため韓国の書店数は、2003年に5836店舗あったのが、2015年には3675店舗と37%も減少しています。 計算するとこの期間に2日に1店舗の割合で閉店していることになります。

 日本でも、書店でゆっくり本選びができるように、書店内に椅子や机を置き、 ゆっくり本選びができる環境を整える書店は出てきています。 また、スタバと組んでコーヒーを飲める書店もあります。 大阪では、大阪駅ビルで蔦屋とスタバが組んで独特の書店を作っていますが、 私が行くときは、いつも満員です。

 本屋のコンセプトが、「本を買う空間」から「本とゆったりと接する空間」というように、 一部の書店で変わってきているように思います。

 実はここからが、本題なのですが、 この金珍良さんの経営する書店で、読者を増やすためにある面白いことをしていました。

 それは本を読んだら、その書評を書いてお店に渡すと、お礼にコーヒーがもらえるというものです。

 書店は、その書評を本の周りにPOPとして飾ります。 来店した人が、その書評を見て、本に興味を持ち、購入するというのです。

 これを見て、思ったのが、お客様に遊技台評価を書いてもらい、休憩室に貼るなどしてはどうでしょう? もちろん、遊技台評価の書く内容は、「あなたが一番面白かったと思う体験を書いて下さい」 などの誘導は必要ですけど。 休憩室でお客様と会話して、スタッフが代筆するのもありでしょう。 お礼はカフェの試飲券などがいいかもしれません。

 お客様とのコミュニケーションもとれ、仲間で情報を共有し、良いものを教え合うのはコミュニティ的と思いませんか?

 休憩室の遊技台関連のコミックを置いているところに、面白い遊技評価をPOPとして置くのも良いでしょうし、 ホールの遊技台に付けても問題なければ、付けるとか、台横のリーフレットに載せて良いかもしれません。

 お客様は、他のお客様がどう思っているのかを結構気にします。 それなら、この韓国の書店のように、お客様に評価をしてもらう仕組みをホール運営に組み込んではどうでしょうか?

 育成台にお客様同士が親しくなって、ファンクラブ的なものが出来れば悪くないですよね。

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 ふるさと納税に見る地域密着のヒント その3

 『ふるさと納税』の続きの続きですが、「その2」(2017.7.2)で、 「『寄付の魅力』は以下のように分解されると解釈しています」というような話をしました。 その続きです。

  ◎寄付の魅力 = 返礼品の魅力 + 目的(使い道)の共感度

 何故この話にこだわるかというと、 抽象的な物事を分解できないと、それを良くしたい、改善したいと思っても、 自分自身なかなか良いアイデアが出てこなかったり、 同僚や部下に改善を依頼しても、あまり成果が上がらないということを、よく目にするからです。

 例えば、あなたが市役所の「ふるさと納税推進課」の課長だったとしましょう。 市長から『寄付の魅力』を上げて、全国から多くの寄付をしてもらってください。 という指令を受けたとして、『寄付の魅力』とは何なのかを分解できなければ、部下を集めて、
「市長から『寄付を魅力』を上げるように言われたから、頑張ってくれ!」
と言って終わりです。

 それに対して、みんなを集めて、
「市長から要請があった。寄付の魅力を上げる。
 寄付の魅力は、まず『魅力的な返礼品』を探すこと
 もう一つは、『寄付の使い道を明確にすること』だ。
 みんなは、『魅力的な返礼品』を探してくれ、
 私は、市長と話し合い、寄付の使い道を明確にしてくる」
と言えばどうでしょうか。前の例よりは、分かり易いとなります。

 そこで、係長が部下を集めて、
「みんなで『魅力的な返礼品』を頑張って探してくれ!」と号令をかけて、 良い返礼品が見つかるでしょうか?

 ところがそれを聞いた係長がみんなを集めて次のような話をしたとしましょう。 「この「返礼品の魅力」は、次のようなもので成り立っている。

 返礼品の魅力= 質の高さ×(新規性+希少性+地方性)×返礼率の高さ

 私たちの地域の特産品などで、『質の高いもの』食なら美味しいということだ。 それに加えて、『新規性』開発されたばかりのも、『希少性』数が出回っていないもの、 『地方性』全国で取れるのではなく、この地域でしか取れないものなど、 どれか要件を満たすものを探して欲しい。
 なお、返礼率は総務省から3割までと言われているので忘れないように。
 以上の要件を満たすものを頑張って探してくれ!」

 いかがでしょうか。抽象的なものを具体化すれば、みんな理解できて、探しやすくなりますよね。

 この分解式が完全に正しいかどうかは問題ではありません。 具体化することに価値があるのです。 もちろん組み立てはでたらめではダメですが、ヒントは番組で紹介していますよね。

 例えば、「平戸夏香」という新開発国産オレンジ・・・新規性、希少性
「夏香ブリ」という臭みの無いブリ・・・新規性、希少性
「うちわエビのしゃぶしゃぶ」・・・新規性、地方性
トラストバンクの須永社長も「東京で手に入らないものは人気が高い」・・・希少性
というように事例や具体的な話をしています。
(録画していない方は、オンデマンドで確認してください)

 おそらくこのような分解式が、須永社長の頭にあり、地方に出かけて行っては、 行政の人間に、商品を見て、これは要件に該当するしないを判断していると思います。
 さらに、その要件を満たすためのアドバイス、 例えば、新規性をなるためにはどのようなことをすれば良いのかなどをしているのでしょう。

 ちなみに、『目的(使い道)の共感度』も分解できます。

 使い道の共感= 社会性×具体性×必要性+取組の背景(想い)+現実感(寄付者へのフィードバック報告)

 こういう発想を持っち、これまでのトラストバンクのデータを整理しておけば、 行政のトップに対しても、アドバイスができると思います。

 『使い道』の話を聞いても、具体的なものが無ければ、具体的な使い方の掲示が必要ですよと言えますし、 取組の背景が曖昧であれば、それについて修正すべきとアドバイスができます。 その結果、共感度があがり、寄付を増やすことができる。
 トラストバンクさんに頼んで良かった。良かった。(^o^)V
 メデタシ。メデタシ。

 抽象な言葉を、分解して具体的な言葉に置き換えるという因数分解的思考法を持つことで、 仕事の質を変えることが出来ます。

(蛇足)「こんどの新台は育成するぞ!}
では、問題です。
『新台の育成』を具体的な要素の分解するとどうなりますか?

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 東京都議会選挙とパチンコ店のシェア争い

 朝刊のトップを見て、ここまで明暗が分かれるのか、と正直思いました。
 みなさんもご存知のように、東京都議会選挙で、自民党が大敗し、57議席が23議席と大幅に減少しました。 これほどの負けを各政党が予想していたかと言えば、 おそらく公明党以外は、予想していなかったのではないでしょうか。

 公明党は、早くから小池支持を表明し、 これまで長々と続けてきた自民党と手を切ったのですから、 党首の決断力は凄いと思います。
 その背景には、都民が何を思っているのか、都政に対してどう感じているのかということに対して、 相当な情報収集力があったのだと思います。 選挙の結果としては、選挙前の22議席から23議席へと増加し、公認候補を全員当選させています。 既存政党としては、公明党は大勝利でした。

 一方、民進党はこれほど自民党に逆風が吹き、弱っているにも関わらず、 議席数を7から5と減らしています。 自民党がダメだからと言って、支持を民進党へ変えるだけの理由が無ければ移らないということです。 これを見て安倍総理は民進党の魅力は終わっている。 国政レベルでも同じだろうと、民進党に対しては、安心感を思ったのではないでしょうか。

 私は都議選を見ながら、一見強いと思われている地域一番店に対して、 これまでにないコンセプトや価値観を持ち込んで、 グランドオープンからパチンコファンを集め、 そのまま逃げ切ってしまう新店をイメージしました。

 別に地域一番店を支持しようと思って、お客様は地域一番店ホールに行っているわけではないので、 自分にとって遊びやすい、納得できる勝負が出来る、気分が良いと考えるホールが現れれば、 あっという間に勢力図が変わってしまう。

 だからこれまで地域一番店と言えども安心はできない。 また、地域一番店が急落したとしても、他の既存店にお客様が行くのかと言えば、 新しい何かが無い限り、行くことはない。 それどころかさらに下がる恐れがあるということです。

 そう思うと勝ち残るためには、 お客様のために何か新しい価値を生み出し続けないといけないといけないことがわかります。 もちろん都議選とP店のシェア争いは同じではありませんが、 学ぶべきものは多くあるのではないでしょうか。

(蛇足)朝のテレビのインタビューで、自民党幹部が都議選の反省を踏まえて、 「自民党の党勢力を盛り返すために頑張ります」と言っていましたが、 ピントがずれているように感じました。 なぜなら、負けた要因は、多くの都民の意向を無視し、 自民党党勢力の維持拡大に専心したことあると私は個人的に思っているからです。

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 ふるさと納税に見る地域密着のヒント その2

 『ふるさと納税』の続きですが、 ふるさと納税サイトを運営しているトラストバンクの須永珠代社長が、 寄付が集まる自治体の特徴について、非常に重要なことを口にされていました。

 それは、目的を持って寄付を集めている自治体に対しては、寄付が多いというのです。

 私は、これまで返礼品の良さが寄付の多さを決め、 それ以外の要因はあまり無いように思っていました。  ところが、そうではなかったのです。

 目的を明確にする。 そうするとその目的に共感した人がでてくる。 同じ寄付をするなら、その自治体に寄付をしようと多くの寄付が集まる。

 番組で紹介されていたのは、糖尿病研究や子育て支援、災害に会った〇〇の復興などでした。

「寄付の魅力」は以下のように分解されるのではないかと解釈しています。

  ◎寄付の魅力 = 返礼品の魅力 + 目的(使い道)の共感度

 この「返礼品の魅力」と「目的(使い道)の共感」はさらに分解できます。その考え方は何の役に立つのか、また次回にお話しします。

 もしこれを地域との共生ということで、自ホールが紹介するお店や商品に置き換えると

  ◎地元の魅力的な商品(店舗)の紹介
            = 商品(店舗)の魅力 + 目的の共感度

というようになります。

 自ホールで地元の店舗や企業、商品を紹介する時には、何のためにその商品を作っているのか、 何のためにその店舗を運営しているのか、何のためにその企業をしているのかという、目的を明確にすると 地元の人の共感が生まれ、素晴らしい地元の再発見につながっていきます。

 もし、今は商品の良さだけを紹介して、その店主や生産者の想いなどを紹介してないとすれば、 これを改めて紹介すると、地域密着性をよりアピールできかもしれません。

 つまり、地域と共生を考える場合には、結構”何のため”が重要になります。 もし、あなたが紹介する商品がいくら素晴らしいものであっても、 その商品を作った目的が、自分が金持ちになり、地元の人間に自分を自慢するためというのであれば、 共感は持たないでしょうし、そういう人の商品を一押ししているあなた自身も、 同類とみなされ、評価を下げるでしょう。

 そう考えると紹介したり、コラボを考える企業を目的で選別しないと、 十分条件の9番目は満たせないということになります。

 もし、9番目の取り組みの効果が今一つと考えているのであれば、 この話を聞いたのを良い機会と考え、今の取り組みを見直すのもいいかもしれませんね。

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 ふるさと納税に見る地域密着のヒント

 一昨晩のカンブリア宮殿は、『ふるさと納税』のサイトを運営している「トラストバンク」というIT企業が出ていました。

『ふるさと納税』は皆さんも利用されたことはありませんか? うちではふるさと納税を利用して、番組の中でも紹介された吉備中央町のお米を手に入れています。

 さて、ふるさと納税は、ざっくり言えば、自分が好きな地方自治体へ寄付という形で、住民税納付を選択できるというものです。 これがブームになったきっかけは、寄付すると見返りに何か魅力的なものがもらえるというところです。 同じ税金をとられるなら、何かをもらえる所に税金を収めた方が得をするというので急速に伸びました。

 当然、税金の付け替えですので、寄付を受けた自治体は得をしますが、 反対に他の地域に寄付をした住民が多い地域では、マイナスになり困るということになります。

 それで各自治体も寄付を集めようと必死になり、中には返礼率100%というような自治体も出て来たので、 総務省より返礼率を3割までに押さえるようにという通達が出ました。 ちなみに『ふるさと納税』の寄付金額は、2016年は総務省の推定で、2700億円もあるそうです。

 この『ふるさと納税』ですが、このテレビを見て地域の活性化にかなり役に立っていることを知りました。

 それは、ふるさと納税をしてもらうためには、魅力的な返礼品が必要となります。 そのために自治体の中には、地元の魅力的な商品を探す、 あるいは地元と協力して魅力的な商品を創り出すという取り組みをしている。 つまり、地元の良さを再発見をして、それを全国の人にPRし、寄付を募っているのです。

 紹介された平戸市の取り組みでは、従来からあった「新鮮な魚介類」「平戸和牛」に加えて、 新たに「ウチワエビのしゃぶしゃぶセット」や「平戸夏香」という新しい純国産オレンジを作っています。 さらにこの「平戸夏香」の皮を養殖ブリのえさに混ぜて、魚の生臭さを抑え、 「平戸夏香ブリ」として、さらに新しい名産品を作っているとのことです。

 販売量が増えるということで、関係者がやる気を出し、新しいものを開発している。 それからふるさと納税をした消費者からダイレクトに感想などがもらえるのも、生産者としては励みになるということです。 販売量が増えることで、それに関係している雇用も増える。 地域が活性化するという好循環を生み出しています。

 地域の良いものに光をあて、良さを引き出すことで、販売を増やす。 これが地域の活性化につながるということを、改めてこの番組では私たちに教えてくれているように思います。。 このカンブリア宮殿に出たトランスバンクは、実際、社長自ら地元に足を運び、 その良さを引き出す工夫をしているようでした。

 コミュニティホールの十分条件の9番目である「地域と共生する」ということを考えるヒントになっています。 地域密着をアピールするために、地域の良いものを育てていくような取り組みも面白いと思います。 多くのホールは、店内広告機能や販路機能、お試し体験機能を持っています。 これを、地域でこれはと思う企業や生産者とコラボして、フル活用してはいかがでしょうか。

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