□□□ 2023年 1月の目次 □□□
回転ずしの問題(いたずら)動画から客質の大切さを考える!
回転ずしチェーンでのいたずら動画がニュースで取り上げられています。
被害にあっているのは「はま寿司」「くら寿司」「スシロー」などの大手回転ずしチェーン店です。
スシロー店の動画では、男性が指に唾をつけ、回転している寿司のネタに塗り付けたり、
置いてある湯飲みや醤油ボトルの口をなめて戻したりする行為が写されたりしています。
飲食店の基本中の基本は衛生管理なので、その根幹を脅かすとんでもない動画です。
改めて考えると、飲食店の衛生管理は店舗だけで作られているわけではないということが分かります。
店舗の責任の比重は圧倒的に高いのは確かですが、一部は利用しているお客様が請け負っているのです。
回転ずしの場合は、寿司がお客様の前を通過するだけに、
お客様がその寿司を食べない限り何もしないという暗黙の約束が実行されて、衛生管理が完結するという仕組みになっています。
基本的に何も言わなくても、何もしないのが当たり前であり、常識、利用者としての最低のマナーと考えてきました。
だから多くの人が子供や孫が、無邪気に回転しているお皿を触ろうとすると、注意をし、止めさせます。
ところが今回の動画は、そんな当たり前を覆す人間の存在が明らかになった事件といえます。
動画を撮った人間は、店舗に恨みがあり復讐したいというわけではなく、人の常識を覆すことで驚嘆する人を見たいという愉快犯なのかもしれません。
でも強烈な悪意は感じます。
もっと恐ろしいのは、動画などを撮らずに、こっそりと自分がいたずらをした寿司を食べて喜ぶ人の存在ではないでしょうか。
その可能性は否定できないように思います。
今ブームになっているスパイファミリーの中でも、パワハラやセクハラをする嫌な上司のお茶に、雑巾を絞った水を入れる相談をしているシーンがありましたが、
そういう陰湿な人間は現実にいると考えておく必要があるのでなないでしょうか。
この問題動画を見て、どんな人が来ているかわからないからと思い、回転ずしは衛生的でないと感じて行かなくなる人がいることを考えると、業界自体に大きな影響を与える可能性があります。
店舗が頑張って衛生管理をしていても、悪質なお客様?が来ると台無しになってしまいます。
そう考えると客質の管理というものは、店の信用に直結するので何より大切にする必要があります。
これはどの業界にも言えることで、パチンコ業界も例外ではありません。
ヤクザさんのような感じの悪い客がいる。
マナーの悪い客がいる。
店のルールを守らない客がいる。
それだけで店舗に行く気が削がれる人が大勢います。
パチンコ人口が減少し、一人でも多くの人を店舗に集めたいのは確かですが、その中に質の悪い客がいると、逆効果になることはご存知の方も多いと思います。
かなり前になりますが、マナー悪い客や他の客への迷惑行為を行う客の排除を徹底して繁盛していると評判の店舗に行きました。
店内を見るとスタッフの愛想もよく、高齢者から若い人まで快適に遊技をされていました。
実は、その向かいには同規模のお店がありましたので観に行くと、ガラガラで明らかに遊技しているお客様の質が劣っていました。
以前から店格は客質が決めると申し上げていますが、今回の回転ずしの問題動画事件を聞き、改めて客質管理の重要性を指摘しておきたいと思いました。
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ニュータイプのグミ情報でお客様を楽しませる!
アメ市場は減少しています。
ガムもマスク生活になって以降、敬遠されがちになっています。
“口が寂しい”という言葉があるように、人の何かちょっとしたものを食べたいというニーズは減少しているのでしょうか?
実は伸びている市場があります。
それがグミ市場です。
2021年にグミの年間販売額が初めてガムを超えました。
グミは果汁などをゼラチンで固めたお菓子で、語源はドイツ語の「ゴム」から来ているそうです。
グミってみなさんは食べますでしょか?
私はかなり以前に、情熱大陸という番組で、日本を代表する科学者である筑波大学の落合陽一准教授(学際情報学)を特集していた時、
グミが大好物であり、頭脳活動に必要な糖分を即時補給できる最高?のお菓子という話を聞いて、試しに買って食べたことがあります。
個人的にはグミは子供のお菓子というイメージでした。
ところが現在はコンビニやスーパーでもグミ売り場が拡大しており、ドン・キホーテでは『グミドンキ』というグミ専門コーナーができ、
200~300種類のグミを置いているそうです。
確かに家内とスーパーに行ったとき、昔は無かったグミコーナーがありました。
たぶん以前からあったと思いますが、自分の意識の中に“グミ”というものが無いので、見ていても見えなかったのでしょう。
実はグミ自身が進化をしており、昔あったやわらかいグミから、一回では嚙み切れないほどの弾力性のあるグミや、
食べると「ザクザク」というような音が出る食感のあるグミまで、グミは多彩になっています。
市場が伸びているだけに食品会社も消費者のニーズに応えようと知恵を絞っているようです。
明治(東京)は独自の実験装置でグミの硬さを分析して、それをお客様の商品選びの目安にしています。
お客様の好みの硬さは様々なので、2021年からはパッケージに6段階で硬さの表記をすることで好みのグミを買えるようにしているのです。
ちなみに数字は大きいほど硬く、最も硬い「5+(プラス)」は、定番グミ「2」の倍以上の噛み応えだそうです。
UHA味覚糖(大阪)は、主力の「忍者めし」シリーズに「鋼(はがね)」と名付けた新商品を投入しています。
簡単には嚙み切れない硬いゴムのような食感が特徴で、20~30代の男性を中心に支持されており、中には大量買いをする人もいるようです。
カンロ(東京)は、「ザクザク」という音と食感が楽しめるグミッシェルを2012年に発売。
20~30代の女性の支持を受けて販売は好調、2018年には大きな設備投資をしてグミ製品を強化しており、
毎月新商品を出すという力の入れぶりです。
グミが多様化してことで、グミが単なるお菓子ではなく、それ以上の価値を持ち始めているようです。
人間は本来的に噛むという機能を持っています。
硬いグミはその噛む機能を刺激し、機能快をもたらしているように思います。
立命館大学の和田有史教授(心理学)によると「人間は、刺激になれるとより刺激を求めるという特性があるため、より硬いグミにひかれる」と推測してます。
そして、青山学院大学の野沢昭雄教授(感性工学)は、「咀嚼(そしゃく)は脳の血流量を増やし、『幸せホルモン』と呼ばれるセロトニンの分泌を促進することが知られている」と説明し、
噛み応えのあるグミは心理的な快適感を向上させる研究結果もあると言われています。
また、元鶴見大教授で歯科医をされている斎藤一郎さんも、硬いものを噛むことで、唾液の分泌、口回りの筋肉の向上などの効果が期待されるとし、今後、高齢者層への広がりやニーズも予見されています。
どうでしょうか。
みなさんの持っているグミの認識と同じだったでしょうか?
もし違っている。
うちの店舗に来ているお客様はこんな情報をあまり知らないだろう。
ということなら、面白企画を行うチャンスになります。
世の中の情報は無数にあり、注目しきれていないのが実際です。
人は新しい情報を欲しがりますが、何が新しいのか、自分にとって何が役に立つのかは、意識しないとスルーしてしまいます。
誰かが、「これは面白い情報ですよ」と言って初めて気づくことが多くなっています。
最新のグミは脳の血流を上げ、唾液の分泌を促進させるなど、健康にもよさそうです。
また、グミの価値を知らない中高年にとっては、若者の流行りの嗜好を知る機会になります。
子供さんのいるお役様にとっては、最新のグミを持ち帰ることで、子供との対話のきっかけづくりにもなります。
そしてないより、店舗にとっては、お客様のちょっとした空腹感を埋め、ストレスなく気持ちよく遊技をしてもらことができるツールになります。
この新しいタイプのグミ情報は、店舗がおススメするに値する情報ではないでしょうか。
もし、景品として扱うなら、ニュータイプのグミについての最新の情報を合わせてお客様に提供することです。
価値を伝えないとただの子供のお菓子を配っていると勘違いされ相手にされないかもしれせん。
くれぐれもこっそりと端玉景品として、お客様に渡すのはもったいないのでやめてください。
やるなら、大きなポスターをつくり、期間限定などで「新グミおススメキャンペーン」をするなど、
大々的に楽しくやってください。
なにせみなさんは、エンターテインメント業界の住人なのですから・・・。
参考資料:読売新聞 2022年11月29日「ハード食感グミ 人気弾む」
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アメ市場におけるカンロの取組から機種運営を考える!
今月の20日に『サクマ式ドロップス』を製造していた佐久間製菓が廃業しました。
『サクマ式ドロップス』と言えば、『火垂るの墓』の主人公の妹が大好きで、最後まで持っていたお菓子として有名です。
昔のヒット商品でしたが、売上が減少していく中で、コロナでさらに売り上げが落ち込み、
そのうえウクライナ侵攻で原材料高も加わり、廃業を余儀なくされたようです。
ニュース番組WBSの取材に対して、「多くの方に長年商品をご愛顧いただき、たいへん感謝しています」というコメントを寄せていました。
ドロップとは砂糖と水飴みずあめを煮つめたものに香料を加え,色などをつけていろいろな形に固めた飴(アメ)のことです。
ところでみなさんは、日本の飴市場が減少し続けていることをご存知ですか?
2002年の市場規模は1000億円ほどあったのですが、2020年の市場規模はそれより25%以上減少しています。
佐久間製菓のドロップスも縮小する市場の中にあって競合に負けていったのでしょう。
縮小市場にあっては工夫しないところ、資金力のないところから撤退していきます。
でも縮小していく市場でどのような工夫ができるのでしょうか?
ただ広告宣伝をして販売促進費をかければなんとかなるのでしょうか?
おそらく「サクマ式ドロップ」を買ってくださいという販売促進だけでは、お金の無駄遣いになりそうです。
それはWBSで紹介していた女子高校生のアメ(飴)に対するコメントからもわかります。
「どきどきを感じない」
「溶けるまで時間がかかる」
「パッケージが可愛くない」
「袋が大きくてバックにはいらない」
など、否定的なものが多かったそうです。
この状態で単に販促費かけても、市場が拡大するはずがありません。
ある調査によると、39歳以下の若い世代が飴を食べる割合は2割弱だそうです。
逆に60歳以上の割合が4.5割ほどになっています。
まるで海の年齢構成をみているようですね。
だから、アメはもうだめなのか?
『カンロ飴』を作っているカンロの村田哲也社長は、WBSの対談で、
「アメは本来、キラキラしていて透明感がありカワイイお菓子であるが、その魅力や良さを若者に伝えられていなかった」
と説明していました。
そして対策としては、“アメの原体験”を明確にし、それを共有したいと思わせることで、若者にアメを浸透させていくことが可能と考えているようでした。
ちなみに“アメの原体験”とは、アメを舐めている時に意味を持たせる体験で、
例えば「アメを舐めるとホッとする」というような、アメを舐めることによる心の変化や意識の在り方ですね。
この「ホッとする」という体験を誰かとシェアしたいと考えたとき、若者が得意なSNSでアメの良さが拡散していくと考えているようです。
現在のカンロは、アメの復権を狙って、新商品開発会議に現役女子高生を参加させたり、
「カンロ飴」を使った料理のレシピ(現在60種類)を公開したりしています。
カンロの話をパチンコ業界とリンクして(関連付けて)考えると、
例えば、”海の原体験”を明確にして、その良さを海を打ったっことが無いユーザーや世代へ訴求するということになります。
そのために自店にいる海ファンから海を打つ本当に楽しさをヒアリングすることが大切なのではないでしょうか。
次にその楽しさ明確にし、それを高めるための工夫を、海ファンの意見を聞きながら試行錯誤していくことです。
単純な出玉販促だけでは、海自体の良さを伝えることはできません。
カンロの村田社長の話は、出玉以外の施策を探している店舗のヒントになるのではないでしょか。
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世界の経営者が関心を示すサステイナビリティを考える!
今月、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会、通称ダボス会議がスイスのダボスでありました。
“分断された世界における協力の姿”というテーマで、50カ国以上の首脳と経営者、専門家など約2700人が集まり、
ウクライナ危機やインフレ、気候変動など世界規模の課題について話し合われました。
ダボス会議のテーマからわかることは、「世界は分断されていること」「いままのような協力体制はできない」ということです。
民主主義国家が主導して、全面協力のもと世界を一つにまとめてきたつもりが、それが虚構であったことがわかったということでしょう。
この会議に参加したサントリーHDの新浪社長が、ニュース番組WBSの「世界の経営者が関心を寄せていることは何ですか?」というインタビューに、
1.デモクラシーの価値を守ること
2.サスティナビリティを止めてはいけないということ
と答えていました。
1番目の事項はロシアによるウクライナ侵略が現実に行われているので、関心が高いのは当然と思います。
私たちに身近に考えるべきものというと、2番目のサスティナビリティではないでしょうか。
サスティナビリティ(持続可能性)が問題となるということは、現在、多くの産業が持続可能な形態になっていないということだと思います。
再生できないものを使い続けると最終的には無くなる。
典型的なのが石油や石炭ですね。
持続可能とするためには、使用量の削減、無駄の排除、そして最終的には枯渇するものからの脱皮ということになるでしょう。
また、ある一定以上無くなると再生できないものについては、再生可能範囲を見極めて使用するということになります。
例えば、○○の魚を一定以上取りすぎないなどですね。
積極策としては、循環できる仕組みをつくり上げるということでしょう。
養殖事業や再生紙を作るなどはその例ですね。
このサスティナビリティはパチンコ業界も例外ではありません。
約3000万人いた遊技人口が近年では、720万人ほどになっています。
パチンコユーザー減少の原因はいろいろあると思います。
娯楽の多様化やライススタイルの変化、個人の価値観や消費時間感覚の変化など、いろいろ言われます。
多くはパチンコユーザーが変容したのが原因とされているように思います。
では、パチンコ業界として、サステイナビリティを意識した対応をしてきたのでしょうか?
そういう視点に立った時、業界として、会社として、店舗として取り組むべき課題があるのではないでしょうか。
現在、多くの業界で物価高騰の影響が問題となっています。
原材料や仕入れ価格の上昇分をお客様に転嫁すると、お客様が離れてしまうのではないかと。
お客様が離れると、小売りだけではなく、問屋もメーカーも困るので、業界を挙げて物価の上昇を問題視しています。
では、パチンコ業界はどうでしょうか?
他業界から見ると仕入れ原価(機械代)は異様に上がっているように見えるのではないでしょうか。
この原価上昇分をお客様の負担とすれば、勝率は下がっていくので、続けることができないパチンコユーザーは増え続けるでしょう。
そして残ったパチンコユーザーは、お互いでさらに勝の奪い合いになるので、さらに過酷な状態になっていきます。
持続可能性があるとは言い方のではないのでしょうか。
また、まだまだ使える遊技台を廃棄している現状はとてもサスティナブルと言えません。
パチンコ文化を日本の文化として残すつもりであれば、パチンコ業界も所轄官庁を巻き込んで、本気でサスティナビリティを考える時期に来てるのではないでしょうか。
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気遣いのポイントを朝礼で伝える!
お客様との良い関係を築くのは、何と言っても気遣いです。
気遣いには相手を思いやる心があるので、気遣いを受けた人は自分を大切に思ってくれていると感じ、ちょっと幸せな気分になります。
人は自分を気持ちよくしてくれる人を好むので、再来店確率は自然と上がります。
相手を覚えて、かつ、気遣いをする。
これは良い関係づくりの王道です。
気遣いの基本は、相手のちょっとした困りごと、気になることを察して、対処をすることです。
店舗全体でチョッとした気遣いをするためには、事前にお客様の困りごとや気になることを見つけて、
朝礼などで”今日の気遣いのポイント”などを話しておくと、スタッフも気遣いをしやすくなり、
そのうち気遣いの仕方を覚えるようになるかもしれません。
例えば、今週の24日から25日にかけて10年に一度の寒波が来ると、天気予報で言っています。
雪が降ると言われている地域もあると思います。
北海道の札幌では、最高気温がマイナス8度などと言っていたので、相当寒いと思います。
大阪でも雪が降ると言われています。
寒いのは間違いないようです。
しかし、これは影響を受ける地域の店舗にとっては気遣いのチャンスです。
雪が降るところでは、駐車所のクルマの雪下ろしの手伝いなどをすると喜ばれるかもしれません。
寒いので、来店してすぐに暖かいお茶を出すこともできます。
また、手が寒いかもしれないので、小さなカイロ渡すこともできます。
1ポイントが20円なので、入浴剤を提供することも可能でしょう。
また、「本日はお寒い中、ご来店ありがとうございました。
緊急企画で、1ポイント入浴剤を配布しています。
会員カードをお持ちの方は、是非交換してお持ち帰りください。
会員でない方も、すぐにカードができますので、お持ち帰りいただけます。
ご遠慮なくご利用ください」
などと言ってチャッカリ会員募集もできるかもしれません。
事前準備に少し手間はかかりますが、それ以上の効果は期待できます。
テレビやインターネットの情報をお客様の不便や不快、困りごとと結びつけ、少しでもそれを改善しようという姿勢は、
すでにお客様にする気遣いを始めていることになります。
朝礼などで、”寒波の襲来”などの情報からお客様はどういう思いをされるかを話し、
今回店舗としてお客様のためにどういう気遣いをするかを伝える。
そういうことを繰り返すことで、気遣いを考える習慣をスタッフに持たせることも、優秀なスタッフを育ているポイントの一つです。
そういう意味で、今回の寒波をスタッフ育成の機会、お客様との関係づくりの機会と考えて、積極的に活用してもらうことをおススメします。
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中国人旅行者のリスクから店舗経営を考える!
この時期になると旧暦のお正月である”春節”による中国人旅行者の話題がよく取り上げられます。
日本の観光業や小売業の復活には、中国人旅行者が数多く来日して宿泊し、爆買いをしてくれることを期待する声があります。
今の中国は富が偏在しているものの14億人と人口が多いだけに、日本人の平均所得より裕福な人は、日本の人口以上にいると言われています。
期待するのも無理はありません。
お金持ちになった中国の人に来てもらうことは消費が伸び、大きなメリットがあるのは確かです。
日本人であろうが、中国人であろうが、お金を使ってくれる人は大切なお客様です。
しかし、個人的には中国の人のパワーの大きさに不安を覚えます。
それは次のような寓話を思い出すからです。
◇
鷹がひもじい思いをして空を飛んでいました。
餌になる獲物がいなくて中々食事にありつけないのです。
ところがある日、美味しそうな獣の肉が原っぱに置いてあるのを見つけます。
鷹は喜びますが、同時にこれは何かの罠ではないかと疑います。
周囲を見ると農夫がいます。
鷹が警戒しているのを見て、農夫は言います。
「私は、あなたを捕まえようと思っているわけではありません。
最近、野兎などの獣が減っているので、お困りではないかと善意で用意しました」
その話を聞いても鷹は警戒して降りてきません。
無償で施しをするなど考えられないと思います。
その鷹の思いを見透かしたように農夫は言います。
「そのかわり、ちょっとお願いがあります」
鷹はやっぱりと思いました。
「申し訳ないのですが、あなたのキレイな羽を1つだけもらえないでしょうか。
その立派な羽と交換ということではいかがでしょうか?」
鷹はものすごくお腹が空いています。
鷹は考えました『羽の1つぐらいなら何も影響はない』と。
鷹は空から舞い降り、農夫に羽を1つ渡すと、肉を銜えて飛び去りました。
その後も獲物がなくお腹が空いているころを見計らったように、原っぱに獣の肉がおかれるようになりました。
鷹は最初警戒していたのですが、回を重ねると慣れてきて、警戒心も薄れていきました。
なんせ、農夫は羽を1つもらうだけで大いに満足し、いつも良くしてくれるからです。
ところがある日、羽を1つ農夫に渡して飛び立とうとすると、飛び立つことができません。
羽を抜きすぎて、飛び立つだけの浮力を得ることができなくなってしまいました。
それを見て農夫はニヤッと笑い、鷹を捕獲してしました。
◇
以上のようなお話です。
鷹は農夫の用意した餌に頼るようになり、自立できなくなってしまうという話です。
中国という国の政府の方針は絶対であり、中国人民に対して行動の制限を課すことは可能です。
ということは、いつでも日本への渡航を制限することができるわけです。
中国政府を農夫、中国人旅行者を 獣の肉 と考えることができます。
さしずめ鷹は日本です。
中国人旅行者は利益ももたらしますが、同時にリスクももたらしていると言えます。
尖閣諸島の国有化の時に行われた中国政府と中国人民の行動を思い出すと納得いただけるのではないでしょうか。
実際、お客様は利益をもたらしますが、リスクももたらします。
工場でも倒産する一つのパターンとして、大量注文への対応というものがあります。
ある時、得意先から大量の注文が入り、それを好機とみて生産設備を拡張するが、その後注文が激減し、資金ショートを起こすというものです。
同じように何かのきっかけで流行となり大量需要が生じ、その後流行が去る場合も同じです。
要するに、ある特定のお客様や物事に頼る経営は持続可能性(サスティナビリティ)が低くなるということです。
もし、中国人観光客を受け入れる場合は、その増加と同じくらい別の国の観光客を増やして、リスク軽減に勤めないとダメだということです。
パチンコ業界も同じです。
特定の客層や経営環境に頼る店舗運営をしていると、足をすくわれる可能性が高まるということです。
例えば、ヒット遊技機にのみ頼る店舗運営をしていると、ヒット遊技機がネックになるということです。
出玉に頼り、出玉客だけを集めていると、自店以上の出玉をする店舗がネックになります。
地域一番の大型店であることを売りにしていると、それ以上の大型店が出店されると危うくなります。
店舗の持続可能性を追求する場合、スイッチしやすい特定の客層だけに頼りきることは意識して避けるべきだでしょう。
※スイッチ=メイン店舗を変えること
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成熟した観光地の京都に対して、どうする奈良!
日本の古都と言えば、京都と奈良ですね。
都の趣きを表す言葉があります。
京都は『雅び(みやび)』という言葉で良く表現されます。
平安時代の宮中文化を感じさせます。
では奈良と言えば、どういう言葉で表現されているかご存知でしょうか?
知らない方もいらっしゃると思います。
奈良は、京都の『雅び』に対して『鄙び(ひなび)』と言われています。
『鄙び(ひなび)』を調べると「田舎らしい、野暮な」というような意味と出てきます。
ということは、京都は洗礼された都文化を感じるところに対し、奈良は田舎くさい古びた都の名残を感じるところというイメージですね。
私は奈良の奈良公園の近くに住んでいますが、その通りだなと思います。
奈良も京都も同じ古都であり、有名な神社仏閣があり観光地ですが、その在り方はかなり違いがあります。
今、奈良市の観光特別大使をしているのは、地元出身の俳優の加藤雅也さんという人です。
彼は30歳代の頃、アメリカに住んで初めて、地元や日本文化の大切さを感じたという人で、
外から視点で物事の良し悪しを判断できる人のようです。
彼が主張しているのが、「奈良のオンリーワンをアピールする工夫の必要性」です。
同じ古都では京都が観光地としては成熟しています。
だからと言って、奈良が京都の真似をするのは間違っていると言います。
第二の京都を奈良で作っても奈良の良さは出てきません。
それはオンリーワンとは反対の道で、没個性です。
本物は尊ばれますが、偽物は捨てられていきます。
だから京都のように商業施設を建てて、短絡的に人を呼ぶような発想には懐疑的です。
彼は、奈良自体が持っている今の資源を最大限に活かす工夫をいかにすべきかを考えるべきだと主張します。
例えば、奈良の観光地としての課題として、昔から商店街が早く閉まり、夜遊ぶところがないと言われています。
私も、ドコモ主催だったと思いますが、ビッグデータの分析に関するセミナーに参加して、
実際の携帯電話の位置情報から、奈良へ観光している人が、午後6時頃から急速に減少し、大阪や京都に移動しているビッグデータを見ました。
セミナー講師は、奈良の課題としては、宿泊をさせる魅力を作りだすことと言っていたように思います。
これに対して、加藤さんは、現代人はゆっくりと考える余裕がなく、時間に追われている。
その点、奈良は夜が長く「考える時間がある」というところがあるのが強みと考えることができると言います。
こういう発想に立った観光施設、観光コンテンツを作れば、それはオンリーワンとしての奈良の価値を高めることになる。
長所と短所は裏表の関係です。
つまり物事は一面ではなく、多面であるということです。
だから、オンリーワンの工夫は、その多面のどの面を強みとするかで作り出すことができるのです。
これはパチンコ店でも同じです。
大型店舗もあれば、小型、中型の店舗がある。
機種も一様ではなく、各店舗で違いあります。
設備も違います。
スタッフの教育水準ももちろん違う。
オンリーワンを目指すなら、この違いを最大限強みに変える工夫を考えることだと思います。
相手が大型店だからうちも増築、相手が●●機種を大量に入れているから、うちも●●機種を大量に入れる。
そういう発想は二番煎じであり、ユーザーから見えると魅力的に見えないということではないでしょうか。
私は奈良の人間なので、加藤さんが出演している奈良を探索するバラエティー番組「加藤雅也の角角鹿鹿」をずっと見ていました。
今年、読売新聞1月10日の「巡るなら」という特集に加藤さんが掲載されている記事の内容を見て、これは面白いと思い取り上げてみました。
参考資料:読売新聞1月10日「巡るなら 新ツールズム発見 番外編 オンリーワン発信工夫」
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自分が飲みたいと思えるお酒を景品にする!
みなさんは日本酒を飲まれますか?
飲まれない人の方が多いのかもしれません。
私も大学時代に歓迎コンパで飲みすぎ、
飲みすぎた後の二日酔いが酷く、その日は頭が痛くてふらふらでした。
それからは日本酒をなるべく飲まないようにしていました。
ところがある社長と一緒に飲みに行ったときに、日本酒で頭が痛くなるのは、「醸造アルコール」というエタノールを加えているからであり、
そういうものが入らない昔ながら日本酒は頭が痛くならないと言われ、実際飲んでみると頭が痛くならない。
私は日本酒は私の身体に合わないと思っていたのですが、そうではなく、混ぜ物のである「醸造アルコール」が私の身体に合わないということが分かりました。
それ以降は、基本的に「醸造アルコール」が入っていない日本酒を飲むようにしています。
でも、多くの日本酒にはこの「醸造アルコール」が当たり前に入っているんですね。
大吟醸でも入っているので、個人的にはがっかりです。
日本酒業界は、最盛期に比べて大きく減少しています。
もしかしたら、私のように「醸造アルコール」がネックになっている人もいるのではないでしょうか。
混ざりもののない日本酒をなぜ作らないのだろうかと不思議に思っていました。
恐らく日本酒の業界人に言わせれば、そんなことを言うヤツがおかしいということになるのかもしれません。
先週のことですが、ニュース番組WBSを見ていると、日本酒を作っている新政酒造の佐藤祐輔社長がスタジオに招かれてインタビューを受けていました。
その時、佐藤社長自身は当初日本酒に興味が無かったと話していました。
ところがある日、本当に美味しい日本酒を飲み、混ぜ物をしない昔ながらの製法で作った日本酒はこんなにうまいのかと感動し、
世間の人は自分と同じように日本酒を誤解していると思ったそうです。
それまでの佐藤社長の日本酒に対するイメージは、あまり美味しくない、頭が痛くなる、罰ゲームのツールというものだったそうです(ここは大いに共感しました)。
だから、佐藤社長は酒造会社の長男なのですが、日本酒造りにまったく興味がなかったと言っていました。
しかし、本物の日本酒に出会い、自分でも本当にうまい日本酒を作りたいと実家に帰って稼業の酒造会社を継いだということでした。
家業を継いでからは、ある意味近代化していた自分の酒蔵を昔ながらの製法に戻していったそうです。
例えば、以前はお酒の発酵にホーロータンクを使っていたのですが、それを廃止し、大きな木桶で発酵させるという昔ながらやり方に変えています。
佐藤社長によると、木に着いた微生物が人間にはまだわからない働きをして、コクや深みを出しているのだそうです。
お米は昔と同じように竹ザルを使って手洗いをしています。
こだわったのは酵母菌で、約90年前に発見された新政の蔵で発見された『6号酵母』のみを使っているとのことです。
このこだわりは新政酒造のお酒のボトルを見れば明らかです。
そして、佐藤社長が力を入れているのがデザインです。
面白いのが定番のに日本酒である「no6」のデザインを毎年変えていっていることです。
なぜ変えるのかと言えば、昔ながらの作り方をしていると毎年完全に同じものにはならないのだそうです、
だから、出来栄えを見てそれをデザインに反映させる。
そうすることで、お客様にもその価値を分かってもらえるという発想です。
そしてお客様に伝えたいのは、『日本人が培ってきた発酵技術の価値』だそうです。
毎年違うということで、希少性があり、日本酒としては異例の人気だそうです。
酒類の景品ではビールや焼酎などが多いのかもしれませんが、
もし、日本酒を景品として出すなら、この新政酒造の日本酒はおススメと思います。
デザインも素敵です。
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入社1、2年の新人店長の給与月39万円の影響を考える!
今月の11日にユニクロを運営するファーストリテイリングが、3月に大幅な賃上げを行うという発表をしました。
新入社員の初任給を25万5000円から30万円に引き上げる。
入社1~2年目の新人店長の給与も月29万円から月39万円と一気に10万円上げるそうです。
賃上げの対象は国内の正社員約8400人で、対象者の中には年収が最大約40%も上がる人がいるとのことです。
岸田政権は、盛んに経済界に対して賃上げの要求してきましたが、ここまでの賃上げは正に異次元の賃上げと言えるかもしれません。
ユニクロは、昨年、パート・アルバイトの時給を約20%引き上げたばかりで、
今回の給与改定で、国内の人件費は約15%アップするそうです。
大幅賃金の引き上げ理由について、ファーストリテイリングは、国内の給与を世界水準に引き上げることを第一に挙げており、
給与を引き上げることで、優秀な人材の獲得や有為な人材の流出を防止することが狙いということです。
別に政府の思惑で上げたわけではないというのは、柳井会長らしい考えと思います。
実際、ユニクロは現在アパレル業界で世界3位の存在なので、世界水準の経営体制にしないと戦えないのでしょう。
さすがユニクロは大企業と称賛したいところですが、その余波はパチンコ業界にも及ぶかもしれません。
ユニクロの賃上げのニュースを聞いて、就活をしている大学生の意識が初任給に注目しています。
アパレル業界に興味はあるが、労働はきついし、給与は良くないと業界自体を諦めていた人が、どうせ働くならユニクロと思い始めていることです。
同じ働くなら給与の良いところで働きたいと思うのは自然なことです。
まして今は歴史的な物価上昇の中、初任給が5万円近く違うとなれば、心が動くのは当然のことです。
また、店長になった時、29万円と39万円では将来の希望や人生設計に雲泥の差が出ます。
単純に多くの人がユニクロを就職の選択肢の一つと考えるでしょう。
ユニクロは現在世界3位のアパレルメーカーです。
柳井会長の目標は世界1位です。
1位になるためには、いろいろな意味で、さらに会社を良くしていく必要があります。
良くしていく一番の方法は、できるだけ優秀な人材を集めることです。
世界を相手にしているユニクロにとって、語学が堪能であるのは当たり前でしょう。
またユニクロ自身が管理している膨大なビックデータを読み解く能力も必要となります。
そうことが当たり前にできる人材をいかに集めてくるか、ユニクロの世界戦略には欠かせないものだと思います。
今回の大幅な賃上げで、多くの新卒が来るので、その中から優秀な人を選ぶことができます。
さすがユニクロと称賛したいところですが、怖いのはその余波です。
優秀な人材数は限りがあります。
ある企業が優秀な人材たくさん採るということは、他の企業は優秀な人材を採れないということにつながります。
しかも、今回の大幅な賃上げはアパレル業界を敬遠していた人にも、ユニクロで活躍することで、豊かな生活ができることを知らしめたことになります。
1、2年で店長になり、月39万円もらえると考えると、どうでしょう。
何年も頑張って店長になる業界にあえて行きたいと思うでしょうか?
給与の安いところで店長という重責を担いたいと思うでしょうか?
そう考えると、サービス産業に就職しようとしている優秀な人材を集めることになります。
現在、ほとんどの業界は縮小しているので、この中で勝ち抜くために多くの企業で優秀な人材を求めています。
したがって他の企業も賃上げを考えざるを得ません。
アパレル業界の中でもユニクロに優秀な人材を採られたくない企業は上げてくるでしょう。
語学ができて接客もできるとなると、シティーホテル以上では絶対欲しい人材です。
ユニクロが欲しがる人材とバッティングしている企業や業界は、ある程度賃上げをしてくると思います。
そういう流れは物価高を背景に強まっていくでしょう。
ニュース番組WBSでは、初任給の影響を調査したとして、マイナビキャリアリサーチラボの東郷こずえ主任研究員の話を紹介していました。
初任給という条件は、他の条件に比べて就職意欲に影響をするか聞いたところ、「やや影響する」を含めると、“8割”が影響すると回答しているそうです。
物価高は今後も続くとみている人も多く、続いていく場合、給与の上昇が低ければ、実質的に給与の減少となります。
結婚をして家族を持ちたいと考えている人にとっては、賃上げをしてくれることが、会社を続ける上での必要最低条件となっていくことでしょう。
これまで、賃上げは望ましいという希望的観測で、多くの人が我慢してきました。
しかし、実際にこれほどの賃上げを行う企業ができたので、賃上げは現実となり、当然の欲求というように移行していくでしょう。
同じサービス業であるパチンコ業界も優秀な人材の流出したり、獲得できないという影響は免れないでしょう。
業界が縮小する中、優秀な人材の確保は必須です。
ユニクロの今回の大幅賃上げに対して、正しい危機意識を持つことが必要なのではないでしょうか。
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中国政府のビザ発給停止から非言語メッセージを考える!
現在、中国政府は日本人や韓国人に対して、ビザの発給をストップしています。
いきなりビザの発給を停止されて、日本政府は不当だと言っています。
テレビを見ても、日本が中国人の入国に対して新型コロナの水際対策を強化したのは当たり前であり、
それに対していきなりビザの発給停止をするとは、中国政府を何を考えているのかわからない、というに発言するコメンテーターがほとんどです。
中国政府は単に日本や韓国に対して嫌がらせをしているのでしょうか?
非言語コミュニケーションという言葉があります。
相手とのコミュニケーションは言葉がすべてではありません。
行動が相手に与えるメッセージ性は非常に大きいモノがあります。
日本政府は、中国政府に対して、中国国内のコロナ対策に対して、特に非難をしていることはありません。
国内でどのようなコロナ政策を行っても、それは中国政府の自由だからです。
他国の国内政策に異を唱えれば、それは内政干渉になり、国際社会からも非難されます。
しかし、これはあくまでも言語の世界の話です。
では非言語の世界ではどうなっているでしょうか。
他の国の人と区別して、中国人に対してコロナの水際対策を強化するという行為は、
中国政府のコロナ政策が、他国に劣っているという明確なメッセージになっています。
中国国内のコロナ対策がまともなら日本は中国人対して水際対策を強化することは絶対ないでしょう。
強化しているということは、大国?である中国のコロナ政策は、近隣の小国?以下と判断しているということになります。
新体制となった習近平さんは、その非言語メッセージを日本から受けているということになります。
また、このメッセージは、中国人民に対して、中国共産党のコロナ政策の稚拙さを示唆するものになります。
中国共産党は、ゼロコロナで威信を失いかけたため、急転直下ゼロコロナの廃止で威信を取り戻そうとしています。
その廃止がうまくいかないと困るわけです。
中国人民14億人を納得させ支配することは大変なことです。
9割納得しても1割が納得しないということは1億4千万人が納得しない、日本人以上の人口が非協力的になるので、
それだけでもたいへんな混乱をもたらします。
中国共産党としては、そんなメッセージを発する日本の水際対策強化は看過できないと思うのは当然のことです。
中国政府からみると、日本政府はとんでもないメッセージを中国人民に発信しているということになります。
これをそのまま放置することはできません。
中国政府としては、日本政府のコロナ水際対策強化が、純粋にコロナ感染を気にして行ったものではなく、
悪意を持って中国人民に嫌がらせをしているということで、自身のコロナ対策の正当性を保持する必要に迫られたというところです。
中国政府としては、この理屈を世界中の国で行えないことは知っています。
中国に対してアメリカと組んで敵対している両国であれば、「水際対策強化=嫌がれせ」という図式は納得性を持ち、
素直に中国人民に対する不当な行為というプロパガンダに賛成してくれる判断したというところでしょう。
中国政府側からすれば、ビザ発給は国内の治安維持からも、仕方がない措置だったのではないでしょうか。
中国政府の日本人に対するビザ発給停止措置に対して、中国人民は「ざまあみろ」的な捉え方をしているようで、
中国政府の意図したとおりに進んでいるようです。
もちろん中国の知識人は、WHOの中国政府に対する勧告なども知っているので、日本政府に悪意が無いことは知っていると思います。
しかしながら、中国人民の怒りが中国政府に向くことは混乱を招くので、この件に関しては何も言わないのではないでしょうか。
日本も中国政府の内情を斟酌し、追及をしない方が得策かもしれません。
この非言語によるメッセージは大変強いものを持っていますので、言葉でいくら訂正しても訂正できるものではありません。
これは接客サービスも全く同じです。
スタッフが「いらっしゃいませ」と言ったとしても、素早く玉箱を上げ下げしたとしても、笑顔という非言語メッセージが無ければ、
お客様は歓迎されているとは感じないのではないでしょうか。
中国政府のピザ発給停止のニュースは、非言語によるメッセージを考える好材料です。
今後の動向を注視したいと思っています。
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阪神大震災の教訓から自店のトイレ機能を考える!
この時期にテレビを見ていると必ず取り上げられるのが、阪神大震災に関連した活動です。
阪神大震災は1995年(平成7年)1月17日5時46分52秒に発生しました。
あれからもう28年になります。
私は奈良に住んでいましたが、揺れで目が覚め、子供たちの寝床にタンスが倒れないように押さえていた記憶があります。
この時期になると防災用の景品を用意して、新ためて災害に対する備えをお客様に呼びかける店舗もあると思います。
特にこの1月17日は関西の人によっては忘れられない日です。
テレビなどでも特集など組むことも多いので、世間の関心も防災に向けられ、防災景品企画をするには絶好のタイミングだと思います。
では震災の教訓は本当に活かされているのでしょうか?
災害に備えて非常食を備蓄しているところもあるでしょう。
太陽光パネルを使い、停電のための電力供給(主にスマホ充電)に取り組んでいるところもあると思います。
非常時の避難場所になっているところもあります。
最近では震災など災害対応型のホールも出てきているので、パチンコ業界でも意識の高いところでは、
地域のために頑張って取り組んでいることが分かります。
非常時に役立つことで、パチンコ店の地域における存在感が高まっていくと期待しています。
そんなことを思いながら、1月10日の読売新聞を見ると「マンホールトイレ 全国に4万基」という見出しが目にしました。
マンホールトイレとは、避難所の敷地の地下にトイレ用にマンホールを作り、災害時に蓋を開けて使う仮設トイレを取り付けて使うものです。
阪神大震災の時に、断水で水洗トイレが使えなくなった教訓から考え出されたものだそうです。
東日本大震災や熊本地震で活用され、注目が集まり、全国で整備が進められています。
阪神大震災では、兵庫県内で約130万戸が断水し、復旧時に時間がかかったそうです。
そのためトイレが使用できなくなり、飲食を控えて排泄を我慢し、体調を崩す人が相次ぎました。
この教訓を踏まえ、神戸市と積水化学工業が共同で開発したのがこのマンホールトイレです。
フタを開け、装備品の簡易テントと便座を置くだけですぐに使えるというものです。
防災と言えば、非常食や飲料水の備蓄と入れることばかりを私は考えていましたが、
それと同じぐらい出すことは重要です。
特に女性の方のニーズは高いと思います。
排泄ばかりは、他人に代わってやってもらうことはできないので、店舗に必ず来ることになります。
このトイレがあると地域に必要不可欠な場所となるのは確実だと思います。
断水というものは発生しやすいので、自店舗を非常時の避難場所としているなら、是非もっておきたい機能ではないでしょうか。
費用は結構かかりますが、2006年どから国土交通省が整備費用の50%を助成します。
15年度時点では全国約2万基だったものが、20年度には3万9000基とほぼ倍増し、21年には約4万2000基と増えています。
実際の災害での有用さが評価されているようです。
実際、汲み取り式でないので、避難している人が快適に利用できると思います。
地域密着型店舗として自店を地域の避難場所を考えているなら、このマンホールトイレの整備を考えてみてはいかがでしょうか。
関連資料:災害時に使えるトイレ
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ラスベガスの情報発信機能を参考に考える!
ラスベガスで、ソニーグループとホンダの合弁会社「ソニー・ホンダモビリティ」は、
電気自動車(EV)の試作車を公開しました。
セダン型5人乗りで、名前は「アフィーラ(AFEELA)」。
ソニーとホンダが手を組んでどのようなEVを作るのか注目されていましたが、
それが初めて形となって現れました。
注目したいのは、ラスベガスでの発表というところです。
実はライスベガスでは、毎年世界最大級の家電・ITの展示会「CES」をしています。
世界中から多くの人が集まります。
ラスベガスと言えば、砂漠の真ん中にギャンブルをするための街として作られました。
ある人物が何も無いラスベガスのしがない賭博場に来て、ひらめきます。
ここに大きなホテルをつくり、誰もが魅了される賭博場をつくろうと。
彼はマフィアの親分たちからお金を集めて大きなホテルの建設に取り掛かります。
この物語は「バグジー」という映画で紹介されています。
何度かTVで放映されていますので、ご存じの方も多いと思います。
ラスベガスの発展の基礎はギャンブルかもしれませんが、
その集客力を活かして、エンターテインメントを提供する街として成長していきます。
近年では「CES」などの展示会を招致し、最新情報の発信拠点にもなっています。
効率的に情報を発信したい企業にとっては、非常に便利な街となっています。
見方によっては、リアルの情報発信の場としてのインフラを作ったのかもしれません。
もし、ラスベガスがキャンブルしかコンテンツがなかったら、今日のような発展はあったでしょうか。
合法的にギャングルができる地域との競争になり、差別化ができず、今の姿は無かったと思います。
どのようなモノでも、世の中の流れに適応し、変化していかなければ淘汰されてしまいます。
一か八かで始まったラスベガスは、1(イチ)か0(ゼロ)のデジタル最新技術を発信する街になっています。
日本のパチンコ業界も、遊技機だけに頼るのではなく、
それを基盤としながら世の中により必要とされる業態へと変革する必要があると思います。
変革の方向性の一つとして最新の情報の発信があります。
店舗の集客力を活かす取り組みです。
変革することで、賭博的イメージが薄れ、若い世代や女性が気軽に行ける場所へとなるのではないでしょうか。
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少子化対策を検証するTVを見て考える!
岸田総理大臣が、少子化対策について本格的に取り組むという趣旨の発表を4日にしました。
話題になったのが「異次元の少子化対策」です。
「異次元の少子化対策」とは異次元だけにどのようなものなのか想像ができないということで、
具体性に欠け、よくわからないということでした。
一方、小池都知事が、岸田さんが「異次元の少子化対策」の話をする3時間前に、新年の挨拶の中で、
少子化対策として、東京都の0歳から18歳までの子供に対して、所得に関係なく一人5000円を支給すると発表しました。
昼食時にワイドショーを見ていると、この小池さんの発言と岸田さんの発言についてあれこれ言っていました。
小池さんは国の少子化対策に不満があったので、総理が発言する前にあえて具体的な政策を示すことで、
岸田さんがこれまで具体的な少子化対策をしていないことを批判する意図があったのではなか、などと憶測をしていました。
そしてワイドショーでは、東京都民に小池さんの5000円支給という政策と、
岸田さんがぶち上げた「異次元の少子化政策」とどちらに魅力を感じるかなどとインタビューをしていました。
もちろん全員が、「異次元の少子化政策はよくわからない。5000円もらえるのはありがたい」と答えていました。
ワイドショーの司会者は、少子化問題は喫緊の課題であると強調し、
「異次元の少子化対策」もいいけど、小池さんのように具体的な政策を示さないとダメだというようなことを言っていました。
お昼のワイドショーなので、視聴者受けを狙って、発言していることはわかります。
司会者が本気で、国や地方自治体に効果のある少子化対策を打たせようと話をしていることはないとは思いますが、
国民の政策に対する検証能力を奪うような話の進め方はどうかと思いました。
少子化対策は重要と言いながら、政策の良し悪しを国民の受けが良い悪いで判断させようとしているように見えたからです。
小池さんの5000円バラマキが本当に効果があるかどうかは、実際今の段階ではわかりません。
それなのに5000円もらって喜ぶ人が多いので、さも効果的な政策を小池さんが打っているように思わせています。
少子化対策の効果は、出生率のアップで判断されるべきであり、5000円の子育て支援がそこまでの影響を与えるかは不透明です。
せめて、「毎月5000円あげますから、子供をもう一人生みますか?」という質問を都民にして、
都民が「生みます」と答えたというのであれば、少子化対策として有効であると言えますが、
「毎月5000円もらってうれしいですか?」と訊いて、「うれしいです」と答えたからと言って、
小池さんの政策が良いモノというのはおかしな気がします。
判断を歪めているのではないでしょうか。
誰だって何もしないで5000円もらえるなら、「うれしい」と答えるのではないでしょうか。
それが評価に値する政策という判断材料になるのでしょうか?
店舗の運営能力を上げていくためには、自分の打った施策の効果があったかどうかを検証することが必要です。
しかしながら、この昼のワイドショーのようないい加減な検証をしていると、百害あって一利なしです。
自分たちがしている検証は、本当に施策の効果を正しく測るものになっているか、改めてチェックをしてみてはいかがでしょうか。
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電子ピアノの売り方からP業界を考える!
1月4日の読売新聞に大きな広告チラシが入っていました。
タイトルは「大人の脳活ピアノ」です。
何の宣伝なのかと言えば、カシオの電子ピアノ「カシオ 楽らくキーボード」の宣伝です。
10本の指を動かすことが、脳の活性化につながるというのです。
本当にそうなの?と疑念を持つ方にために、チラシの中では、
東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授の指導による実験で実証されたと書いてありました。
この電子ピアノは鍵盤がひかり、その光を追いかけて指を動かすとピアノが弾けるというものです。
初心者でもすぐに曲を弾くことができるのが特徴です。
この広告を見て、昔ジャパネットが紹介していた電子ピアノのトークを思い出しました。
そのトークは「お孫さんと一緒に弾けますよ」というものだったと記憶しています。
電子ピアノをお孫さんと遊ぶツールとして紹介していました。
当時の高田社長は、電子ピアノを買うのは、自分で曲を弾くためという思い込みをなくし、
どう使えば相手が喜んで買ってくれるかを考えて、セールストークを組み立てるのが売り上げを伸ばすポイントである、と説明されていたと思います。
電子ピアノというものは変わりませんが、時代の流れとともに、
単なるピアノの代用品から、周囲に迷惑をかけないピアノ、孫と遊ぶためのツール、そして脳活のツールというように使い方は変化していることが分かります。
変化することで売れ続けているとも言えます。
この脳活ピアノの発想は、高齢者の認知症患者の増加が背景にあります。
認知症になりたくないという思いはほとんどすべての高齢者にあります。
ということは、脳活ピアノで販売すると65歳以上の高齢者3621万人(令和3年)がターゲットということになります。
そして、家族も自分の親には認知症になってほしくないという思いがあるので、さらにターゲットは広がります。
小学生以下のお孫さんとの対話を希望する高齢者の数より、ターゲットは増えているのは確実です。
上手い売り方だとは思いませんか?
それではパチンコという遊びはどうでしょうか?
大人のゲームからスタートして、カジノのようなわくわく感を味わえる手軽な大人の遊びとして普及しました。
メインターゲットは射幸心がある大人というところでしょうか。
しかし、時代は移り変わり、ゲーム市場やパチンコに変わるいろいろな娯楽も出てきました。
こうした中で、パチンコ遊技人口を拡大していくためには、どうしたら良いのか。
ホール運営企業の立場に立つと、パチンコホール利用人口を増やしていくためには、どうしたら良いのでしょうか。
このヒントは先ほど電子ピアノの売り方の変遷にあると思います。
遊技機を使ってお客様に何を提供しようと考えるかで、対象となるお客様の数が決まってしまいます。
現在のように、射幸性を欲する人をメインターゲットにしているだけでは、ホールの利用はジリ貧になってきています。
ではどうするのか、射幸心を満たす場だけでなく、ストレス解消の場とするのも一つでしょうし、
第三の居場所を提供するという考え方もあります。
遊技機をすると脳の血流がアップするのはわかっているので、脳活の場として考えることもできます。
要するにパチンコホールの利用目的はいろいろ考えられるということです。
自店がどのような店舗であることが、地域の人に一番必要とされ、喜ばれるかを考えていくと、様々な業態が考えられるということです。
従来の射幸心一辺倒のホールばかりで、パチンコ業界の未来は明るく輝いているでしょうか?
もうそろそろ、いろんな業態のパチンコ店ができてきてもよいのではないでしょうか。
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全力でお願いするのも悪くないかも?
みなさんは初詣に行かれましたでしょうか?
年の初めに神社やお寺に参拝して、お礼やお願いごとをするのは多くの日本人が習慣としいるところです。
ではどれだけの人が、神様にお願いごとをすることで、願いが叶うと本気で思っているのでしょうか?
こんなお話があります。
昔のキリスト教会でのお話です。
日照りが続くので、村人が教会の牧師に雨乞いをしてほしいと頼むというお話です。
最初、牧師は断ります。
キリスト教に雨乞いの祈りや儀式はないからです。
それでも村人は熱心に牧師のところに行き、雨乞いのお願いをします。
村人は雨乞いをすれば、絶対、神様はすぐにでも雨を降らしてくれると言い張ります。
根負けした牧師は、神様に雨乞いのお祈りをすることを約束します。
そしてお祈りの当日を迎えます。
村中の人が雨を降ることを期待して集まってきました。
牧師は、お祈りをささげる前に、集まった村人を見渡しました。
その時、あることに気づきます。
雨がすぐにでも降ると言っていた村人の中で、傘を持ってきたのが、幼い少女一人だけだったのです。
このお話は多くの人に当てはまるのではないでしょうか。
信じていると言いながら、本気で信じている人は結構少ないものです。
信じてもらえないなら神様も十分には加護をしないのではないでしょうか。
そう考えると自分の願いの強さと神様を信じる力が、願いを叶えるポイントになるように思います。
ところで神様を信じる力とはなんでしょうか?
私は、神様を信じる力は、願いが叶うという思いの強さと言い換えることができるように思います。
この思いが強いかどうかの判断は、この話によると願いが達成した後のことがイメージできるかどうかで分かるということではないでしょうか。
傘を持ってきた幼い少女は、祈りが成功した後の雨の様子がありありとイメージできていたに違いありません。
みなさんも新年にあたり、夢や願望、目標をもたれているでしょう。
それが達成された後のイメージをどれだけ鮮明にもっているでしょうか。
例えば、目標が地域一番店なら、どのような営業手法で、どのような雰囲気の店になっているか、
鮮明に描くことができれば大丈夫です。
描けられなければ、その目標が自分の腑に落ちていないので、情報を集めて頭の中で再度シミュレートします。
神様へのお願ごとがかなっているその後の姿をイメージできるなら、神様に対する信心が強くなっている証です。
昨年亡くなった稲盛和夫さんは、目標達成のイメージがカラーなら実現すると言われていたように思います。
およそ人間は、自分の願いが強くなると、努力をいとわないくなります。
寒い朝、トイレに行きたくて目が覚めると、どうしてもトイレに行きたい、という願望を持ちます。
頭の中はトイレのイメージでいっぱいです。
その時は、どんなに寒くても、何があっても起き上がりトイレに行くのではないでしょうか。
人間、どうしても譲れない願望ができると、勝手に体が動き出します。
そこに神様のご加護があれば、鬼に金棒なのではないでしょうか。
せっかくお参りして、神様や仏様にお願いするなら、今年は全力でお願いしてみてはどうでしょうか。
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今年は昨年より良くなる!単純に思えた時代とは?
新年、あけましておめでとうございます。
年が新しくなると、何か新鮮な気分になるような気がします。
おそらく昔はもっと新鮮な気分になっていたと思います。
昔は、今年こそは良くなる、昨年よりもっと良くなる、単純にそう思えたような気がします。
頑張れば、頑張っただけの成果が得られる時代があったように思えます。
昨年と同じことをやるだけで、売上が上がった、良い結果が出た。
だから一度仕事を覚えると、手を抜かず一生懸命にやるだけで、良かった。
最初は苦労するが、その苦労は報われる、悠々自適の人生あるいは会社生活が待っている。
もし、今がそういう時代なら、時間が経過するごとに、みんな豊かになっていくことができるのではないでしょうか。
では、今の時代はどうでしょうか?
そういう時代になっているでしょうか?
身近な例としてパチンコ業界で考えてみましょう。
昨年やっていた営業手法を今年やれば、稼働が拡大し、売上が上がり、利益も上がるのでしょうか?
昨年と同じような新台入替、出玉営業、その他景品企画や面白イベント等、やっていけば今年は良くなるのでしょうか?
昔との最大の違いは市場や経済の在り方です。
昭和の頃は基本的に多くの業界が拡大していました。
したがって、ノウハウを一つ確立するとそれを横展開していくだけで、収益が拡大しました。
従業員は、昨年と同じことを今年もやれば売り上げは拡大していくという状態です。
フランチャイズという経営手法がもてはやされたのも、そういう時代背景があったからです。
現在は、日本の多くの業界が市場が成熟期から衰退期に入ってきています。
これを避ける一つの方法は、海外に出て今成長している地域で商売することです。
日本企業の多くが中国への依存度を高めたのは、そういう事情があったからです。
もっとも中国市場も貧富格差問題に加え、コロナと台湾問題で市場の健全性が保てなくなっています。
おそらく、今年中国を抜き、世界一の人口保有国になるインドへのシフトが加速していくことでしょう。
日本はというと、これから人口減少という現実が加速度を増して、私たちの生活にのしかかってくるでしょう。
1億以上あった国民が半減するという現象は、世界の中では日本だけなので、世界中の経済学者が研究対象として注目していることでしょう。
ここまで話をすると、昔は新年を迎えて、今年は良い年になりそうな気がすると多くの人が思えた背景には、
経済や市場の拡大が前提条件としてあったということを言いたいのだな、と感じていただけるのではないでしょうか。
逆に経済や市場の拡大という前提条件が無くなった今の日本の現状を考えると、
昨年と同じことをしていては確実にダメになっていくと考えた方がよいということです。
つまり、昨年と違うことをすることを強いられていると言えます。
このことにいち早く気づき、会社の体制をそういう方向にもっていかなければなりません。
でも、新しいことに挑戦し続けることはたいへんですよね。
特に結果を出さなければならないと思いながら、新しいことに取り組むのは相当なプレッシャーです。
なせなら、新しいことは過去のやり方以上の結果が出るとは限らないからです。
そう思うと、とりあえず昨年のやり方をしておこうとなってしまいます。
しかし、それではジリ貧になってしまいます。
そうならないために紹介したいのが、大谷翔平選手の言葉です。
「結果に焦点をあてない。挑戦を楽しむ」
「楽しむ?そんな余裕があるのか?」と思われるかもしれません。
そこで競合店を見てください。
従来と違う新しいことに取り組んでいるでしょうか?
もし、そうでないなら、新しい挑戦の大切さに気付いたあなたの店舗は優位に立っていると言えます。
これを最大限に生かしてください。
そして人の評価の対象は、挑戦や工夫ということになります。
良い結果を残すのは大切ですが、良い結果を出した施策(やり方)は、市場が衰退期に入っているのですぐに陳腐化すると考えることです。
施策にこだわるのではなく、施策を進化させることにこだわることが大切です。
具体的には、人材評価のポイントを、従来通りの施策の実行から、施策の工夫や施策の進化におくということです。
それを続けていけば、挑戦や工夫をすること自体を高く評価する風土が作れると思います。
先んずれば人を制すという言葉があります。
他社に先駆けて、いち早く店舗運営を日々工夫し、進化させることがを当たり前と考える人材集団を育成してみてはどうでしょうか。
衰退期に入りつつある日本で勝ち残るための喫緊の課題だと考えます。
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