□□□ 2020年10月の目次 □□□
北海道の感染対策を参考にしてお客様を動かす!
北海道で新型コロナウイルスの感染者が増加しています。
10月24日には過去最高の60人が感染し、北海道は危機感を強めています。
気温が下がり、空気が乾燥することで、新型コロナウイルスの活動が活発化してきているようです。
加えて、室内にいることが多くなり、換気も疎かになりがちになり、感染リスクが上がっています。
北海道の過去一か月の感染事例は次のようになっています。
〇接待を伴う飲食店など 16件(162人)約10人/件
〇学校 2件( 35人)約17人/件
〇事業所等 5件( 37人)約 7人/件
〇福祉施設 5件( 41人)約 8人/件
28日に新型コロナウイルス対策本部会議を開き、同日付で5段階の警戒ステージを、最も低い「1」から「2」へと引き上げました。
そして、今後2週間を『集中対策期間』として11月10日まで、感染防止対策を徹底するように求めています。
1⃣発熱や咳など体調が悪い場合には外出を控える。
2⃣マスクの着用と手洗いの徹底、特に飲酒を伴う場面、仕事の休憩時間、高齢者と接する際には特に気を付けてもらいたいということです。
3⃣接触アプリの活用
4⃣テレワークや時差出勤などの活用
ここで見習うべきと思ったのは、道民に対して単に注意を呼び掛けたのではなく、『集中対策期間』というネーミングを付け、期間を限定したことです。
ステージ2になったから対策を徹底しましょうと言われても、漠然として話になってしまいます。
『集中対策期間』と言われることで、いつ頑張れば良いのかが分かります。
頑張る期間が無いと、人間頑張り続けることはできません。
でも期間があれば、それくらいならやってみようという気になります。
まあ、交通安全週間と同じような感じですね。
交通安全遵守は当り前ですが、いつも頑張れと言われると、緊張が出来ず交通安全に対する意識が低下してしまいます。
要するに人を動かすときには期間設定をするのが良いことが分かります。
10月の1日からインフルエンザワクチンが、65歳以上だけの人が打てるようになりました。
26日からは誰でも受けることができるようになります。
新型コロナウイルスに感染するとリスクの高い高齢者を先にワクチンを受けてもらうという政府の計らいです。
これを常連の高齢客に伝えて、早目に打たれるようにオススメしたホールもあったと思います。
こんなとき10月1日から65歳以上の方はインフルエンザが受けられます、とただ案内するより、
10月1日~10月7日までを『優先インフルエンザワクチン週間』として、
1週間は徹底して高齢者の方に案内する方が効果が高いということです。
まず案内するスタッフがいつまでやればよいかが明確に分かります。
そして、期間を短くしているので、スタッフも頑張りが効きます。
お客様もキャンペーンのようにしているので、その期間はダブってオススメされても仕方がないと思うでしょう。
何かやる時は期間限定で、ネーミングを付けて集中してやる。
北海道の『集中対策期間』という打ち出しは、悪くない施策だと思います。
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「ゴムポンつるつる」の通販から景品について考える!
朝、テレビを見ていると「ゴムポンつるつる」という商品を紹介していました。
タオルにゴムの微粒子をくっつけているという商品です。
何をするタオルかというとお肌をつるつるにするタオルということです。
実演販売のコパの社員が紹介していました。
水に濡らして肌をこするだけでつるつるになる。
角質や肌の黒ずみがとれると紹介し、テレビの中で説明を聞いた人が、疑いながら試してビックリするというよくあるパターンの紹介です。
でもそれを見ていて本当かな?試してみたいと思いました。
どうして試したいかというと、自分が使うより、嫁さんや娘に
「こんな製品があるの知っているか?」
と見せて驚く顔が見てみたいという理由からです。
金額はその通販では3枚セットαで7000円弱だったと思います。
身近で試せるところがあれば見に行っても面白かもしれないとは思いました。
今までにない商品で、自分の回りに驚きを与える商品は魅力です、
この「ゴムポンつるつる」は大ヒット商品のようですが、知らない人も多いと思います。
通販を見て、本当かな?試したと思っている人も多いのではないでしょうか。
何をくどくどと言ってるかというと、
近所に実演販売をしているとことが無ければ、ホールでやれば面白いから見てくれる人がいるということです。
特にコミュニティホールを目指し、人間関係を作っているホールでは、面白い商品の紹介は結構反応してくれます。
景品をとりあえず仕入れるホールもあれば、いろいろお客様のことを考えて仕入れるホールもあります。
多くは既存客への満足向上が精々です。
景品を来店動機にしたい場合は、わざわざ行きたいという話題性や人気のあるものを景品とするのが一番です。
驚きがあるものは、期待できます。
もちろん景品担当者が、この商品を是非お客様に紹介し、驚いて欲しいというものである必要があります。
そのような意欲の無いところから誰も買いたいとは思わないからです。
そういう意味で、来店動機付け景品仕入には、ピピッとくる目利きが必要です。
お客様をびっくりさせたい、そんな思いがお客様の来店動機となる商品を発見することにつながると思います。
自店の景品選定力は競合店より優っているでしょうか?
コロナ禍で人を呼び戻すのはたいへんです。
小さなことの積み重ねも必要です。
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ANAから環境変化の恐さを再確認し自店に活かす!
全日本空輸(ANA)が最近ニュースに良く出ています。
今期約5100億円という大幅な赤字になる見通しです。
関心が高いのが、どうしてこの危機を乗り切っていくのかということです。
国内線は徐々に戻ってきていますが、国際線が前年に比べて一桁の稼動となっています。
ANAは長らくJALの後塵を拝してきました。
2010年、長らく日の丸航空会社として君臨してきたJALの破綻によって、ANAは路線開拓の優位性を獲得します。
縮小して再建を目指すJALに対して、ANAは路線を拡大していきます。
そして、海外路線の開拓を強化していくことで、安倍内閣の観光立国方針の波にうまく乗っていきます。
航空機も路線での収益を最大化するために増やしてきます。
路線の稼動が確実に見込める場合、自社の航空機での運行が一番儲かるんですね。
満を持して東京五輪を迎えるはずでした。
収益予想もその頃は今期2000億円の黒字を見込んでいたとニュースで報道していました。
コロナが始まるまではその時の環境に最大適応していた会社の一つと言えるのではないでしょうか。
しかし、新型コロナの影響で状況は一変します。
まるで太古に生息した空の王者である翼竜が、気候の変動によって上手く飛ぶことが出来ず、アッという間に絶滅していったような感じです。
翼竜の大きな翼は、穏やかな気候の中で上昇気流を捉えるのに最適でした。
しかし、気候が変化し、強い風が吹くようになると、大きな翼では風をコントロールすることができず、
煽られて獲物を取ることができなくなります。
環境に適応することは成長のために必要なことですが、環境が変わるとそれがネックとなります。
環境変化の恐いところは、これまで企業の成功要因を、最大の失敗原因へと変化させることにあります。
この環境変化への適応力が生き残りのカギとなります。
ANAは社員の給与カットや社員のグループ外企業への出向、航空機の売却に加えて、新規事業の立ち上げなどを計画しています。
創業してから長らく弱小航空会社として頑張ってきたDNAを持っています。
この危機を乗り越えて、新型コロナ前以上の発展を遂げてもらいたいものです。
環境変化の対応の重要性は多くの人が言っています。
そして、万一に備える危機管理の重要性も同じです。
しかし、日本には昔から言ったことが起こるという言霊(ことだま)信仰が存在します。
悪いや縁起でもないこと言った人が、悪いことを引き起こした張本人のように扱われます。
だから日本では危機管理がどうしてもおろかになりがちです。
だから意識して大きな変化が起こったときにどうするのか、万一に備え、日頃から対策をシミュレーションしておく必要があります。
とりあえず机上の話でも良いと思います。
考えることが大切だと思います。
具体的には自分に質問して考えることです。
「もし、〇〇となった場合、どのように対処するのか」というような質問を自分或いは対策チームにし、その対策を考える機会を持つことです。
例えば、
「事務所でクラスターが発生したらどうする?」
「地域の遊技人口が半分になったらどうする?」
「自店の来店客が半分になったらどうする?」
「アルバイトがコロナで半分になったらどうする?」
などです。
これから新型コロナの影響でもっと厳しい状況になる可能性があります。
いざとなると追い込まれるので、今のうちに考えておくことが大切です。
備えあれば憂いなしです。
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日銀のアンケート調査からロスした会員を読み解く!
日銀は、個人の暮らし向きや生活意識を探るため、全国の20歳以上の人(約2200人)を対象にアンケート調査を実施した結果を発表しました。
この中で、新型コロナウイルスの感染が国内で拡大し始めた3月以前と比べて、娯楽やレジャーの外出がどう変わったか質問しています。
その結果外出が「減った」と答えた人が、全体の87.7%となっています。
この結果は、多くの人の認識と同じではなでしょうか。
現状で、地域の遊技人口が元に戻っているところは少ないのではないでしょうか。
多くの地域で3月以前より、全体の遊技人口が減少している状態だと思います。
問題は、これから遊技人口が新型コロナ以前まで戻ってくるかどうかです。
この疑問に対する参考になる質問もしています。
先ほどの「減った」と答えた87.7%に人に対して、今後の外出予定を尋ねたところ、
「増やす」が1.5%で「徐々に以前の程度まで戻す」が40.7%という結果でした。
一方、「減らす」は35.8%、「変えない」は21.5%でした。
合計すると57.3%の人が今後娯楽やレジャーを控え続けるという結果になります。
日銀の調査から類推すると、遊技人口が新型コロナ以前の状況に戻ることはしばらく無いということいなります。
もちろん人の意識は変わっていきます。
この意識は現状の高止まりのコロナ禍での意識です。
今後の新型コロナは冬に向かい増加するというのが多くの専門家の推論なので、
それを前提とすると、当面はこのアンケートの状態が続くと考えた方がよさそうです。
このアンケートから現在休眠となっている会員の復活の可能性を読み解くとどうなるでしょう。
アンケートで外出が減ったと答えた中の「減らす」と答えた人は、従来の娯楽やレジャーに戻る可能性は低いと言えるでしょう。
その割合は、87.7%×35.8% で約31%、全体の約3割の人は当面戻ってこないと考えられると思います。
1000人会員がいれば300人はロスしていると考えておく必要があるということです。
そこそこの企業の社員の方と話していると、コロナ禍での行動ということで、
外食やカラオケ、夜の接待などは自粛しており、会社からもその旨の話しが出ているようです。
万一コロナに感染したときの会社や店舗への影響を考えると、本人たちも感染リスクが高いと思う場所へは行けないとのことです。
現在、ロスとなっている方は、このように本人を取り巻く環境自体も足かせとなっているようです。
このような環境の中でも、3月以前の稼動に戻すことを目標にしている店舗は多いと思います。
現在はコロナ禍でもあり、表立った活動はできないかもしれかせんが、
いずれお客様の奪い合いが激しくなるのは時間の問題でしょう。
このようなお客様の奪い合いを勝ち抜くためには、まず市場の縮小に耐えうるための「生産性の向上」が必要となります。
「生産性が向上」すればコストもカットできるようになるでしょう。
このような運営の質を落とさないコストカットをすることが大切です。
これに反して運営の質を落とすコストカットは比較的簡単にできますが、売上低下を招きマイナスのスパイラルを招きます。
いわゆるジリ貧経営ですね。
ジリ貧経営には明日はないので、くれぐれも注意してください。
これと並行して、自店客の「遊技機揃え」「台整備」「接客」「客質」「新型コロナ対策」の5つの充実とを図ることで、店舗に対する安心を与えることです。
それにプラスしてお客様との「コミュニケーション」をとることで、他店への流出をおさえることができます。
以上が出来て初めて他店のお客様を自店へ引き込む準備が整ったということになります。
今後この業界で勝ち残っていくために、まず自店に競合店につけこまれる弱い部分がないか、この機会にチェックをしておくことが大切です。
関連資料:コミュニティホールの必要条件
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話題になっている『コロナ太り』を企画のテーマにする!
みなさんは『コロナ太り』という言葉を聞かれたことはりますでしょか?
聞くとその意味は何となくわかりますよね。
新型コロナの為に外出を控えることで、運動不足になり、家に長くいることで食事の量が増えてしまう。
その結果、カロリーの入りが多くなり出が少なくなるので、当然”太る”という結果がもたらされるというモノです。
太って何が悪い、と言いたいところですが、悪いことがいっぱいあるんですね。
少し調べただけで以下のようなものが出てきます。
◎肥満に起因ないし関連し減量を要する健康障害
1) 2型糖尿病・耐糖能障害
2) 脂質代謝異常
3) 高血圧
4) 高尿酸血症・痛風
5) 冠動脈疾患:心筋梗塞・狭心症
6) 脳梗塞:脳血栓・一過性脳虚血発作
7) 睡眠時無呼吸症候群・Pickwick症候群
8) 脂肪肝
9) 整形外科的疾患:変形性関節症・腰椎症
10) 月経異常
これに加えて問題になっているのがやはり新型コロナウイルスです。
肥満だと新型コロナに感染したときのリスクがアップするんですね。
◎肥満である場合のコロナリスク(米:ノースカロライナ大学)
1)感染リスク 1.5倍
2)重症化リスク 1.7倍
3)死亡リスク 1.5倍
※肥満とは、肥満度を表すBMIが30以上の人を指しています。
この『コロナ太り』に国を挙げて取り組んでいるのがイギリスです。
何でもジョンソン首相が新型コロナにかかったとき、太っていたので重症化したということを教訓?として、
国民の感染リスク軽減を考えて取り組みを始めたということです。
◎イギリス政府が行っている肥満防止対策
1)自転車の利用推進
2)自転車道路の整備の実施(予算 2800億円)
3)自転車修理などに使える自転車クーポンの配布
4)午後9時以降のファストフードの広告禁止
5)大規模飲食店にカロリー表示義務付け
このためイギリスでは自転車ブームが起きているそうです。
日本政府も新型コロナによる生活様式の変化で、健康への影響が出ているのではないかということで、
田村厚生労働大臣は調査を開始すると発表しています。
厚労省は、以前から健康寿命を伸ばすための活動をしていますが、『コロナ太り』についても改めて警戒感を強めているようです。
ニュース番組のWBSで『コロナ太り』の特集をしていましたが、
フィットネスジムなども、この『コロナ太り』が集客のきっかけになるということで注目しています。
実際、取材の中に出てきたジムは、感染対策を徹底し、安心感を出して利用者を増やしていますが、
利用者の中にはこの『コロナ太り』が気になってきているという人が結構いるようです。
このジムは「ユニタイムフィットネス」というスポーツジムでしたが、来年までに200店舗増やす予定にしているそうです。
おそらく世間の関心がかなり高いと判断しているのでしょう。
新型コロナの影響で外出を控える生活様式は続くので、『コロナ太り』問題はもっと脚光を浴びそうです。
ということは、ダイエット食品や手軽にできる健康機器に興味を持つ可能性が高いということでしょう。
ニュースのようにジムに行く人も増えるかもしれません。
カロリーオフ関連の飲み物も意識するでしょう。
◎比較的安価なダイエット器具
エクササイズ用トランポリン 価格:6,980円(税込)
バランスボール 価格:1,680円(税込)
バランスボード 価格:2,300円(税込)
腹筋ローラー 価格:1,680円(税込)
EMS 腹筋ベルト 価格:4,699円(税込)
※安くて面白そうな運動器具も探せばまだまだありそうです。
お客様の健康は店舗にとっても大切なので、『コロナ太り』要注意のキャンペーンなどをするのも悪くないと思います。
その第一弾としては、『コロナ太り』への注意換気ということになるでしょう。
健康をテーマにしているホールでは持ってこいのテーマだと思います。
お客様の反応があるなら、第二弾、第三弾をしていく、無ければ終了して次の話題性のあるものに移行していけばよいと思います。
ちなみに厚労省では「スマート・ライフ・プロジェクト」の中で、運動不足を解消するための体操の動画を、近畿大学准教授の谷本道哉先生と作っています。
実際私もやってみましたが、悪くないと思いました。
お客様がインターネットを使える環境にあるかどうかという問題はありますが、
こういう動画を店舗で流したり、お客様に勧めて、健康に維持について話題にするのも良いかもしれませんね。
参考資料:厚生労働省 超リフレッシュ体操ぷらす10
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九州新観光列車の想いの伝え方に注目する!
10月16日(2020年)から九州で3年半ぶりになる新観光列車が運行します。
観光列車の名称は「36プラス3」で、6両編成、高級感のある黒い外観、全席グリーン車です。
ウイズコロナに相応しくゆったりした室内。
車内では地元の採れたて食材を使用した料理が味わえます。
ルートは九州全県を巡るようになっています。
さて、みなさんはこの情報だけでこの観光列車に乗ってみたいと思うでしょうか?
また、もし自分がJR九州の社員として、全国の人に乗ってくださいとオススメする場合、
おススメトークが上手く作れるでしょうか?
多くの人は、なかなか難しいと思うのではないでしょうか。
では先ほどの情報の中で疑問に思う箇所、気になるところはどうでしょう。
おそらく名称がなぜ「36プラス3」?というような変わった名称なのか?と思われたのではないでしょうか。
一般的な観光列車の名前は、次のような感じです。
「ななつ星in九州」
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」
「TRAIN SUITE 四季島」
「THE ROYAL EXPRESS」
「しまかぜ」
「ろくもん」
「ゆふいんの森」
上記と比べるとこの「36プラス3」という名称自体では意味を見出しにくく、名付けた由来というか思いを聞かない限り、ただの変てこな名称としか思えません。
実は最初に「36プラス3」のニュースをWBSで聞いたとき、変わった名前の観光列車としか思いませんでした。
次に朝のニュースで紹介されたとき、「九州は世界で36番目に大きい島なので、この36はそういう意味があります。
そして36に3を足すと39になり「サンキュー、感謝」を表します、と話を聞き、この変てこな名前について何となくわかりました。
でも、「36」は分かるが「3」は何を意味するのだろうか?
ただ「39」をつくるために「3」を足す必要があるからだろうか?
そうではなく、「3」についても何か意味を持たせているのではないかと興味を持ちました。
インターネットで調べてみると、「36プラス3」のホームページに次のような文書がありました。
◇
『世界で36番目に大きい島、九州全県を巡る「36ぷらす3」は、
5つのルートに、九州を楽しむ35のエピソードをぎゅーっと詰め込んで、お客さまをお迎えします。
ぜひ全ルート楽しんで、お客さまご自身に“36番目のエピソード”を語っていただきたい―
そんな想いを込めました。
この列車で、驚き、感動、幸せをお届けし、「お客さま、地域の皆さま、私たち」でひとつになって、
39(サンキュー!)=「感謝」
の輪を広げていきます。』
◇
この文章で、3は「驚き、感動、幸せ」と「お客さま、地域の皆さま、私たち」を表していることが分かりました。
そして、36の意味は世界で36番目に大きい島というだけでなく、
九州の35のエピソードを体験しながら、あなた自身の新たなエピソードをこの観光列車の旅を通して作ってもらいたい、
それが出来たときこの36という数字があなたオリジナルの36になるという思いがあることが分かりました。
ここからこの観光列車への乗車とは、エピソードづくりの旅が目的としていることが分かります。
そのために「驚き、感動、幸せ」の仕掛けをしていることが何となく想像できます。
それを「お客さま、地域の皆さま、私たち」で完成させていく、
まさに地域密着で3者が一体となって素晴らしい体験ができるイメージを与えます。
そういう体験をした人、体験を作った人、それぞれが感謝の念を持ち、その輪を広げていく。
恐らく口コミで素晴らしい体験が伝わり、多くの人がこの観光列車に載ってみたいと集まってくる。
この文章を読むと今回の「36プラス3」の想いが伝わってきます。
こういう想いが理解できてくると、この観光列車に乗っていいかもしれない。
或いは、言っていることが本当なのか確かめてみたい、という気持ちになったりするのではないでしょうか。
少なくとも当初の情報だけより、親近感が増したと思います。
またJR九州の社員ということで、おススメトークを作る場合、作り易くなった思います。
今後この観光列車にどれだけ人気が出るかはわかりません。
しかし、このコンセプトに沿ったおもてなしや体験ができるということであれば、
間違いなく人気が出ると予感させます。
この新し九州観光列車のコンセプトは良く練られていて、ホールの想いをお客様に伝える時の参考になると思います。
いろいろな施策をキッチリすることも大切ですが、
ホールが何をしようとしているかのを明確しておくことはもっと大切です。
なぜならやっている施策に安心感がでるからです。
それはやっている理由がよく分かるからです。
コミュニティホールの十分条件の1番目に「ホール(店舗)の考え方を知ってもらう」を取り上げています。
それはコミュニティホールは通常にパチンコ店が思いもしない施策を行います。
その時、なぜそんなことをするのか多くの人は不信に思います。
だから、何の為にやっているかを会社や店舗は積極的に明示する必要があるのです。
今回の「36プラス3」はよく考えてあると思います。
自分達のやろうとしていることを伝える事例として参考になると思います。
参考資料:「36プラス3」のホームページ
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相手の思いや考えを拒否する時の反面教師に学ぶ!
あなたがこれまでやってきたハロウィン企画をしようとして、社長に報告したらダメだと言われたら、あなたは迷うことなくすぐに止めるタイプですか?
それとも社長になぜダメなのか理由を聞く方でしょうか?
理由を聞いたとして、これからは『前例の踏襲』はしないとだけ言われたらどうでしょう。
それで納得できるでしょうか?
人のタイプによる、或いは人の思い入れによるかもしれませんが、
もし、何日も企画を練り考えた場合は、そういう対応では納得できないのではないでしょうか。
とりあえず思いついて、去年と同じことを今年もやっておくか、というような程度では、社長からダメと言われたら、すぐ他のことをしようと思うかもしれません。
しかし、自分の労力を費やせば費やすほど、自分の考えを阻止されると、それを排除したいと思うものです。
誰もが自分のやりたいことを邪魔されるのはイヤなものです。
その時仕方がないと諦めるのは、相手の言うことに理屈がある場合です。
もちろん相手の理屈が納得するだけのものであるかどうかが重要になりますが、
理屈が無くてただ拒否するだけは、反発をしてしまいます。
この話の元は、最近起こっている学術会議のメンバーに対する菅さんの拒否の話です。
菅さんが前例踏襲するかしないかはあまり関係なく、メンバー6人が不適当と判断したのであれば、その理由を明確に述べれば良いだけの話です。
恐らくパチンコ店の運営でも、部下から提案があってダメな場合は、その理由を話していると思います。
それは理由を話すことによって、部下を納得させるためと、自分の考え方を明確にできるからです。
恐らくみなさんは部下の提案を拒否する理由を『総合的に判断して』『いろいろ精査して』などという理由づけはしないと思います。
それは理由になっておらず、相手は納得しないと思うからです。
でもこうい理由付けをして、『私は問題ないと思っています』と言っているのが、菅さんの補佐役の官房長官の加藤さんです。
正にミニ菅さんを演じています。
菅さんと加藤さんの息はぴったりという感じですね。
だからいつまでも「総理の学術会議への対処のおかしい」と世間が騒ぐのです。
最近、「隋唐演義(ずいとうえんぎ」という中国ドラマを楽しみに見ていますが、そこに隋の第二代皇帝の煬帝(ようだい)が登場します。
相当な暴君です。
自分に対して厳しいことをいう重臣、方針に従わない家臣を次々に殺していきます。
それも本人でけでなく、一族(親戚もすべて)を皆殺しにしていきます。
理由も明確にせず、逆らう官僚は容赦しないと言って、やりたい放題をしている菅総理の姿が、この煬帝となんとなく重なってきます。
菅さんは『前例踏襲』をせず新たな日本国を作っていこうとしているように見えます。
そのためにはいろいろな抵抗勢力があり、前例を踏襲したがる人も多いと思います。
改革を進める場合、そういう人達に対して納得ができるできないにかかわらず、変えるための理由を明確に伝える必要があると思います。
それにより菅さんの取り組み趣旨が分かり、多くの人の納得と共感が得られるのではないでしょうか。
そういうものに触れて、やっていることの正当性がわかると思います。
これはホール運営でも同じです。
ほとんどのホールでは業績が悪くなっても、スタッフが自ら変わっていくということはありません。
社長や店長があるべき姿を見出して、変えていかないと菅さんが言っている前例踏襲を止めようとしません。
前例主義を変えさせ、店長や役職者、スタッフを変えていくためには、そのための理由付けが必要です。
それも自らの頭で考えた。
(受け売りの理由はやらされ感満載なので、部下の同情は得られても、納得感はえられないからです。これでは新しい取り組みは定着しません)
自らの頭で考えた理由付けをみんなに説明することで、周りを変えていくことができます。
本来もめなくてよい「学術会議の任命問題」でこれほどもめるのは、
相手の行為を拒否する、変える場合には、明確な理由付けをしないとトラブルの原因になるということを、
多くの人に周知させるために菅さんが行ったパフォーマンスと考え、参考にさせてもらいましょう。
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自分の仕事に明確な意図を持つことの大切さ
好きな番組の一つに「情熱大陸」という番組があります。
録画をして暇な時間に見ているのですが、8月に放送された「オーバーオールズ」の仕事ぶりを見て、
ホール運営のヒントになる場面があったので、是非紹介したいと思いブログにしました。
「オーバーオールズ」は商業施設や公共空間の壁面にアート作品を描くグループです。
このグループがJR新橋駅のコンコースの壁画を依頼されて作成するときに話です。
この依頼で描くテーマは、”働く大人たちへのエール”というテーマです。
オーバーオールズは、その絵を描く時、『思わず立止って見てしまうものにする』ことを意図します。
そして、そのためのアイデアを練るというものです。
この人たちがプロだなと思ったのは、仕事に対して意図を持ち、それを実現するために考え抜くということをしているということです。
これは非常に素晴らしいことです。
お金をもらってする仕事のなので当り前とも言えますが、実際には自分の仕事をどうするか意図を持って取り組んでいる人は少ないと感じます。
多くは、ただ作業をしているだけで、それ以上のことを考えていないことが多いですね。
例えば、路上でチラシを配る、店の中で接客をする、窓口で対応する。
仕事をしていますが、相手をどうしたいか意図を持って取り組んでいる人はほとんどいません。
これは会社でも会議に参加するとき、この会議をこういうように持って行きたいとか意図を持って参加している人がそれだけいるでしょうか?
多くの人は成り行きに身を任せるという感じです。
パチンコ店でも同じような場面があります。
新台を入れる、イベントをする、それにどれだけの意図を持ってやっているか、
それを実現するためにどれだけ工夫しているのか、
ということになると、ほとんどが作業になってしまっているのではないでしょうか。
そのため途中でこれはマズいと思っても、修正しない、仕方がないと諦める。
そして自分は頑張ったと慰める。
そして毎年同じレベルの仕事(作業)をしている。
この意図は、できたらそうしたいと思っていたというレベルではなく、何ともしてもそうしたいというレベルです。
この意図を明確にもつことの大切さに気付いた人は飛躍していくと思います。
気づかない人は、自分がただ作業をしているにも拘わらず仕事をしていると錯覚し、成果がでないことを不思議に思う人生を歩むのではないでしょうか。
これは、職位には関係ありません。
アルバイトでも、そういう意図を持つことが出来る人は、飛躍していくでしょう。
そういう意図が持てない人は、職位がどうあろうと、環境に流されてしまいます。
業界の景気が良い時は、作業をしていても成果がでます。
しかし、景気が悪くなると途端に計画目標に対する未達を起こし、それが慢性化していきます。
自分の中でこうしたいという意図がない人は、工夫をすることが出来ないのではないかと思います。
自分の仕事ぶりに対して問題が形成されることもなく、アッと言う間に時間だけが経つのではないでしょうか。
オーバーオールズは、壁画を描くことが自分たちの仕事と考えていません。
壁画に目が留まり、思わず共感させる所までを自分たちの仕事と考えています。
だから、壁画に目が釘付けになるためには何が必要か考える。
そして周囲の人の注目を集め影響を与えていくのでしょう。
コミュニティ化の施策を漠然と実行していても、コミュニティホールはいつまで経ってもできません。
コミュニティを作るためにこの企画をどう役立てるのか明確に意図していないと、ただの景品イベントや面白イベントになってしまいます。
同じイベントしてもレベル差があり、意図をもっていないとその差に気が付かないのです。
レベルの低い施策をしてもコミュニティホールに辿り付けないどころか、下手をすれば評判を落とします。
もし、自分の店舗がコミュニティホールを作るためにいろいろなことに取り組んでいるが成果が見えない、ホールのファンが出来ないという状態であるとしたら、
これまでの施策に意図を持って取り組んでいなかったことが根本的な原因かもしれません。
もっともこれはコミュニティホール作りだけではなく、仕事全般に言えることだと思います。
ただ、人との信頼を築きあげようとするコミュニティホールでは顕著に表れるといことです。
もしもあなたが、これまで仕事をこなすことにしか注意を向いていなかったとしたら、
これからは仕事に対して明確な意図を持つことを意識して取り組んでみてはいかがでしょうか。
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お客様から応援してもらえるホールを作る
マクアケの「応援購入」のCMを、皆さんはご覧になったことがあるでしょうか?
株式会社マクアケは「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」というビジョンを掲げ、
クラウドファンディングのプラットフォーム「Makuake」を中心とした各種支援サービスを展開している会社です。
ご存知の方も多いとは思いますが念のため書きますが、クラウドファンディング(英語: crowdfunding)とは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、
不特定多数の人がインターネット等の経由で、他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを意味する言葉です。
マクアケは、個人や組織に資金を提供する目的を、お金儲けというよりも、企業応援の意味合いが強いと考えているように思います。
その概念を商品購入にまで広げて、購入という行為を必要だから買うという意味にプラスして、その企業を応援したいから購入するというように、購入の概念を新たに作り出そうとしているようです。
それを具体化したものが「応援購入」という言葉です。
購入という行為を消費者だけにスポットを当てると欲求や必要性に充足というこになります。
それを店舗にスポットを当てるとその店で買うという行為自体が店の繁栄に貢献している、つまり店を応援しているということができます。
特に同じまたは同じような商品を多くの店舗がある中で、わざわざそのお店で買うのですから、実質的にその店を応援していると同じです。
しかし、多くの人はそのことはあまり意識していません。
そこをあえて意識させようとしているのが、マクアケのCMです。
新型コロナの影響で多くの飲食店が苦しくなったとき、常連のお客様が贔屓にしている飲食店に対して、
何かできないかということで、お食事券などを買うことで先払いをし、助けているというニュースが良く流れました。
多くの人は飲食店を利用するということは、応援していることになると薄々感じたと思います。
これまで企業に対して、消費者が商品を購入することや店を利用することは、自分達を応援してくれていることである。
だから、自分達はより良い商品、より快適なお店を作っていき、消費者や利用者から応援してもらえるようになりましょうという努力の意義を説く話しは結構ありました。
しかし、このマクアケのように『応援』という概念を第一に掲げ、消費者の啓蒙を図るものは初めてのように思います。
これは購入や利用の判断基準が新たに1つ、消費者や利用者の頭の中に追加されることを意味します。
商品を買う、店舗を利用するという行為に、自分のニースをウォンツを満たすという意味と、
その商品を作っている会社を応援するという意味、店舗を応援する意味があると消費者が明確に意識し始めるとどうなるでしょう。
少し消費者の心の動きを推察してみましょう。
まず、自分の欲しい商品があるかないか、あれば次に自分が応援したい店舗であるかどうかです。
パチンコ業界であれば、まず自分の打ちたい台があるか、台整備が自分の好みになっているか、を考え、
次にこの店舗は自分が応援したい店舗であるかどうかを考えるということです。
打ちたい台や自分好みの台整備をしているホールが複数ある場合、
店舗を応援したいかどうかが行く判断基準になるでしょう。
世の中には素晴らしい店や会社ばかりがあるわけではありません。
飲食店でも美味しい店もあればそうでない店もある。
お店屋さんでも儲けさえすれば良いと思っている店もあれば、周りの人に幸せになってもらいたいと思ってやているお店屋さんもあります。
一生懸命に努力をしている店もあれば、惰性でやっている店もある。
そういう店や会社に対して、提供される商品やサービスだけをみるのではなく、
その背景にあるものを観て買うかどうか、利用するかどうか決めるようになる習慣が生まれるということです。
そうなった時に、皆さんのホールはお客様が応援したいと思うホールになっていると言えるでしょうか?
今後、商品や設備で差別化が苦しい業界では、お客様が応援したいという気持ちの比重がより高くなることが予想されます。
応援したいという気持ちを成り行きに任せるホールと、意識して計画的にお客様を応援したいという演出を心がているホールでは、
どちらが生き残る可能性が高いかは自明の理だと思います。
お客様や地域から応援してもらえるホール作りに取り組むことは、縮小していく業界の中で勝ち残るために必要なことだと思います。
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コロナ禍のホテル業界から学ぶ自店の在り方(2)
前回のホテル業界の話の続きです。
コロナ禍のホテル過剰時代をどう生き残るのか、非接触をメインにして、コロナ禍でも安心して泊まれるホテルを目指すところの話をしました。
今日はコロナ禍で、ホテルの役割や目的を再構築して、新たなホテルの在り方を目指すホテルの話です。
ニューオータニという日本の大手ホテルがありますが、
このホテルは泊まる、寝るという機能の提供だけでなく、楽しんでもらうということに力を入れた企画をしています。
その一つとして、人工知能を組み込んだ癒し系ロボットとの宿泊プランです。
宿泊するお客様に会話ができるロボットを貸し出して、ホテルにいる間ロボットとの会話を楽しんでもらうというものです。
ターゲットは高齢者や子供のようですが、ホテルに泊まる以外の付加価値を提供しようという面白い試みです。
また、ホテル内にあるスイーツ店(パテストリーSATSUKI)にも力を入れており、テイクアウトなども行い宿泊客以外の周辺住民も利用できるようにしています。
宿泊が目的でなくても、ホテルの施設を利用してもらうことで集客をしようとしています。
このホテルは東京にあるので、東京都の観光振興策を利用して、東京都民の宿泊に対する興味を喚起する意図があるようです。
これ以外にも面白い取り組みとしては、西日本JRが展開していこうとしている新しいホテルです。
このホテルは「ホテル」と呼ばす「ポテル」と名付けています。
ネットを見てみると、ブランド名「Potel」は、物資や文化の出入り口を語源とする「port」と「hotel」の造語で、
地域に根ざしながらも、国内外の方々の交流の玄関口となることを目指すとともに、
「ホテル」に「°」を付けることで、様々なことが繋がっていく「ご円(縁)」を意識したネーミングとしています、と書いてあります。
1号店は今週(10月14日)オープンする「梅小路ホテル京都」です。
このホテルはただの宿泊所ではなく、「ポーッとしてもらうところ」という基本的テーマもあるようです。
ホテルに滞在することで、日頃の苦労や旅の疲れを取り、リラックスしてもらうというものです。
そのために各階にテーマを決め、リラックス空間を作っています。
2階は本があるブックスペース、3階はボードゲームがあるスペース、4階はレコードなどが置いてあるミュージックスペース、
5階は木のテーブルや椅子などが置いてあるモクスペースとなっています。
そして銭湯は昭和の銭湯を再現しています。
まだ各家庭にお風呂がなかった時代、近所の人が先頭に通い、お風呂場がコミュニケーションの場でもありました。
そういうノスタルジーを感じさせる銭湯にあえてしているのは、ホテルに泊まった宿泊者が気軽に交流できる演出をしています。
旅の価値は出会う人によって決まるという人もいます。
この銭湯は宿泊客以外の方も利用できるので、近所の方と宿泊客の交流も意識しているようです。
また、敷地には麹(こうじ)を作る「麹室(こうじむろ)」など、地元の伝統産業の一端をのぞけるスペースも設けています。
このホテルも宿泊以外の付加価値を提供しようとしています。
ホテルとは宿泊するところ、宿泊し食事をとるところという既成概念にとらわれることなく、
ホテルという空間で、何を提供できるのかを考えていくというものです。
そこには旅との関係も絶対条件ではなくなります。
ホテル自身が高い付加価値があれば、近所の人でも利用したくなるかもしれません。
パチンコ店で言えば、パチンコやスロットで遊技する以外の価値を作っていくというものです。
人が集まる空間ということではホテルと同じです。
ニューオータニの取り組みを参考にして発想すれば、ホールに来店したときに健康チェックをできるようにしたり、店舗に人気のあるスイーツ店などの店舗を誘致してくる、
或いは敷地内にコインランドリーを併設するという発想になるかもしれません。
西日本JRを見習うと、ホールにリラックスコーナーを設けたり、コミュニケーションの場を作ったりするコミュニティホール的なものになります。
自店を繁盛させるために、他業界のいろいろな取り組みを参考にして、改革を図るという発想は一つの有効な方法です。
ホテル業界は特に厳しい状況なので、業績を立て直す為に必死すです。
だからこそ、いろいろなアイデアが出てきます。
その本質を把握し、自店に取り入れる力を身に付けることで、現状を打破する発想が生まれるのではないでしょうか。
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コロナ禍のホテル業界から学ぶ自店の在り方(1)
ホテル業界はこの新型コロナ禍では大変な業種となっています。
GOTOトラベルなどの刺激策が打たれていますが、それだけでホテル業界が元に戻るのかというとなかなか難しいものがあります。
それは新型コロナに加え、ホテルの過剰供給の問題があるからです。
多くにホテルが東京五輪による観光景気を見込んでリニューアルしたり、新しいホテルをどんどん作っているからです。
コロナ禍で開業は遅れましたが、先月、今月に入って次々とオープンしています。
ニュースなどを見ていると、非常に厳しい業界だけに従来と同じではない新しい仕掛けや業態に取り組んでいるホテルが目につきます。
新型コロナ禍で一番そうだろうなと思えるのが、非接触に力を入れているホテルです。
スタッフとの接触を無くしていると言えば、一番有名なのがHISの「変なホテル」ですね。
フロントに恐竜ロボットがいるホテルです。
ロボットが対応するので人との接触がなく、結構人気です。
この間、奈良近鉄駅の近くに行くとこの「変なホテル」がいつの間にか(10月1日)できていて驚きました。
その他には例えば、10月8日に開業したプリンスホテルグループの「プリンス スマート イン恵比寿」は、Ai技術を導入した新たなホテルで、
フロントでホテルスタッフと対面ではなく、 ロビーの自動チェックイン機を使って宿泊者自身でチェックインでき、スタッフと接触する必要がありません。
また、アプリを活用しスマートフォンで事前決済をすることで、フロントでのチェックアウト手続きが不要となり、スタッフとの接触を避けられます。
さらに2021年1月中旬から顔認証によるチェックイン機能を導入する予定です。
そして、アプリを使って自分のスマホをルームキーの代わりにすることができ、ホテルのルームキーを持つという接触行為を避けることができます。
全客室に多言語対応スマートスピーカーを設置し、一部客室ではスマートミラーで天気予報や音楽の提供を行うサービスもしています。
清掃や見回りもロボットを使うことで、スタッフとの接触を徹底して排除しています。
プリンスのホテルは、スタッフとお客様との非d接触ですが、お客様同士の非接触を徹底しているホテルもあります。
10月2日に開業した「ふふ 日光」です。
客室は24部屋あるのですが、全室温泉付きです。
そして、庭に面したレストランでは、キレイな庭に面した個室のカウンター席になっており、他のお客様と長時間同じ空間にいることはありません。
お客様のプライベート感を重視した作りになっており、他の客と交わることはほとんどありません。
使用済みタオルなども、部屋のボックスに入れておくと、部屋の外側からそのボックスのタオルを取り換えるなど、スタッフともあまり接触しません。
このホテルは高級ホテルで、「スタイリッシュ スイート(1泊2食付き、2人利用)」は7万7300円~、「ラグジュアリープレミアムスイート」になると24万2300円~というお値段です。
高級ホテルは「素晴らしい設備+素晴らしい接客接遇」というイメージでしたが、
ホテルのスタッフと非接触となると、高級ホテルでの満足度を維持できるのだろうかと思います。
もしかしたら、非接触でもお客様の満足度を上げる工夫があるのかもしれません。
誰とも会わなくても、私は大事にされている。
私個人を見て接客されているという演出は、できないことではありません。
例えば、到着して部屋に入るとメッセージカードとともに、自分の好みの飲み物が用意されているとか、自分の好みの枕が用意されているなどです。
このようなサービスは事前の予約の時に情報収集できますし、グループのホテルに泊まればデータベースを共通化し、情報を共有できます。
パチンコ店でも非接触を強化していくホールもあると思います。
お客様のニーズに対応していくのが商売ですので、そういう方向性もあります。
しかし、ただ非接触にするだけでは新型コロナに対する安心は確保できますが、顧客の満足は上がりません。
一工夫して、非接触でもお客様の満足度を高める心遣いが大切なのではないでしょうか。
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中華料理店「兆徳」から学ぶファンの作り方
先週「情熱大陸」という番組で「兆徳」の朱徳平(しゅとくへい)さんが紹介されていました。
「兆徳」さんというのは中華料理店で、朱徳平さんはそこの店主兼料理長です。
テレビで見た店舗はそれほど大きくなかったのですが、昼も夜も行列の絶えない超繁盛店ということで紹介されていました。
番組の最初の印象は、本格的な中華料理を日本に持ってきた人で成功者ぐらいに思っていたのですが、
番組の話が進むにつれて、朱徳平さんは中国で経理をしていたサラリーマンのような人だと知りました。
日本には、奥さんの母親が日本人なので、それがきっかけで来日し、日本の良さにほれ込み日本に定住したとのことでした。
日本に来てからは言葉の壁もあり、なかなか職にも恵まれず就職したのが中華店。
そこで皿洗いや掃除、出前などから始まり、4年間修業をし、必死で貯めたお金と人から借りて自分の店「兆徳」を出しました。
いわゆる料理の素人なので、本場中国の味にこだわると言うより、日本人の好みの味を徹底的に研究して、店に味にしたそうです。
その甲斐があって、料理の評判が良く、店は軌道に乗っていきました。
味が良かったから繁盛店になったのだろうと思いながら見ていると、
2階の畳の間に大人数で食べに来た家族と親し気に話している様子を見て、
取材スタッフが「お客様のことを覚えているんですか?」と聞いたところ、
朱徳平さんは、「常連さんは、みんな知っているよ。さっきの2階のお客さは2か月に1回くらい来てくれる」と答えていました。
『2か月に1回』のお客様でも覚えている。
この言葉を聞いて、繁盛店になるのは当然と思いました。
覚えているのは顔だけではありません。
お客様の好みの料理や味、量まで覚えているそうです。
だから、少し料理を少しアレンジしたりしているのではないでしょうか。
チャーハンが名物ですが、少な目が好きな人も入れば、多めが好きな人もいる。
お客様の好みを覚えているから、そういうささいなことに気を遣って「ちょっと少なめにしていきましたら」とか言われたら、食べ残しを気にする人なんかは有難いですよね。
自分に気を遣ってくれる人を人は好きになります。
気を遣われた瞬間に、自己重要感が高まり、気分が良くなります。
その人に対して一気に親しみが湧きます。
どんなに笑顔で挨拶されても、気を遣わない相手に対しては、人はこころは開きません。
一時期ホールでも挨拶や笑顔を徹底していましたが、
スタッフがお客様に気遣いをしない店舗は、熱烈なファンが作れなかったように思います。
いつもニコニコしているが、いっこうに気遣いをしない店舗に対しては、やらされ感が強くなり、反発を招くような気がします。
それは、笑顔というメッセージと気遣いをしないというメッセージに矛盾を感じ、心理的不協和を感じるからです。
笑顔とともに気遣い、本当にあなたのことを大切に思ってますよというメッセージがあって、お客様との信頼関係は出来ると思います。
ちなみに番組の中で、朱徳平さんに対する姿勢を常連客が話していました。
それは東日本大震災の時に出来事です。
常連客の中に被災地の方がいて、全然連絡が取れなかったそうです。
後日取れて無事だと分かったのですが、その時チャーハンを化粧箱ぐらいな箱2つに作って、持っていいかれたそうです。
それを見てその常連さんは、「ここの店主は凄い!」と思ったと話していました。
朱徳平さんのお客様への想いは本物だと感じているということを言いたかったのだと思います。
繁盛店になるためには、味の良さは大前提ですが、お客様さまに対する接し方は繁盛し続けるための大切な要素です。
パチンコ店で言えば台整備と接客接遇です。
お忙しいとは思いますが、ファン作りの為に役立つ台整備と接客接遇になっているか、毎日チェックをしておきたいものです。
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感染の広まる7つの場面をお客様に改めて伝える
みなさんはすでに「GOTOキャンペーン」を利用されましたでしょうか?
10月から東京が加わり、「GOTOキャンペーン」が本格化するなか、新型コロナウイルス感染症対策分科会が、
第一波のクラスターの調査から、感染が広がりやすい「七つの場面」を明示し注意を呼びかけています。
分析の結果出た感染が広がりやすい場面とはどのような場面でしょうか?
それが以下の場面です。
①飲食を伴う懇親会
②大人数や深夜に及ぶ飲食
③大人数やマスクなしでの会話
④仕事後や休憩時間
⑤寮などでの集団生活
⑥閉鎖空間での激しい呼吸を伴う運動
⑦屋外活動の前後の車での移動や食事
①②⑦は飲食時での感染のケースです。
飲食をしながらの会話はどうしても、飛沫が飛びやすく、注意していても感染リスクが高いことを示しています。
実際懇親会で、飛沫が飛ぶからと2m離れて参加者が座っていたら会話ができないし、懇親にもならない。
だからどうしても近くになり、口も食べるためにマスクを外さなければならない。
そこで感染が起きると言うわけです。
この場面での感染防止自体がたいへんなので、なるべくこういう場面を避けることが第一にように感じます。
③は意識の問題でしょうね。
マスクを絶対しなければならないという意識があればできることなので、比較的避けられる場面です。
④と⑦は人の気の緩みがちな場面と言えるでしょう。
接客業では仕事中マスクは必須で、その上で接客をするわけですから、休憩時間ぐらいは外してリラックスしたいという気持ちになりがちです。
笑うセールスマンではないですが、そういう心の隙間に入り込まれて感染してしまうというパターンですね。
絶対は外さないようにするか。
外しても問題にならないような休憩室や休憩の工夫をすることが必要です。
⑤は集団生活という性格上、致し方がない状況だと思います。
これを改善するためには、一部屋で2人以上が生活するという在り方自体の変更を求められるものなので、そういうケースでは結構改善に費用がかかります。
これに関してはハードを変えずに防止をするのは難しでしょう。
⑥はフィットネスや熱狂系のコンサート等になると思います。
新型コロナに2度感染したという報告も結構上がってきていますので、新型コロナは一度感染したら終わりではなく、長く付き合わざるを得ない感じがします。
ハードやソフト共に本格的なウイズコロナ業態が求められるでしょう。
今後、経済活動重視で進んでいく可能性が高いので、その分国民がしっかり感染対策をしなければなりません。
分科会では、本音としては感染防止優先でしょうけど、国民一人ひとりが行動に注意すれば、往来が増えても感染拡大を抑えられると忖度しています。
その忖度が間違いではなく、正しい判断とするために「3密(密閉、密集、密接)」や「大声」に加えて、「回避」を重視した発表内容となっています。
尾身茂分科会長は「日本国内は今のところ、感染拡大を制御できる状況にある。(感染を広げないために)人々の行動が重要だ」
「人々にとって楽しみである旅行は続けてほしいが、感染リスクを高める場面を認識しておく必要がある」と記者会見で強調しています。
実際、経済を回してもらわない私たち国民も困ってしまいます。
地域経済もダメになってしまいます。
したがって、ここは分科会が示した「七つの場面」を多くの人に知ってもらい、感染防止を呼びかけることが、地域活性化への支援になると思います。
ホールとしても感染が広がりやすい「七つの場面」をポスターなどにして、改めて注意喚起をしてはいかがでしょうか。
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ローソンがKDDIと組んで見切り商品の販売を強化!
ローソンは店頭商品の中で消費期限が迫っている商品を値引きして販売することを認めています。
いわゆる「見切り商品」の販売です。
目的は廃棄ロスをなくすことと店舗の利益に貢献することです。
しかしながら、「見切り商品」はコンスタントに発生するとは限らず、お客様は来店してたまたま見つけるしかありませんでした。
店舗とすれば、「見切り商品」が発生した時点で、お客様に呼びかけることが出来れば、来店理由が作れるし、
それによってついで買いが発生するかもしれない売上アップのチャンスになります。
しかし、どのようにしてお客様に知らせるかが課題でした。
ローソンはその課題をKDDIと組んで解決しようとしています。
ローソンが持っているポンタの購買履歴とauの位置情報を基に、夕方以降ローソンを利用する可能性の高いお客様向けに、
値引きを「auPAYアプリ」で通知するというものです。
購買履歴を見ることで、値引きしている商品、例えば「から揚げ弁当」を買ってくれそうな客かどうかわかります。
購買履歴の中に「から揚げ弁当」と記載してあれば間違いないですよね。
コンピューターは検索が得意なので、買ってくれそうなお客様をすぐに特定できます。
それに位置情報を加えるところが憎いですね。
どんなに買ってくれそうな人でも、店舗の近くを通らない限り買うことはありません。
位置情報を使うことで、店舗に立ち寄ることができる人を特定させています。
「見切り商品」と同じ商品、または類似商品を買ったことがあり、近くを通る人にとっては、
そのローソンの「見切り商品」情報は、非常に貴重な情報、必要な情報になります。
もらった人は高い確率で喜ぶのではないでしょうか。
ローソンは10月2日から埼玉県内の10店舗で実証実験を行い、
来年度中に全国店舗(約14500店)への拡大を目指すとのことでした。
この企画は、商品の好みと来店可能性、2つをキーワードとしてお客様を絞込み情報提供する。
これはパチンコ店でも大いに参考になる視点と思います。
DMやメールのコンテンツを好むお客様を絞込み、そのコンテンツを提供する日に来店する可能性がある人を絞り込んで、情報提供をすると想像してみて下さい。
ただ単にDMやメールを出すよりも、来店して出玉イベントや台イベント、そのたイベント等に参加してくれる可能性は高いのではないでしょうか。
そしてDMの場合、郵便代もバカにならないので、経費の節約にもなります。
会員管理システムの中で、遊技履歴と来店履歴を管理しているタイプのものは、検索をすることで来店可能性が高いお客様を絞り込むことが可能です。
もし、まだ絞込みを利用したDMやメールをしたことがないのであれば、このローソンの例に倣って一度試してみてはいかがでしょうか。
具体的には、過去に海物語を打ったことがある人に、新台の海をお誘いする。
そして過去に木曜日来店したことがある人に、木曜日の新台入替を案内するということです。
人は機種に好みがあり、来店曜日はライフスタイルで制約を受けていると考えると、
ローソンの取り組みを先取りして見習うべきと思います。
もちろん、ローソンのように携帯電話会社と組んで、位置情報を使ってメールを飛ばせることが出来れば、それに越したことはないとは思いますが・・・。
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マスクの種類の多さを逆手に取る企画を考える!
スーパーでマスク売り場が拡充されているのはご存知ですか?
イトーヨーカドーたまプラーザ店では、衣料品フロアーを全面リニューアルし、マスク専用売り場を作っています。
そのマスクの種類は400以上にもなります。
実はイオンでも同じように売り場を改装して、同じように400種類以上のマスクを陳列している店舗がニュースで紹介されていました。
新型コロナで売れ筋が大きく変わり、それに対応して品揃えを変更しています。
みなさんは、この品揃えというか種類の多さをどう思いますか?
実は、多くの人は迷ってしまうと困惑しています。
これだけ多いと類似品が多く、それを選べが良いか迷ってしまいます。
人間の脳はなまけものなので、選択が難しいと選択自体を拒否してしまう傾向があります。
例えば、ジャムの販売に関する有名な実験があります。
ジャムの販売コーナーを作り、6種類のジャムをおいた場合と、24種類のジャムをおいた場合、
どちらのジャムの売上が多いのか実験をしてみました。
当初実験チームは、ジャムの種類が多い方が、買い手のそれぞれの好みに応じることができるので、
売上があがるだろうと予想していました。
しかし、実際実験を行ってみると、6種類のジャムを販売した方が売上が高かったのです。
その理由として、先ほど言ったように、選択することの面倒さを脳が嫌ったので、購入を拒否したという結論になりました。
今回のマスクの多さは400種類です。
もしかしたら、マスクを買いたい人はうんざりしているかもしれません。
そういう時に人が望むのが、”オススメ”です。
インターネットでやっている星の数やコメントですね。
マスクの必要性は、この冬ますます高まります。
夏のマスクの快適と秋冬マスクの快適とは明らかに違います。
ホールとしてはスタッフのマスクは必須なので、いろいろなマスクを使ったオススメマスク企画はまたできるのではないでしょうか。
マスクの関連グッズも多く、一度マスク売り場が充実しているスーパーなどに行って、
マスクお試し企画を考えてみるのも悪くないと思います。
マスクは消耗品なので、端玉景品としても喜ばれると思います。
もちろん、そこらへんのマスクを景品で配るのは、他店との差別化になりません。
その理由はそんなマスクをもらっても面白くないからです。
「へー、こんなマスクがあるの?」と言って景品交換をするようなものに作り込んでこそ、お客様に楽しさを提供できます。
あなたのホールでも、一工夫したマスク企画をしてはいかがでしょうか?
その一工夫の知恵がホールの楽しさを作り出すので、頑張って下さい。
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新型コロナ禍の東京ディズニーランドに注目する!
東京ディズニーランドの「ニューファンタジーランド」が公開されました。
「美女と野獣」の世界を再現したアトラクションです。
投資金額は、過去最大の約750億円にもなり、東京ディズニーランドの今後の事業拡大の意気込みを感じさせます。
この施設のオペレーションは、コロナ対策も強化しており、アトラクションの乗り物には、2席に1つの割合でアクリル板が設置されており、飛沫で感染しないように工夫しています。
座席などもスタッフがコマメに消毒し、接触感染の防止も徹底しています。
また、3密を避けるために、アトラクションは完全予約制とし、
専用アプリを使って、事前に希望時間を申込、抽選で当選した人だけが入場可能となっています。
昔のように地時間並んで待っていると濃厚接触になってしまうので、それを避けるということですね。
土産物店への入店も予約制になり、土産物を買うためにはスマホの専用アプリで商品バーコードを読み込んで、購入するようです。
商品はその場ではなく、後日配送される仕組みを取っており、スタッフとの接触はほとんどなくなるように工夫しています。
コロナ禍で入園人数は通常の50%以下に制限されていますが、新エリアが増えることで、入場人数を増やすことができるので、
業績回復の要因になると期待されています。
現在、東京ディズニーランドを運営しているオリエンタルランドは、新型コロナの影響で過去最悪の赤字になっています。
そのために今年の6月から社長直轄のコストコントロールチームを立ち上げ、無駄なコストの削減を推進しています。
その中には人件費の見直しも含まれており、社員の冬のボーナスは7割カットが決定されているそうです。
その他の契約社員のダンサーなどの出演者(約1000人)に対して、3つの選択肢を提示して、先月に27日までに回答するように通告していました。
その内容は、
①支援金80蔓延をもらい9月末で退職をする
②契約期間終了まで、月40時間程度働く
③アルバイトとして再入社して、時給930円で窓口業務などを行う
というものです。
新型コロナの影響で大規模パレードが無くなり、会社から見ると人が余っているのが実情です。
先月27日の午前11時までに、ネットでどれにするかクリックしておいてくださいと言うことでした。
会社は大変になってきたので、まさに手軽に処理を済ませたいというような感じを受けます。
ニュース番組WBSでは、契約社員の1人(Aさん)に取材をして、その心情を聞いていました。
Aさんは結局どれも選べなかったと話していました。
「『ゲストに夢を与える』ということをずっと会社から言われてきた。
会社がそれを奪うことはしてほしくなかった」と訴えていました。
最終的にAさんは労働組合といっしょに団体交渉をオリエンタルランドと行い、
「パレードが再開した際には、出演者として優先的に復帰させる」という4つ目の選択肢を作るように要望したとのことです。
会社側は、持ち帰って検討しますということでした。
多くの人に夢を与えてきた東京ディジニ―ランドも、新型コロナの影響でなかなか難しい舵取りを強いられています。
恐らくタイミングが悪かったのでしょう。
750億円も投資をしたときにコロナですからタイミングがすこぶる悪かったのではないかと思います。
そうかといって、安易な首切りはスタッフのモチベーションを下げてしまいます。
東京ディズニーランドの売りは何と言っても優秀なスタッフだったと思います。
そのスタッフのモチベーションを下げてしまうのは多きな問題です。
この新型コロナ禍という厳しい状況の中で、会社の姿勢がどこまで本物であるのかが試されているようです。
パチンコ業界でも経営理念などを掲げ、使命感を持って運営されている会社もあります。
利益が順調に上がっているときは問題がないのですが、そうでなくなった時にその使命感が試されます。
使命感が試されるとは、使命感に添った行動が取り続けられるかどうかということです。
最終的には知恵を出して、使命感に添った行動がとれた企業が使命感を持った企業ということになります。
ということは最終的に知恵を出せない場合、使命感が無いということになります。
オリエンタルランドも知恵を出して、この危機を乗り越え、従来と変わらず優秀企業であり、サービスのベンチマークになって欲しいと思っています。
最後に、東京ディスニーランドで気になったのが10月からアルコールの販売を開始するという点です。
これまで非日常ということで、酔っ払いのいない世界というのが、1つの方針でした。
それはオリエンタルランドの創業時の常務がセミナーで話されていたことで、それを聞いて”なるほど”と思ったものです。
その方針を変えるというのは、どのような背景があったのだろうか?と思いながら、ニュースを見ていました。
・・・ 👆目次
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