□□□ 2021年10月の目次 □□□
百貨店業界の福袋を見て、成功の是非を考える!
新型コロナで大きな打撃を受けている業界の1つが百貨店業界です。
百貨店業界は毎年のように業界規模が縮小していたところに、新型コロナによる緊急事態宣言でお客様の来店に大きくブレーキがかかりました。
2019年の全国の百貨店の売上高が5.8兆円でしたが、2020年には4.2兆円と売上が約27%もダウンしました。
2021年になっても、1-9月の売上高は2019年の1-9月と比べ約3割減少と苦戦が続いています。
業界としての売上影響イメージは、パチンコ業界も27%減少なので同じような感じですね。
百貨店業界としては、このままで良いわけがないので、売上を回復させるための起爆剤として、来年の福袋強化に取り組んでいるようです。
ニューズ番組WBSで百貨店の福袋について取り上げていました。
まず紹介していたのは話題性のある高額な福袋。
〇西武百貨店本店:瞑想用の個室福袋 495万円(施工費別)
〇松屋銀座 :サウナでととのう福袋 50.6万円(限定3点)
〇高島屋 :マイグランピング福袋 190万円(限定3点)
家中でのこころの安定を保つマインドフルネスや家中生活を快適するサウナ、アウトドアを楽しめるグランピング用品など、
コロナに関連する商品を福袋強化の演出に使っています。
百貨店が実際の販売の目玉として考えているのは、そこまで高額なものではありません。
お正月ということで、少しだけ無理をすれば買える魅力的でお得な福袋(商品)です。
WBSで紹介していたのは次のよなものです。
〇松屋銀座 :俺たちの銀ぶら福袋 5万5千円(限定3点)
〇東武百貨店池袋本店:大漁福袋 1万8千円(限定10点)
〇東武百貨店池袋本店:サブスク果物福袋 2万220円(限定10点)
〇東武百貨店池袋本店:サブスク(牛肉)福袋 3万円(限定3点)
毎月旬のフルーツが6か月間届く「サブスク果物福袋」は人気で、昨年2000倍の倍率となったということで、今回は昨年の倍の10点にしたとのことです。
人気なのは果物の美味しさでしょうが、実際に買うと6万円するものが約2万円で手に入るというお得感も大きいようです。
このようなもので関心を集め、手軽に買える福袋を去年より10~20%増やして年始初来店の対応の準備しています。
果たしてこれで百貨店の売上は回復するでしょうか?
福袋は原則お得な商品なので、正月値下げ販売商品というところです。
パチンコ業界で言えば、出玉イベントというところでしょう。
正月という晴れ気分なので、新型コロナの感染が拡大していなければ、リベンジ消費ということで、集客は期待できそうに思います。
しかしながら継続的な来店ということになると、どうなのでしょう?
継続的な来店を促すためには、来店したときの顧客満足度を上げて、また来たいと思わせることが必要です。
高額な商品は、モノ珍しさで人が来た時の演出の一部という感じですが、
2、3万円クラスのモノになると、それなりに購入者も多いと思いますが、個数が限られています。
東部百貨店池袋店では、「サブスク果物福袋」を倍にしたといってましたが、10点です。
前回と同じだけの希望者がいるとすると2000人のうちの10人の満足をアップさせるだけです。
1990人は、また外れたのかと思い買い物をすることでしょう。
このようなやり方は、以前からある当り前のやり方だと思いますが、これで百貨店に買い物をする人が増えるのでしょうか?
一部の限定客だけにお得をさせているのは、店側の自己満足ではないでしょうか。
パチンコ業界の運営でも、景品を少しだけ取寄せて、やっている感を出すことはあります。
パチンコ業界では、ほとんどの人が特殊景品を求めるので、一般景品をはじめから買う人が少ないというのが前提です。
だから、景品数が少なくて当たり前という感覚があります。
でも百貨店では多くの人が良い商品、お得な商品を求めてきています。
それなのに限定3点、5点などで多くの人の満足を上げることができるのでしょうか?
百貨店自体の魅力が低下した現在では、来店した一部の客だけを喜ばす販促企画に疑問符が付くような気がします。
どのような業界でも言えますが、企画(福袋)の目的は何かということです。
その目的に沿っているかどうか、企画の成功と失敗を判断する基準となります。
みなさんの目には百貨店の「福袋」、どのように見えるでしょうか?
もし、自店でこの手法(一部の人に得をさせて帰す手法)を採用したら、お客様は増えるでしょうか?
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気温の変化に即応することで信用のベースを作る!
最近、急に寒くなってきました。
10月25日に気象庁が、3か月の長期予報を発表しました。
今年は例年並みか、それより寒くなるという予想です。
この冬、「ラニーニャ現象」と呼ばれる海水温の変化が太平洋にみられるので、大きな寒波がくる恐れもあるようです。
日本は四季があり、気温が変化していくことは当たり前ですが、この変化を商売に活かしているところと、無関心なところがあります。
先週、急に寒くなりましたが、その時、松屋銀座本店では、朝、食料品のコーナーに秋用の栗ご飯や秋の新そばを出していたのですが、
お昼には鍋コーナーに急遽変更しています。
水炊きなどの食材が結構売れたそうです。
衣料小物コーナーでは、厚手のストールを強化し、先週より約2倍近い売上となりました。
催事のスーツ売り場では、目立つように催事場中央にコート類を移動させ、1.8倍の売れ行きとなったそうです。
気温の急激な変化によるお客様心理を読んで、売り場の最適化を図っています。
もし、寒さに対応せず、まだ10月だからと秋物の商品をいつものように売っていたらどうなったでしょうか。
恐らく、売上は伸びなかったと思います。
悪くすると買うモノが無いと思われ、売上が鈍化したかもしれません。
でも、10月に秋物を打っているお店に対して、お客様は何も言わないと思います。
表立ったクレームはないので、問題にならないでしょう。
そのうち気温が平年並みに戻ってくれば、売上は回復してくるかもしれません。
行動を起こさないことによる”機会損失”はなかなか見えづらいものです。
それではお客様の店に対するイメージはどうでしょうか。
気温に機敏に対応して、商品やサービスを変えてくるお店に対しては、熱心に商売をしていると感じるかもしれません。
少なくとも、何も対応しない店と比べると、お客様満足向上に真摯に対応していると思う人が多いでしょう。
気温に機敏に対応しているお店とそうでないお店、その時は微差でしかないと思いますが、
そういう対応の違いが店舗の信用の有無を形成していきます。
例えば、ファン感で、お客様に対して「いつもご来店ありがとうございます。私たちはお客様に感謝しております」と言ったとしましょう。
別にポスターを作ったり、垂れ幕をつくったり、ノボリを作っても構いませんが、
それを見た時、お客様は「本当にそう思っているのかな?」と一瞬思うのではないでしょうか。
特にパチンコ業界では勝ち負けがあり、一般の小売店のお客様に比べると複雑な心理をもっています。
その時、急に気温が下がったとき、例えば朝待ちに暖かいお茶を気遣いしてくれる店舗であれば、「感謝」とその行為が結びつき、なるほどと思い、店舗の信用がアップします。
逆にお客様が寒がっていても、知らん顔をしている店舗では、「感謝」という言葉に違和感を感じると思います。
いわゆる「認知的不協和」の発生です。
こうなったとき言葉を信じるか、日頃の行いを信じるか、どちらを信じるかは言うまでもないと思います。
コミュニティホールなどのように、お客様の信用を重視した経営を目指す場合、気温の変化による気遣いは疎かにできないと思います。
これからだんだんと寒くなっていきますが、その都度、お客様を楽しませる気遣いや企画を信用のベースと作ると思って、積極的に取り組んではいかがでしょうか。
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衆議院選挙の争点(分配)とパチンコ業界の関係!
みなさんは選挙に行かれましたか?ほとんどの皆さんはまっだだと思います。
なぜなら選挙の日は、まだ来てないからです。
では、31日の日曜日はどうでしょうか?
このブログを見ていて日曜日は暇をしている方は少ないと思います。
それは、このブログはパチンコユーザーではなく、パチンコ業界の人を対象に書いているからです。
日曜日は、業界としてはお客様対応で忙しいというのが好ましい姿です。
それでは、仕事が終わってから投票所に行けますか?
また、仕事が始まる前に投票所にいけるでしょうか?
どうしても、選挙の日は忙しい方には、『期日前投票』ができます。
実は、私も31日は予定があり忙しいので、期日前投票を済ましてきました。
みなさんの手元に『選挙通知書』が送られてくると思います。
その通知書を期日前投票所に持っていくと、裏面の署名欄に本人にであることのサインをすれば、簡単に投票ができます。
31日は忙しいと予想されるなら、事前に期日前投票をすましておくことをお奨めします。
社員ばかりでなく、アルバイトスタッフにもバタバタと投票所に行くなら、期日前投票を勧めてみてはいかがでしょうか。
このように今回の衆議院議員選挙の投票をおススメする理由は、
経済のデザインというか、賃金の在り方を良くしてくれる政党を選ばないと、パチンコ業界の縮小に歯止めがかからないからです。
そして、豊かな生活が送れなくなるからです。
下のグラフを見て下さい。このグラフはOECD(経済協力開発機構)からのデータで作成したものです。
OECDは、世界中の経済、社会福祉の向上を促進するための活動を行うために1961年に設立された国際機関です。
そこが加盟国の平均賃金の統計を取り続けており、各国が自国の現状と他国の状況を踏まえて、経済政策を打てるようにしています。
だからいい加減な数字ではありません。
このグラフを見てもらうと、日本の平均賃金は30年間、ほぼ横ばいであることが分かります。
1990年には、日本の賃金はイギリスやフランスよりも高かったのですが、2000年前に抜かれています。
そしてお隣の韓国にも2015年には抜かれています。
もちろん賃金が高いからといっても、その国の物価が高ければ豊かな生活ができるわけではありませんが、
それはあくまでも自国内だけの話です。
まず、賃金が上がらないことで何が起こっているか。
30年間賃金がほぼ横ばいの中で、生活に大きく影響しているものがあります。
社会保険料の値上げです。
加えて、消費税が上がっています。
その分実質の所得は減っています。
所得が下がるということは、使うお金が少なくなるということです。
使うお金が少なくなるということは、パチンコユーザーが投資をするお金が少なくなるということです。
1万円を投資するお客様と、2万円を投資するお客様、どちらが大当りを体験する確率が高いでしょうか?
そうです。
2万円のお客様です。
ということは、賃金が上がらず社会保険料や税金が上がった場合、単純にパチンコユーザーの投資額が減り、大当り体験が少なくなっている。
大当り体験が少ないということは、勝ち体験が少なくなる。
勝てなければ辞めて行く人が増える。
パチンコ業界が縮小するという構造なっています。
国の政策のマズさが、パチンコ業界を縮小させているとも言えます。
このことに気づく必要があります。
衆議院議員選挙で各党が成長と分配の話をしていますが、他人事ではないということです。
企業が儲けても国民に分配が回らず、賃金が上がらなければこの状態が続くということです。
このままでは娯楽費は増えず、先細りです。
先細るパチンコ業界に明日はあるのでしょうか。
ここは明日の日本を託せる人は誰なのか、真剣に考える時ではないでしょうか。
次に、もし現状のまま賃金が上がら無いと今後どうなるか。
最近、原油の値上げ、物流コストの増加などで、食糧品などの値上げが相次いでいます。
恐らく来年になると、価格維持に限界を感じ、広く値上げをする企業が増えるでしょう。
そうなるとパチンコなどにまわすお金がどうなると思いますか?
私が主婦なら、パチンコに通う旦那の小遣いを減らすでしょう。
そうしなければ生計が苦しくなるからです。
そして、後2年か3年も経つと、東日本大震災の復興税のように、新型コロナで使い込んだお金を回収しようと国は動き始めでしょう。
『コロナ復興税』です。物価があがり、しかも税金がさらに増える。
これで賃金が上がらなければ、遊技をする余裕がなくなる人がさらに増え、パチンコ業界は加速度的に縮小するでしょう。
現在、私たちの日本にはこういうリスクが内在しており、経済政策の失敗、分配の失敗の打撃をもろに受けやすい業界にいるということです。
平均賃金の上がらない日本国はどうなるか。
最近、海外で日本が”買い負ける”というニュースを聞いたことはありませんか。
それは日本人の所得が低いので、高いものは仕入れられなくなってきているということです。
無理して外国で高いものを買い付けても、貧乏な日本人は高いものにお金を払うことができない。
ということは外国で日本人のための高額な買い物はできないということになります。
どこの国でも高値で売れるところに売りたいので、高値で買えない国には売れないということになります。
特に中国は裕福になってきているので、諸外国の良い品を高値で大量に買っています。
昇る中国、沈む日本と言うような感じです。
国内でも「高級なウニ」などは中国などが高値で買うので、日本国内には出回らないようになります。
一箱1万円のウニを日本人は高いと思い、中国人は1万円は安いと思ってバンバン買う。
日本に良いモノが入らなくなる上に、モノの値段が高くなっていく。
こうなれば、年金をもらって1円パチンコもできない状況になりかねません。
江戸時代、小作人は米を作っても米を食べることは出来ず、アワやヒエを食べていたと習ったことがあると思います。
これに似ているのではないでしょうか。(日本=小作人国家?)
そう言えば最近、中国の不動産投資の陰りの影響で、中国人投資家がまた日本の土地を買い始めているという報道もあります。
中国人の年収(平均賃金)はかなり上がっています。
加えて人口が14億と多いので、投資をする余力のある人の実数はたくさんいます。
中国の投資家の影響で、日本の土地がさらに上昇し、日本人が日本の土地買えなくなると名実ともに小作人状態になりかねません。
一方賃金の高い外国から見れば、日本は物価が安くて、買い物のし甲斐のある国となります。
だから多くの外国人がやってきたのです。
アフターコロナ後は、外国の平均賃金はさらに上昇しているので、もっとお買い得な国になっているでしょう。
実際、アメリカでは1皿300円の「くら寿司」さんが、安いと繁盛しているとニュース番組WBSで報道していました。
アメリカ人が日本に来て、1皿100円の寿司を見てどう思うでしょうか。
まさに日本は安くて美味しい国であり、自分たちの豊かさを実感する国となるでしょう。
ちょうど日本の平均賃金が高かったころの昔の韓国や香港のように。
選挙は自分たちには関係ないという人も多いとは思います。
選挙で選んだ人が素晴らしい政策を立てて、国民のくらしを豊かにしてくれるかも不明です。
しかし、選挙で真剣に日本を良くしよう、国民の生活を良くしようという人を選ばないかぎり、良くならないのも事実です。
多くの人が、政治に関心を持ち、政府がまともな施策をするように私たちが導いていかない限り良くなりません。
民主主義政治を良くするためには、私たちが政治や経済に関心を持ち、今よりも良い人を選ぶ努力をする以外にはないと思います。
今回の選挙は、ある意味パチンコ業界に大きな影響を与えるものとなっています。
是非とも、主権をもった国民として、パチンコ業界に関わる人にには、投票に行ってもらいたいと願っています。
イメージして下さい。
もし、アメリカのように賃金が上昇していたなら、
お客様も余裕をもって投資し、大当り体験が増え、勝ち体験に納得し、パチンコを続けていたのではないでしょうか。
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PDCAの検証を参議院議員の補欠選挙で考える!
ご存知と思いますが、昨日、参議院議員の補欠選挙が山口と静岡でありました。
結果は次の通りです。
<静岡県選挙区>
①山崎真之輔(やまざきしんのすけ)無所属(立憲、国民推薦)612,381票
②若林洋平(わかばやしようへい )自民(公明推薦) 557,923票
③鈴木千佳(すずきちか) 共産 109,087票
<山口県選挙区>
①北村経夫(きたむらつねお) 自民(公明推薦) 307,894票
②河合喜代(かわいきよ) 共産 92,532票
③へずまりゅう(へずまりゅう) N党 6,809票
参議院議員議席を2席争い、あ互いに1勝1敗となったという結果です。
自民党は参議院議席を1つ減らしたことになったので、自民とは1歩後退という感じです。
PDCAサイクルでは、検証の大切さの話をします。
結果を見てどのように解釈するかで、結果の評価と今後の取り組みに違いが出てきます。
あなたはこの結果をどのように解釈するでしょうか。
野党が優勢になって来ていると解釈する人もいるでしょうし、
野党不振は根強く、自民党はまだまだ大丈夫と解釈することもできます。
解釈1.野党に対する期待が高まっている
参議院議員の自民党の2議席のうち、1議席を獲得した。
前回の参議院議員選挙で、自民党がトップ当選をしている地域にも関わらず、今回は得票数で2位になっている。
自民党離れを起こしている証拠だ。
この傾向は、今回の衆議院議員選挙でも似たような構造になっているに違いない。
野党が連合すれば、自民党は打ち崩せる。
山口県の結果?
山口県はもともと保守王国だから想定の範囲内の結果なので気にする必要はない。
それに前回の参議院議員選挙と比べると得票数が7万票近く減らしている。
保守王国といえども、人気は後退している。
この調子で行けば、衆議院議員選挙で自民党の過半数割れを起こさせることも夢ではない。
現実味を帯びてきている。
解釈2.根底の野党不振は根強く自民党は大負けしない
静岡県選挙区では確かに1敗した。
しかし、若林候補は良く戦った。2019年の参議院議員選挙でTOPだった自民党候補は、585,271票を獲得していた。
今回獲得した票は557,923票であり、27,348票しか減らしていない。
率で言えば約4.7%の減少に留まっている。
一方、山崎候補はどうかと言えば、2019年の選挙では、国民民主党候補は445,866票、立憲民主党候補は301,895票、
それに日本共産党候補の136,623票を合わせると884,384票になる。
確かに今回山崎候補は勝ったが、獲得票は272,003票も失っている。
ロスにすると約30.8%にもなる。
自民党に比べると、野党の得票ロスの方が圧倒的に多い。
それだけ野党連合が信頼されていない証と言っていい。
山口県に関しては、勝つのは当たり前で1勝として喜ぶには当たらない。
だが得票数は減っているので、それは謙虚に受け止める必要はある。
菅政権であれだけ内閣支持率が落ち、自民党政権に多くの国民が嫌気をさしている割には、自民党へ投票する人が多い。
やっぱり根底の野党不振は根強く、衆議院議員選挙では自民党は議席を減らすだろうが、単独過半数はとれるだろう。
みなさんは、どちらの解釈に近いでしょうか?
言いたいことは、結果をどう判断するかは人によって違いがあるということです。
その結果に基づいて改善策を考え、次の計画を策定していきます。
結果に対する評価が違っても最初は大きな差が出ませんが、
PDCAをサイクルで回していくと、大きな違いとなってきます。
これはパチンコ店の運営でも同じことです。
結果を見てどう判断するのかで、次の打ち手が違ってきます。
優秀な店長は、結果が良くても、「あの時こうすれば、もっと良かった」と考え、改善の施策を思いつきます。
そうではない店長は、良い結果に満足し、また同じことをしようとします。
最悪な店長は、結果が悪くても、「これは▲▲▲が悪かったんだ。仕方がない」と言い訳をし、何も改善せず、また同じことをして月日を過ごします。
できるだけ結果を正しく判断して、さらに良くなるように手を打ちたいものです。
ちなみにこの参議院議員補欠の結果を受けて、自民党と立憲民主党のTOPは次のようなコメントを出しています。
〇自民党の岸田総裁
「山口県では、県民の信任を頂き心から感謝を申し上げたい。一方、静岡県については残念な結果だった。県民の皆さんのご判断を厳粛に受け止めたい」
〇立憲民主党の枝野代表
「表紙が変わっても、政権への国民の不信や不満が以前として、大変大きいと示されている。多くの陣営が、この結果に勇気づけられた」
10月31日の衆議院選挙はどうなるか、PDCAの観点から見てみるのも面白いと思います。
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トイレの標語から、文言の力を改めて考える!
新型コロナの感染状況も一段落したので、密にならないようにさっそく観光に行ってきました。
観光の楽しみに一つはその土地の美味しい食べ物です。
大分空港から車で50分ぐらいかかりますが、別府に美味しいものが好きなグルメなパイロットもわざわざ行く鴨鍋屋さんがあるというので、そこで夕食を食べることにしました。
事前に予約を入れていましたが、その日はそれほど混んでもおらず、お店のスタッフが注文を確認するとすぐに美味しそうな鴨鍋が出てきました。
その日は急に寒くなったので、鍋料理がちょうど良く、味も私好みで、
少し甘みのある鴨の肉を柚子胡椒でいただくのが最高でした。
最後にお鍋の具をすべてとり、少し堅めのご飯を入れてお粥にして食べました。
ここで鴨鍋の写真を載せるとグルメブログになるのですが、ご覧の通り鍋の写真は載せていません。
強く印象に残ったのは、トイレの注意書きというか標語でした。
店を出る前にトイレに行ったのですが、そこに書いてある文言がとても面白いと思いました。
トレイの標語や注意書きはいろいろありますが、このような文言を見るのは、私は初めてです。
「ちっと待て」と見る人の注意を喚起し、
「君のはそんなに 長くない!」といきなりカウンターパンチをくらわし、
控えめに小さめな文字で「もう少し前進!」と行動を促しています。
思わず「やられた!」と思い、一歩前に出てしまいます。
良く出来た標語です。
考えた人は凄いと思いました。
私が研修で良く紹介する注意書きは、
「みなさまのお蔭で、このトイレはキレイに保たれています」
というような文言のものです。
顧客心理マーケティングの講座で、お客様を無理なく誘導する方法として、
社会的証明の原理を利用すると効果が高いとして、その一例として紹介しています。
この社会的証明の原理は、簡単に言えば、人は多くの人がしていることを無意識に真似ようという傾向があるというものです。
だから、多くの人がトイレをキレイに使っていると伝えれば、自分もキレイにしないといけないと思い、気を付けてトイレを利用するというものです。
しかし、読んでもあまり面白くありません。
それに対して、鴨鍋屋さんのトイレで見つけた注意書きは、読んで思わず笑ってしまうウィットが効いたものでした。
これを考えた人のセンスが素晴らしいと思い、思わず写真に撮ってしまいました。
同じことを伝えるにも伝え方で大きな差が出ます。
内容が同じでも、文章によって喜んで協力しようと思うモノもあるし、
反対に協力したくないなと感じるものもあります。
事実を伝えただけで人は動くものではりません。
感情を揺さぶられた時に、そうしようと行動を起こすものです。
その書き方は、恐らく無限にあるのでしょう。
しかし、残念ながら多くの場合、無味乾燥的な伝え方になってしまっています。
ポスターなどで何かをお客様に伝える場合も同じことです。
書いてある内容(事実)の力と絵というか構成の力、それと文言の力で、ポスターは見る相手に訴えかけます。
しかしながら、そのどれもが卓越した最高のポスターを見たことはありません。
多くのポスターは、最高レベルを100とすると、20~30ぐらいなものではないでしょうか。
ということは、ポスターなどの掲示物は、改善の余地がまだまだあるということです。
だから、ポスターを掲示しているけどお客様が反応しないと嘆くなら、やっぱりダメだと諦めるのではなく、
まだポスターの本来の力を引き出せてないと考えて、担当者にもっと研究するように励ますことが、本人のためにも、店舗のためにも最善ではないでしょうか。
私はあまりグルメではないので、鴨鍋の味より、このトイレの文言に感動してしまいました。
もちろん、ゆっくりと食事をすることが出来でき、楽しいひと時を過ごすことができました。
それだけでも十分満足でしたが、帰りに予想外のサプライズに出会い、大満足の旅になりました。
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外食業界の連携をパチンコ業界も見習うべき・・・?!
今回の新型コロナウイルスで大打撃を受けた外食産業。
飲食店は基本的にはお互いがライバル関係です。
それは人間の食欲には限界があり、胃袋に何食も入らないからです。
そのライバルが連携して、一斉キャンペーンを始めました。
キャンペーン名は『#外食はチカラになる』と言います。
外食業界の大手が外食業界を盛り上げるために連携し、タッグを組みました。
その想いは、
「皆さまに安⼼して外で美味しいご飯を食べる楽しさを、
もう⼀度味わっていただきたい。
そしてお店や外食業界に再び活気が戻りますように。」
というものです。
立ち上げメンバーは28社で、参加店舗数は約9400店舗にもなります。
店舗業態は様々で、居酒屋やファミリーレストラン、牛丼、天丼、うどん、焼肉、豚カツ、しゃぶしゃぶ、ハンバーグ、中華、ラーメン、イタリアンなど多岐に及びます。
各社でメニューの割引やクーポンを発券したりします。
外食業界が懸念するのが、人々の生活様式、行動様式の変化による外食離れです。
人々の習慣が変わるとお客様が減少したきり、戻って来ない恐れがあるのです。
人間は習慣をあまり変えたがりません。
コロナ禍での食の習慣がそのままアフターコロナ後も続いてしまう恐れがあるからです。
しかしこれはどの業界でも言えることです。
パチンコでも同じす。
多くの人はこれまでの習慣で遊技をしています。
その習慣が無くなれば、パチンコを打ちたいと思わなくなり、打ちに行きたくなくなります。
レジャー白書によると、パチンコ人口は前年より180万減少し、710万人(▲20.2%)になり、市場規模は5.4兆円減少して14.6兆円(▲27.0%)に激減しています。
競合店舗に勝って地域1番になることは大切ですが、パチンコユーザーを増やすことはもっと大切なことです。
これはすべてのパチンコ店に言えることだと思います。
だとすれば、パチンコ業界も外食業界を見習って、連携してパチンコ人口を増やすキャンペーンをしても良いのではないでしょうか。
元パチンコユーザーを復活させるためのキャンペーンや、新たにパチンコに興味を持つ可能性のある人に対するトライアルユーザーのキャンペーンがあっても良いのではないでしょうか。
組合が主体的に音頭をとって、無料パチンコを企画するのも面白いと思います。
その中に障害者向けや普段外出しない施設の高齢者向けの企画を組み込んでも社会貢献性があり、テレビ局などから注目されると思います。
もしかしたら、アフターコロナへの道は、みんなで渡れば怖くないかもしれません。
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ドラッグストア業界のスーパー化をヒントにする!
ドラッグストア業界は順調に売上規模を伸ばしています。
2020年には8兆円を突破しています。
2000年ごろは2兆円前後だったので、20年で4倍の成長を遂げています。
なぜ、そんなに売上が伸びていくのか?
それは、医薬品ばかりを取り扱っているわけではなく、いろいろな商品を取り扱っているからです。
医薬品以外では、化粧品、日用雑貨、食料品などがあります。
最近では特に食料品に力を入れているドラックストアが多いようです。
食料品は購入頻度が高く、来店動機になり易いからです。
ドラッグストアのスーパーマーケット化です。
値段を見るとスーパーより安い食料品が結構あります。
調剤薬局で薬を処方してもらう間に、店内で買い物をすませて家に帰る人も少なくありません。
お客様から見ると、安くて便利なお店ということになります。
しかし、回りのスーパーマーから見ると厄介な存在でしかありません。
自分達に来るはずのお客様を取り込んでいるので、売上が減少していきます。
それではスーパーは食料品などの値段をドラッグストアより下げることで、お客様を取り戻せるでしょうか?
端的に言って、食料品の値引き合戦では、スーパーに勝ち目はあまりありません。
なぜなら、ドラッグストアは、スーパーの値下げに応じて、さらに値下げをすることが可能だからです。
その理由は、ドラッグストアとスーパーの収益構造の違いにあります。
ドラッグストアの儲けは、医薬品や化粧品です。
これらの商品の利益率が高く、これだけでも利益を上げることが可能です。
従って、食料品の位置づけは、客寄せのためのツールであり、赤字が出てもチラシのような販促費と見なすことができます。
だからスーパーの価格に追随することが可能なのです。
一方、スーパーにとって食料品は、大切な収益源であり、ある程度の利益は確保なければなりません。
したがって、スーパーの値引きは限界があるということになります。
値下げに限界のある店舗とない店舗が値引きで戦えば、勝つのは限界のない店舗に決まっています。
ドラックストア業界はスーパー業界の市場を奪いながら、まだまだ成長していく可能性があります。
このように収益構造の違いを優位性に変えて、競合相手からお客様を奪う手法は、良くあることです。
パチンコ業界でも似たようなことをして、競合店のお客様を切り崩すというのはよくあるパターンではないでしょうか。
もちろんパチンコ業界では、値引きとは言わず出玉といいますが。
例えば、競合店のA機種にお客様がついている。
よく観察するとB機種の収益をA機種にまわして客付けをしている。
だとすればA機種のお客様をいきなり取ろうとして、競合店とA機種の出玉合戦はやらないでしょう。
まず、A機種の収益源となっているB機種のお客様を取りに行く。
競合店はB機種防衛のために出玉を甘くする。
そうなるとA機種へ利益を回せなくなる。
そこを見計らって、A機種のお客様へ出玉を仕掛けてお客様をこちらに誘導する、
というような感じですね。
出玉でつなぎとめているお客様は収益で動く客ということになります。
そういうお客様ばかりでは、競合店が仕掛けてくると防衛が大変になります。
そこで思うのが、ドラッグストアのような安定した収益源の確保はできないのか、というではないでしょうか。
安定した収益源となるお客様とは、出玉で他店に移動しないお客様です。
競合店で新台入替があるからと浮気をしないお客様です。
要するお店のファン客ということになります。
勝ち負けで動かず、コンスタントに来店してくれるお客様です。
もし、ドラッグストアのやり方を見て、羨ましいと思うなら、本格的に自店のファン客作りに取り組んでみてはいかがでしょうか。
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小学生の駅員さへの挨拶から集客を考える!
大阪モノレールの蛍池駅で「おおっっ!」と思う光景に出くわしました。
阪急電車の蛍池駅を降りて、大阪モノレールに乗り換えようとしたときです。
私は、阪急の駅を出て、大阪空港に行くために大阪モノレールの駅に向かってある歩いていました。
あまり人は歩いておらず、10mぐらい先を赤いランドセルを背負った小学2年生ぐらいの女の子が、1人で歩いているのが良く見えました。
土曜日の昼間に制服を着て通学しているので、どこか私立の小学校に通っているのかな、などと漠然と見ていました。
大阪モノレールの自動改札に来ると定期を出して、入ろうとしたのですが、
途中でやめて、駅員さんが立っている改札口へと歩いていきました。
そこも自動改札なので、取り出していた定期券を改札機にタッチして、今度は通り抜けました。
すると小さな体をクルリと駅員さんに向けて、突然大きな声で、
「いつもありがとうございます」と言い
深々と頭を下げてから、上階にあるモノレール乗り場へと何事も無かったように普通に歩いていきます。
私は、一瞬驚き、目を見張りました。
『こんな丁寧な挨拶をする小学生がいるだ』と感心しました。
挨拶をされた駅員さんを見るとニコニコしていました。
都会の小学生の中には、電車で通学をする児童がいることは知っていますし、これまでも目にすることはよくありました。
しかし、今回のようなケースは初めてです。
強く印象に残りました。
そして、その小学生を見ながら、いろいろと考えてしまいました。
この小学生が自主的にあんな挨拶をするとは思えない。
おそらく親からするように言われたのではないだろうか。
もしかしたら、最初に通学する時、親が改札の通り方や駅員さんがいた場合の挨拶のやり方を教えたのかもしれない。
その時、親が駅員さんに「今度通学することになるので、よろしくお願いします」などと言っていたのかもしれない。
それにしても、こんな挨拶をさせるとは、このお子さんの家は礼儀作法をしっかりしつける良いところのお家なのかもしれない。
などといろいろと考えてしまいました。
そして、その後会った人に「実は、今日興味深い光景を見たんだ」とつい話をしてしまいました。
つい話したというより、話したかったというのが本音です。
私は研修でサービスのレベルの話をします。
レベル0.作業
レベル1.当り前のサービス
レベル2.ちょっと素敵なサービス
レベル3.賞賛されるサービス
レベル4.神話となったサービス
レベル5,伝説のサービス
この小学生の行為は、私の中ではレベル3の日常を超えた特別な行為に見えました。
だから私はあった人にその話をしたくなったと思います。
人の行為もサービスと同じく、レベルがあり、高いレベルの行為を見ると、つい人に話をしたくなるのだろうと改めて思いました。
よくサービスで集客をしたいというホールがありますが、
ただサービスを良くすれば、集客ができるとは限りません。
集客ができるレベルは、レベル3以上のサービスが必要となります。
このレベルは人に感動を与え、誰かに話したくなるレベルなので、クチコミが期待できるのです。
レベル2では、今いるお客様のキープが精一杯で、通常目減りしていきます。
この小学生の行為を見ながら、普段の身近なところに「レベル3の行為はあるものだ」と思いました。
チラシを自粛しているこの状況では、レベル3の賞賛されるレベルの接客やサービスを作り出せるホールは、有利だと思います。
サービス向上などで集客を試みている店舗の方は、現在の接客・サービスのレベルを確認し、どうすればレベル3になるのか、考えてみてはいかがでしょうか。
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HISの欧州での小売業展開から学ぶ!
旅行会社大手のHISがヨーロッパで小売業を展開しています。
今月の9日にもロンドンに日本各地の特産品を紹介する小売店をオープンさせました。
目玉は日本酒で、100銘柄以上がびっしりと棚に並んでいます。
ではなぜ旅行業者が小売店を始めるのでしょうか?
ご存知のように旅行会社、特にHISのように海外旅行をメインとしている会社は、新型コロナの影響で大幅な売上減となっています。
その赤字を補填(ほてん)する為でしょうか?
もちろん、少しでも補填したいという気持ちはあるでしょうが、
最大の理由は、ヨーロッパの人にもっと日本への興味を持ってもらい、アフターコロナ時の日本への旅行意欲を喚起するためなのです。
そのために単に商品を売るだけではなく、生産者やヨーロッパにはない製造工程などをアピールしています。
商品をきっかけとして、日本への旅行意欲を喚起するという戦略的な小売業展開なのです。
モノを売ることは、ほとんどの業種でできますが、目的を明確にすることにより、本業との相乗効果を狙えるということをHISの事例は教えてくれています。
HISでは将来的に日本への生産地ツアーなども予定しているそうです。
恐らくそのために、日本の生産者とのコンタクトを密にし、海外旅行客が魅力を感じる製品や工場の見せ方なども打合せをし、仕掛けづくりをしているのではないでしょうか。
世界にモノを売りたい日本の中小企業はたくさんあります。
そういう企業の支援をしながら、海外旅行客を獲得していく、日本の企業も喜び、今までにない体験ができる海外旅行客も喜ぶ、そして結果としてHISも儲かるという素晴らしい仕組みです。
コミュニティホールの十分条件の9項目目に「地域との共生」を挙げていますが、
このHISの戦略は参考になると思います。
なぜなら、世界よりもまず日本に、日本全国より、まず地域に良いものを届けたいと思っている企業は案外身近にあるものです。
そういう人たちの応援をすることは、パチンコホールの機能を使えばすぐにできることです。
もちろん、工夫はいりますが、それほど難しいことではありません。
成功のポイントは、成長期前の志のある地元企業と組むことです。
組む相手を間違えるどうなるか?
単なる仕入れ業者を増やしただけで終わるだけです。
そういう意味ではリスクは低く、トライしやすと思います。
<注意>志を持った企業の経営者や担当者とコラボをするためには、こちらも志が必要です。
新しいパチンコ業態であるコミュニティホールを目指していれば、もちろん大丈夫です。
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「二酸化炭素濃度測定器」から検証の大切さを学ぶ!
経済を回すために、政府は飲食店での実証実験をしようとしています。
今月中旬以降12道府県で実施され、200を超える店舗が参加予定しているそうです。
実証実験では、
①入店前のワクチン接種証明や陰性証明の確認
②入店リストの作成
③二酸化炭素濃度測定器で換気状態を計測
④パーテーションでエアロゾル拡散防止
などを計画しています。
この中で面白いと思ったのが「二酸化炭素濃度測定器」です。
実は、この「二酸化炭素濃度測定器」の精度を検証した人の話が、羽鳥慎一モーニングショーで紹介されていました。
電気通信大学特任准教授である石垣陽さんのグループが、市販されている5000円以下の「二酸化炭素濃度測定器」12種類の精度を測定し、有効性を検証したそうです。
結果は次のようなものでした。
A.3種類・・・測定値に15%以上の誤差
B.8種類・・・二酸化炭素に反応せず
C.1種類・・・異常値を表示(故障?)
Aの測定値15%以上の誤差も割と酷いと思いましたが、Bの二酸化炭素に反応しない「二酸化炭素濃度測定器」は、けっこう笑えるのではないでしょうか。
二酸化炭素濃度の数値は表示されているが、まったく事実を反映していないということです。
こういうものが堂々と販売されているのでしょう。
この情報から多くのことが学べるのではないでしょうか。
5000円以下の「二酸化炭素濃度測定器」は、いい加減なものが多く、買わない方が良いというものです。
では、5000円を超えるものは大丈夫かというと、そうとは限りません。
値段が高いからと言って、きっちり測定できるとは言い切れません。
そこで、実際に「二酸化炭素濃度測定器」を買った場合は、本当に図れるか検証してみるのがお奨め、ということになります。
つまり、表示している機能と実際の機能との間に、ギャップが無いか検証してみること、が大切ということになります。
過度に信用し過ぎて、ノーチェックは良くないということになります。
昔、テレビで超エリート官僚の外務省の役人とはどのようなものなのかを、短いドラマ仕立てで説明していました。
それは外務省のキャリア官僚が、部下に「缶切り」を持ってこさせるというモノでした。
部下が「缶切り」を探してきて、上司のいる部屋をノックします。
すると上司の官僚が出てきて、その「缶切り」を受け取るとすぐ質問します。
「この『缶切り』、本当に切れるのか、お前自身で試したか?」と尋ねます。
それに対して部下は「すみません。試してません」というと、上司は部下に『こいつは役に立たない』という目を向け、すぐにドアが閉まるというものです。
検証をせずに進める姿勢を批判しているのです。
もし、あなたが外務省に勤めていて、「二酸化炭素濃度測定器」を買って来いと言われて、実際自分でチェックせずに上司に渡したら、それであなたの出世は無くなるということですね。
「二酸化炭素濃度測定器」の例は、酷い話だと思いますが、
私たちは何事も鵜呑みにせず、本当にそうなのか裏付けを取ることの大切さを教えてくれているのではないでしょうか。
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衆議院選挙への投票を呼び掛ける意義とは!
岸田さんが総理大臣となり、衆議院議員選挙が10月31日と決まりました。
この選挙はある意味、全国的なイベントです。
14日に衆議院が解散され、19日公示、31日に投票と言う流れです。
候補者は選挙事務所を立ち上げ、選挙活動を行います。
地域によっては、集会などが開かれ、パチンコに来ているお客様も、そういう場へ参加される方もいらっしゃると思います。
この衆議院選挙、みなさんのホールはどうされるのでしょか?
選挙とパチンコは関係ないので、通常通りただひたすらパチンコ業に専心する、という店舗も多いのではないでしょうか。
一方、選挙は来店しているお客様も選挙に行く人も多く、地域の活性化のことを考えると良い政治をしてもらうことは大切なことであり、まったく関係ないでは済まされない。
店舗として特定の党や人を応援することはできないが、選挙に関心を持ち、投票に行くこと大切なことだと考えている。
だから、選挙の投票には行きましょうという案内はしたいと思っている、という店舗があってもおかしくないと思います。
特に地域密着型で、コミュニティホールを目指している店舗では必要なことだと思います。
実は、「わたしたちの未来のために、投票に行きましょう!」という取り組みをしているところがあります。
あるお店では、お買物をしていただいたお客様で「投票に行きます!」「投票してきました!」という方に、投票をイラスト化したステッカーをプレゼントしたりしています。
目的は、目立つところに貼って、選挙の話をしたり、投票忘れを防ぐ為のようです。
飲食店では「選挙割」などのクーポン券を配っていたところもあります。
パチンコ店ではこのような特典をつけることはできませんが、
「わたしたちの未来のために、投票に行きましょう!」
とポスターやコミュニティ掲示板で告知をすることはできます。
SDGsに取り組み、プラゴミの削減やペットボトルの回収もしている。
地域の孤児院や障害者施設へお菓子の寄付をしている。
地域清掃を行い、街の美化に協力している。
地域包括センターなどと連絡をとり、みんなが安心できる街になるように協力している。
これらの活動を通して、地域を良くしたいと考えているなら、地域を良くするための大本である政治に関心を持ってくるのは当然の話です。
だから選挙に行かれるであろう有権者(お客様)に投票に行くように促すのは自然な流れです。
私の知り合いに、パチンコ店が選挙の投票に行くようにお客様に促す、というような話をすると意外な顔をします。
パチンコをしている人と選挙に行く人がリンクしないのです。
パチンコをする人は、世の中に関心が無く、ただ遊びに興じている人というイメージのようです。
しかし、実際に来られているお客様の多くは普通に選挙に行きます。
こういうイメージの悪さは、早々に改善する必要があると感じます。
今回の選挙、パチンコ業界のイメージを変えるために、「わたしたちの未来のために、地域社会を良くするやめに、投票に行きましょう!」という案内をする価値はあると思います。
特に社会貢献をされている店舗では、これまでの取り組みが真剣であったことを知ってもらうためにも必要なことではないでしょうか。
<注意>あくまでも投票を呼び掛けるためのもので、特定の候補者、政党を支持するものにしないことが肝要です。
また、選挙に関連していろいろな企画をする場合、公職選挙法に抵触しないように注意してください。
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焼肉きんぐの「焼肉ポリス」を参考に教育訓練を考える!
パチンコで勝ったら焼肉屋に行って食事をする。
そんな話をよく聞きます。
焼肉店で勢いがある大手チェーン店として、テレビで「焼肉きんぐ」を取り上げていました。
成長しているポイントを紹介していましたが、話を聞いて結構参考になると思い、紹介してみたいと思いました。
残念ながら私は「焼肉きんぐ」に行ってことがないので、実際に体験されている方はもっと良くご存知だと思いますが、
少々お付き合い願いたく思います。
ではこの「焼肉きんぐ」の何がパチンコ店運営の参考になるかと言えば、それは「焼肉ポリス」という制度です。
この制度の話を聞き、コミュニティホールの十分条件の第8項目を焼肉屋さんで実行したら、おそらくこうなるだろうなどと考えながら見ていました。
「焼肉ポリス」とは、正しい?焼肉のやり方を指導するスタッフのことです。
ネットで調べると、
焼肉ポリスとは お肉をおいしく味わっていただくため、焼き方や食べ方を取り締まるのが「焼肉ポリス」です。
と書かれています。
コングの持ち方から始まり、肉の焼き方、焼肉の食べ方、美味しく焼肉を食べるためのメニューのチョイスの仕方など、
焼肉の美味しさを最大限にしてくれるためのアドバイスをするスタッフです。
焼肉ポリスの“おせっかい”によって、顧客とのコミュニケーションを密にし、ちょっとした焼き肉の知識をお客様にあたえることにより、
焼肉に対する満足度アップとお店に対する信頼感の醸成をしています。
スタッフをどのように使っていくか、提供する商品にしか興味がない企業は、スタッフは単なる作業マンであり、運営に必要な設備経費と位置付けることができます。
将来的には配膳ロボットに変わるかもしれない存在です。
しかし、「焼肉きんぐ」さんがやっているようなスタッフの使い方は、お客様の満足度を向上させ、また来たいと思わせるものであり、
お店のファンを増やすための営業活動や囲い込み活動に位置付けられ、販売促進費となります。
販売促進費を削ると店舗の売上が落ちるので、削ることはできません。
将来においても、代替がきない存在です。
スタッフの使い方で、お客様へ与える印象はかなり違ったものになります。
みなさんの店舗におけるスタッフの使い方は、店舗の魅力を最大限引き出すものになっているのしょうか?
一度チェックされてはいかがでしょうか。
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体験型観光農園を利用してホールを活性化する!
天高く馬肥ゆる秋。
空は澄み、食べ物の美味しい季節になりました。
この間、ハイキングをした”山の辺の道”には、いたるところに「みかん」や「くり」、「かき」、「野菜」などの無人の販売BOXがありました。
だいたい一袋100円で高いものでも200円程度です。
ハイキングをしていて、よく目についたのが「みかん狩り農園」でした。
子供をつれていくと喜びそうな施設ですね。
こういう体験型イベントは、みんなで一緒にするとなんとなく連帯感が湧いてきます。
そこで店休があるなら、スタッフをみかん狩りに連れて行くのはどうでしょう。
入替もあると思いますので、全員でいけなくても何人かで行ってみる。
別に「みかん」でなくても、「ぶどう」でも「りんご」でも体験できるものならなんでも構いません。
何をしに行くくのかというと、ポイントの商品を仕入れに行くのです。
農園でみかん狩りをし、帰りにみかんをたくさん持って帰る。
そして、ホールのポイント交換の日にそのみかんを販売する。
自分達が直に取ってきた「みかん」なので、お客様にススメやすいと思います。
お客様も、わざわざみかん狩りに行って取ってきたと聞けば、何となくその努力に好感を持ちます。
店舗のコミュニティ化が進んでいれば、効果てきめんです。
「〇〇さんのために、みかん狩りに行ってきました」と言われて、悪い気がする人はあまりいないと思います。
仕入が出来て、スタッフの慰労が出来て、お客様が喜べば悪くないのではないでしょうか。
もし、あなたのホールのコミュニティ化がかなり進んでいるなら、
店休日にお客様と行く、「みかん狩り」をお奨めします。
事前にお客様の予約を取り、一緒に行ってみかん狩りをする。
お客様との距離は、かなり短くなります。
マスクは必要ですが、屋外なので安心感はあります。
目的は、お客様との距離を縮めることと、ポイント景品の仕入れです。
ポイント交換の時は、お客様と一緒にみかん狩りをした写真なんかを飾っておくと良いかもしれませんね。
味覚の秋です。
近隣の農家の観光農園を活用して、地域を盛り上げ、手作り感のあるホール運営をするのも悪くないと思います。
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「ワタミ」の感染対策取り組み姿勢を自店にリンクする!
居酒屋大手の「ワタミ」さんは、緊急事態宣言の解除に伴い、休業していた店舗の営業を再開しました。
再開にあたり独自の新型コロナウイルス感染防止対策として、「ワタミ安心宣言」という感染防止施策を打ち出しました。
宣言の内容は9項目あり、以下の通りです。
1.従業員への抗原検査実施(接客する従業員全員)
2.換気状況を可視化(二酸化炭素測定:CO2 1000ppm以下)
3.飛沫感染予防 (飛沫防止パーテーションなど)
4.全卓に消毒液を設置(天然成分の除菌剤)
5.入店時の体温測定のお願い(サーマルカメラ導入)
6.調理設備器具の消毒
7.調理中のマスク・手袋を徹底
8.従業員の手洗い・消毒・検温の徹底
9.定期的に屋内換気
これをポスターにして、大きく張り出しています。
そして従業員は、抗原検査済のバッチを付けて接客します。
とりあえずコロナもおさまりつつあり、緊急事態宣言も解除され、少しは気を緩められると思っている人もいるかもしれません。
多くの店舗は、コロナに対しての備えは相変わらずしているとは思いますが、
これまでと同じコロナ対策をしていても、それは風景になっています。
それはお客様から見ると、やっている感があまり出ない状態になりつつあると言えます。
ワタミさんの凄いところは、そういうお客様から見える店舗の風景を、
改めてポスターなどを掲示することによって、緊急事態宣言が終わっても、引き続き緊張感を持って頑張っています、というメッセージを発信しているところです。
これにより、お客様に安心感を与え、従業員の感性防止対策のマンネリ化を防いでいるのです。
収束しつつある今こそ、ワタミさんを見習って、取り組んでいる感染対策を改めてポスター等で紹介してはいかがでしょうか。
参考資料:ワタミ・プレスリリース
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ホテル業界の新プランの発想を自店に活かす!
緊急事態宣言が終わって、各地に賑わいが戻りつつあるとは言われますが、コロナ前に比べるとまだまだのようです。
企業の方針として2つに分かれます。
一つは、需要が回復してくるまで我慢して耐えるという考え方です。
もう一つは、この機会に新しいやり方や需要を掘り起こせないか挑戦していくというものです。
どちらの方針が正解で、どちらの方針が間違いと線引きできるものではないように思います。
ニュースでは、何もしないで耐えるだけという企業はあまり紹介されません。
当り前ですがニュース性がないからですね。
最近、WBSなどのニュース番組を見ていて、ここまでやる企業があるのかと思ったのがホテル業界です。
大阪市北区にある関西のホテルの名門である「リーガロイヤルホテル」、東京で言えば帝国ホテルのような存在です。
このホテルが今までにないホテルの滞在プランを先月の24日に発表しました。
そのプランとは、ケガや病気の後遺症でリハビリが必要な人を対象とした長期滞在プランです。
一般的には『リハビリテーション ツールズム』と言われているものです。
このホテルの『ホテルリハビリ』ベーシックプランの価格は、30泊196万円~です。
「えェ~?! ホテルに泊まるだけで1か月約200万円?」と思いましたが、
介護サービスを受ける人と介助者の計2人の利用を想定しているので、
1人分の宿泊費用としては、1か月100万円程度の費用となります。
もちろんただ泊まるだけではなく、リハビリして健康を回復してもらうという目的なので、その部分も充実させています。
デイサービス施設を運営するポラリス(兵庫県宝塚市)や脳卒中後遺症などのリハビリ事業を展開するワイズ(東京都港区)と提携してプランを作っており、
歩行や筋力トレーニングができる専用機器を7種類そろえ、スタッフが指導や補助に付くようになっています。
ホテルを利用した『マイリハビリ』ができるというものです。
こんな高いプランに誰が泊まるの?と思う人もいるかもしれませんが、
このホテルでもこのプランの枠は何十人もないと思います。
でも、そんなお金を払う人がいるのだろうかと思う人もいるかもしれませんが、
日本に富裕層と言われる人は思っている以上に多くいるものです。
なんせ日本は世界で3番目に富裕層が多い国となっています。
WBSでもコロナ禍でも世界の富裕層や日本の富裕層は、さらに増加していると報道していました。
そういう人から見ると、30泊200万円は安いプランなのではないでしょうか。
リーガロイヤルホテルとしては、日頃の利用者(常連客)を見て、これくらいならお得感がると思って作っていると思います。
お金が十分あり、何回も泊まった気が利く顔見知りのスタッフがいるホテルで、自分専用に考えられたリハビリが出来たら、病院よりもずっと良いのではないでしょうか。
もし、お金が十分あれば、もしリハビリが必要となった時、あなたも利用したいとは思うのではないでしょうか。
これまで病院がホテルに近づくという革新事例はありましたが、
今回はホテルが病院に近づいてお客様を取り込むという事例です。
この話を読んで、「うちにはリハビリをする人は来ない」などという応用思考ができない人はいないと思いますが、
この事例のキーになる部分は、お客様を絞込みと、それを基軸としたサービスの拡張です。
パチンコ業界でも、いろんなお客様がいますが、その中でお客様を絞り込むことで、サービスの幅を広げることができることを示唆するものです。
この「リーガロイヤルホテル」の事例だけでは・・・という方のために「京王プラザホテル」の新プランにも触れておきます。
京王プラザホテルは、あのライザップ(RIZAP)と組んで、ダイエットができる長期滞在プランを作っています。
価格は1人30泊で約50万円です。
ホテルにこもって集中的にシェイプアップしたいと思っている人は案外多いのではないでしょうか。
宿泊者はライザップ新宿で週2回計8回のパソナルトレーニングが受けられます。
これを見て、都心に小さなスナックを経営しているママなんかは、休業支援金(4万円/日)も出ているし、アフターコロナを考えた時、
ここらで自己投資をして、久しぶりに来たお客様をビックリさせるのにちょうど良いプランではなか?と一瞬頭をよぎりました。
これが必要経費に認められるかどうかはわかりませんが、女性のニーズは結構ありそうに感じでいます。
みなさんのパチンコ店も何かプランを考えて見ではいかがでしょうか。
なんども言いますが、お客様を絞込みと、それを基軸としたサービスの拡張です。
発想力と職位とは関係がないので、会社で全社員を対象に、新パチンコプランの公募などをすれば面白いかもしれませんね。
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そうめん発祥の地、三輪で見つけた気働き!
今日の奈良は雲一つない青天。
家内と二人で、日本最古の道と言われている”山の辺の道”を歩くことにしました。
”山の辺の道”は奈良市から桜井市まであり、その長さは26kmほどです。
すべて歩くのは大変なので、崇神天皇陵(すじんてんのうりょう)から大神神社(おおみわじんじゃ)まで歩きました。
おおよそ8km弱ほどです。
コロナ禍なので人は少なく、行き交う人はまばらでした。
歩いている人の中にはマスクを付けずに歩いている人もたまに見かけます。
道は、山の中、田んぼの中、村の中などいろいろなところにあり、舗装されているところもあれば、
まったくの地道もあります。
概ね自然の中なので、マスクを外しても問題ないとは思いますが、
マスクに慣れているので、マスクをはめてない人には違和感を覚えてしまいます。
狭い道では、「おはようございます」とか「こんにちは」など声をかけた方が、
気遣いをしている雰囲気が出て、すれ違う感じはいいものです。
アムステルダム大学 アニーク・ベルート博士の社会学実験で、
笑顔で挨拶をするとどれくらいの割合で笑顔が返ってくるのかを知らべたというモノがあります。
その時は64.9%という結果でしたが、
だいたいそんなものですね。
挨拶をするのは、相手を気分よくさせるというよりは、まず自分自身が気分よくなるために必要な行為だと思っています。
それによって、相手も安心するので、一石二鳥ですね。
目的地の大神神社近くになると人が多くなり、ハイキングという雰囲気はないので、
挨拶はやめ、おとなしく参拝をしました。
この大神神社は大和の国の一の宮神社で、大和の国を統括している神様がいる神社とされています。
結構有名なパワースポットです。
お正月はたいそうな賑わいで、阪神の選手がよくお参りに来ることでも知られています。
私は神社の参拝者休憩室に入り、いろりろなチラシ等を見ていました。
すると「入会者募集」というパンフレットが目に留まりました。
この大神神社でいろいろな催し物をするので、仲間になりませんかというものです。
これを見て思わず「良いアイデア」と思いました。
なぜかって?
もし、このパンフレットに「信者募集」と書いてあったらどうでしょう?
いきなりハードルが高くなるのではないでしょうか。
参拝をしていても、いきなり信者にありませんか?と言われたら引くのではないでしょうか。
これをパチンコ店に置き換えると「会員募集」がこの「信者募集」にあたります。
会員になると何となくこのパチンコ店に縛られてしまうような気がします。
結構頻繁に来ている人でも、抵抗のある人は抵抗があります。
なので、以前から私は「会員カード」という言い方は止めて、「便利カード」とか「お得カード」にして、
店舗を快適に利用できるというイメージを強く出すように言ってきました。
人の心理的抵抗を減らして入会してもらう。
同じ発想を大神神社の神官がされているので、なんとなく好感を持ちました。
大神神社の参拝を終えるとお昼時です。
この大神神社がある三輪の地は、そうめん発祥の地とされています。
みなさんも「三輪そうめん」というそうめんの銘柄を見たことがるのではないでしょうか。
私は大神神社の前にあるそうめん屋さんでお昼をいただくことにしました。
親子丼とそうめんをいただき、一服してレジを見ると、
レジを打つスタッフが、初老のお客様にレジを打ちながら、「お客様、携帯をお忘れではないでしょうか?」と声をかけています。
その初老の男性は奥さんと来ているようで、奥さんがテーブルに戻り、
「ほんと、忘れている」と言って、携帯を持ってニッコリ笑って初老の男性のところ行きました。
レジが終わって、初老のお客様は笑顔でスタッフに挨拶をし、出ていかれました。
その様子を見ていて、ここのスタッフは優秀だなと思いました。
レジに集中してしまい、気づかないのが普通です。
テーブルはレジから5mほど離れているのですが、忘れ物はないか注意して視ているのでしょう。
お店で美味しい食事をして楽しい思い出の一つにしてもらう。
でも、そこで忘れ物をしたとすれば、「もっと気を付けていれば良かった」とか、「食事をするんじゃなかった」と思うかもしれません。
いずれにしても食事の思い出は台無しになったはずです。
それをここのスタッフは気働きをし、「お客様、携帯をお忘れではないでしょうか?」という一言で、老夫婦の旅をハッピーにしたのです。
これは凄いことではないでしょうか。
こういう気働きや気配りができるスタッフはお店の宝です。
その様子を見ながら、私もハッピーな気分になりました。
良いことに一つ出会うと、その日、人はハッピーな日になるのではないでしょうか。
ホール営業の中での小さなハッピーの積み重ねが、結果として「負けてもこのお店に来て良かった」と言わせるのではないでしょうか。
帰りの電車で、そんなことを考えながら、疲れていたのか、ついついうたた寝をしていました。
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”昭和レトロ”を店舗運営に活かす!
最近、”昭和レトロ”が人気と言われています。
若い人が、昔流行ったような喫茶店で、昔流行った『クリームソーダ』を注文する。
それも2~4人ぐらいで来店し、注文しているそうです。
彼女らは「懐かしくてカワイイ」と言って、写真を撮り、インスタに投稿しています。
また、昭40年から50年代に流行った花柄などをガラスコップに印刷した『プリントグラス』が人気で、
復刻版を出したガラス食器の製造をしている石塚硝子は52万個を販売したそうです。
お客様は8割が20~40代の女性だそうです。
過去を懐かしんで購入させるマーケティング手法があります。
ノスタルジー・マーケティングなどと言われるものです。
消費者の過去に体験した思い出の一部と商品をリンクさせ、懐かしさで心を揺さぶり購入をしてもらうやり方です。
しかし、この若者の”昭和レトロ”好きはこれではありません。
なぜなら、若者は昭和を体験していないからです。
なのでこの”昭和レトロ”消費は『AE消費(アナログエモーショナル消費』と言われています。
アナログ感のあるものに何となく心が揺さぶられるというものです。
このようなトレンドを利用して売上を伸ばそうと頑張っている企業は結構あります。
理由は消費者は変化を求めているからです。
同じことをしていると、必ずジリ貧になってくるので、頑張って売上を伸ばそうとする企業は、こういものに敏感なのです。
例えば、アサヒビールは9月に『マルエフ』というビールを出しました。
昭和61年(1986年)に発売されたビールで、全国でも限られた飲食店でしか飲めなかった知る人ぞ知る銘柄なのだそうです。
これを”昭和レトロ”をイメージさせるデザインの缶ビールにしています。
どれだけヒットするかはわかりませんが、昭和世代をメインにしながら、昭和好きの若者にも受けを狙っているように思います。
この”昭和レトロ”を全面的に打ちだして、大改装をしたのが以前紹介した『西武園ゆうえんち』です。
この遊園地の最大の売りは、『昭和の人間関係』です。
近所付き合いが盛んで、濃厚な人間関係が出来ていたころを再現しています。
昭和の頃の「おまわりさん」、犯罪者を捕まえるというよりも、町内に溶け込んで住民の暮らしを守るような陽気なキャラクターにしています。
そして、ドロボーも悪い犯罪者というよりも、ユーモラスな感じにしています。
昭和の商店街を再現したお店や喫茶店では、店主や店員とお客様の楽しい会話があるように設定されています。
この『昭和の人間関係』の演出が若者に受けているといいます。
若者はあまり会話をしたがらないと言われますが、そうではないということですね。
ニュース番組のWBSでは、デジタル化が加速することによって、アナログを楽しむ”昭和レトロ”が増えていると説明していました。
この”昭和レトロ”の流れは、私たちに2の気づきを与えてくれていると思います。
一つは、景品企画などに”昭和レトロ”を利用できるというものです。
若い客層を増やしたいと考えているなら、”昭和レトロ”を前面に押し出す企画も悪くないと思います。
「昭和=年寄」でやると、昭和を懐かしむノスタルジー的なアプローチになりますが、
「昭和=若者」となると、昭和製品の持っている「かわいらしさ」や「インスタ映え」を意識したアプローチになるので注意が必要です。
もう一つは、若者との会話です。
若者は会話をしたがらないという思い込みをがありますが、そうではく、若者は会話をしたがっている、したいというニーズがあるというものです。
昭和の会話はかしこまった会話というよりも、気軽なご近所会話になります。
気軽に声をかけ、「これなんかどう?オススメだけど」などと顔見知りの会話をするというものです。
例えば、魚屋さんでは、「奥さん、これなんかおススメだよ。だってさ、この魚のここを見て、これはね鮮度がいい印。ぜったお得だよ」と知り合い感覚の会話です。
これをパチンコホール置き換えると、知識があって、お客様に気軽の台の遊び方などを教えたりしてくれるスタッフという感じでしょうか。
会話を求める若者には、そんな近所の兄貴分みたいなスタッフがいれば、ファンになるのではないでしょうか。
”昭和レトロ”というキーワード、あなたの店でも活かしてみてはどうでしょうか。
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「他喜力」を身につけるとあなたは〇〇になる!
今日は10月1日なので近くの古本屋に行ってみました。
何故行ったのかというと、1日は古本を2割引きしてくれるのです。
大手のブックオフよりもかなり安い本屋なので気に入っているのですが、今日はさらに安くしてくれます。
規模はかなり小さく、5坪ほどのお店です。
小さくても自分の気に入った本が置いてあればまったく問題はありません。
ちょうど自分が好きな台を置いてくれているお気に入りの小規模パチンコ店と同じですね。
目的の本を手に取って、ふと横を見ると面白そうなタイトルが見えました。
「他喜力(たきりょく)」
西田文郎(にしだふみお)さんの書いた本です。
西田さんの本は何冊かよんでいたので、思わず買ってしまいました。
家に帰って「まえがき」を読むとこう書いてありました。
「この本は、今現在、何ももっていない人を成功者にし、
無駄に努力を重ねているツキの無い人を強運にし、
さらには、天運といって、この世の幸運をすべて手にし、
与えられた使命を果たす「最上級の運」を身につける方法をあますところなく述べたものなのです。」
いかかでしょうか。
私は思わず、なるほどそうだろうなと思いました。
「他喜力」とは「他人を喜ばせる力」のことです。
西田さんの造語なのでしょう。
この「他喜力」を使えば、恐いモノなしと西田さんは言っているのでしょう。
でも、納得される方は多いのではないでしょうか。
この力を店舗で使えは、お客様を喜ばせる力となります。
例えば、出玉で考えてみましょう。
出玉の目的は、お客様を喜ばすことですよね。
喜ぶからまたこの店に来たいと思う。
出玉をしても、お客様が喜べなかったらもう来ないのではないでしょうか。
多くのお店では、出玉の力だけお客様を喜ばせようとしています。
だから、いくら出玉をするのが問題となります。
出玉が多いほどお客様が喜ぶと考えるから、出玉をしても玉積みがすくない、客入りが悪いとなると、
「もっと出玉をすべきだった」などと考えてしまうのです。
もし、出玉にプラスして店舗に、店長にこの「他喜力」があったらどうでしょうか。
出玉をすれば、必ずお客様が喜んでくださるということが実現します。
そうなると、お客様の満足度は高まるので、また来てくれます。
店長の「他喜力」が高まれば高まるほど、出玉は少なくてすみます。
この「他喜力」は出玉だけではなく、景品イベントに使っても良いし、接客サービスに使っても良いでしょう。
店長なら自店のスタッフに使うとどうなるでしょう。
スタッフを心から喜ばすことができれば、みんな店長の指示に喜んでしたがってくれるのでしょう。
家に帰って、奥さんに使えば、夫婦円満は間違いないでしょう。
自分の親に使えば親孝行ができます。
人はどんなに頑張っても、他人様に引き立ててもらえないと、良いポジションにはつけません。
引き立ててもらうには、その人を喜ばせることが一番です。
今回の自民党の総裁選挙をみていても、そうだったのではないでしょうか。
以上のように考えると、「まえがき」の能書きは大袈裟ではない、と思えるのではないでしょうか。
店舗を上手く繁盛させる秘訣は単純明快、他者を喜ばせること、お客様を喜ばせること、これ以外にはありません。
この当たり前を実現する具体的な手法として、私が提唱しているのが、『コミュニティホールづくり』ということになります。
この当たり前をどう当たり前にやるのか、興味のある方は、是非読んでいただきたいと思います。
ちなみにこの本の初版は2011年の東日本震災の年であり、
私が震災の報道を見ながら、『コミュニティホール』こそが、パチンコ業界の進むべき一つの方向であると考え、セミナー等で紹介した年です。
原点を思い出させてくれるこの本との出会いに感謝です。
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