本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2022年 5月の目次 □□□

 『未来の書店』の発想を学ぶ!

 先月(4月)にニコニコ長会議2022(幕張メッセ:千葉市美浜区)が開かれ、その中でデジタル技術を駆使した『未来の書店』が出店されていました。 出店者はKADOKAWAです。

 仮想空間で出来た書店で、気に入った本は仮想空間で試し読みができます。 この仮想空間には複数人が同時に入ることができ、入っている人同士の会話もできるそうです。 一番の売りは「AI(ナッネイター)」が参加者を分析し、お客様にあった書籍を勧めるというものです。 「どんなジャンルが好きか」「どんな本を読むか」などの質問や、「どんな表情をしているか」という要素からその人にあったオススメの書籍を決めるそうです。

 KADOKAWAの夏野剛社長は、ニュース番組WBSのインタビューで、若者が本離れをするのは面白くないからであり、デジタル技術を使って面白くすることで、 全世代の人が書店に来るようにしたいと話していました。 面白くないモノには人は寄ってこない、この一見当たり前のことは心に深く刻んでおく必要があります。 ホールの稼働は上がらない、「なぜお客様が来ないのか?」と思った時には、 「そうだ!ホールが面白くないからだ」と思うとホールを面白くしようという建設的な方向性が見えてきます。 これを「そうだ!競合店が客を奪っているからだ!」と思い、相手を攻撃しようという発想と比べると、その差は歴然です。

 夏野社長よりなるほどと思ったのが、「AI(ナッネイター)」を開発したワントゥーテンの澤邊芳明社長のコメントでした。 「デジタル技術を使って、人が一生付き合っていけるような本との出会いを作りたい」
 書店の概念というか位置づけを
  「本を買う場所」
     ↓
  「本との出会いをする場所」
 というように変えていきたいと考えているということです。

 いかがでしょか。 アマゾンなどのネット販売が躍進し、書店の存在意義が問われる中で、 「本との出会いをする場所」という響きは、ネット販売に対抗できるものではないかと感じました。 もちろん言うは易しで、実行は難しいとは思いますが、他の書店やネット販売との差別化になるのではないでしょうか。

 もし、賛同していただけるなら、同じようにパチンコ店の概念や位置づけを定義してみてはどうでしょう。 漠然とパチンコ店を運営していても人を魅了する差別化はできません。 大きな差別化に必要なのは、なるほどと思える概念です。

 パチンコ店とは、人が来て遊技台で遊ぶところ、という定義をしているところがほとんどではないでしょうか。 例えばこの『未来の書店』のように、パチンコ店とは、自分(お客様)の好みに合った遊技台と出会う場所、としたらどうなるでしょう。 案内方法やスタッフのオペレーションは前者と違ってくるのではないでしょうか。

 毎日、業務に追われる忙しい日々を過ごしているかもしれませんが、 1年に1回ぐらいはそういう思考を働かすのも悪くないと思います。

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 一生懸命に頑張ることを企画にする!

 人は頑張っている人を見ると応援したくなります。 スポーツなどは典型ですね。 頑張っていない選手を応援している人を見たことがありません。 勝ち負けに関わりなく、一生懸命に頑張るところに応援が集まります。 ウクライナでも同じですね。 ウクライナ自身がロシアの侵攻に必死で抗っているからこそ、各国が応援しようとしているのです。

 ところで自店に対する応援者は増えているでしょうか。 利用者ではなく、応援者です。 もちろん近くなので利便性がよく、無くなれば不便なので存在して欲しいという人はどの店舗にも一定数いますが、それとは違います。 地域にいろいろなパチンコ店があるが、この店に共感して、ずっと存在して欲しいと思っている人です。 ポイントは”共感”です。 その共感を増やす方法の一つが、店舗やスタッフの頑張りを見せることです。

 頑張りを見せるというと、出玉や新台入替を大規模にすること考える人も多いと思います。 資金が豊富にあり、出玉演出力や新台入替演出力があれば、それで突き進むのも悪くはないでしょう。 しかし、頑張りは以外でも見せることはできます。 例えば、景品企画などでも可能です。

 多くの店舗では景品企画は景品を売ることを目的としているような売り方をしています。 サービスカウンター横にラックで取寄せ景品を置いたりしています。 スタッフが「どうですか」と注意を促す程度。 良さそうな商品が置いてあると、お客様が積極的に結構交換してくれたりします。 そして、最終的に売り切れたか、何個余ったかを問題とします。 これはどう見ても販売に関心があるということです。 では、このような売り方でお客様は店舗やスタッフに共感し、この店やスタッフを応援したいと思うでしょうか? ただ商品が置いてあり、それを買うという行為自体では、通常はまったく心は動かないでしょう。

 多くの店舗でやる景品企画はこのような感じのものが多く、お客様は応援者になてくれません。 店舗も景品企画が面倒くさいので、業者に任せるなど適当になっていきます。
 もちろん店舗の中には、景品企画をちょっと工夫しようとして、POPを付けたり、スタッフが商品の説明をしたりするところもあります。 悪くはないのですが、目的は景品を売り切ることなので、結果として売れ残りが無くなるという成果はでます。 その成果を確実にするために、景品の数はなるべく少なくという感じになっていきます。
 でも、このような景品販売は常連化する一部の人の支持は得られますが、それ以上に広がりません。 一部の固定化されたお客様のための過剰サービスになってしまうパターンですね。 相談されると私はその企画を中止をし、改めて別企画を考えるようにアドバイスをしています。

 別企画とは何かと言えば、販売を目的とする景品企画でなく、店舗やスタッフがお客様のために一生懸命に頑張る姿を見せる景品企画です。 景品が売れるのは、店舗やスタッフの頑張る姿を見た結果です。 景品企画のピーアール対象は、来店したお客様すべてとなります。 すべてのお客様に、この店舗は頑張っている、ここのスタッフは自分達(お客様)のために一生懸命に働いている、という印象を与える工夫をするそんな企画です。 仕入れた景品をお客様は買わなくても大丈夫なのです。 そういう景品を扱っている店舗やスタッフに共感し、感動してくれればOKです。 景品の採用基準は、頑張りを見せることができるかどうかです。 新台や出玉以外でも自店のファン作りを考えるなら、”一生懸命を見せる企画”はおススメです。

参考資料:努力を知ってもらう仕組み

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 防災を大掛かりにしたパチンコ店の存在価値を考える!

 今月25日(2022年5月)に東京都が都心南部直下地震の被害想定を更新しました。 想定死者数は6,148人でした。 この数字を見てみなさんはどのように思われたでしょうか? 私は意外に少ないと感じました。 今回の死者数は、前回の9,641人より約3,500人減少しています。 素直に考えれば、それだけ震災に対する備えが充実してきたということでしょう。

 震災に対する備えは国や自治体が行っていますが、民間企業も万一に備えて、地震発生時にいる周囲の人を守ることを考えています。 例えば、東京駅前の丸ビルなどを持つ三菱地所は、東日本大震災以降、帰宅困難者受け入れに関する計画の構築と環境の整備を進めています。 受入れ規模は、3500人だそうです。 地下の倉庫には3日分の水や食糧、毛布などを備蓄しているほか停電に備え、72時間分の電力をまかなえる発電機も設置しています。 また、昨年は東京都千代田区の大手町パークビルディングで、感染症対策を取り入れた帰宅困難者の受け入れ訓練を行っています。

 震災対策に取り組むところが多ければ多いほど、地域の安心感は高まります。 自治体もそうですし、個人でもそうですし、企業でも震災などの災害対策に取り組んでいると、安心感が増し、住みよい場所となっていきます。
 私はコミュニティホールについての講演をしているときは、パチンコ業界の社会的存在価値を高めるために、店舗は、
◎日常時・・・地域住民の交流の場
◎災害時・・・地域住民救済の場
であるべきという話をしてきました。
 人は困った時に助けられた恩は長い間覚えています。 震災などで地域の人が困った時に、パチンコ店が主体的に地域の人に対して、何かすることができれば、パチンコ店に対する好感度が上がり、 パチンコ店に対する意識が変わると考えるからです。 地域住民が、パチンコ店の存在そのものに対して社会的価値を見出し、「この地域にあってよかった」と思ってくれるのではないでしょうか。

 みなさんもご存知のように岡山県岡山市に防災に本格的に取り組んだパチンコ店(ニッコー泉田店)ができました。 多くのパチンコ店でも、災害時に備え、食糧や簡易毛布などの備蓄品を備えるようになってきています。 PーWORLDみると安全対策の項目の中に「災害時対応」を記載している店舗もあることから、災害対策の意識はそれなりに持たれていることがわかります。

 しかし、このニッコー泉田店は、なんといっても防災対策を大掛かりにしているところが素晴らしいところです。 防災は質的な面と量的な面がありますが、地域の住民を救うということを考えると量的な充実は必須です。
 例えば、飲料水を2ℓペットボトル6本入りを20箱備蓄している会社や商店があったとしましょう。 ニッコー泉田店はタンクで水を貯蔵しています。 震災時、どちらが頼れるところと感じるでしょうか。 飲み水は最悪を考えて、3日間は自分で用意するように言われていますが、前者の店舗では地域の人が集まって3日間しのぐことはできません。 そう考えると地域を本当に救いたいと考えているのは後者のパチンコ店ということになります。
 もちろん、ニッコー泉田店は、それに加えて電気の確保、調理場の確保、トイレやシャワーの確保も大掛かりにしています。 大掛かりにしているという自体で、地域に対する貢献意識の高さがうかがえます。 当然、地域の人もそういう目でこのパチンコ店を見ることになります。 他のパチンコ店との差別化を超えて、他業界との差別化となっています。
 もし、このような店舗がどんどん増えれば、パチンコ店そのものに対する見方が大きく変わるに違いありません。 そういう意味では、ニッコー泉田店はパチンコ店及びパチンコ業界を次のステージへと引き上げるきっかけとなる店舗なのではないでしょうか。

 三菱地所は、災害から人の命を守るという活動をしていますが、それは同時に三菱地所の物件は地震に対して強く、安心して入居できるというイメージ作りにも、つながっています。 同じように災害時対応を充実させているニッコー泉田店は、地域から歓迎され、安心して遊技ができるというイメージを作ているのではないでしょうか。
 経営する日光商事と岡山市が開いた防災訓練には、地元の住民ら約90人が参加したそうです。 少なくとも岡山市にとっては、市民を災害から守ってくれるニッコー泉田店というパチンコ店の存在価値は、確実に高まっていると言えるでしょう。

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 実車試験の導入で改めて高齢者運転問題を考える!

 漫才師で元参議院議員の西川きよしさんが、5月11日に箕面警察署で「運転経歴証明書」を受け取ったいうニュースがありました。 自動車免許は今年の2月に自主返納したということですが、改めて高齢者の自主返納を促す目的だと思いますが、関西では大きく取り上げていました。

 みなさんもご存知のように今年(2022年)の5月13日(水)より、改正道路交通法が施行され、75歳以上の高齢ドライバーに対して、免許更新時に運転技能検査の実車試験制度を導入される事になりました。 高齢者運転事故を減らすための政策の一つです。 これまで、免許更新の時に、①認知機能検査、②高齢者講習がありましたが、 これに③運転技能検査がプラスされたことになります。

 パチンコ店としては、高齢者の方もたいへんなことになってきたと、他人ごとと考えることはできません。 郊外店店舗で、高齢者が多く、しかも自動車で来店される方が多い場合は、高齢者の免許更新不可は、業績の低下に直結します。 高齢のお客様にはいつまでも健康で、安全運転で来店してもらうことが大切です。 そのために店舗としても高齢者の免許更新がスムーズにいくように応援することは大切なことです。

 今回実車試験ということで、免許更新のハードルが上がりました。 もちろんすべての75歳以上の方が対象というわけではありません。 対象となるの人は、その中で過去3年間以内に以下の11種類の違反を一つでもした人です。 したがって、お客様が日頃から違反をしないように注意を促すことも、大切な業務と考えるのも悪くないと思います。

 <運転技能検査の対象となる11種類の違反>
1.信号無視(信号無視違反)
2.スピード経過(速度オーバー&遅すぎもNG = ±10km/hの範囲で走行)
3.横断歩行者の通行妨害(歩行者妨害違反)
4.逆走(反対車線へのはみ出し通行区分違反)
5.追い越し車線の走行(高速道路等で長時間に渡り追い越し車線の通行/通行帯違反等)
6.Uターン禁止違反(横断等禁止違反)
7.踏切直前での一時停止不停止(音鳴り後の遮断踏切内への立ち入り)
8.右折&左折の違反(通行禁止違反&通行区分違反)
9.交差点進入時の違反(交差点安全進行義務違反)
10.前方不注意による安全運転義務違反(優先道路の進行妨害等)
11.携帯電話を操作しながらのながらのよそ見運転(携帯電話使用等)

 次に、万一運転技能検査を受ける場合は、それが合格しやすいように、国が求めている運転技能がどういうものか、 お客様に知らせ、意識してその技能を研鑽してもらうことです。 技能を磨くことで、高齢者交通事故の予防にもなり、試験の合格確率も高まるので、一石二鳥です。

 最後に考えなければいけないのは、免許更新が出来なかったお客様をどうするのかというところです。 公共交通手段が発達している地域では、バスの利用やタクシーの利用などができるかもしれません。 もし、無ければどうするか。 あっても、利便性が悪い場合どうするか。 考えておく必要があるのではないでしょうか。
 もしかしたら送迎車を用意することも工夫することもできるかもしれません。 以前処方箋薬局が、タクシー会社を買収し、患者の来店に活用した事例も参考にできるかもしれません。 仕方がないと諦めるのは誰にでもできます。 高齢者運転問題、諦めず工夫をする先に、新たな可能性が開けてくるのではないでようか。

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 ロシア軍の司令官の動きから信賞必罰を再考する!

 ロシアによるウクライナはまだまだ続きそうです。 ロシアとウクライナ、一見膠着状態で変化が無いようにも見えますが、 ウクライナ戦争を詳しく伝えている番組を見ると質的な変化は起こっているようです。

 その中で注目したのが、ロシア軍の状況です。 ロシア軍は当初の作戦に失敗し、プーチン大統領の思惑とはかなり違った展開をしています。 『信賞必罰』という言葉がありますが、 プーチン大統領は、作戦の失敗たいして厳格に処分を行っているようです。 例えば、ハルキウ制圧担当の司令官は失敗のため解任。 黒海艦隊指揮の司令官も、旗艦「モスクワ」沈没後、解任をされている可能性が高いと言われています。

 その結果どういうことが起こっているかというと、ロシア軍の司令官は責任回避のためより上層部に決定を委ねる状況となっている、とイギリス国防省が分析しています。 現場が行うべき判断を現場から遠い軍本部にお伺いを立てるような状況のようです。 これではロシア軍が戦争の主導権をとることは難しいと予想しています。 憶測では、プーチン大統領が、ドンバス地方でのロシア軍部隊の移動を直接指示しているとか、 攻撃の陣形の位置や作戦上の目標など、通常なら下級将校が決めるようなことまで決めているのではという憶測も出ています。

 ホールで言えば、店長が何かを新しい施策をしたが失敗し、店舗の業績が落ちた。 そのため施策を考えた店長が降格される、あるいは退職するような事態が発生しているという状況ですね。 それを見ていたグループの他の店長が自分で新しい施策をしなくなる。 やる場合も責任を取りたくないので、事前に施策を実施しても良いか伺いを立てるという状況です。 当然スピード感は無くなります。 自分が責任を取る必要がないと思えば、力の入れ方はゆるくなります。 必死さがなくなり、とりあえずやるというような状態になります。 これで期待以上の成果を出すのは難しいのではないかということですね。

 『信賞必罰』は組織を機能させるうえで必要と言われます。 しかし、その運用がマズイとロシア軍のようになるということです。 『信賞必罰』は簡単に言えば、”褒める”と”叱る”でしょうか、これは上に立つ人は、多かれ少なかれ、この2つを使い分けます。 その使い分けが難しいということでしょう。

 例えば、定番業務と言われる日常の業務では、業務自体で失敗は滅多に起こならいものです。 出来て当たり前、出来なければおかしい、という業務での『信賞必罰』では、「必罰」の比重が大きくなるでしょう。 ところが、非定番業務では、初めてのことが多く、失敗の可能性が高くなります。 こういうときに失敗したからと責められると、失敗から逃げようとするようになります。 つまり、何もしなかいか、考えた施策の判断を上層部に仰ぐようになります。 戦場というのは、非定番業務が多いので、処分を厳格にしすぎた結果が、まさに今のロシア軍と言えます。 非定番業務では、「必罰」を小さくし、「信賞」を大きくしないと、人の動きは鈍ってしまうことになります。

 業務遂行の成功や失敗は日々発生していますが、 それが定番業務で起こったのか、非定番業務で起こったのか、それを判断し、的確な『信賞必罰』をすることが必要です。 そして場合によっては、スタッフに対しても定番業務で起こった出来事か、非定番業務で起こった出来事なのかを理解させ、 『信賞必罰』の妥当性を納得させることも必要なのかもしれません。

 ウクライナ侵略をしているロシア軍の実態は正直分からないと思います。 しかし、もしイギリス国防省の分析通りであれば、6月のウクライナ軍の反転攻勢は成功するのではないでしょうか。

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 『佐藤可士和の超整理術』が基本回帰のヒントをくれる!

 最近、図書館で借りた本を読んで、最もだと共感したことがあります。 その本のタイトルは『佐藤可士和の超整理術』です。

 佐藤可士和さんは、ヒット商品メーカーとして、有名な人なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。 デザイナーでもあるし、発想が豊かで面白く、その思考法は大変参考になります。 2007年に書かれた本ですが、前々から関心があったので、図書館で借りました。

 共感した部分はその本の28ページで、 クライアントからの販促依頼に対する所見の部分です。

「問題の状況(売れない)には二パターンあって、ひとつは商品価値が本当にないという場合。 すでに世の中にあふれているものだったり、全く時代にそぐわないものだったり、というパターンです。 こちらは残念ながら、いかんともしがたい。
 一方、本当はいいものなのに、商品のよさが正確に伝わっていないという場合。これなら大丈夫。」

 いかがでしょう。 当り前のことですが、なるほどと思いませんでしたか?

 多くのホールで集客をどうするか考えています。 いろいろと工夫し、努力もしていると思います。 また販促のためのツールも購入しています。 だから、どうにかなるのかというと、そうではないということが、佐藤さんの本から伝わってきます。

 いかに販促に工夫をこらそうとも、努力しようとも、そもそも商品、企画、サービスが良いものであるかどうかが第一の問題となるということです。 例えば出玉をにおわす販促があります。 では、その出玉がどれだけ価値があるものになっているのか、がポイントだということです。 もちろん価値とはお客様にとっての価値です。 価値があれば、販促の工夫をすれば光明を見出すことができる。 価値が無ければ、販促をやればやるほど、ダメになる。

 分かりやすく言えば、お饅頭ですね。 そのお饅頭が、お客様に美味しいという価値を提供しているなから、うまく販促をすればお客様がリピーターとなり増えていく。 不味ければ、販促をすればするほど、期待を裏切りニ度と食べに来ないというわけです。 あの佐藤さんは、後者はどうすることもできないと言っています。 ということは、業績を上げるためには、まず商品、サービス、企画の価値を確立することが第一ということになります。

 一所懸命に販促をしているのに効果が出ない。 むしろ、段々効果が下がってきているのであれば要注意です。 その場合、販促対象そのものに価値がないのか、販促施策の効果がないのか、明確にする必要があるということです。 販促対象そのもに価値がないのであれば、その価値をまず確立させなければいかんともしがたいということです。 例えば、同じ出玉でも、スタートのスランプや回り具合で価値が違ってきます。 スロットでも一律ベタな設定と高設定と低設定をバランスよく組み合わせた設定では価値が違ってきます。 新台入替でも、ただ新台を入れ替えるだけと、補助企画を加える場合では、価値が違ってきます。

 あなたの店舗がしている企画(出玉、新台入替、景品など)は、競合店と比べてどれだけ価値が高いものし仕上げているでしょうか。 ついつい先月と同じことをしてしまうホールが多い中、佐藤可士和さんの大丈夫の判断基準は当たり前の内容ですが、光って見えるのは私だけなのでしょうか?

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 捨てられたスタバの容器を見て考えたこと

 交差点でふと目をやるとスターバックスのドリンクの容器が、道路脇の花壇に捨てられていました。 その交差点から一番近いスタバは、300m先にある奈良公園の猿沢池の脇にあるスタバです。 恐らく誰かが、そこでスタバで飲み物を購入し、この交差点で飲み終えた容器を捨てたのでしょう。

 誰が捨てたのかは分かりませんが、私はその容器を見て、マナーが悪い人が捨てたのだろうと思っただけです。 でも、もし、そのスタバの容器が、毎日のように捨てられていたらどうなるでしょうか? 「マナーの悪い人間はかしからん!」だけで思考はストップするでしょうか?

 恐らく、毎日ように捨てられてくると、捨てた人ではなく、スターバックスという店舗自体に不信の目を向けていくのではないでしょうか。 「こんなにポイ捨てがあるのに、スタバは何故対策をとらないのか。スタバがあることで、近隣住民が迷惑をする」 或いは、 「こんなマナーの悪い客が来るようでロクな店ではない」 という感じになっていくのではないでしょうか。

 基本的には、購入した商品をどのように処分をするか、店舗が指示できるものではありません。 しかし、ポイ捨てなどマナーが悪くならないようにお願いしたり、近隣に迷惑をかけないようにお願いしたりすることはできます。 そういうことを一切やらず、近隣の迷惑に対して知らん顔をすると、回りの人は非難します。 とうことは、お客様に対し、周りに迷惑をかけない良き人であるための教育的なものを、無意識に求めてる人は多いということではないでしょうか。

 良きお客様(紳士淑女)が集まる店は、回りの評価も高くなりますが、 逆に悪しきお客様が集まる店は、回りから疎まれます。 地域密着店として、地元とともに栄えるためには、良き客層を意識することはとても大切なことではないでしょうか。

 パチンコ店に来るお客様はあまりマナーが良くないと思い込んでいる人もいます。 だからこそ、店の周囲のゴミを放置しておくなどは、もってのほかです。 お客様のゴミでなくても、回りは勝手にパチンコ客のゴミだろうと思い込み白い眼を向けてきます。 誤解を招かないためには、周囲の清掃は徹底することが大切です。 そして、実際、お客様がゴミなど捨てないように、お客様のマナー向上の仕掛けや啓蒙活動もお客様育成の一環として、行うことも必要かもしれません。

 数日間、交差点にスタバの容器が置いてありました。 それを見ながら、そんなことを考えていました。

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 4630万円をネコババした男は被害者?!

 最近、山口県の阿武町という町が注目されています。 ご存知のように新型コロナウイルス対策関連の給付金が、誤って町民の1人である24歳の男性に振り込まれた件です。 金額は4630万円という高額です。

 振り込まれたお金を返せば問題は大きくならなかったのでしょうが、 24歳の男はそのお金を使い込み、返せないのでゴメンナサイという状態になっています。 当り前ですが、町としてはどうしても返して欲しいと頑張っていますが、 無い袖は振れないということです。

 モーニングショーで、この24歳の男の同級生にインタニューをしていましたが、 同級生の中には、「誤って振り込まれた彼が可哀そうだ」と言っていました。 この発言を聞いてみなさはどう思うでしょうか?

 この発言を容認できないという人は、自分が稼いだお金で無いことが明らかなのに、 いくら振り込まれたからと言って、勝手に使い込むのかけしからん。 振込に給付金と書いてあったとしても、常識で考えれば、そんな高額な給付があるわけはない、 それにすぐに職員が事情を説明している。 この男はお金をネコババしたのであり、その男を可愛そうとは、同級生の感覚はおかしい、 と感じるのではないでしょうか。

 ではこの同級生の主張を聞いて、なるほどそうかもしれない。 24歳のこの男性は被害者だと思った人はどれくらいますでしょうか? おそらく少数でしょうが、何人かはいると思います。
 これの話を欧米の人に尋ねると、かなり多くの人が、阿武町の職員を非難すると思います。 どのような考え方かというと、阿武町の職員は犯罪を誘発させたというものです。

 日本では、電車で寝ていて、自分のカバンや荷物を盗られた場合、警察に行くと丁寧に対応してくれます。 しかし、欧米の警察では、自分不注意で、人を犯罪に導いたとして取り合ってくれない、 むしろお前は犯罪者を増やしたと説教されると言われます。

 一般的な日本人の思考パターンと欧米人の思考パターンは違うということです。 では、あなたが会社の責任者をしているとき、どちらの思考パターンで臨むべきでしょうか。 財布をロッカーの上に置いておいて、無くなったと大騒ぎされたら、盗った人間より、財布をそんなところに置き忘れた人間を何とかしたいと思うのではないでしょうか。

 理想としては、どこに財布を忘れていても、どこに店舗の金庫の鍵を置いていても、倫理意識が高いスタッフ、関係者、住民ばかりであり、盗みなどが発生しないというものです。 しかし、現実はすべての人が聖人君主ではありません。 普通の人です。 普通の人は誘惑に弱いものです。 誘惑があれば、それに負けてしまう確率はすくなからず存在します。 誘惑が全くなければ、無事に善良な市民で過ごせたはずのもかかわらず、誘惑があったために一生を台無しにしてしまうのです。

 会社で犯罪者を出さないためには、倫理教育を徹底するのも良いのですが、 現実的には誘惑を誘発させるようなことを徹底して無くすことがそれ以上に大切なことです。 極端に言えば、人が悪いことしようと思っても、出来ない仕組みになっていれば、悪いことをする人はいなくなります。

 日本人の多くは、盗った人間を一方的に悪いという感情を持ちますが、 少なくとも会社の幹部は、人の心の正しさに頼るというより、頼らなくても悪いことができない仕組みをつくることが大切という認識を持つべきです。 そういう意味では、ネコババしている男はある意味被害者であるという認識は持っておく必要があるのではないでしょうか。 そして、今回の阿武町の事件を『他山の石』とし、会社や店舗でも悪いことができない環境やルールがしっかりつくれているか、見直すことが大切だと考えます。

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 プーチン大統領の現状考察と顧客情報を重ねる!

 ロシアによるウクライナ侵攻は継続しています。 先週の9日はロシアの戦勝記念日なので、プーチン大統領に新たな動きがあるのではないかと注目されていました。 5月9日を一つの節目と考えて、プーチンはどういう行動をするのか、何を言うのか世界が注視していました。

 結果はご存知のようにほとんど何も変わりませんでした。 国外の首脳は招かず、パレードの規模は縮小され、勝利宣言も戦争宣言もありませんでした。 締めくくりの『万歳』の前の文言が、第二次世界大戦の戦勝国を賛美する内容から、 『ロシアのために!勝利のために!』と今回のウクライナ侵攻に対する賛美の内容に変わったところが、最大の変化だったように思います。

 今回のウクライナ侵攻に関心が高い人は、プーチンが何を言うのか、どういう行動をとるのか、いろいろと予測をしていたと思います。 ロシアの軍事や政治、経済の専門家はもちろんプーチン大統領に対する関心が高いので、いろいろな意見や憶測を述べていました。

 1.プーチンは、ウクライナ侵攻を正当化するだろう。
 2.プーチンは、現時点の占領地域を基盤として、勝利宣言をするだろう。
 3.プーチンは、国家総動員をするため、『戦争宣言』をするだろう
 4.プーチンは、核使用をチラつかせ、さらなる脅しをかけるだろう。
 5.プーチンは、ロシア軍の成果を大々的に国民にアピールするだろう。
 6.プーチンは、特殊作戦の終了宣言をするかもしれない。
 7.プーチンは、戦況を打開するため、新たな地域への侵攻宣言がある。

 1.のウクライナ侵攻の正当化は、国軍を動かす以上当たり前のロジックなので、当然当たりましたが、他は外れました。 可能性はゼロではないので、想定できると言えばできることと言えます。 だから、専門家は間違っていたとは言いませんが、可能性の話しは誰でもできるので、素人でも考えつくことができます。 では専門家と素人の違いは何でしょうか? 個人的には、その予測の根拠と発生確率を示せるのかどうかが、専門家の発言と素人の発言の違いのように思います。

 また、『ウクライナ侵攻の正当化』でも、専門家の話を詳しく聞くと見方が2つに分かれます。

(1)プーチンは、独裁者で頭が固く、いまだに『ウクライナ侵攻は正しい』と思い込んでいる。
(2)プーチンは、『ウクライナ侵攻は正しい』を重ねて強調しないと、国民の動揺を招く状況にまで追い込まれている。

 同じ侵攻正当化発言でも、意味合いはまったく違うモノになってきます。

 人が物事を解釈するときは、それまでに得た情報を基に行います。 ロシアはウクライナへ侵攻しているということしか知らない人は、プーチンも年を取って頑固なっているで、諦めきれないのだろうという感じて捉えているかもしれません。 だからこの戦争を止めるためには、独裁者であるプーチンの気が変われば終わるので、早く変わればよいと思っているような感じでしょうか。 そう言う人は(1)の解釈に近くなりそうに思います。
 一方、ウクライナ侵攻に関心はあり、いろいろな情報を持っている(2)の人は、いろいろなことを推測します。 経済的にはG7以外の国で、制裁に加わっている国は少ないものの、半導体などの輸入規制が行われれば、工業などの産業が大きな打撃を受ける。 産業が停滞し、工場の稼動も低下する。 小麦などの穀物の輸出、石油やLNGの輸出をしたとしても、富は一部の人にしか渡らず、貧困格差は拡大し、物価の上昇が国民の不満をさらに増加させるだろう。 国民にどんどん我慢を強いることになる。 また、軍事的にはロシア軍の戦死者が多く出ている、装備も旧世代のものが多い、戦線が後退している、 これからアメリカなどから提供される最新の兵器が本格的使用される、ということからさらに戦死者が増加すると予測しています。 ロシア国民に我慢の強要し、あげくの果てに息子や夫が戦死する。 その情報は遅かれ早かれ伝わることになります。
 これだけの犠牲を払う行為に対して、「ロシアは正しいことをしていない」と言えるはずがない。 また、道半ばで「止めた」とも言えない。 相次ぐ作戦の失敗により、軍幹部や情報局を処断している。 反発も渦巻いている。 少しでもダメな指導者と思られると、プーチン自身が抹殺されてしまう状況になって来ている、と考えているのではないでしょうか。

 (1)から見えるものは、好き勝手をしている独裁者プーチン
 (2)から見えるものは、追い込まれて身動きが取れないプーチン

 現状認識が違うと、現状に対する解釈が違ってきます。 当然、解決策も違ってきます。 言うまでも無く、相手をこちらの思う通りに動かしたい場合、情報を収集することによる相手への理解は非常に重要です。

 ここまで、長々とプーチンさんの話をしてきましたが、言いたいことは、 相手を何とかしたい場合、日頃からその相手の情報を集めておかないと、効果のある施策を打つのは難しいということです。 ダイレクトに言えば、お客様が減った時の対策の話です。 お客様の情報が少ないホールほど、少し稼働が減ると、新台入替と出玉に頼るように思います。 なぜなら、お客様の情報がないので、他に有効な手段が考えられない、いえ、考えてもそれが正しいか自信が持てないというところでしょう。 しかし、お客様の減少という状況の背景は、プーチンまでとは言いませんが、いろいろな要因が絡み合っているものです。 だから、いつものように新台入替と出玉でなんとかなるわけではないということです。

 コミュニティホールの十分条件の5番目は、”お客様本人を知る仕組み”としていますが、 一つは会員管理によるデジタル情報ですが、もう一つは関係作りによる個人情報の収集です。 日頃からお客様とコミュニケーションをとり、お客様が置かれている状況を把握して置けば、お客様が来なくなっても、 「来週から田植えをするから来れないよ」と言っていたから、心配する必要がない、などと判断できます。 新台の問題にしても、お客様から「ちょっと気になる新台が〇〇店に入ったから、ちょっと行ってくるよ」と聞いておけば、大丈夫です。

 良い関係作りをしていると、お客様カら情報が入り、お客様の動きが見えます。 多くのお客様は贔屓にしている店に対して、何らかのメッセージを出すからです。 それは愚痴かもしれませんし、要望やクレームかもしれません。 そういう情報を基に、お客様への対応施策を行うことが、結局効率の良い施策となっていきます。 みなさんの店舗では、スタッフがどれくらい情報を集めているのでしょうか? ひとりや二人の会話では、お客様情報をしっかり収集しているとは言えません。 ある程度の母数が必要です。

 ロシアやプーチン大統領の情報収集をしても、店舗の利益には直接結びつかないので、ある意味どうでもよいものですが、 お客様情報を自店の施策の精度を上げるためには絶対必要です。 プーチンさんを目にするたびに、「ところで、お客様の情報収集を十分しているだろうか?」と自らに問いかけてはいかがでしょうか?

参考資料:お客様本人を知る仕組み

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 『車中泊』をヒントに来店動機を創出する!?

 コロナ禍でアウトドアであるキャンプが人気という話はよく聞きます。 しかし、キャンプがいろいろな意味で苦手という人も多いようです。 そう言う人が、どこかへ出かけて、クルマの中で一泊するという、『車中泊』が簡易アウトドアということで人気が上昇しているとのことです。 魅力はキャンプより手軽にできるという点にあるようですが、 それ以外にも、リーズナブルな旅行をしたい人や在宅勤務の気分転換に車で出かけて、車の中で在宅ワークをこなすという人など様々なニーズがあるようです。

 先日、ニュース番組のWBSを見ていると、『車中泊』スポットのランキングを紹介していました。 ランキングは予約数(集計期間2019.1.30~2022.1.29)の多いモノ順です

 1.Hayama RV-SITE         (神奈川県 葉山町)
 2.田舎バックパッカーハウス      (石川県 穴水町)
 3.おふろcafe' utatane         (埼玉県 さいたま市)
 4.城ヶ島シーサイド RVステーション (神奈川県 三浦市)
 5.RVパーク とみうら        (千葉県 南房総市)
 ・・・・・
 10.湯YOUパーク かんぽの宿 寄居   (埼玉県 寄居町)

 わざわざ10位の「かんぽの宿」を書いたのは、本来宿泊施設を持っているところが、『車中泊』を売りにしているからです。 車中泊料金は5000円(1台1泊)で、温泉利用は800円かかります。 かんぽのレストランの予約などもできます。 『車中泊』で5000円は高いように思いますが、1人1泊12000円ぐらいなので、大人2人で『車中泊』にすれば、24000円を5000円で済ませることができるので、お得と言えばお得です。 山の中腹あたりにある旅館なので、眺望も良いようです。

 狙いとしては、トライやるユースを増やすということでは面白いと思います。 旅館の駐車場、温泉やレストラン、トイレなどの設備をいくら活用しても、固定費なので旅館の経費は増えません。 駐車場も余裕があるなら、開けておくよりも利用してもらった方が良いにきまっています。 『車中泊』でリーズナブルな旅行や気分転換をしたい人にとっても、安心して駐車できるので双方にとってメリットがあります。

 さて、この『車中泊』ですが、基本は駐車場があればできるものです。 郊外型の多くのパチンコ店は、当たり前ですが駐車場をたくさん持っています。 でも、パチンコ人口の減少とともに空きスペースも出てきています。 もし、余裕があるなら、トイレと水回りの使用設備、出来ればお風呂などの設備があれば、『車中泊』の営業ができるかもしれません。
 この『車中泊』ですが、よく考えて見れば、震災のとき家が壊れて、やむを得ず『車中泊』をされている方がニュースになっていました。 もちろん、今『車中泊』を楽しむ人は、ゆったり寝ることができるように車を改造したり、キッチンを付けたりと、 ミニキャンピングカー的な車で楽しんでいる人も結構います。 また、ダイハツの『アトレー』などは第三の居場所をコンセプトとして、車の中で過ごすことを楽しむ車を販売しています。 こういう車が増えてくると、『車中泊』市場はさらに活性化していくかもしれません。

 個人的には東南海大地震などの震災の可能性のある地域では、万一に備えて『車中泊』ができる設備が整えてあるというのは良いことではないかと思うのですが、いかがでしょか。 震災が起こった場合、駐車場を『車中泊』スペースとして開放し、店舗を休憩所として提供することも震災時の地域貢献になるのではないでしょうか。 そう考えると、店舗自体に太陽光発電と蓄電池があれば、ばっちりとは思いますが、 そこまでの投資をしなくても、現在の建物を、震災時には『車中泊』の設備として運用するという考えを持つだけでも、いざという時の対応が迅速になるのではないでしょうか。

 『車中泊』から震災の話をしてしまいましたが、もっと身近にお客様の集客に活用できる方法があります。 それは駐車場の一部を、貸駐車スペースとすることです。
 どういうことかというと、営業マンをはじめ車で移動する人は、落ち着ける場所で仮眠をとったり、書類の整理をしたりしたいと思うことがあります。 コロナ禍の現状では、それこそ気分転換をして、車の中で在宅ワークをこなしたいという人もいます。 そういう人たちは、喫茶店やファミレスなどに行って、そういうスペースというか時間を確保します。 スタバやコメダ珈琲店にもそういう人を良く見かけます。 中には、別にコーヒーやモノを食べたくない人もいるのではないでしょうか。 また、15分だけなど、短時間のワークタイムが欲しいだけの人もいるのではないでしょうか。
 もし、身近に安心して駐車できるところがあればどうでしょう。 それが無料や低価格であれば、是非利用したいと思うのではないでしょうか。 パチンコをしなくても駐車できるとなれば、近くを走っている営業マンなどのビジネスマンは喜ぶのではないでしょうか。

 店舗に駐車場の中で、入り口から遠いところをレンタルスペースにして、看板や色など変えておくと分かりやすいと思います。 駐車場の入り口には、「ビジネス用ワークスペース駐車場」の看板を出して、簡単な案内図。 駐車の際は、ホールのカウンターまで来るようにしてもらうと良いでしょう。 もちろん、わけの分からない人に止められるのは困るというのであれば、ホールの会員になった人だけに限定するのもありでしょう。 トイレに行きたくなれば、店舗のトイレを利用してもらえばよいので、来店の機会を増やすことになります。 これなら、大きな投資も不要でできそうです。 サービスカウンターのスタッフの対応が良ければ、仕事終わりに来たいと思うかもしれません。

 コロナ禍で人々の生活スタイルやニーズが変わり、いろいろな業種がそれに対応すべく変化しています。 その変化をいち早くとらえ実践することが大切です。 ご紹介したのは一つのアイデアです。 正解はやってみないと分からないので、新しいことにどんどん挑戦していくことをお奨めします。

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 「メイドの日」をネタに面白企画を考えてみる!

 5月10日は何の日かご存知ですか? 私は「日本気象協会創立記念日」と思っていたのですが、 TVのニュースを見ていても、それに関するものはありませんでした。 TVで紹介した5月10日は、「メイドの日」というモノでした。 5月(メイ)+10日(ド)でメイドの日らしいのです。 みなさんはご存知でしたか? このブログを読まれている中には、近所のメイド喫茶を利用しているので、よく知っているという方もいらっしゃるかもしれませんね。

 報道しているのは、話題性があるからでしょう。 それに引き換え、私が認識していた「日本気象協会創立記念日」は世間様ではあまり関心が無いことだと言えます。 もし、記念日企画ということで「日本気象協会創立記念日」に基づいた企画をしていたらお客様に受けたでしょうか? 天気に注意を払い人は多いと思いますが、お客様の注意を引く企画を出すのは難しいと思います。 一方、「メイドの日」はどうでしょうか? 「メイドの日」にちなんで女性スタッフにメイド服を着てもらうなどをすれば、 どんな感じになのか見てみたいと思う人もいて、来店動機につながるのではないでしょうか。

 私はメイドカフェに行ったことはありませんが、話やテレビなどから情報は得ています。 テレビなどで見るメイドカフェなどは楽しそうです。 小さな非日常的な感じがします。 それをイベント的に店舗に持って来て、地域に披露する。 多くの人は言ったことが無いと思うので、メイド姿のスタッフがいるだけで、視覚的インパクトがあるのではないでしょうか。 私の感覚としては、七夕企画や地域の夏祭りにスタッフが浴衣を着るのと同じ感覚です。 華やいだ女性がいると男性はやる気になるものです。 装飾変更より目立ち、お客様の投資意欲も高まるのではないでしょうか。

 テレビのインタビューではメイドカフェに行っているだけに、今日は何の日か知っている人も多そうで、中にはメイドカフェのはしごをしようとしている人もいました。 ちなみにこの「メイドの日」は正式に登録されたものではないということです。 しかし、記念日にして、メイドカフェに行く理由にすることを多くの人が楽しんでいるようでした。 5月10日はもう過ぎてしまいましたが、来年に活かせる有力な記念日になるように思いました。
 来年は事前に東京の秋葉原に視察に行くなどして、勉強して取り組むのもありでしょう。 その様子をコミュニティ掲示板に貼るなどしてお客様の注目を集め、連休後の落ち込み防止企画とするのは楽しいと思います。

 店舗のマンネリ感を無くすためには、記念日などの利用は非常に有効です。 しかし、記念日もすべてがインパクトのあるものにできるわけではありません。 その中で面白いものを選定し、お客様やスタッフが楽しめる企画を作ることは業界活性化につながるのではないでしょうか。

参考資料:5月のイベント・行事・記念日を活用する

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 特定不用品のリアルマッチングを考えてみる!

 今、巣ごもり生活の影響で、リサイクルショップにモノを売りに来る人が増えているとニュースになっています。 最近では、この連休を利用して大掃除をし、大量の不用品を持ち込んで処分しているということです。

 巣ごもり生活が続くと、どうしても周りの空間を快適にしたいということで、 今まで我慢して部屋に置いていたものを整理し、整理しきれなかったものを少しでもお金になればと考えて、 市の大型ゴミではなく、リサイクルショップにもっていく。 以前にもニュースになっていましたが、また改めて取り上げられています。

 リサイクルショップを訪れる人の第一目的はモノの処分なので、安くても持って帰るのが手間だからと売り払っていました。 テレビでリサイクルショップのスタッフをインタビューして話を聞いていましたが、 案外お金になるのが、それなりのブランドの服やバッッグ、あまりお金にならないのが健康器具などのようです。 実際、使わなくなった息子の腹筋トレーニングマシーンを売りに来たお母さんが、状態も良く1万円以上したので2、3千円になるのではないかと期待していたようですが、買い取り価格は10円。 このリサイクルショップでは、健康器具は取り扱っていないという理由で格安でしたが、 重いのにわざわざ持って来たので、持って帰って大型ゴミに出すよりはマシと、売り払っていました。

 状態の良い健康器具なら、欲しい人はいるのではないでしょうか。 もし、10円で売りに出ていたら、買って帰る人はいるように思いました。 欲しい人なら、それが500円でも買うでしょう。
 しかし、残念ながら、売りたい人と買いたい人の出会いの場がないために、10円となってしまったというだけです。 もちろんテレビはインパクトを持たせるために「10円」という激安価格を取り上げているとは思いますが、大枠の状況は似たようなものなのでしょう、
 こういう不幸な?ケースを解消するのが、メルカリをはじめとするマッチングサイトです。 マッチングサイトも馴れだとは思いますが、ネットに抵抗感がある人にとってはハードルは高いので、このニュースで取り上げているような例は多いのではないでしょうか。

 個人的にはお客様サービスの一環として、パチンコ店でこういうマッチングをリアルで行ってくれるところがあれば、楽しいのにと思ったりします。 必要なのは、売りたい人が商品を置けるスペースと来店するための駐車場です。 今回、健康器具を10円で売り払っている人を見ていて、告知を上手くすれば、売りたい人と買いたい人を集めると来てくれるのではないでしょうか。
 マッチングの形式としてはフリーマーケットスタイルもありますが、 店内で展示できるフリースペースがあるなら、期間が区切って展示販売スペースの貸出も悪くないと思います。 価格設定は、持ち込んだお客様が行い、ディスプレイもお客様がする。 店舗としてはお客様サービスの一環で、展示スペースを貸し出すだけです。 売れた場合は、代金を預かり、商品を持ち込んだお客様が来店したら渡すという感じです。
 スペースの貸出なかなので、商品のトラブルは受け付けないなど、細かなルール作りは必要ですが、 お客様の来店機会が増えるので、実証実験的にトライすると話題性もあり面白いのではないかと思っています。

 実際、個人の売りたい本などをスペースを有料で貸してマッチングさせている古本屋?のようなスペース提供店舗もあるので、出来ないことはないと思います。 この貸しスペースでのマッチングは、農家が利用すれば、野菜の即売場になりますし、趣味の手芸や工芸をしている人が利用すれば、実験的ミニ店舗となります。 催事的にやり、募集する商品を選べば、地域の物々交換所のような感じになり、地域の活性化につながるのではないでしょうか。

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 百貨店の催事企画のスケジュールを参考にする!

 店舗にコンスタントに来てもらうためには、来店するための動機付けが必要です。 なぜ、自店に来店するべきなのか、その理由があると、お客様を呼び込むとき、来ているお客様に再来店を促すとき、スタッフが自信を持ってご案内できます。

 スタッフがご案内したときに、
「来店してくれって言いうけど、なぜ、あなたの店に来ないとダメなの?」
というようなことを聞く人はまずいないと思います。
 しかし、来店をおススメする理由も無く、来てくれと言われても、 『五月蠅いうるさい』だけです。
 実際には、多くの店舗ではそのようなことが無いように、新台を入れたり、出玉をしたり、景品企画や面白企画をしたり、いろいろな来店をしたくなる仕掛け、来店動機を作っています。

 新台入替などは、ほとんどのホールが業務のパターン化、タイムスケジュール化されていて、 警察の絡みもあり、実行するときは、それによって進行していきます。
 では、景品企画や面白企画はどうでしょうか? 一般的によくあるのが季節感を表す催事企画ですね。 「バレンタインデー」や「母の日」、「クリスマス」など、小売業界などの宣伝もあり、 季節感の演出効果も期待でき、活用される店舗もあると思います。 そういう企画に対して、どのように取り組んでいくのか、スケジュールや業務手順の標準化は進んでいるでしょうか?

「あ、忘れていた」 「ちょっと、取り組みが遅かった」 などのようなことがあると、せっかくの企画が場当たり的になり、やっている感ではなく、やらされ感が目立つものになってしまいます。 そうならないためには、年間スケジュールなどを立て、計画的に実行していく必要があります。 自店独自で考えても良いと思いますが、 他業界がどのようにやっているかを知ることは、新しい気づきが得られて、悪くないと思います。

 実は5月5日の夕方にテレビを見ていると、百貨店の催事の裏側について紹介していいました。 百貨店の年間の催事の回数は多く、50回ぐらいあります。 要するに毎週何か催事場でやっているということなのですね。 その催事ですが、準備は1年前から始めるということで、催事が終わると反省会をした後、すぐに1年後の催事企画を立てていくそうです。

 上の図は、ある百貨店の大まかなタイムスケジュールです。 何んと1年前から企画をし始めるのですね。 それは出店交渉があるので、ある程度期間がいるのでしょう。 準備をして出店交渉を始めるのが半年前ですね。 他企業を口説き、企画コンセプトを理解してもらい、相手もリスクを計算しながら参加してもらうので、それくらいは必要なのではと思います。
 地域密着ということで、地元企業とコラボを考えている店舗では、百貨店が企業との交渉にどのくらい時間をかけているか知ってくと、 企業や商店から「急に言われても困る」というリアクションを受けることが少なくなるのではないでしょうか。

 自店だけで完結するものは比較的短期間で終わり、スケジュール化も必要ないかもしれませんが、 地元企業や地元商店を巻き込む場合、早目に計画を立てておくことが必要です。 もちろん百貨店の催事企画の立て方が一番優秀と言うわけではありません。 しかし、他業種がどのようにコラボし、催事企画などを進めているか知っておくと、今後の企画などの役に立つと思います。

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 奈良の大和神社を久しぶりに見て地域密着を考える!

 今年のゴールデンウイーク(GW)はよく晴れた日が多かったように思います。 今年は行動制限がないので、行楽地の人出もそこそこありました。 しかしながらコロナの感染が収まっているわけでもないので、遠出をさけて近場で過ごす人も多かったように思います。

 地元密着店として、地域との連携や交流を考えている店舗の方は、地域の魅力を再発見するために、 近所の由緒ある場所や面白そうな魅力的なお店などを散策されていることと思います。 地元の人に地元を紹介して、感心してもらうためには、努力が必要です。

 このGWに私が以前住んでいた近くにあった神社を散策したのですが、意外に知らないことがあると改めて感じました。 その神社の名前は「大和(オオヤマト)神社」と言います。 家内が昔、子供と遊びに来たことがあるから、懐かしいので寄ってみようというので、行ってみました。

 すると堂々とした石碑があり、「戦艦大和 ゆかりの神社」と書いてあります。 みなさんは太平洋戦争の時に帝国海軍が「大和」という戦艦をもっていたことはご存知なのではないでしょうか。 46㎝砲という世界最大の大砲を9門搭載し、当時のスーパー兵器と言ったところです。

 私は、『こんな石碑見たことない』と思いながら、新しそうなので最近たったのではなかと勝手に解釈し、境内に行きました。 最初は「大和」という文字が同じなので、地域起こしの一環でこのようなものを立てたのかとも思いましたが、 説明文を読むと、なるほど「ゆかりがある」と書くだけの事実があると感心しました。

 この神社に祭られている神様を戦艦大和に持ち込んで、お祭していたのですね。 パチンコ店の事務所に神棚があるところがありますが、戦艦大和の場合は、戦争祈願を願ってということでしょう。 発想としては、パチンコ店売が商売繁盛を願ってお祭するのと発想は同じですね。 昔、小学生の頃、戦艦大和やゼロ戦が好きで、そういうたぐいの本を読んでいましたが、戦艦大和に神棚があったことも初めて知りました。 これならもっとPRして、全国から人を集められるのではないかなどと思いながら、参拝しました。

 境内には、こじんまりと「戦艦大和展示室」ということで小屋が立っていました。 ついでに参道は戦艦大和の全長とほぼ同じ270メートルということです。 30年以上も来てないので、『こんな神社だった???』と、まるで浦島太郎のような感じでした。

 知っているようで知らないことは結構あります。 しかし、知ってそれを面白いもの楽しいものにしていくには、工夫が必要となります。 地域とのコラボレーションは短期で成果を出すというよりも、長期的関係を作っていくことがポイントです。 「あなたのパチンコ店があって、地域が良くなった」と言われるのは悪くないと思います。
 ただ、地元密着には地道な関係作りが必要です。 先だって「ガイアの夜明け」という番組で、星野リゾートの大阪に新しくできた「OMO7」の取り組みを紹介していましたが、参考になると思います。  

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 遺体袋に入れられた存命高齢者について考える!

 3日読売新聞を見ていると「遺体袋に存命高齢者」という見出しが目に飛び込んできました。 そしてサブタイトルが「あわや葬儀場搬送」と書かれています。 高齢者の方が、生きているにもかかわらず遺体専用の袋に詰められて、葬儀場へ。 最悪焼き殺される事態になるところだったようです。 この話は日本!ではなく中国の上海で起こった事件です。

 新型コロナウイルスでロックダウンが続いている上海。 日本と違い新型コロナに対しては非常に厳しい対応をしています。 新型コロナウイルスに感染すること自体が、悪という感じではないでしょうか。 日本でも新型コロナに感染して亡くなった人は、面会も許されずすぐに焼却場に運ばれたことを記憶している人は多いと思います。 恐らく上海市もそういう状況なのではないでしょうか。 この高齢者の方は葬儀場の職員が、施設に遺体を引き取りに来た際に、車両搬入の際に遺体袋が動いていることに気づいたそうです。 そして、施設に連絡。 ただ、この職員はこの遺体袋が動いている様子を撮影し、SNSへ投稿したようで、市民からは「殺人に等しい行為」と批判が殺到しているとのことです。

 もし、葬儀場の職員が気づかなければ、どうなっていたでしょうか? おそらく、高齢者の方は葬儀場に運ばれ、最悪生きたまま焼かれてしまい、ニュースにならなかったと思います。 事実を人の世に知られることも無く、この高齢者は病死となっていたことでしょう。 よくある怪談話より、怖い話です。

 でもなぜこんなことが起こったのでしょうか? 明確な殺人の意図が無い限り、これは仕事上のミスで発生したということになります。 故意で無いとすれば、恐らくこの高齢者の方は一度心肺停止状態になっていたのではないでしょうか。 施設の方は死んだという認識を持ち、その後確かめることをしなかった。 なぜなら、一度死んだ人間は生き返らないという思い込みがあるからです。 人間、思い込むと現実を見なくなります。 見なくなるというより見えなくなります。 そしてルーティンに従い作業をしてしまう。 この時、早く作業を終わらせたいと思うと頭を使いません。 そして作業が目的化して行きます。 上海のコロナ状況を考えると、施設としては早く遺体を処分したかったので、そういう傾向が強かったのかもしれません。

 日々のホール業務も、なるべく素早く終わらせることを意識し、お客様はいつものお客様という思い込みを持つと、頭は自動的に停止します。 行動の効率を上げるために身体が自動運転にモードになります。 多くの場合、昨日と同じことを今日行っても問題は生じません。 特に人手が足らなくなると、作業に集中した方が早く終わります。 ただ、この状態ではお客様の変化に気づきにくく、気の利いた心遣いや会話のきっかけを逃すことになります。
 コミュニティホールなど、お客様との関係を重視する場合は、お客様は毎日変化していると思って接し、変化を見逃さないことが大切です。 変化に気づかなくても、問題は発生しませんが、関係作りでホールを強化していくという目的は遠のいていきます。 この事件のような極端なことは起こらないと思いますが、他山の石にはなると思います。

 この事件に関して、市当局は調査チームを設置し、市幹部や施設代表者ら5人の免職としたそうです。 ところで、一度死んだ人は生き返ることがないと思っている人が多いようですが、 昔、ブラジル?だったと記憶していますが、何かの調査目的で土葬の棺を掘り返して遺体を調べたところ、 20遺体に1人の割合で、棺から出ようとした痕跡があったそうです。 今は、医師がしっかり確認するので、そういうことはないとは思いますが・・・。

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 ニトリの値下げを可能にした背景から学ぶ!

 今年のゴールデンウイークは、行動制限がないということで、行楽地は活況です。 リベンジ消費でもないですが、今まで我慢してきたので、少し出費が増えても構わないと考えている人も結構いるようです。 ではこのまま消費が伸びるのか?と尋ねると、多くの専門家はそうはならないと答えます。 理由はご存知の通り、物流コストや円安、経済制裁の影響が懸念されているからです。 具体的な現象としてはいろいろなサービスやモノの価格の上昇です。

 多くの企業が現在の経営環境ではコストを吸収できず、値上げせざるを得ないとして、販売価格を上昇させています。 「赤信号、みんなで渡れば怖くない」ということで、多くの企業は値上げを発表しています。 確かにみんなで値を上げれば、消費者は仕方が無いと納得してもらう可能性は高いもの事実です。 しかし、中には差別化を図るチェンスと捉え、値下げをしている企業もあります。

 ニュース番組WBSで紹介していたのは大手家具チェーンのニトリです。 生活応援として、4月22日~6月20日までの限定ですが、値下げキャンペーンをします。 値下げする商品は。最大425商品となります。 多くの企業が値上げをする中で、値下げをするとはさすがニトリさんとは思いませんでした。 なぜなら、値下げは無理をすれば、ほとんどの企業ができるからです。 一番単純なのが自社利益の圧迫ですね。 利幅を薄くして、売上を維持するようなケースです。
 しかし、そんなことをして社員がやる気になるかというと、そうではないでしょう。 利益が取れないということは、単純に賞与が少なくなる、給与が圧迫される可能性があるということです。 値下げして売れても、儲けが薄いのであれば、忙しくなった分、損をし気分になります。 当然やる気はでません。 やる気のない社員から買いたいと思う人はいないので、売上が下がるという悪循環が発生してきます。

 ニトリはどうだったのかというと、単純な値下げではなく、値下げができる工夫をしたので値下げをするということでした。 例えばベットのマットレスですが、梱包方法工夫して体積を従来の4分の1にしています。 つまり、1個当たりの物流コストを4分の1にしたのと同じです。 物流費が高くなっても、このような工夫をしてると値引きができる余地が出てきます。 このような形での値引きは、持続可能な良い値引きと言えるのではないでしょうか。

 パチンコ店でも、この考え方を取り入れると単純な出玉ではなく、出玉ができるための環境整備の必要性に気づくのではないでしょうか。 これはコスト削減でも同じことが言えます。 コストを下げるだけの環境を整えてから、コスト削減に取り組む。 例えば、人件費を下げるなら、スタッフの能力向上させ、一人二役が出来るような感じですね。 このようにしておけばサービスの質が落ちないので、お客様が人員削減を理由に来店しなくなることはないでしょう。 そういう意味で、ニトリが今回行っている値下げは、見習うべきものがあるのではないでしょうか。

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