□□□ 203年 5月の目次 □□□
USJから学ぶスタッフを元気にする方法!
みなさんはユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)をご存じと思いますが、
このUSJが東京ディズニーランド(TDL)を抜いて、Z世代の行きたい場所ランキングで、1位になったそうです。
これはヤフーデータ・ソリューションが出している「お出かけ先」検索数ランキングの結果です。
25歳以上ではTDLが1位のようですが、とにかく16~25歳では、1位がUSJ、2位がTDL、3位が富士急ハイランドで、USJが1位。
USJは昔大きく傾いてから復活、とうとうTDLに迫る勢いになってきました。
TDLの接客サービスは有名ですが、USJも接客サービスには力を入れています。
スタッフの中には、パーク・コンシェルジュ(従業員の約1%)という役割もった人もいて、
お客様の気分を盛り上げるために、積極的にお客様との会話をしています。
どんなにハードが良くても、そこで働く人の元気が良くなければ、ハイな気分にはなれません。
USJもスタッフの育成に力を入れています。
その施策の一つとして参考になると思ったのが、スタッフの食事です。
従業員のための食堂があるのですが、今回これを社内運営に変えることにしたそうです、
定食の値段を2割ほど引き下げ300円台にしました。
そして、定食自体も食堂が勝手に作るのではなく、試食会などを行い、スタッフの意見を吸い上げて改良しています。
食事を作っている石束拓夫シェフは、ニュース番組WBSのインタビューに答えて、
「食事を食べて超元気を充電してもらい、パークに戻ってゲストにサービスを提供する。
この循環が(食事を)内製化する一番のメリット」と話していました。
美味しいものを食べると幸せな気分になります。
スタッフが幸せな気分で接客サービスを行えば、それはお客様にも伝わるのではないでしょうか。
スタッフに朝礼で「きちっとして接客をしなさい」「お客様に喜ばれる接客をしなさい」と毎回目を吊り上げて言うより、
「今日から『食事でハッピープロジェクト』をやります。
みなさんにもっとハッピーに働いてもらうために、みなさんの意見を聞き、みんなの食事をもっと美味していきます。
その幸せ感を接客サービスに活かして、お客様に来てよかったと思ってもらえるように頑張ってください」
と言う方が、効果があるかもしれませんね。
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岸田翔太郎秘書官の更迭問題を考える!
岸田総理大臣は、岸田翔太郎秘書官の事実上の更迭を発表しました。
その理由について、岸田さんは「総理大臣公邸の公的なスペースにおける昨年の行動が、公的立場にある政務秘書官として不適切で、けじめをつけるため」としています。
この処置について自民党も含め、多くの国会議員が当然だと思っているようです。
テレビ局の街頭インタビューでも、「しからがない」「当然の処置」というような反応です。
そして、岸田さんは「当然、任命責任は私自身にあり、重く受け止めている」と記者団の前で語っています。
立憲民主党などは、総理の任命責任を追及していましたので、それに答えた感じです。
閣僚で何か不祥事があるとすぐに総理の任命責任を野党は追求します。
不祥事を起こすような人を任命したので、その責任を取れということでしょう。
ここで任命責任について考えてみましょう。
身近なことで言えば、誰かに任せる、昇進さどをさせて責任ある立場に立たせることを「任命」と考えることができると思います。
そういう人が不祥事を起こした場合、必ずその人を指名した人が責任を取る必要があるのでしょうか?
ケースとしては2つあると思います。
過去に不祥事を起こしたことがある人の場合とない人の場合です。
過去の不祥事を起こしたことがある人は、次も不祥事を起こす可能性は想像しやすいと思います。
したがって、過去に不祥事を起こした人間を安易に責任ある立場に立たせ、不祥事を起こした場合、指名者に責任があると考えるのは自然なことだと思います。
しかし、これまで全く不祥事を起こしたことがない人が不祥事を起こした場合、それは予見することは困難であり、それについて責任とするのは無理があるのではないでしょうか。
一定の信頼に足ると判断した理由が正当あるなら、あえて任命責任まで問う必要なないと思います。
そういう意味では、可能性のある若い人はどんどん登用して責任ある地位につけるのは、良いことだと思います。
今回の岸田翔太郎秘書官のケースはどうでしょうか?
翔太郎さんが公用車を私的なことで使用したとして問題になったのが1月の話です。
今回は忘年会の話なので、昨年の12月の話です。
ざっくりとこのころの岸田翔太郎さんの意識は、公私を厳密に分けることが大切であるという意識に欠けていたのでしょう。
推測ですが、翔太郎さんは公用車の公私混同のパッシングにあい、「総理官邸での忘年会」についてはかなりヤバいと思っていたのではないでしょうか。
それが、運悪く?外部に漏れてしまった。
親族が集まったということは、岸田総理が全く知らなかったということはなかったと思います。
ただ、具体的に何をしたのかは知らなかったのではないでしょうか。
さらに非難の的になるような物的な証拠を、わざわざ残すような ”おバカな行動” を取っているとは、夢にも思わなかったと思います。
岸田さんにしてもかなり想定外のことだったのでしょう。
翔太郎さんが秘書官になる前に、今回のような事態を想像させるような公私混同を起こしているならば、
岸田総理の任命責任は追及されるべきだと思いますが、そうでないのなら「任命責任」と騒ぎ立てるのはただの政治パフォーマンスになるように感じます。
さて、岸田翔太郎さんはどうなるのでしょうか?
こういうケースは2つに分かれます。
不祥事を起こしたことを反省し、二度と起こさない人になるケースと、同じような失敗を今後も重なていく人になるケースです。
前者の方は、自己反省ができ、とても自分に厳しい人です。
また、そういうことを踏まえて自分自身を再登用してくれた人に対する恩義も厚く、信頼に足る人物へとなっていきます。
後者の方は、誘惑に弱く、自分に甘い人なので、何度も繰り返します。
不祥事が悪だとすれば、そういうことをさせないために二度と登用しないことが本人のためになるのかもしれません。
しかしながら、一見して両者を見分けることはなかなか難しいのが現実です。
見分けるためには、もう一度登用して不祥事を起こすかどうかチェックするしかなでしょう。
そう考えると不祥事に2度目はないということになります。
人で不足の中で、社内で不祥事を起こされるのは大変な痛手です。
そならないためには、岸田総理のように『息子だから大丈夫』というように無条件に価値判断基準に問題なしとするのはなく、
日頃から、不祥事を発生させないために、好ましい価値基準を学ぶ機会をもつことが大切です。
公私混同とどのようなことを指すのか、お客様との正しい接し方、職場内でのルール、また社会人としてのマナーなども必要かもしれません。
会社によっては外部から講師を招き、中国の古典である「論語」や「大学」「中庸」などの講義をしているところもあります。
地域に密着したコミュニティホールを目指す場合、地域の信頼は不可欠です。
不祥事は信頼と対極的にあるものです。
今回の岸田翔太郎さんの事例を教訓として、会社や店舗の信頼性を増すための工夫についてチェックしてみてはいかがでしょか。
(蛇足)岸田翔太郎氏は、おそらく岸田さんの選挙基盤を継いで、国会議員選挙に出馬すると思います。
その時、その選挙区の人の「投票責任=任命責任」が問われると思います。
国会議員やテレビや新聞などマスコミが言わないことは、主権者である国民の議員投票責任です。
それを追求しないので、国民も選挙を放棄したり、自分の損得で候補者を適当に選ぶ人が多くなっていきます。
責任がないとなるといい加減になるのは世の常です。
そして何か問題があれば、その国会議員だけが悪く、その人を選んだ人は悪くないという立場に立ちます。
これを今の社会(国会議員、マスコミ)が暗黙のルールとしているような感じを受けます。
投票者が責任を取らないいい加減さが、若者からみると責任逃れの茶番に見え、政治への関心を遠ざけているのではないでしょうか。
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「にっぽん横断 こころ旅」から学ぶファン作り!
NHKに「にっぽん横断 こころ旅」という番組があります。
70代の高齢俳優が自転車に乗って全国を回り、視聴者から寄せられた手紙を読むという番組です。
みなさんはご存知でしょうか?
高齢者の俳優というのは火野正平さんです。
以前からこの番組はいずれ高齢者虐待の番組と言われるのではないか思っていました。
なぜなら、自転車で走るのは平地ばかりではありません。
山道など坂を上がることも結構あります。
正平さんの乗っているのは、サイクリング自転車でギアチェンジがついていますが、
登坂などは結構大変そうで、息絶え絶えに自転車をこいでいます。
視聴者から手紙を基に、行き先が決まります。
目的地は、その手紙で指定された場所です。
移動手段としての自転車です。
自転車はどこでも、細い道でも行くことができます。
この番組は長寿番組です。
当初は正平さんもまだ若く、自転車での移動が苦にならなかったのだと思います。
しかし、年を取り、自転車での移動が大変になっています。
今は、電動アシスト自転車も普及しています。
電動アシスト自転車を利用すれば、どんな坂道でも軽々とのぼることができます。
正平さんも楽に、視聴者の希望する場所に移動でき、ミッションを果たすことができます。
しかし、番組はそういう電動アシスト自転車を使う気は無いようです。
なぜ、使わないのでしょうか?
チョッと考えてみてください。
電動アシスト自転車を利用して、楽々と目的地につき、手紙を読む正平さんと、
普通の自転車を息絶え絶えに苦労してこぎ続け、苦労して目的地につき、手紙を読む正平さん、
どちらの正平さんに好感を持つでしょうか?
おそらく、多くの方は後者の苦労している正平さんに好感を持つと思います。
ということで、番組を長く続けていくためにどちらが良いかと言えば、多くの人から好感を持たれることが大切なので、
普通の自転車でのサイクリング旅行ということになります。
ポイントは、苦労をしている姿は好感を呼ぶということです。
この効果をあなたは店舗運営に活かしていますでしょうか?
お客様に苦労している姿を見せたくない、見せるのはカッコ悪いと思っている人もいるかもしれません。
しかし、店舗やスタッフに好感を持ってもらいたいと思うなら、その考え方は間違っていると言えます。
もし苦労して、台や景品を選んでいるならその様子を伝えることです。
面白企画や装飾、クリンリネスでも同じです。
人は頑張っている人、特に他人やチームのために頑張っている人に好感を持ちます。
その中にお客様のために頑張っているも含まれます。
みなさんもNHKの「にっぽん横断 こころ旅」のように上手く苦労を演出して、ファンづくりをしてはいかがでしょうか?
でも、スタッフに苦労をさせすぎて虐待にならないように注意してください。
最後に老婆心ですが、嫌々やっている苦労はお客様の反感を招くので注意してください。
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観光庁「今こそ海外!宣言」を店舗運営に活かす!
観光庁では、日本人の海外旅行者を令和元年水準(約2,000万人)レベルまで増やすためにキャンペーンをしています。
そのキャンペーンの名称は「今こそ海外!宣言」です。
海外旅行回復のキーになる24の国と地域を選び、それそれの政府観光局と連携しながら、旅の魅力を伝えていきます。
また、海外旅行の具体的支援策として、パスポート取得費用の助成として、抽選で8000円の電子マネーをプレゼントを行います。
みなさんも海外旅行に行かれてはいかがでしょうか?
これで終わるとただの海外旅行のおススメになってしまいます。
注目したいのは、相手にして欲しいことを1つのキーワードで表し、大きく告知する手法です。
具体的に言うと、例えば店舗運営の施策として、機種導入や装飾、景品など、それぞれをバラバラにやることもできます。
○月○日に新台が入ります。
○月◇日に装飾を変更します。
○月△日に景品を入れます。
これだけだと、お客様に対するインパクトは施策そのものの魅力や面白さで決まってしまいます。
しかし、これをまとめて「○○新台導入記念、○○の歴史が面白い宣言」として、
新台の導入前に歴代の○○のポスターを貼ったり、POPなどを作る。
そして、新台を入れる。
装飾を変える。
○○に関連した景品を取り寄せる、などをすれば、○○に大きく力を入れていることが分かります。
もちろん新台だけではなく、ガンダムならバンダイが4月24日に「ガンダムメタバース構想」を発表したことを受けて、
ガンダムファン向けにガンダムキャンペーンをすることも面白いと思います。
定番機になるような機種は企業のコラボ商品などが多数あり、そういうものの発売をうまく機種強化に結び付けるもの悪くないと思います。
このようなキャンペーン施策は、日常に変化をもたらすということなので、
毎月同じことをやっている場合は、このような強化期間やキャンペーンを行うと変化が出て、お客様に活気がある店舗と思ってもらえます。
マンネリ化と言えば、会員募集ですね。
毎月やっているとどうしてもマンネリ化していまいます。
だから、たまに「春の新会員募集キャンペーン」などと名を打って会員募集を行うと、スタッフにとっても、お客様にとっても変化があって楽しめます。
キャンペーンにすると声をかける方も、かけられる方もキャンペーン期間だからという暗黙の前提があり、強い反発は受けにくいと思います。
大きく告知されていると、お客様の納得感も引き出しやすいのです。
もちろん地道な日常業務に使って、気持ちを高めるのにも役立ちます。
クリンリネスでも同じです。
集中期間があった方が、メリハリが出ると思います。
今月は駐車場クリンリネス強化、来月はトイレのクリンリネス強化などです
いかがでしょうか?
同じ施策でも、大きな打ち出しをすると、こっそりするのとでは大きな違いがでるものです。
これをさらに進めると、「大きな打ち出し」を目的として、今考えている施策をどう組み合わせれば、効果がでるか考えることもできます。
また、新たな施策を加えることで、「大きな打ち出し」の実現性を高めるという発想もできます。
今回観光庁がやろうとしている「今こそ海外!宣言」が成功するかどうかはわかりません。
個人的には「今こそ」という言葉に多くの国民が共感するかどうかにかかていると思っています。
いずれにしても、ただ海外旅行をおススメしますというより、キャンペーンをする方が効果は高いと思っています。
みなさんのホールでは、この「大きな打ち出し」効果を活用されていますのでしょうか?
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努力を伝える力は、人を引き付ける
香川県が開発したオリジナル品種のアスパラに「さぬきのめざめ」という品種があります。
この食材を強力に販売している農家(大森翔太さんと兄の智史さん)を読売新聞(5月11日)が紹介していました。
この新聞によると1kg3000円から6000円の「さぬきのめざめ」という商品(アスパラ)ですが、通販サイトに出品すると300箱が1時間程度で完売してしまそうなのです。
平均すると12秒で1箱売れるという速さなので、大人気です。
凄いですよね。
「さぬきのめざめ」は長さが50cmにもなるアスパラで、甘くて柔らかく生でも食べられるそうです。
確かに美味しいかもしれませんが、このように飛ぶように売れるものなのでしょうか?
ネット上で、"美味しい"と書かれたものは無数にあります。
”まずい”と言って食べ物を売る人はあまり見かけません。
大概は”美味しい”と言って売ります。
”美味しい”は巷に溢れており、珍しくないと言えるでしょう。
珍しくものないものに消費者が大きく反応することは基本的にありません。
大森さん兄弟の美味しさのこだわりということでは、気温が低い午前4時頃から収穫します。
そして鮮度を保つためにすぐに氷水でしめ、クール便で午前中に発送します。
新鮮なのでおそらく美味しいとは思いますが、その美味しさが絶品と感じるかどうかは、個人差が出てくるように思います。
農家の中には同じように鮮度にこだわり、朝一出荷をしているところもあるでしょう。
「新鮮ですよ、美味しいですよ」で先のような売れ行きになるでしょうか?
これがパチンコ店なら、「今度の新台は面白いですよ。みなさんが期待できるような台整備ですよ」とホームページやLINEでお知らせしているようなものです。
これでパチンコ店に人が殺到するならこんな楽な商売はないと思いますが、そうでないことは皆さんもご存知だと思います。
いくら「面白い」いくら「期待できる」と言っても、言っているだけで証明しているわけではありません。
どうしても使用する側は「ホントなの?」という疑問符がついてしまいます。
アスパラをいくら「新鮮ですよ、美味しいですよ」といっても、それを信じるに足るものが何も無ければ、そうそう売れるものではありません。
でも、実際大森兄弟のアスパラは抜群に売れています。
記事には、「新鮮ですよ、美味しい」を信じさせるやり方が書いてありました。
それは何かといえば、そいうことを実現するためにやっている地道な努力です。
その努力を動画で撮影し、毎日のように投稿しているのです。
「朝4時頃から収穫」と書きましたが、その様子を動画で撮影していんのですね。
朝4時、日が昇らないうちにヘッドライトでアスパラを照らしながら、一つ一つを丁寧にハサミで切って収穫している姿。
それを冷たい氷水でしてめて、丁寧に箱詰めしている様子。
見ていると大森さん兄弟が美味しいものを届けようと頑張っていることがよく分かります。
そして、自分たちのアスパラを買うことで、美味しい料理が食べられるというイメージを伝えるために、
アスパラの鮮度をアピール(断面から滴る水分)しながら、てんぷらやベーコン巻きなどアスパラ料理を作り、それらも撮影して動画を投稿しています。
そういう努力を伝える動画を毎日のように投稿してるんですね。
投稿された動画を見ると、「新鮮ですよ、美味しい」という言葉に嘘がないことが分かります。
そして好感を自然と持ちます。
おなじ買うなら、こんなに頑張っている人から買いたいねと思わせています。
「ホールの顧客満足に対する努力を知ってもらう」を、地域密着のコミュニティホール作りの十分条件の3項目目としてあげています。
この大森さんという方は、それを農業の現場で実践している方です。
もちろん、これ以外にもアスパラの認知度を上げるためにミュージシャンとしてライブを行うなど頑張っています。
そういういろいろな努力をうまく消費者に伝える。
その効果は、アスパラの売れ行きやメディアが取材に来たことで分かると思います。
どんなに良いことを言っても、それを裏付ける努力ないと人は信用しません。
努力をしていてもそれが伝わらないとお客様はわかりません。
逆に言えば、努力をして、お客様に伝えることができれば、大きな信頼を得ることができるということです。
さて、みなさんは自分たちがお客様のためにどんな努力をしているでしょうか?
まず、努力をしていないと話にはなりません。
次にその努力がお客様から見て、感心するレベルの努力であるかどうかが重要です。
感心するレベルの努力であれば、お客様に伝えることです。
伝え方はお客様の視点から見て、自然な形にしてください。
不自然だと、関心を買うための努力に見え、”あざとい”と思われるかもしれません。
それではせっかくの努力が台無しになってしまいます。
もし、人並み以上に頑張っているのに、お客様を引き付けることができないと嘆いているなら、
その頑張りをお客様に自然な形で伝える工夫をしてみてはいかがでしょうか。
「面白い」「期待できる」なぜなら、私たちは○○○○というような努力をしているからだ!
と言えることができれば、お客様から支持される確率はかなり高くなると思います。
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アニメ「事情を知らない転校生がグイグイくる。」が面白い!
今シーズンのアニメで毎回感心して見ているアニメがあります。
タイトルは「事情を知らない転校生がグイグイくる。」です。
内容を簡単に言えば、クラスでいじめにあっていた小学校五年生の西村茜という女の子がいます。
そこに高田太陽という男の子が転校してきます。
転校生の高田くんは、西村さんを気に入り、友達になろうとグイグイと距離を縮めようとしていくという話です。
何に感心するかというと、クラスのみんなが西村さんを孤立させようとして、近づく高田くんに対して西村さんの悪口を言います。
ところが、高田くんはその悪口を気にしないどころか、その悪口をプラスのアドバイスと考えて、さらにグイグイと西村さんに迫ります。
その悪口に対する解釈の仕方というか思考の柔らかさが、ホールスタッフの能力アップにつながるように思えるのです。
抽象的な話だけでは分かりにくいので、実際のアニメのシーンを大筋で紹介します。
アニメの第7話の一場面です。
高田君が西村さんにオモチャの指をプレゼントしようとします。
すると、クラスの女子がその指輪を見て、
「そんなオモチャの指輪なんか、西村さんには似合わない」
と批判します。
すると高田君は少し悩んで答えます。
「やっぱり、西村さんには”オモチャ”の指輪は似合わないんだ。
でも、僕、今お金が無いから”本物”の指輪は買えないんだ。
ごめんね、今はこれで我慢してくれない」
そういって西村さんに指輪を渡します。
いかがでしょうか。
クラスの女子が「指輪が似合わない女の子」と言っているのを、「オモチャが似合わない女の子」にという解釈をして、
本物が似合う西村さんと価値を高めて、もっと親しい友達なろうとします。
それではもう一つ。
高田君が西村さんと親しくなろうとしているのを見て、いじめっ子のひとりが、クラスみんなの前で
「西村さんはダメだよ。西村さんは友達が一人もいないんだ」と全否定します。
それを聞いて高田君は大変喜びます。
「ということは、僕が西村さんと友達になれば、西村さんを100%独占することができるということだよね。やったー!!良いことを教えてくれてありがとう!!!」
この反応を見て、いじめっ子はあきれて引いていきます。
「友達がいない女の子」イコール「魅力のない女の子」という主張を全く別の解釈をして喜ぶところが面白いところです。
どちらも通常の解釈をしないところが、このアニメの面白いところです。
この根底にあるのは、高田くんが他人の言動で自分の持っている価値判断を変えない強さです。
「西村さん=魅力的な女の子」という価値判断を保つために、自動的に悪意の言動を善意となるようにリフレーミングしています。
そのやり方が毎回なるほどと感心させられるので、楽しく見ています。
もしかしたら作者は心理学のいろんな手法を研究しているのではないかと推察しています。
ホールに出ると100%良いことばかりは起こりません。
お客様の態度や言動に腹が立つこともあるかもしれません。
しかし、それを自分が不愉快な方向、嫌な気持ちになるような解釈をするか、
それともリフレーミングして、気にせず、楽しい気持ちになるように解釈し直すかは自由です。
お客様の態度や言動を好ましいものと解釈できれば、楽しく働くことができます。
そのヒントをこのアニメは与えているように思います。
おそらくマンガも出ていると思います。
この思考の柔軟性は、スタッフを指導するヒントになるのはないでしょうか。
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TVや新聞の”繰り返される若者「使い捨て」”に疑問!
最近、妙に引っかかる言葉がありました。
◎繰り返される若者「使い捨て」
この文言を見てみなさんはどう思いますでしょうか?
若者の「使い捨て」と聞いて、前途ある若者を使い捨てるとはなにごとか!
或いは、人材不足が深刻になりつつある中、「使い捨て」なんて何を考えているんだ!などと思うのでしょうか?
「使い捨て」という言葉自体は、本来よくも悪くもなく、「使い捨てふきんを用意しました」と聞いて、
持ったないとか、けしからんという人はないと思います。
モノに対する使い捨ては、そのモノの耐久性や用途などを考慮し、それは当然、むしろそうであるべき、というものもあれば、
それは持ったない、資源の無駄遣いという場合も出てきます。
これが人間対してはどうか?ということになると、多くの場合、”けしからん”という感じになるのではなでしようか。
この”繰り返される若者「使い捨て」”という文言をどこで見かけたかというと、5月10日の読売新聞です。
実は、読売新聞だけではなく、TV等を見ていても、専門家、コメンテーターやワイドショーの司会者が繰り返し言ってました。
こういう言葉が使われたのは、5月8日に発生した「銀座腕時計強盗事件」についての説明の時です。
実行犯とみられる4人が10代であり、闇バイトなどで勧誘され、いつの間にか犯罪を犯す立場に誘導されていたこと、
そして強盗後の逃走に関しては、ほったらかしにしていた可能性が高いこと、そしてこういうパターンの犯罪が最近多いことから、
”繰り返される若者「使い捨て」”という表現になったと思います。
背景はわかりますが、”若者の「使い捨て」”とう表現はどうなのでしょうか?
個人的には大きな違和感を感じます。
商売がら人材育成に関する研修をしたり、店舗運営の会議の中で人材育成の大切さの話をします。
そして、アルバイトスタッフであっても、この店舗で働くことで能力がアップし、採用前より採用後はサービス力や人間力がアップし、
アルバイトをやめた後でも、この店舗で働くことで、能力がアップしたなど、少しでも良かったと思ってもらえるようにすべきであるというような話をしています。
そうすることでパチンコ業界の評価は上がり、社会から好ましいと思われる業界になるからです。
したがって、ただ玉箱を運べばそれでいい、何かトラブルがあったり、忙しく無くなれば辞めさせればいいというような、「使い捨て」は良くない。
それはアルバイト自身も困るし、店舗としても人材の価値が上がらないので営業力が向上せずプラスにならない。
業界の評判を落とすと言っています。
私の中では、「人に対して使い捨てはダメ」=「人の育成」という構造になっているのでが、みなさんはどうでしょうか?
以上のような考え方をしていると、今回盛んに言われている ”繰り返される若者「使い捨て」” という言葉は違和感を覚えます。
指示役は自分のことだけ考え、実行犯は見捨てた。これは「使い捨て」だ。酷い????
使い捨てしないということは、育成するということなので、10代の犯罪を犯した若者を、しっかりと逃走させ、立派な?犯罪者に育成しないことを非難しているように受け取れてしまいます。
今回の銀座の時計強盗などは、すぐつかまって良かったのではないでしょうか。
今回「使い捨て」されたことは、本人にとって、社会にとっても良いこと好ましい結果になっていると思います。
TVや新聞で言いたいことは分かりますが、文言の選択が不適切で違和感を覚えます。
したがって、誤解を招かいためには、「使い捨て」を問題にするのではなく、犯罪への誘導や誘惑を問題にすべきでしょう。
◎繰り返される若者への犯罪誘導(誘惑)
という言い方が適切なのではないでしょうか。
こういうい方であれば、問題の所在が明確でわかりやすいと思います。
ようするに ”犯罪者は若者を巻き込むな” ということですよね。
言葉は、時代とともに変化していきますが、「人に対して使い捨てはダメ」=「人の育成」という構造は崩して欲しくないと思ったのは私だけなのでしょうか。
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銀座スカイウォークから業界活性化のヒントを考える!
ゴールデンウィーク(GW)の4日、5日に銀座を通る高速道路の上を歩く、
「銀座スカイウォーク(GINZA SKY WALK)」略して「銀スカ」が行われました。
高速道路と言えば、自動車専用です。
そこを歩くことができるというのは、一般の人にとってはできない体験です。
そのできない体験を東京都が企画し、実施しました。
混雑を避けるため、この企画に参加できる人は抽選で当たった人だけとしましたが、
応募数は多く、倍率は9倍もあったそうです。
今までに「できない体験」ができますというのは、人を集める有効な動機づけになるということですね。
「できない体験」に近いのが、年1回しか体験できないというものです。
これも結構動機づけにはなります。
よく「○○周年」とか「年に1回の○○」とかいう文言を目にしますよね、これがそうです。
これらの心理効果は希少性の原理と言われるものですね。
みなさんも良く使うのではないでしょうか。
この「銀スカ」から学ぶ役に立つ視点ということで、希少性の原理の活用もありますが、
これとは別に古くなったものの再利用に目を向けるのも面白いと思います。
実は、今回「銀スカ」と対象となった高速道路は、2020年代に廃線が予定されています。
首都高を地下に移す計画があり、それに伴い「銀スカ」の対象となった高速道路の交通量が減ることが予想されるためです。
東京都はここを「空中庭園」として観光の目玉とすること考えています。
小池都知事も「東京の新たな価値・魅力の創造ができればいいと思っています」とやる気十分です。
計画では2030年から2040年にかけて、遊歩道を中心としたパブリックスペースにする予定です。
この再利用に注目したいと思います。
現在、廃業するパチンコ店が結構ありますが、これを再利用することを考えてみてはどうでしょう。
一番簡単な再利用は、「パチンコ体験館」というオープンパチンコ店を作ってみたらどうでしょう。
パチンコやスロットを無料でできる。
必要ならサブスクリプションで定額での体験館とし、カフェや軽食を出す施設を併設する。
各台計数があれば、人手はあまりいらないと思います。
カフェや軽食もコロナ禍で自販機も進化しています。
最新の自販機にテーブルがあれば来館した人は不自由はないのではないでしょうか。
目的は地域のパチンコ人口を増やすためです。
パチンコをしないからパチンコをするまでのハードルが結構高いく、そのために興味をある人の体験機会を失っているのではないでしょうか。
パチンコという言葉は知っているが、実際にどのようにすれば良いのか全く分からない人が多いと思います。
しかし、パチンコ店に気軽に入っていく勇気がない。
パチンコ店は”怖い”と思っている人は結構います。
そんな人に気軽にパチンコと出会ってもらう場を作るというのは、パチンコ業界を活性化のために必要なのではないでしょうか。
「パチンコ体験館」を利用する人の何割かが実際にパチンコをしてみたいと思えば、遊技人口の増えていきます。
この活動は、ある意味地域の業界活性化につながる活動なので、組合が主体として取り組むのが良いのではないかと考えます。
奈良でも小型の店舗が相次いで廃業しています。
廃業したらすぐ、組合が借り受けて、ファイナル営業ということで、「ありがとう無料体験会」を1か月ほど行うのも悪くないと思います。
もちろん、廃業するオーナーの事情もあるので、課題は山積しているでしょうが、実現すれば業界のためになると思います。
さらに言えば、どうせ廃業するなら「パチンコ体験館」をやって、再生の可能性を見るという方法もあるかもしれません。
遊技台が高騰しているので、店舗自体に対する投資費用は相対的に低下しています。
遊技台だけに頼らない新たなパチンコ店を考える時期にきているのかもしれません。
ここに書いたのはただの夢物語かもしれませんが、
業界活性化のために何か工夫をして、「パチンコをしいない人のパチンコ体験を増やす仕組み」を開発していく必要性はあるのではないでしょうか。
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盧大使の発言から接客サービスレベルについて考える!
先月21日、フランスに駐在している中国の盧沙野(ロサヤ)大使の発言が大きな問題となりました。
何を言ったのかというと、
「(ウクライナを含む旧ソ連構成国は)主権国家の具体的な地位に関する国際合意は存在しない」
と言ったのです。
簡単に言えば、ウクライナなどは元々とロシア領であり、国際社会は、それを国家と正式に認めていない、
つまり、台湾と同じただの一地域にすぎないという認識を公開したということです。
ウクライナはどう反応したのか?
当たり前ですがそれを否定しました。
ウクライナの大統領府顧問は、
「全ての旧ソ連構成国は国際法の基で、明確に主権を有する」
と反論しています。
もちろん、ウクライナだけでなく、その他の国も反発。
バルト三国は長い間、ソ連に組み込まれ苦しんできたので、猛反発。
リトアニアのランスベルギス外相は、
「バルト3国が『ウクライナ和平の仲介者として、なぜ中国を使用しないのかよくわかる発言だ」
と中国に対する不信感をあらわにしています。
大使という国を代表する立場の人間の発言なので、中国は国際的な信用をかなり落としました。
これに対し中国はどうしたのでしょうか?
24日になって、中国外務省はソ連崩壊後のすべての共和国の独立と主権を尊重していると述べ、
それとなく盧大使の発言と距離を置きました。
これで中国の信用は回復したのでしょうか?
おそらく多くの国は、盧大使の話しが中国の本音で、中国はそれをごまかそうとしていると感じているのではないでしょうか。
組織の評価に対して、その組織の平均値をとるのではなく、
最低レベルのものをその組織の評価と考えるという思考法は、よくあることです。
その一つが店舗のサービスです。
お客様が店舗の接客サービスの品質を評価する基準は、スタッフの接客サービスレベルの平均値ではなく、
接客サービスレベルが一番低いスタッフの評価が、その店の接客サービスレベルと評価してしまいます。
具体的に言えば、接客サービスレベルが100点が最高とします。
スタッフが10人おり、接客サービスレベルが90点のスタッフが9人、残り一人が接客レベル50点とします。
10人の平均値は(90点×9人+30点×1人)÷10人なので、平均は83点となりますが、
お客様の店舗に対する接客サービスの評価は30点となるというものです。
多くのお客様は90点の接客サービスを体験しますが、10人にひとりは30点というひどい接客サービスを体験します。
酷いサービスを体験した人は、不快なので他に代わりになる店舗があれば、二度とその店舗に行かないということになります。
酷い接客サービスするスタッフがいるけど、1人だから大丈夫という考え方は危険だということです。
たとえ研修中でも、お客様にとっては関係ないことです。
今回の盧大使の発言は、スタッフの接客サービスのレベルの底上げの大切さを教えてくれる反面教しと考えてみてはいかがでしょうか?
<蛇 足>
盧大使はその後どうなったのか?
もし、左遷されなければ、盧大使の発言は中国にとって適切な発言をしていると考えるのが妥当でしょう。
例えば、ロシアを中国に引き寄せるためにあえて発言をしている可能性もあります。
中国の本音としては、ロシアを完全にコントロール下に置きたいというものがあります。
失言を装って、寄り添っているそぶりをする。
プーチンさんは盧大使の発言を聞いて喜んだと思います。
なぜなら、ウクライナ侵攻は、領土回復活動となるからです。
中国は兵法を生み出した国です。外交はしたたかですので、表面だけを見ていると足をすくわれるので気をつけましょう。
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新型コロナで離反したお客様にアプローチをする!
ゴールデンウィーク(GW)はいかがでしたでしょうか?
新型コロナによる制約が解除され、多く人が田舎に帰省したり、買い物や観光、旅行、イベント参加など、今まで我慢してきた活動を再開する動きが各地で見られました。
この状況を心待ちにしていたのが、飲食業界、観光旅行業界、小売業界、エンターテイメント業界などです。
コロナで離反していたお客様は戻ってこられたでしょうか?
ニュース番組WBSを見ていると、東京の「はとバス」は「ピアニシモ」という最上級バスを用意して、ツアーを募集していました。
座席は通常の半分の24席、足を伸ばしてくつろぐことができます。
各座席は本革を使用し、高級感があふれています。
ツアー料金は2万円前後と少し高めの設定ですが、「お客様の中には、久しぶりの旅行なので、贅沢な旅をしたい」という人がいるので、そのニーズに応えるため力を入れているということでした。
この話を聞いて、「久しぶり」という言葉が妙に気になりました。
ニュースを見ていると、旅行客だけでなく、店舗スタッフやホテル責任者、イベント企画者なのども、
「久しぶり」とか「3年ぶり」「4年ぶり」など、長期間ストップしていたことを行動再開の動機付けのように話していました。
実際、日常でも「久しぶりに○○しませんか」などと声を掛けられると、ちょっと挑戦してみようかなという気になります。
新型コロナのお蔭で、「久しぶり」が来店を促す動機づけになってきているのではないでしょうか?
人の心は単純ではありません。
同じことでもアプローチが違うと反応は全然違ってきます。
新型コロナでパチンコをやめた人に、
「新台入荷 ○○台!」
と従来型のDM案内を出しても来ないのであれば、
「久しぶりにパチンコをしませんか?」
と文章を主体としたハガキを出すのもありではないでしょうか?
新台に魅力を感じて来店する人はいると思いますが、そうでない人もいます。
そうでない人には別のアプローチをする必要があります。
自分のかつての行動や状態を懐かしく思う「久しぶり」の響きは、まだ復活していない人の心に届くような気がします。
もちろん、復活して失望させないために、
久しぶりに来た方が、なるほど久しぶりに『来てよかったと思える何か』を用意しておくという準備も大切です。
老婆心ではありますが、付け加えておきます。
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孤独を感じている割合が高いのは20歳代!?
コミュニティホールの話をすると、お年寄りの人に対してはいいことかもしれないけれど、
若い人はあまり話しかけられるのを好まない人が多いという人がいます。
実際、お年寄りは声を掛けると反応してくれる方が多いし、話好きな方も多い。
しかし、若い人はあまりしゃべらないし、声を掛けられるのをいやそうのする人が多い、と話します。
何故、お年寄りに声をかけるのは良くて、若い人は声を掛けられるのを敬遠するのか。
その理由として多くあげられるのが、孤立や孤独です。
お年寄りは子供が成長し、家を出たり、子供との会話も少なくなる。
夫婦の会話も減少していくし、離別や死別もあり、ひとり暮らしになったりする。
定年退職などで会社を辞めると社会的つながりもなくなる。
総じて、孤立や孤独な状態に置かれる人が多く、声を掛けられるなど人の接触を歓迎する傾向にあるというものです。
それに対して若者は、家族もいるし、恋人や友人もいる。
会社などに勤めていると社会的なつながりもあり、人との接触に飢えているわけではないので、
話しかけられるのは面倒くさく感じるのではないか、というものです。
では、本当にお年寄りは孤立・孤独の傾向が強く、若い世代ほど孤立・孤独感は薄いのでしょうか?
政府は国民の孤独・孤立の実態を把握し、各府省における関連行政諸施策の基礎資料を得ることを目的として、
「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査」を実施しています。
この調査結果を見ると、孤独を感じている割合は若者の方が高くなっています。
人間は社会的動物なので、孤独を嫌うのですが、孤独感を感じる割合が高い若者が、スタッフとの接触を嫌うというのは、矛盾するような感じを受けます。
可能性としては、この政府の調査が間違っている。
もう一つは、若者は本当は接触したいと思っているが、ホールスタッフの接触の仕方が悪いので、接触を嫌っているというものです。
どちらも仮説ですが、どちらが正解でしょうか?
考えてみると政府は専門家のアドバイスを受けて調査を行っているはずなので、調査が間違っている可能性は低いと思います。
一方、ホールスタッフの声おかけを見ていると、煽り営業の案内、ポスターに書いてある新台の案内など、営業トークが多く、
それも何度も同じ声掛けをされている可能性を考えると、わずらわしいと感じるので接触したくないと思う可能性はあると考えられます。
以上のような思考をすると、後者が正解ではないかと思えます。
実際問題としては、正解というよりも、どちらの仮説を採用した方が、若者定着化に貢献するのでしょうか?そういう視点で見ると良いと思います。
前者の場合は、接触を諦めるしかありませんが、後者の場合は、若者との接触をどのように図れば良いのか考えることで改善の可能性がでてきます。
若者の自店への定着化が期待できるのは、後者の仮説なので、それがおススメ仮説ということになります。
もし、自店に若者を呼び込みたいと思うなら、声を掛け方、内容を研究してみてはいかがでしょうか。
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若者の好きを徹底応援して、ホールの集客を図る!
いきなりですが、20代のお客様から
「あなたの大好きな一番の推し機種は何ですか?」
と聞かれた時、あなたはどう答えますか?
この質問は、客観的に良い機種とか、データで見て良い機種とかを聞いているのではなく、
あなたが一番大好きと思う機種を聞いているとうものです。
パチンコやスロットを運営する側なので、個人的に好きな機種が特にない人もいるでしょう。
もしかしたら、遊びでは全くパチンコやスロットをやらない人もいるかもしれません。
なぜ、こんな質問をしたのかというと、『好きを極める』ということが、Z世代の人を引き付けるキーワードとして商売を実践している人がいるからです。
その人は、東急新宿プロジェクト企画開発室の木村智郎(ともお)室長です。
4月ですがニュース番組WBSに出演されていました。
聞いたことがない?
そういう方も多いと思いますが、先月オープンした「東急歌舞伎町タワー」の企画開発責任者です。
施設全体のコンセプトが『好きを極める』で、タワー全体としてこれを追求していくとしています。
そのためにこのタワーの中に入っている飲食店、ライブホール、ホテルもこのコンセプトに沿って、自分の好きを全面的に推し出し、店づくりをしています。
例えば、横丁スタイルの飲食店が入っていますが、各地方の自分が好きなイチ推しの食材を仕入れ、それを徹底して美味しくし、お客様に提供する。
同時にこの横丁の運営者は祭り好きなので、その祭りを店内で再現できるステージを設けています。
そこでスタッフが躍るなどして祭りを再現する。
再現というより、好きな祭りを極めるということで、現代風にアレンジして自分自身楽しさを追求する。
また、祭りの楽しさをお客様も一緒に味わうために、お客様のステージ参加もできるようにしています。
ホテルも同じで、どうもホテルの運営者がエヴァンゲリオン好きのようで、各部屋にエヴァキャラがデザインされていたりましす。
実際宿泊するとエヴァについての面白い工夫を体験できるのではないかと思います。
木村室長は、Z世代の人たちは自分の好きなことに対して、惜しみなく時間とお金を消費していくと分析しています。
つまり、好きなものをとことん追求する習性を持っている。
そこから自分の好きなものを応援したいという発想になり、『推し活』につながっていく。
したがって、Z世代を取り込むためには、Z世代が好きなものを知る、或いは提案する。
そして、なぜそれを好ましく思うのかを理解して、彼らの好きを応援する活動する。
その活動がビジネスの拡大につながる。
なぜなら彼らは、自分の好きが深まると、それを周囲に発信していくからだとしています。
Z世代の好きを共有化しようとする習性は、口コミマーケティングそのものです。
この傾向は、新型コロナ禍で強まっているようです。
パチンコをする若者が少ない。
では、みなさんはZ世代の好きを満足させるような取り組みをどのようにしているのでしょうか?
遊技台を商売道具として、好きも嫌いも関係ないというようなことでは、Z世代の好きを応援することはできないと思います。
なぜなら、Z世代の好きのツボが分からないから、それを応援するリーフレットやポスター、POPや面白企画などができないからです。
もし、若い世代の取り込みを考えるのであれば、若い人が好きな機種を研究し、若い人の好きを応援してみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、そのヒントは「東急歌舞伎町タワー」で見つかるかもしれませんね。
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ネスレ日本の営業センスを参考にする!
ネスレ日本という会社があります。
「ネスカフェ」というインスタントコーヒーで良く知られている企業です。
ネスレはスイスに本社がある巨大企業で、ネスレ日本はその日本法人です。
ネスレは最近 リユースショップ に自社の製品を流しています。
食品スーパーなどで取り扱ってくれない賞味期限が短い商品をリユースショップに流しているのです。
製品を廃棄するより、安くてもリユースショップに売れば、利益になります。
いわゆる見切り販売です。
見切り販売行為は、消費者から見るとどう映るでしょうか?
別に何とも評価はされないと思います。
企業が良くやることだからです。
しかし、ネスレ日本は、この見切り売り行為を『エコアクション』と位置付けて、世間で注目されている「食品ロスを考える運動」の一環として位置付けて、
消費者に対する啓蒙活動用の看板を作り、リユースショップとのコラボ企画として実施しています。
したがって、ネスレ日本の見切り商品を購入することは、「あなたがエコ活動をしているです」と訴えているのです。
消費者はわざわざ賞味期限の近いものを安く買うことに、なんとなく貧乏くさいと抵抗感があります。
それを堂々と払拭し、自身の見切り販売活動を社会貢献活動にチェンジさせているのです。
同じ行為でも、そのアプローチの仕方で天と地のほどの差ができる典型的な事例です。
さすがネスレ日本の発想は日本企業の中で群を抜いていると思いました。
以前、ネスレ日本の社長の講演を聞いたことがありますが、その時もやり手の経営者と感じましたが、
その基本的な商売感覚の良さは健在のようです。
おそらく会社としての組織風土になってるのではないでしょうか。
同じことをしても打ち出して方でお客様に与える印象に大きな差ができる。
これはパチンコ業界でも同じではないでしょうか。
見習いたいものです。
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現状を見て、自分にできる最大限の努力をする!
今朝、テレビを見ていると元Jリーグ選手の森山泰行さんのインタビュー番組をNHKが放映していました。
サッカーはあまり知らないので、森山選手のこともあまりわかりません。
しかし、インタビューで森山さんの語った言葉は印象に残りました。
森山さんはスーパーサブと呼ばれ、選手として評価が高かったということしたが、
一般的に先発選手の評価はサブ選手より高いとされている。
サブ選手は長時間使えないという意味もあるということで、
森山さんは先発選手を外されたときにかなり心がマイナーな方法に行ったそうです。
基本的にはサブ選手になったことが納得できないというものでした。
正しく評価されていない。
不当な扱いを受けている。
この不当な扱いの原因は監督にある。
頭の中は監督に対して正しい評価を求める思いで一杯です。
物事の原因が他者にあると思っているとどうなるかと言えば、
自己改善の意欲は出てきません。
何せ、原因は相手にあるのだから。
ここらへんは人間の頭というものは、結果を変えるためには原因を取り除くしかないと妙に論理的に考えてしまいます。
その結果、自己の改善欲というか自助努力が希薄になってきます。
しかし、自己反省がないので、どんどん事態は悪い方に進んでいきます。
このような時に、森山さんは奥さんから一言言われます。
その一言を聞いて、初めは頭にきて受け入れられなかったそうです。
悔しいので、奥さんの言葉が何度も頭の中で再生してしまったと言います。
しかし、その再生した奥さんの言葉を聞いていくうちに、徐々に真実を言い当てていることに気づき、
サブ選手になった原因が自らにあると受け入れ、正しい認識ができるようになったそうです。
そして、今、監督から与えられた状況を最大限を活かすことで、チームの勝利に貢献することを真剣に考えるようになったと言います。
森山さんは、心の姿勢が変わると、今までベンチでただ監督の指名を待つことはしなくなったと言います。
チームの試合を見て、試合がどのように展開するか予測し、
自分に対して指名がかかるタイミングを予測するようになったそうです。
そして、自分の出場タイミングに合わせ、バックヤードで身体をほぐし、指名されれば最初から全力で動ける準備をするようになりました。
サブ選手なので指名があるかどうかわからないのですが、試合展開を考えて全力で準備をしておく習慣が身についていったそうです。
ある日重要な試合で指名を受けて出場し、いきなりゴールを2回決め、逆転勝利の快挙をなしたことで自信となり、
その後の活躍の糸口をつかんだということです。
心の姿勢が変わることで、現実を見る目が変わり、自分自身が今できる最大の準備(努力)をしたというところに、
私は心が魅かれました。
特に、ただ漫然と見ていた試合が、自チームと相手チームの動きを見ながら、どうなるか予測し、
自分が出るタイミングと果たすべき役割を考え準備をしたところが参考になると思います。
店舗運営をしている中でも、自分の思い道理に新台が導入できたり、出玉が出せるわけでもありません。
店舗運営に制約条件はつきものです。
しかし、だから仕方がないという諦めの目で見て、ただ漠然と店舗運営をするのではなく、
例えば、新台の導入が1週遅れたが、その時、お客様は何を期待するのだろうか、
他店ですでに新台を遊技をしたお客様が自店に求めるものは何だろうか、などと考え、
お客様の満足度を上げるために最大限努力することが大切なのではないでしょうか。
これは、この森山さんが行った「全力で準備をしておく習慣」と同じだと思います。
そして、このような努力を積み重ねていくことが、森山が体験し自信となったような ”転機” につながるのではないでしょうか。
そんなことを考えながらテレビを見ていました。
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お客様を不快にしない設備の変更案内を考える!
奈良ファミリーという大型商業施設が西大寺駅の近くにあります。
西大寺駅の近くと言えば、安倍元総理が襲撃されたところです。
奈良ファミリー店舗の南西のかどの道路が襲撃現場です。
現在は、きれいに歩道が整備され、安倍さんが亡くなったところは花壇となっています。
見ていると、行きかう人の何人かが立ち止まり、花壇を見ながら何か話している姿を見ます。
奈良ファミリーの近鉄百貨店内に奈良では有名な肉屋さんがあるので、久しぶりに焼き肉をするために車で買い物に行きました。
いつも停める中央駐車場に行くと、連休でもあり駐車場へ誘導する警備員が立っています。
「駐車は2時間無料です」と警備員が誘導しながら声掛けをしています。
これまでも2時間無料だったので、今日は丁寧に案内していると思いながら、
駐車券の発券機の前で停まり、発券ボタンを押しました。
券が出る気配がありませんが、ストップバーが上に上がりました。
私が駐車券が出るのを待っていると、警備員が「券はでません。行ってください」と声を掛けます。
行けと言われたので、とりあえず駐車場の中に入り、駐車をしました。
駐車場から奈良ファミリーの店内に歩いていく途中に駐車システムが変わり、
車のナンバーをカメラが読み取り、駐車時間の管理を自動で行うようになったと案内していました。
そして駐車の無料時間も、立体駐車場と中央駐車場はこれまで通り2時間、少し離れた南北駐車場は3時間と少し長めに変更していました。
その看板を見て、警備員が中央駐車場を入るとき「駐車は2時間無料です」と言っていた意味が分かりました。
おそらく、駐車場へ入るどこかに駐車システムの変更の看板が出ていたのでしょう。
私は、駐車場システムが変更になっているとは思っていなかったので、歩行者や車に注意を払いますが、路上の看板にまで注意は払いません。
実際、中央駐車場の入り口前を南駐車場に停めた人が横切るので、歩行者へ注意をしなけば危ないのです。
私は思いました。
警備員の声のかけ方がマズイのではないかと。
「駐車場システムが変わりましたので、ご注意ください」などと声掛けをしていれば、いいのではないかと思いました。
システムの変更をしたのが、2月28日なので、そこから2か月が経過しています。
月に1回来る人ならとっくに知っている情報です。
私は3か月に1回ぐらいしか行きません。
施設側の認識としては、すべてのお客様が駐車場システムが変更されたことは知っていると思っているのでしょう。
だから、警備員のオペレーションも、駐車場の無料が2時間と3時間の勘違いによるトラブルを優先したオペレーションにしているのだろうと。
仕方がないかと思いながら歩いていたのですが、引っかかることが一つ出てきました。
それは、昔のシステムである発券機がそのまま置いてあることです。
「駐車システム変更」の貼り紙も何もなく、これまで通り駐車券発券ボタンが押せました。
誰もが注目する発券機のボタンを隠す形で、駐車システム変更に貼り紙をすれば、
ほとんどの人がそこで無駄に停まることもなく、スムーズに駐車場を利用できるはずではないかと。
システム変更から2か月も経っているので、発券機自体の撤去も可能であったはずです。
個人的な感想としては、駐車場の運営担当者はお客様に対して細かな配慮ができていない人物が担当しているのだろうというものです。
昔からある発券機がそのままあれば、システム変更を知らないお客様は停車してボタンを押すということが予見できないレベル?
もしかしたらお客様に無駄のことをさせることされることをなんとも思わないレベル?なのかもしれないと思ったりもしました。
百貨店業界は長年右肩下がりでしたが、こういう出来事があると仕方がないだろうと思ってしまいます。
気持ちよく買い物を済ませて、楽しい食事をしようとだけ考えていたのですが、今回のようなちょっとしたハプニングがあると、それはそれでブログネタができるので悪い体験ではありません。
このようなシステム変更後の対処に関する事例は、クライアントの中でも起こることですし、その後の対処がどうなのかを考えるヒントを与えてくれます。
実際、お客様の来店頻度で情報の格差が生じているときに、どのような声掛けをすればスムースに情報格差を埋めることができるか考えるというようなことは、ままあることです。
特にはじめて自店のパチンコ店を利用した人などは、その典型です。
しかし、常連に初めて客のオペレーションをすれば、怒らせる可能性は高いと思います。
人を見て対処しなければならないので難しいものです。
しかし、小さな不快が離反要因になるので、お客様への気遣いは怠らないようにしたいものです。
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集客のためにVチューバーの活用を考える!
三重県に志摩スペイン村というスペインの街をテーマパークにした施設があります。
近畿日本鉄道(近鉄)が主体となって開発されたもので、広さは113ha(うちテーマパーク:34ha)、1994年(平成6年)に開園。
入場者数の推移をみると、2021年では、コロナ禍ということもあり、当初の23%とまで落ち込んでいます。
この志摩スペイン村ですが、今入場者数を増やしているというのです。
2023年2月は約7万2000人とコロナ前の1.5倍。
ニュース番組WBSがその回復のきっかけとなった理由を取り上げていました。
それは何かというと、人気Vチューバーの「周央サンゴ」(チャネル登録者数 45.9万人)とのコラボです。
ネットで見ていただくとすぐ見つかると思いますが、カワイイ女の子キャラをアバターです。
周央サンゴさんが21年と22年に、動画でスペイン村を紹介した際、それが話題になりツイッターで「スペイン村」がトレンド入りしたのがコラボをするきっかけになったそうです。
志摩スペイン村は、周央サンゴをアンバサダーに任命し、コラボイベント「みなさま~(広報大使)志摩スペインゴ村へ、来て!」を2月11日~4月2日まで行いました。
イベントでは、スタンプラリーや記念グッズの販売、周央サンゴと一緒に写ることができるプリントシール機を設置。
また、近くの近鉄鵜方駅や近鉄の一部特急で、周央サンゴによる案内アナウンスを流したようです。
周央サンゴ効果の一例として、チュロスというステック型の揚げ菓子があるのですが、
周央サンゴさんが「世界一うまい!」と絶賛したところ、1日40本程度しか売れなかったこのお菓子が、1日1000本以上も売れるようになったそうです。
素顔を全く出さないVチューバーによるアニメドラマ「四月一日(わたぬき)さん家の」は面白くて見ていましたが、
そういうVチューバーが、大きな影響力をもつとは思ってもいませんでした。
WBSで取り上げたのは、志摩スペイン村の事例だけではなく、
Vチューバーを使った販促強化を支援している企業と業績向上を模索している企業の様子も紹介していました。
好感の持てるVチューバーが商品を詳しく紹介することで、その商品に対する好感度が上がっていく。
最後にVチューバーの推しが商品購入の決断を促します。
好感度の高い俳優などを用いてコマーシャルをするのに比べると、はるかに安い費用で広告宣伝ができます。
優秀なイラストレーターなら企業イメージに合ったキャラクターを容易に作ってくれるでしょうし、
対話型AIを利用すれば、それに近いことが遠からずできると思います。
若い人にパチンコの遊技体験をしてもらうきっかけとしてもらう手法としては、面白いのではないでしょうか。
今後、Vチューバーは多方面で活躍してくるように思います。
ネット社会で、勝ち残るヒントがこのVチューバーにあるように感じました。
老婆心ながら、自社でVチューバーを活用する場合、自社の一番の売り、他店にない推しネタ等をVチューバーに伝える必要があるので、
それを事前に作り上げておく必要があることはお忘れなく。
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