□□□ 2023年 4月の目次 □□□
お客様が来てよかったと思う一番を作る!
ニュース番組WBSで、最近自家焙煎のコーヒー豆店がたくさんできていると紹介していました。
その数は何と5500店超だということです。
この店はコーヒー豆をただ売るのではなく、生のコーヒー豆を販売し、その場で焙煎を無料で行います。
市販の焙煎されたコーヒー豆は、焙煎後2~3週間経っているもがほとんどです。
焙煎後に時間が経過すると酸化減少が起きるので、豆の風味が変わってしまうのです。
コーヒーの香りにうるさい人にとっては、その場で焙煎してくれるというのは、うれしいサービスになるのです。
このブームの背景には、新型コロナウイルスの流行があります。
以前ブームであったタピオカ店が新型コロナで閉店し、小型物件が出回ったこと。
そして、新型コロナの影響で外食ができなくなり、そのわかり家で美味しいコーヒーを飲みたいというニーズが高まったこと。
また、飲食店でコーヒーを飲むことを考えると、コーヒー豆の購入は、リーズナブルに思えたこと、
等が挙げられます。
加えて、新型コロナで業績が悪化した飲食店などが、コロナ対策の補助金で焙煎機械の購入を支援してもらえるという事情もあり、
再生事業として取り組んでいることも流行を後押ししています。
パチンコ業界でも、店舗内にスペースがあれば、自家焙煎コーヒー豆店を開設しても面白いかもしれません。
さて、この自家焙煎の事例ですが、コーヒーの美味しさに影響を与えるいくつかの変数の一つに焦点を当てて、
そこを差別化ポイント、売りのポイントにしているという事例です。
焙煎以外にも、コーヒー豆そのもの、豆のひき方、水、お湯の温度など変数はいろいろです。
実際はトータルで味が構成されるにも関わらず、”焙煎”を一番?気にして買いに来てくれる人がいるということです。
人はすべてが良くなくても、自分がなるほどと納得できるものがあると、それを基準に選んでくれるということを示唆しています。
要するに、自店は◎◎に関してはどこの店にも負けないというものがあれば、お客様を引き付けられるということです。
自店は、他店に比べて〇〇がない、△△が劣っているだからダメだというマイナス発想は止めて、
お客様を心から満足させるものを何か1つ作り上げることが大切なのです。
現在、自家焙煎ブームは、コーヒーの美味しさの変数の一つに光が当たっているだけで、
それはまた別の変数に移動していくでしょう。
しかし、焙煎という変数が一番大切と思っているお客様にとっては、ブームが去っても店舗のファンであり続けると思います。
遊技という体験価値を構成する変数を分析し、
お客様に対して何か一つ、他店に負けない心からの満足を提供し続けることが、生き残るための条件ではないでしょうか。
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セブンイレブンのこれからの店舗開発を参考にする!
セブン・イレブン・ジャパンが創業50周年を迎え、盛大な記念式典が行われました。
その盛況ぶりは式典に岸田総理が参加していることからもわかります。
1973年にアメリカのサウスランド社とライセンス契約を結び、1974年に江東区の豊洲に1号店をオープン。
現在では、全国に2万1,389店のお店があります。
コンビニは増えすぎて、飽和してきていると前から言われています。
今後セブン・イレブンはどうしていくのでしょうか?
海外はまだ伸びしろはありますが、問題は国内です。
これから人口は減少していきます。
その中で店舗をどう維持するのでしょうか?
人で不足の中で、オーナー経営者の長時間勤務も問題になっています。
しかし、これらの問題は何もコンビニ業界だけの問題ではなく、
どの業界でも抱えている問題です。
パチンコ業界でも、人口の減少に加え、遊技率の減少の中で、どのように稼働を維持しているかは問題ですし、
十分なアルバイトスタッフが確保できないなど、人手不足も深刻で、そのフォローで社員の残業が増えたりしています。
同じような経営環境の中で、どのような手を打つのでしょうか?
共通の問題を抱えているので、セブンイレブンの方向性は、パチンコ業界も参考になるのではないでしょうか。
現在のセブン・イレブン・ジャパンのトップは、松永文彦社長です。
彼はこの現状をどうとらえているかというと、「差別化をすることで、まだまだ伸びしろがある」と考えています。
もうダメだではなく、まだまだいけると考えているということです。
その証拠に式典の中で、今後の展開の方向性を打ち出しています。
どういうものかというと、これまでのように同じような店舗を出店し続けるというより、
店舗立地を<都市部>、<住宅>、<郊外/過疎地>の3つに分類し、
それぞれの課題に対応した店舗づくり、品揃えをしていくとしています。
「全国一律ではなく、地域や立地に合わせた店舗、その地域の人に本当に必要とされる店を作っていく」
これが松永社長の方針です。
フランチャイズビジネスは、加盟店がすべて同じということが売りでした。
それが消費者への安心、信頼につながっていました。
しかし、その方式ではさらなる伸びは期待できないという限界点に来ているということでしょう。
仕入れ効率や物流効率を考えると、すべて同じ店舗という形態を捨てさることは、無駄な経費の発生につながるように見えます。
そのためそこから先への改革に踏み込めない企業がほとんどです。
ではなぜ、セブンイレブンは踏み込むのかというと、無駄な経費発生以上に売上の伸びが期待できることを知っているからではないでしょうか。
地域の人が本当に欲しいと思うものをまだまだ提供できていない。
だからこそ、まだまだ改良改善の余地がある。
だから今後とも挑戦していくことができる。
もし、みなさんが今のパチンコ店を見て、地域のお客様のニーズをまだまだ満たしていないと見えているなら、
この松永社長と同じ眼力があると言えるでしょう。
自店の提供しているものとお客様の欲しいモノのギャップが見えている人は、より地域のお客様のニーズに沿った店舗づくりができるので、
お客様が来ないはずはありません。
うどんが食べたいお客様にうどんを提供するれば、食べてくれるのと同じ理屈です。
ホンダの創業者である本田宗一郎が、ホンダの社員に常々言っていたオリジナリティを出させる言葉があります。
「ミニトヨタを作るならホンダはいらねえんだよ」
これはパチンコ店でも言えることです。
パチンコ店も同じ地域に同じような店があっても、すべてのお客様のニーズを満たすことはできません。
なぜならお客様がパチンコ店に求めるものは様々だからです。
お金儲けに執着する人もいれば、勝ちに執着する人もいます。
パチンコやスロットの楽しさを第一と考える人もいれば、ゲーム性を重視して好みの台を打つことが一番と考えている人もいます。
時間つぶしの人もいれば、家に居場所がないので来ている人もいます。
ストレスがたまるから何も考えずに打ちたいという人もいれば、中には人恋しくて、スタッフと話すために来ている人もいるのです。
そういう多様なニーズを同じスタイルの店で同時に満たすこと無理です。
それこそ「ミニ〇〇〇〇」をたくさん作ってもあまり意味はありません。
そういうお店は代替してくれる店舗がたくさんあるので、存在価値は希薄になっています。
パチンコ人口が多い時代には、店舗の存在自体が価値でしたが、そういう時代は終焉を迎えているということです。
パチンコ店その存在だけで価値が出る時代の次は、店舗がお客様のニーズやウォンツに寄り添っうことで存在価値を創る時代です。
自分のターゲットとしているお客様に本当に喜んでもらえる店舗を作ってこそ、生き残ることができ、他店との差別化につながります。
セブンイレブンの取り組みは本当に成功するのか!?
その取り組みを見守りながら、他社との差別化ができる地域密着型店舗の開発の参考にしてはいかがでしょうか。
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星野リゾートのサービス開発手順を参考にする!
星野リゾートが70歳以上の高齢者をターゲットとした新たなサービスを発表しました。
先週、ニュース番組のWBSでその内容を紹介していました。
シニアの旅を盛り上げるサービスは次の3つです。
〇界の定期券
〇界のこみこみ旅
〇界のきっかけ泊
「界の定期券」は以前からあったものです。
「界(かい)」という名前の宿泊施設は全国に21あり、年間12泊できるというサブスクリプション商品です。
70歳以上が限定で、通常泊まる費用の7割で宿泊できます。
料金は一人30万円で、一泊二食付きです。
地元の食材を使った懐石料理が楽しめます。
「界のこみこみ旅」は今回新しくできたもので、
航空券や現地タクシー移動などを一括で星野リゾートが手配するサービスです。
〇〇の「界」に泊まりたいと伝えれば、段取りはすべて星野リゾートがやるので、気軽に旅行ができます。
二泊三日で一人16万円からです。
「界のきっかけ泊」、これは2つのサービスを受ける前のお試しプランです。
一泊二食の料金を15%割り引きしてもらえ、お土産がもらえるというものです。
以上のサービスは70歳以上限定です。
少し高めの値段かもしれませんが、「界」自体が対象としている客層にあった値段がつけられています。
ここで質問です。
星野リゾートは、この3つのサービスをどうして作ろうと思ったのでしょうか?
単なる思い付きからなのでしょうか?
この話を紹介したのは、このサービス生み出すプロセスは参考になると思ったからです。
WBSのインタビューで星野代表が語ったのは、日本の観光消費についての問題提起です。
世間ではインバウンドが回復したので、観光事業も良くなるというような言われ方をしています。
これに対して星野代表は、日本の観光消費は、コロナ前は全体で28兆円になっており、
そのうちインバウンドの市場規模は4.8兆円に過ぎない。
残り23.2兆円は日本人の観光であり、これが回復傾向にあるかどうかの方がもっと重要だと話します。
観光庁の資料によると、年代別の年間の平均旅行回数は、上のグラフのようになっており、70代の人の旅行回数が低いことを、星野代表は懸念しています。
この70代の層は、いわゆる団塊の世代で人口がもっとも多い層です。
この層があまり旅行に行かないとなると、日本の観光業がコロナ前の状態まで回復することが難しくなると考えています。
そこで、星野リゾートは彼らを旅に引っ張り出すために、新しいサービスを70歳代向けに作ったのです。
データを読んで問題点を把握し、それに対して施策を実行しているのです。
このデータは観光庁のデータなので、観光事業に携わる人は見てる可能性が高いと思いますが、それに基づいて具体的な施策を考えている人は少ないと思います。
パチンコ業界でもデータを豊富にあると思います。
しかし、それに基づいて方針を立てたり、施策を立案したりしている会社や店舗はあまり多くないように思います。
どの業界でも、経験と勘だけではなく、データに基づいた経営の必要性は昔から言われていますが、
それを実際に行っている企業はまだ少なく、モデル的な存在は星野リゾートではないかと思っています。
モデル的と思う理由は、星野リゾートが問題を絞り込んでから、仮説を立てて、検証調査を行っているからです。
星野リゾートは70歳代の旅行減少を知って、その理由について、いくつかの仮説を立てたと思います。
そしていずれの仮説が正しいのか、実際にターゲットとしている70歳以上の方に、
旅行に行かなくなった理由を訊いています。
いわゆる仮説の検証ですね。
それを踏まえて「界のこみこみ旅」という新サービスを作ってます。
通常統計データを見て状況は把握できても、なぜそうなっているのか具体的な理由まではわかりません。
ここで取り合えず施策を考える人がいますが、この場合当たりはずれの施策となります。
それは、問題の原因をつかんでいないからです。
マネジメント経験のある人は、ここで原因(理由)を考えます。
これが仮説ですね。
ここで終わって施策を考える人がいますが、やはり当たり外れが出てきます。
それは先ほどと同じで、真原因であるか裏付けを取っていないからです。
クリティカルシンキングができる人は、仮説の裏付けを取ります。
裏付けの取り方はいろいろありますが、星野リゾートは対象者に独自調査を行っています。
そこで発見したのが、70代で旅行に行かない理由は『旅の予約や交通手段がわずらわしい』ということだったのです。
おそらく事前の仮説の中の1つとして分かっていたと思います。
それを調査によって、仮説は正しいのか、正しいとすればどれくらいの人がそう思っているのか、ということを把握して、実際のサービス作りをしているのです。
そして生まれたのが「界のこみこみ旅」とうサービスです。
単なる思い付きでサービス設計をしているわけではないということですね。
データを見て、仮説を立て、実際に調査をしてみる。
ここまでやれば、立てる施策の成功確率はかなり高いものになっており、手堅いマネジメントをしていると言えます。
経営環境が厳しくなる中、機会損失を防ぎ、実行施策をの効果を最大化する教科書的なやり方です。
この手順はどの業界でも使えるので、参考にすることをおススメします。
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世の中の流れになっているSDGsを考える!
SDGs(持続可能な開発目標)は、今では当たり前の活動になってきています。
その証拠にテレビの話題として取り上げられる回数が少なくなったように感じるからです。
このSDGsを多くの業界で意識する理由は、それが業績に関係してくるからです。
基本的にどんなに良いことでも、企業の価値を上げることでなければ、継続的な取り組みはできません。
企業の価値を上げてくれるかどうかは、その企業を取り巻く消費者や得意先企業によって決まります。
このSDGsもこういう取り組みを素晴らしいと感じ、支持するお客様がいることで企業自体が積極的に取り組んでいくことができます。
したがって、こういう取り組みがどの業界で盛んであるかを見れば、関心を持っている人の顔が見えてくることになります。
読売新聞では、SDGsに積極的に取り組んで、売り上げを伸ばしている高級ブランドの販売戦略を特集していました。
欧米の高級ファッションブランドは、富裕層向けの華美な高級品の販売だけでなく、
気候変動や格差問題などの地球規模の課題への取り組みを競い合うようになってきていると指摘しています。
その背景には、若い世代が商品や企業を選ぶ基準の一つとして、社会貢献をしているか否かを重視しているというのです。
<高級ブランドの社会貢献活動例>
○ルイ・ヴィトン:ユニセフと連携し、大規模災害や内戦などの危険な状態の子供たちの支援
○ステラ・マッカートニー:乳がんの早期発見のための啓発活動の実施
○グッチ:ジンバブエの森林や生物の多様性保護・保全を支援
○ブルガリ:芸術や政治、スポーツなどの分野で活躍する女性を表彰支援
・・・・「読売新聞4月22日『高級ブランドSDCs意識』より抜粋」
高級ファッションブランドのSDGsへの取り組みで大きく変化して来ているのが、中古品市場です。
「SDGs=良いことをしている」という消費者の意識が、中古品を身に着けることへの抵抗感を薄めています。
消費者、特に若い層を中心に、中古品を買い、利用すること自体がSDGsを意識したカッコイイ取り組みというように、中古品の利用自体の価値が変容してきています。
これに高級ブランドメーカーも反応し、
「ヴァレンティノ」は世界各国の古着専門店と組み、顧客から年代物のブランドの服を買い取り、販売しています。
「コーチ」は自社バッグを引き取って修復したり、新にデザインを加えたりして、販売するというような取り組みを始めています。
一流ブランド品は長く使える価値があるものなので、SDGsとは相性が良いのかもしれません。
高級ブランドが好きな消費者にとっても、リーズナブルな値段で良質の商品が購入できるので、この取り組みは歓迎されるのではないでしょうか。
「中古品を買う=お金が無い」から「中古品を買う=SDGsへの支援」という意識の変化は大きなものがあると思います。
また、ブランドメーカーが積極的に中古品の販売に取り組むことで、「なぜ、高級ブランドは高いの?」その理由をあまり知らない人が、
一般的なメーカーは、○○部分の縫製が××なのに、高級ブランドはわざわざ◎◎◎をしているなど、消費者はその商品の良さを改めて教えてもらったり、知ったりすることができます。
ブランドメーカー自身の価値を上げ、お客様の満足度も上がります。
それではパチンコ業界はどうでしょうか?
「パチンコユーザーはSDGsの関心はないので、SDGsの取り組み自体は無意味!」という人は少なくなってきているのではないでしょうか。
もちろんパチンコ店で集めている客層に違いはあると思います。
集めている客層によっては、SDGsという言葉を知っている人がほとんどいないという店舗もあるかもしれません。
しかしながら、SDGs自体は世の中の流れとして定着化してきていますので、いずれは意識してくるのではないでしょうか。
他方、地域密着などを標榜し、地域貢献などを打ち出しているパチンコ店では、SDGsを関心のある人が多いのではないでしょうか。
SDGsの取り組みは、大きなことから小さなことまで様々あります。
ポイントは自分たちがSDGsを意識して取り組んでいるかどうかです。
例えば中古台です。
しかたなく中古台を買えば、それはSDGsではありませんが、
SDGsを意識して、中古台を買えば、それは持続可能な取り組みとなります。
両者の違いは、中古台を本当に活用しようと思っているかどうかです。
本当に活用するためには、ただ設置するだけではなく、中古台の魅力を研究し、お客様にその良さをアピールする必要があります。
そういう手間をかけることで、お客様は中古でも有用な台をお店が用意してくれたと感じるとともに、その中古台で楽しく遊ぶことができます。
中古台の価値を上げる工夫がSDGsの活動につながります。
SDGsは世の中の流れの一つになっています。
そういうものに積極的に取り組むことは、パチンコ業界のガラパゴス化を防ぎ、他の産業と同じ社会的存在としての価値をアピールすることになるのではないでしょか。
参考資料:読売新聞2023年4月22日朝刊『高級ブランドSDCs意識』
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eスポーツを活用して地域の高齢者との接点を持つ!
この前、eスポーツをする高齢者のニュースをまた見ました。
eスポーツで激しいバトルを繰り広げるというのは、若者のイメージです。
高齢者の方は、eスポーツ自体をすることを楽しんでいる様子です。
対戦ゲームをすることで、高齢者同士が仲良くなり、飲みに行ったりするようになると高齢者の方がインタビューに答えていました。
ある高齢者向けの職業紹介所で、eスポーツクラブを作ったところ、あっという間にメンバーが200人になったと話していました。
ゲームによる脳の活性化が期待できるということで、認知症予防の研究をしている人が、その効果を検証しているということです。
パチンコやスロットでも脳の活性化効果がみられるので、eスポーツは今後高齢者向けの市場が形成されていきそうです。
eスポーツとパチンコやスロットの相性はどうでしょうか?
高齢者を集めるという点では、eスポーツを標榜すれば、気軽に人を集めることができると思います。
そこから遊技をするかどうかは、別の問題です。
パチンコなどへの誘導にはひと工夫がいると思います。
しかし、パチンコ店の中にeスポーツクラブを作った場合、eスポーツに来た人に対して、パチンコのイベント案内をすることは可能です。
これは大きな利点です。
昔、3000万人近くパチンコ人口がいたので、eスポーツをしている人のなかで、元パチンコユーザーはいる可能性が高いと思います。
そういう人に、もう一度打ってみたいと思わせるという働きかけができるかどうかがキーになります。
しかし、少なくとも来て欲しいお客様の顔はわかるので、アイデアは出やすいのではないでしょうか。
パチンコ離れが進み、新型コロナでさらに減少したパチンコ人口を呼びどすためには、まず、良好な接触の機会が必要です。
月に1回か2回のチラシで呼び戻しができないのであれば、それではダメだという答えが出ているのです。
チラシで反応しない人に対しては、手法を変える必要があります。
その手法を変える一つの方法として、eスポーツクラブを作って主催運営するのはありなのではないでしょうか。
eスポーツクラブのメンバーとして仲良くなり、楽しそうなパチンコイベントにお誘いする。
ファン感などはフルに活用できるのではないでしょうか。
まず、地域のお客様を近くに引き寄せ、再度パチンコやスロットの楽しさをアピールしてみる。
コミュニティホールとして接客力を磨いている店舗のスタッフなら、eスポーツのために来店したお客様に好感をもたれるので、遊技をしてもらえる確率は高いと思います。
また、既存のお客様との関係づくりの場としても使えます。
同じ販促を繰り返してお客様が増えないのであれば、大規模リニューアルの時に試してみる価値はあると思います。
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東京ディズニーリゾート40周年とマンネリ化を考える!
東京ディズニーリゾート(TDL)が40周年を記念して、アニバーサリーイベントを大々的に行っています。
期間は2023年の4月15日から2024年の3月31日までと、丸一年にわたる大規模イベントです。
東京ディズニーランドを象徴するお城にも40周年のマークがデカデカとついています。
装飾をはじめ、お土産物、食べ物にも40周年のマークが入っています。
昼のパレードも5年ぶりにリニューアルしました。
さすがディズニーという感じですね。
でもなぜこれほど40周年に力を入れるのでしょうか?
TDLは新型コロナの影響をもろに受け、2021年は約500億円を超える大きな赤字をだしています。
2022年には黒字化しましたが100億円に届くかどかで、
コロナ前の800億円以上の利益と比べるとまだまだです。
40周年に力を入れる理由は、一刻も早く新型コロナ前の業績まで回復するという狙いはあると思いますが、
最大の狙いは、TDLに対するマンネリ感の解消にあると思います。
創業者のウォルトディズニーが嫌うのはマンネリ化です。
どんなに面白いモノでも、同じことを繰り返していると人は慣れてきて、面白さが半減していくというものです。
それを避けるための工夫の一つが、新しいアトラクションの開発や施設そのものの拡張や開発です。
しかし、それらの行為が本当にマンネリ化の防止になっているかどうかは別問題です。
毎年のように新しいアトラクションを出しているから、お客様は変化を感じてくれていると思うのは、TDLの思い込みにしかすぎません。
TDLを利用するお客様の中には、「また、新しいアトラクションがでるんだって」という感じで、「またか」という反応があります。
そういう反応をする人にとっては、TDLは同じことやっていると映っているはずです。
つまり、TDLはマンネリ化して面白くないということにつながっていきます。
新しいアトラクションを新鮮な変化と受け止める人と、マンネリ化したことをそていると受け止める人の違いはなんでしょうか?
おそらく、TDLに対するシンパ度の違いと思います。
TDLに対して好感度の高い人は良い点を探すので、アトラクションの具体的な内容を見て、新しい変化と受け止めます。
一方、シンパ度の低い人は「アトラクションの増設」という抽象的な言葉で片付け、また増設行為をしているので同じと考え変化と感じないと思います。
新型コロナがあり、多くの人がTDLへ行かなくなりました。
TDLに行ったとしても、新型コロナで人との接触を避けるため、以前のようにシンパシーを感じるサービスの低下は避けられないと思います。
その結果TDLに対するシンパ度は低下していったと考えられます。
そうなると以前ほど行きたいと感じなくなります。
また、いろいろは変化を演出しても、以前との違いを認識しにくくなります。
そしてTDLに対して、TDLはもう「知っている」というものになってきます。
「知っている」状態とは、裏を返すと興味が無くなっているということです。
すでに内容を知っている推理小説をワクワクしながら読む人はいないのと同じです。
TDLはこれを一番恐れているように思います。
今回の40周年イベントは、そういう利用客のイメージを壊して、TDLへ誘導するための戦略だと見ています。
USJの存在感が増す中で、TDLとしては今まで以上にリピーターを囲い込みたいはずです。
そういう意味では、TDLの細かな40周年の演出は参考になるのはないかと思っています。
以上TDLについて書いていますが、「新アトラクション」を新台入替や出玉演出に置き換えると、パチンコ業界にも当てはまるのではないでしょうか。
以前はお客様が集まってきたのに、なぜ同じことをしているのに集まらないのだろうと考えているなら、
同じことをやっているから集まらないと思考回路を組みかえることをおススメします。
特にシンパ度が落ちてくると、マンネリ感は上昇します。
そうなると、なおのことお客様は来なくなります。
「変化」はお客様が認識しての「変化」です。
店舗の努力とは関係ありません。
そして認識はお客様のシンパ度に左右されます。
もし、何をやってもお客様の反応が良くないというのであれば、TDLに行って勉強がてら、気分転換を図るのも一つの方法かもしれません。
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話題機の新台入替の影響を冷静に判断する!
「北斗の拳」「ハーデス」など話題の新台が登場しています。
話題の新台は是非打ってみたいと思うのは当然です。
新台に魅かれて、いつも通っている店舗とは違うパチンコ店に行くことも多々あります。
話題を導入した店舗の客数は増え、そうでない店舗の客数が下手をすると減少します。
同じ話題機を入れたとしても、台数が多い店舗の方が有利になります。
それは、新台の数が多いので、お客様の入れ替わりで空台ができる数が多く、座れる確率が高いからです。
どうしても大型店が有利、大型ででも大量入替をしている店舗が有利ということになります。
昔「大きいことは良いことだ!」という宣伝がありましたが、パチンコ業界は現在でもその考えは肯定されているように思います。
ここでちょっと質問です。
○題機に敏感に反応するお客様は、自店に何人ぐらいいるのでしょうか?
○それでは話題機(新台)人気はいつまで続くのでしょか?
話題機の新台に反応すると言っても、お客様がすべて同じではありません。
新台に興味の無い人もいます。
話題機だからと言って、すべての人が反応するわけではありません。
さらに、話題機の人気もある一定期間を過ぎると当然下がってきます。
最終的にはその機種のファンは残りますが、多くの遊技機の一つと思っている人にとっては、ある程度で飽きがきて、他の台へと移動していきます。
何にが言いたいかというと、自店のお客様が少なくなっている原因を、すべて話題機新台のせいにして、
仕方がないという諦め思考になっていないかチェックする必要があるということです。
自店の接客の悪さ、装飾演出のまずさ、台整備のまずさ、景品企画のいい加減さなど、
お客様から愛想をつかされる要因があるにも関わらず、
そういうことは一切反省することもなく、ただ、新台のせいにしていまう危険が潜んでいると言いたいのです。
話題機の新台の導入が少なかった、できなかった、だから仕方がない。
だから何をしても、無駄なのだ。
もちろん、自分としては最大限の努力はするが、結果は見えている。
私は激しい川の中で船頭をしているようなものだ、流れの先にはナイヤガラの滝になっている。
遅かれ早かれ、奈落の底に突っ込んでいかざるを得ない。
もし、このように深層意識が考えているとどうなるでしょう。
まず言えることは、改善する力は出ません。
深層意識でダメだと思っていると、顕在意識ではそれに合致した情報しか集めることしかできなくなるからです。
みなさんも体験があるのではないでしょうか。
無くしたと思い込んで必死でさがしてもでてきなかったものが、ある日ひょっこりと出てくる。
あれと同じです。
無意識の思い込み、つまり深層意識が降参するとすべてが終わってしまいます。
そうならないために、先ほどの質問、「話題機に敏感に反応するお客様は、自店に何人ぐらいいるのでしょうか?」ということが分かっていると、
現在の客数が減少しても、新台の影響の範囲内であるのか、それ以外の要因が絡んでいないのかが判断できます。
会員管理をやっているなら、新台を打つお客様をリスト化できると思います。
そういう人の動向を把握し、競合店の新台入替に対する自店の影響度合いを冷静に分析することができます。
そうすれば、新台入替で離反したお客様がいつ頃もどってくるか予測を立てながら稼働計画を立てることもできるのではないでしょうか。
地域最大級の新台入替ができる店舗は限られています。
そうではない店舗は、お金を出さない代わりに知恵を出す必要があるということです。
まずは、新台が最大級じゃ無くても、大丈夫。
全てのお客様が影響されるわけではない。
と冷静に考えることが大切です。
深層意識がギブアップしない限り、新たな道(施策)は探し出せるものです。
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持続可能な拡大GW企画を考えてみる!
もうすぐゴールデンウィーク(GW)です。
今年のGWは最大9連休となりますが、どれくらいの人が9連休になるのでしょうか?
ぐるなびが2月に行った調査では、Webアンケートに答えた人の17.2%が9連休と答えています。
最も多かったのが5連休で、32.3%とです。
アンケート対象は20歳から49歳の子育て世代で、少なくとも半分以上の人がまとまった休みを取れるということです。
では休みになって何をしたいのかというと、次のような順番です。
1.外食 32.2%
2.自宅で過ごす 31.9%
3.近場の日帰り旅行 21.4%
4.ショッピング 19.5%
5.離れた家族や知人と会う 17.4%
ちなみに昨年2022年は次のような順番です。
1.自宅で過ごす 38.3%
2.外食 33.6%
3.ショッピング 22.8%
4.近場の日帰り旅行 22.3%
5.離れた家族や知人と会う 18.2%
どうでしょう。
昨年と比較して大きな違いがあるのかと言えば、あまり違いは無いようです。
新型コロナによる制約が緩和され、新幹線の予約なども順調に伸びているというニュースもありますが、
新型コロナ前のような状態になるかというとそうでもないようです。
GW中に旅行に行く人は案外少ないと予測されます。
4月に行われたJTBのアンケートでは、GW中に旅行に行かない理由が書かれていました。
その理由の上位5つは次のようになっています。
1.GWは混雑するから 42.5%
2.GWは旅行費用が高いから 31.1%
3.家でのんびりしたいので 26.1%
4.収入が減った支出を控える 14.5%
5.他の時期に旅行に出かけるから 14.3%
行かない理由の第一は混雑ですが、経済的な理由をあげる人も結構います。
モノの値段が上がっているので、節約志向が強まっていると推察できます。
年齢別に旅行意向を見ると、若い世代ほど強くなっています。
アンケートで「行く」「たぶん行く」を合わせた数値をは次のような感じです。
男性 女性
□29歳以下 40.2% 37.3%
□30歳代 38.4% 29.2%
□40歳代 29.4% 25.5%
□50歳代 28.0% 18.7%
□60歳代 21.7% 15.2%
□70歳代 19.5% 14.6%
アンケート結果から推察すると、GWは昨年と同様に家にいる人が多く、
年齢は高めで、どちらかというと節約志向の人という感じですね。
GW中の企画としては、そういう人たちが喜んで自店に来たいと思うようなものを考える必要があるということでしょう。
店舗によっては、一律の対応でいいだろうというようなところもあるでしょうが、
コミュニティホールを目指す場合は、あまりおススメできません。
それはお客様個々への対応を放棄しているのと同じだからです。
できれば、お客様を何グループ化に分類して対応する企画をすることをおススメします。
例えば、お子様がいるよなお客様を対象にするなら、思い切ってGWは家族サービスをおススメするのも一つのやり方だと思います。
長期的にみれば、主人が日頃パチンコで遊んでいても、GWなどではしっかり家族サービスをしてくれるということになると、
奥さんも日頃のパチンコについて容認してくれる可能性が高まるのではないでしょうか。
そして関係づくりのために、どこに行ったか聞けるような仕掛けをしておけば、GW後に来店した時にお客様との関係が築けます。
そうなれば、GW中に来なくても、稼働の貢献は別途期待できます。
どこにも行く当てがない、家族もいない人ならば、GWは店舗で過ごしてくださいで大丈夫と思います。
これは、よくある煽り営業で十分対応できるでしょう。
倹約志向のある方に関しては、ポイント交換会を工夫して、来て得したというような○○取り放題や詰め放題企画をするのも一つの方法です。
さらに、GW中に旅行に行く人に対しては、旅行先で美味しいものがあったら、店舗の景品として取り寄せたい旨の話をしておけば、美味しい景品を探す協力者にお客様を変えることができます。
また、コミュニティホールを進めている店舗のよっては、関係づくりができたお客様から、たくさんの旅行のお土産をもらっているところもあると思います。
そういう人との関係をさらに上の段階に進めることができる絶好に機会になります。
仕掛けはGW前から行う必要があるので、時間的タイミングは今ぐらいがぎりぎりかもしれません。
GWさえお客様が集まればなんとかなるという近視眼的な施策ではなく、どうすればGWを持続化可能な店舗を作りに寄与することができるのかという長期的な志向でのパチンコ店運営は、これから勝ち残っていくために必要な取り組みではないでしょうか。
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「デジタルヒューマン」と「チェットGPT」の世界!
NTTコミニュケーションズは「デジタルヒューマン」の実証実験をしています。
「デジタルヒューマン」とはCGで人間の見た目や動きを再現するのもので、リアルな表情ができるというものです。
NTTコミュニケーションズは、これを接客業務などに活用しようと考えています。
このニュースを聞いたのが今年(2023年)の3月9日でした。
私はいくら表情が作れてとしても、所詮つくりものであり、リアルの人間には勝てない。
特に会話となると心遣いができないようでは、お客様との関係づくりは難しい。
機械は作業はできるが、人に代わって高い満足度を提供することは無理だろうと考えていました。
しかし、最近紹介されるチャットGPTを組み込んだサービスを見ていると、その認識は間違っているのではないかと思い始めています。
会話の精度も上がり、対話で会話内容を深堀できます。
相手が何を言っているのか、正確にとらえるようになってきているのです。
相手との会話を通して、提供する情報の精度がかなり満足のいくものになっています。
もし、パチンコ業界で活用すれば、遊技機の膨大なデータを背景にお客様に対して、遊技機の特徴や面白さを伝えることができる可能性があります。
パチンココンシェルジュ・サービスです。
また、会員管理などでお客様の遊技記録をデータとして持っている場合、お客様の遊技機の好みや、止めるタイミングもわかります。
お客様が登録しておけば、遊技機の大当たり確率の予想と、お客様自身の遊技の癖から、遊技をやめるタイミングをアドバイスをしてもらえるかもしれません。
そうなると勝ち率が上がってきます。
今まで負けていた人が、AIのアドバイスで勝つ確率を上げることができます。
私が以前取っていた会員の統計では、1か月に3回以上勝ち体験をすると、ほぼすべて店舗で、90%以上のお客様が再来店します。
お客様が勝つとお店が儲からなくなると思うかもしれませんが、
遊技機の特性上、通常の出玉をしていれば勝つ確率は約30%なので、マイナスになることはないでしょう。
それよりも、勝ち体験が平等に体験できるので、お客数が増える可能性が高まります。
負け続けるから、辞めるという人が減り、案外勝てるから遊ぶという人が増える可能性がでてきます。
会員管理は、貯玉、貯メダルしか使っていない店舗でも、
来店データや遊技機データを貯めこむシステムであれば、それをAIが使うことによって、
多くのお客様を勝たせるシステムへ変貌させる可能性が出てきます。
AIの質は、貯めているデータによって決まってきます。
会員管理を地道に取り組んできた店舗は、それが優位性を築くもとになります。
(前提としてホールコンと会員管理システムの2つのデータが関連付けられていることが必要です)
パチンコ業界では、チャットGPTを組み込むことで大きな変化が起きそうです。
AIの活用によって、お客様の勝ち率を安定的に上げることができれば、リスクが多いと感じている人にとっても、
気楽に遊べるゲームとして受け入れられるかもしれません。
何より、今のお客様が流失してしまうことを防いでくれます。
最後に接客についても、「デジタルヒューマン」のようなものが主流になってくるでしょう。
お客様の来店履歴や勝敗履歴、景品購履歴を踏まえて、正にone-to-oneで対応してくれます。
それも常時自然な笑顔で。
こうなるとお客様の顔も覚えようとしないスタッフより、機械に愛着が湧くかもしれません。
特に、「デジタルヒューマン」を自分の好みの人に変えることができるなら、満足度も高くなるのではないでしょうか。
昔で言えば、女性客に「ヨン様」がデジタルヒューマンで出てくるような感じですね。
それが、お客様自身を顔認証で覚え、過去の会話も記憶している。
そして雑談もできるとあれば、また来たいと思うのではないでしょうか。
そんな時代がそこまで来ているかもしれませんね。
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朝礼でお客様の気持ちを汲み取った話をしてみる!
この間、猫から学ぶ本を読んでいると次のような文章に出会いました。
俳優のアイラ・ルイスさんという方の言葉だそうです。
猫と犬の違い。
犬は人に食べさせてもらい、保護してもらっているから、
人を神だと考える。
猫は人に食べさせてもらい、保護してもらっているから、
自分を神だと考える。
書籍「猫はためらわずにノンと言う」より抜粋
面白いですね。
同じように人間から好意を受けても、どのように考えるかは一律ではないということです。
猫と犬とでは、同じペットでも180度考え方に違いがあるようです。
それでは人はどうでしょうか?
タイプAの子供とタイプBの子供の違い。
タイプAの子供は親に食べさせてもらい、保護してもらっているから、
親を神だと考える。
タイプBの子供は親に食べさせてもらい、保護してもらっているから、
自分を神だと考える。
どうでしょうか?
どちらのタイプも、ありそうな話と思いませんか?
人のこころは100%どっちとうことはないと思います。
どちらかの割合が多くなっていると考えると、ありうる話ではないでしょうか。
タイプAの子供とタイプBの子供の大きな違いは、恩を感じる力の違いのように思います。
多くの人はタイプAの子供として育ちます。
そう思うのは、人には「返報性」の原理というものがあると言われているからです。
恩を感じる力は観察力と洞察力によって伸びていきます。
接客業で、このような観察力や洞察力を朝礼や指導などで強化している企業があります。
例えば、ディズニーランドでは、朝の駐車場で見かけた小さいお子さんを連れた家族と、車のナンバーから、お客様の思いを洞察し、スタッフに伝え、使命感を引き出します。
こんな感じですね。
「今朝、駐車場の一番前に九州ナンバーの軽自動車が停まっていたね。
その前で、若いお父さんとお母さんと幼稚園ぐらいのお子さんが遊んでた。
軽自動車で東京まで来てくれたのかもしれない。
運転するお父さんは、たいへんだったろうね。
もしかしたら、あまり裕福じゃないかもしれない。
旅費がかかるから、お金もちょっとずつ貯めたかもしれない。
でも、子供にディズニーランドを一度は見せたいと思い、来てくれたと思う。
そういうお客様の思いをくみ取ることは、大切なことなんだ。
じゃ、そのお父さんとお母さんが望むのは何だと思う」
「お子さんの笑顔じゃないでしょうか」
「そうだよね。
そういうお父さんやお母さんの期待に応えるために、私たちはここで働いているんだ。
今日も頑張って、自分の最高をお客様にお届けようじゃないか・・・」
ディズニーランドのOBが書いた本にはこのような話が結構載っています。
このような話は100%真実である必要はないと思います。
可能性があれば十分です。
万一そういう人がいた場合、自分自身の仕事に悔いを残さないため心構えを形成することに意味があります。
心構えをつくるということでは、パチンコ店でも同じです。
自店を観察し、お客様と話をし、お客様の思いをくみ取るような話ができれば、
スタッフが育ち、気持ちよく頑張れるのではないでしょうか。
朝礼で何をするかは大切ですが、何のためにするかはもっと大切です。
基本、犬型というかタイプAの考えの人が多いと思いますので、
お客様の思いをくみ取った話を朝礼でしてみてはいかがでしょうか?
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図書館職員の対応から、お客様離反を予見する!
みなさんは、図書館で本を借りくことはありますでしょうか?
最新情報の本は、図書館では間に合わないので、本屋で調達しましが、
そうではないもの、例えば小説や歴史、哲学系統の本は、最新である必要はないので、もっぱら図書館を利用しています。
でも図書館の本は多くの人が借りに来るので、運が良くないと自分が借りたいと思う本に出合えないことがあります。
実は以前借りた本で、もう一度読みたいと思う本があり、図書館に行くたびに探していました。
図書館のPCで検索すると貸し出し中になっています。
でも、いつかは返却され、以前のように偶然借りることができるだろうと考え、予約はしませんでした。
ところが全然見つかりません。
待ち続けて1年近くなるので、さすがに予約をすることにしました。
予約をするためにPCを操作していると、パスワードを入れてくださいと出てきます。
4年以上前に図書カードを作ったので、パスワードを忘れています。
そこで図書館の女性職員に「パスワードを忘れたんだけど・・・」というと、
「図書館ではパスワードを管理していません」というつっけんどんな言い方。
少しカチンときたんですが、「じゃ、どうしたらいいの?」と聞くと、
「図書館ではパスワードを管理していないので、検索用のPCを操作して登録してください」と言って、事務仕事にもどろうとします。
仕方がないので「具体的にどうすればいいか教えてくれないかなぁ」というと、
面倒くさそうに検索用PCまで行って、操作をし始めます。
パスワード画面はいくつか操作をしないと出てこないので、すぐにたどり着けないだろうと思い見ていました。
すると本人も間違えている始末。
奈良は京都の「雅(みやび)」に対して「鄙(ひな)び」と言われています。
鄙びとは、田舎らしい、野暮なという意味です。
奈良の図書館なので仕方がないかと思いながら、でも、このおばちゃんとはあまり関わりたくないなと思い、操作方法を見ていました。
後日、しばらくして予約本の返却があり、8日までに来てくださいという電話が入りました。
その際、「予約票」はいりますか?というと、いらないと愛想もなく答えます。
おそらくあの時のおばちゃんではないかと思いながら電話を切りました。
図書館にいくと30代ぐらいの男性職員がいたので、その人に「予約票」を見せて、本を取りに来たというと、
予約票を見てPCを操作し、「本はすでに予約コーナーにありますので、そちらから取って言ってください」と答えます。
私は初めて本を予約したので、予約コーナーがどこにあって、どう取り出せば良いのかわかりません。
「そうですか、予約コーナーはどこですか?」と聞くと、
「こちらですよ。
予約本の貸し出し方法は変更になりました。
予約した本は、予約コーナーに置き、予約した方がPCを操作して、どこに本が置いてあるか探し、貸出操作をしてもらうことになりました」
と私を誘導しながら説明します。
愛想は良いものの予約の貸し出し方法は知っていて当たり前という態度です。
愛想が良いだけ、あのおばちゃんよりましだなと思いながら説明を聞いていました。
個人的には、私が予約票を見せて「取りに来た」と言った段階で、「ご利用は初めてですか?」という言葉が欲しかったなと思いました。
その一言があると、この人は相手の立場を察する能力があると感じ、対応に安心感が持てたと思います。
男性職員の一連の対応から、全くのビギナーとして対応してくれたと思いますが、相手を察する言葉が無かったのが残念でした。
おそらくこの図書館は、PCシステムを導入した当初は、盛んにPCの使い方などを教えていたのだと思います。
しかし、それが3か月、半年、1年、2年と経つうちに、利用者のすべてがPCの操作を理解していると思い込んでいるのでしょう。
頭の中には、新規利用者に対する配慮がありません。
スタッフの知っていて当然という態度に出会うと、利用者としては不快感でいっぱいになります。
さて、以上は私の図書館の体験の話ですが、一般の商店等で、みなさんはこのようなことは体験したことはありませんか?
最近、セルフレジが流行っています。
セルフレジも、導入当初は知らないのを前提に教えるという態度ですが、
しばらくすると知っていて当然という感じの店員が出てきます。
たまたま利用して、初めてのセルフレジなのに、操作を知っていて当然という言い方や態度をされると、「このやろう!俺は初めだ!」という感じになります。
どんな店舗でも100%既存客というところはないと思います。
初めて使用した人は必ずいます。
そういう人を不快にさせる態度をとる店員は、店舗に大きな損失をもたらしているのではないでしょうか。
特に娯楽やレジャーの場合、楽しむために来ているのに、そこで不快になっては話になりません。
パチンコ業界も日々進歩しています。
遊技機でも設備でも新しいものが出てきます。
店舗も新しく更新したときには、お客様に慣れてもらうために気遣いをしますが、その後はどうでしょうか?
もしかしたら、知っていて当たり前という態度で、お客様の不快を誘い、店舗離れをさせている可能性があるかもしれません。
例えばコロナで休眠していたお客様が、スマスロを見たらどう思うでしょう・・・。
最近、どうも定着率が悪くなった、というようなことがあれば、
もしかしたら、知っていて当たり前という態度がわざわいしているかもしれません。
もちろん、本人はそう気持ち意識してないので、直接「お客様を不快にさせていなか」聞いても無駄です。
役員や本部、店長などが第三者の目でチェックすることが必要なのではないでしょうか。
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ゴールデンウィークの準備はできていますか!
この間までWBCの話が盛り上がっていましたが、今テレビで話題になっているのは、5月の大型連休についてです。
新型コロナウイルスから解放されて、多くの人は旅行を楽しみたいと思っているはず、とテレビ局は仮説を立てています。
その仮説に基づいて、いろいろな観光名所や新しいホテルや旅館、或いは話題性のある宿泊施設を紹介しています。
テレビ局は視聴率を上げないと、CM料を高く設定できないので、国民が何に関心を持っているかを、絶えず意識しています。
当たり前ですが、なんとなく番組を作って放映しているわけではないということですね。
国民の中にはパチンコ店に来ているお客様も含まれます。
ということは、お客様も5月の大型連休にはどこか行きたいと思っている可能性が高いということになります。
大型連休は新型コロナの影響がほとんど無くなり、多くの人が安心して遊技を楽しめる状況になっていると考えられます。
店舗としては、大型連休期間中はできるだけ多くの人に、パチンコやスロットで遊んで欲しいというのが本音だと思います。
旅行に行きたいというお客様の思いと店舗に来て欲しいという店長の思いは相反するものとなっています。
この場合、あなたならどのような店舗方針を組み立てますでしょうか?
方針1)お客様がどのような思いを持っているかは関係ない、店の方針としてはできる限り来店してもらいために、あらゆる手段を講じる。
当然旅行をイメージさせるようなものは何もしない。
方針2)お客様の思いを尊重し、旅行などの情報を事前に流す。
連休中は、旅行に行けないお客様向けに旅行気分を味わえる企画をする。
連休終了後は、お客様が行った旅行の話ができるような企画を立てる。
<質問>
○どちらの方針の方が、お客様から好感をもたれるでしょうか?
○5月の稼働が上がるのは、どちらの方針の店舗でしょうか?
○地域密着型の店舗であった場合、どちらが、集客しやすいでしょうか?
○どちらの方針の方が、お客様の家族から好感をもたれるでしょうか?
○そう思うのは、なぜなのでしょうか?
例として書いている方針は両極端ですが、店舗責任者が店舗方針を決める場合、いきなり方針を出すより、いくつかの選択肢の中から選ぶ方が、自分たちのしていることがより明確に分かると思います。
チャットGPTを使うと、4つぐらいの対策方針を出してくれるようなので、活用しても面白いかもしれませんね。
いずれにしても、どの方針が最適解であるかは、自分で判断するしかありません。
現場の状況、どういうお客様を集めているかで、どちらが良いかの判断を180度違いが出ます。
例えば、個人主義で、根っからの博打好きの人を集めているなら、間違いなく方針は1が正解となるでしょう。
ところが家族を大切にしながらストレス解消のために遊技をしてる人を多く集めているなら、旅行を優先する方針2が正解となります。
みなさんの店舗はどのようなお客様を集めているのでしょうか?
また、あなたの店舗のお客様は、ゴールデンウィーク(GW)に旅行に行きたいと思っているのでしょうか?
お客様のニーズやウォンツを捉えて運営することが、最大限の効果を上げる運営なので、
もし、お客様のGWの行動予定を把握していないということであれば、アンケートなど活用し、情報収集をする必要があると思います。
お客様のGWの動きがつかめていれば、的確な方針とそれに伴う具体的な施策を考えることができるのではないでしょうか。
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奈良、興福寺の五重塔と希少性の原理!
いきなりですが、奈良、興福寺の五重塔をご存知でしょうか?
奈良を代表する建築物で、高さは50.1mあり、木造の五重塔としては日本最大級の大きさです。
見上げると「でっかい塔だな」感じ、奈良時代にタイムスリップしたような気になります。
奈良を象徴する塔なので、写真撮影スポットにもなっています。
奈良観光に来て、奈良公園や大仏を見られた方は、おそらくご覧になっていると思います。
この奈良の代表的世界遺産となっている興福寺の五重塔が、この夏7月以降その姿を見ることができなくなります。
実はこの五重塔ですが、120年ぶりに大規模改修工事を行うことになっているのです。
10年間ぐらい工事の足場が五重塔の周囲に作られ、現在の雄姿を見ることができません。
せっかく奈良に来たのにあの五重塔が見れないということになっては残念なので、ご存知かもしれませんが、改めてお知らせをしておきたいと思い書きました。
もし、奈良の観光をお考えなら、工事が始まる前がおススメです。
さて、ブログを読まれている方で、奈良の観光に興味のある方、神社仏閣に興味のある方は、
どうせ行くなら、7月までに行った方がいいかもしれないと思った確率が高いではないでしょうか。
これが「希少性の原理」と言われる心理作用です。
現在、NHKでも奈良興福寺の五重塔の特別番組を放送したりしています。
それは希少性の原理が働くので、普段そういう番組を見ない人でも、視てみようという心理が働く可能性が高いからです。
要するに視聴率をアップが見込めるということですね。
人は、価値があると思っているものが、なかなか手に入らない。もう手に入らない、と思うとそれがどうしても欲しくなります。
鉄道マニアの人が、これが最後の運行という情報に敏感に反応し、集まってくるのものこの原理が働くからです。
あなたも、これが最後です。
今日限りです。
他では売っていません。
などというセールストークを聞いたことはないでしょうか?
これらはすべて「希少性の原理」を活かしたセールストークです。
中には思わず買ってしまったという人もいるかもしれません。
それは人間の意思決定に大きな影響を与えるものだからです。
ところで、みなさんのホールではこの原理を営業に使っているでしょうか?
新台入替をしているということは、多くの撤去台が出ているということです。
撤去台については、基本的に「希少性の原理」が働きます。
でも、こう言うと反論する人がいます。
「うちのホールでは、撤去台とわかると人が打たなくなる。
だからその原理は働かない」
確かに言っていることは事実でしょう。
しかし、それは「希少性の原理」が働かないのではなくて、
「希少性の原理」を覆すほどの別の心理的作用が働いているという状態ということです。
みなさんは「パブロフの犬」について学校でならったと思います。
ベルを鳴らすと涎(よだれ)がでるというものです。
いわゆる条件反射ですね。
これを強力に作用させると、「希少性の原理」は働きません。
「撤去台」イコール「ぶったくり台」と運用してきたのであれば、当然お客様の頭の中には、そういう条件反射ができています。
撤去する台と知ったとたんに「これはヤバい」と打たなくなるのが普通です。
心理的法則や原理は、より強力なものが最優先で影響を及ぼします。
なので、これまでの対応がお客様の意思決定にどのよな影響を与えてきたかを考えることが必要です。
実際、撤去台に対してこの希少性の原理を活かした営業をして、成果を上げているホールはあります。
自店で成果が上がらないのは「希少性の原理」を上回る何かの心理的効果を働かせていると考えることが大切です。
自分がしていることを理解すれば、お客様の反応が予測できるようになるでしょう。
くれぐれも「自分のホールだけは特別で世の中の原理が働かない」と思わないことです。
そう考えると気持ちは楽になりますが、経営はいっそう厳しさを増します。
最後にひとつ、「希少性の原理」を活用する場合、最低限の必要条件を満たす必要はあります。
例えば、全く価値のないものには作用しません。
奈良興福寺の五重塔も人気があるから、希少性の原理が働くのです。
撤去台でも、昔人気があったり、面白い特徴がないと働かないのはいうまでもありません。
要するに全く評価が得られなかたダメ台はやっぱりダメだということですね。
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最新の癒し系ロボットを使って面白企画を考える!
人手不足でスタッフがなかなかお客様ひとり一人に対応ができない。
関係づくりを重視している店舗にとっては致命的です。
店舗に来てもらったことで、少しでもハッピーになってもらいたいと考えるなら、
猫の手ならに、ロボットの手を借りてみたらどうでしょう。
パナソニックが5月16日から販売する『ニコボ』というロボットがあります。
このロボットは、便利さや機能を重視したロボットとは全く違うロボットです。
コンセプトは、「笑顔、やさしさを引き出す」です。
人間のやさしさを引き出すことを目的として作られたロボットで、
撫でると尻尾を振って喜びます。
寝言を言ったり、オナラもするそうです。
このロボットをカウンターに置いて、
「パナソニックが作った最新の癒しロボットです。
今月のお店のテーマは、最新技術の紹介です」
などと言って、カウンターの待ち時間を利用して、活用してみてはどうでしょう。
暇な時間なら「チョッと撫ぜてみてください」などと言い、お客様と一緒に楽しんではどうでしょう。
女性の方には受けるのではないでしょうか。
パチンコ店に遊びに来る人の中には、人恋しくてくる方いらっしゃいます。
そういう人には『面白い』と感じてもらえるかもしれません。
また、パチンコを打っている方の中で、大当たりがかかるまで暇をしている方がいるかもしれません。
そのなとき、貸出用のロボットということで、「甘噛みハムハム」はどうでしょう。
子犬がじゃれて甘噛みをするのを再現したロボットです。
女性だけの会員特典としてもいいかもしれません。
ホールに来て最新の癒し系ロボットを体験する企画は面白いと思います。
ところで価格ですが、「ニコボ」は税込み6万5000円と少し高額で、「甘噛みハムハム」は4950円と安目です。
「ニコボ」も体験貸出をしても悪くないと思いますが、値段が高いので、スタッフが目の届く範囲において、展示体験する方が無難ではないでしょうか。
「甘噛みハムハム」は値段的にもしれているので、会員ということであれば、リスクヘッジもできるので、貸出サービス向きではないでしょうか。
「甘噛み」は甘デジと神様をかけて、「甘神」として甘デジ活性の縁起物にしても面白いかもしれません。
でも、イメージとしては女性向きのように思いますので、
女性客狙いの集客グッズとして位置づけができるのではないでしょうか。
新年度なので、これまでにない新しいことを始めるということで、「最新、癒し系ロボット体験会」を行ってはいかがでしょか。
まずは女性向け企画から初めて、縁起物企画へと昇格していけばどうでしょう。
常連客は、毎日同じような体験をしています。
マンネリ化の防止という意味では、悪くないと思います。
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新年度をキーワードに考察し、新企画を考える!
4月1日から新年度が始まります。
新年度になると連想しやすいのは新入社員ではなないでしょうか。
1日に入社式があちこちでありました。
新入社員から見ると、正に新しい生活のスタートということで、何もかもが新鮮に思えるかのしれません。
しかし、これは一般論で、人によっては新たな生活が自分の望む形で始まったわけではないので、新しいものを見ても新鮮さは感じられず、
ただの社会人になるためのハードルと感じる人もいるのではないでしょうか。
すでに働いている人にとっても、新入社員の受け入れに対する思いはバラバラだと思います。
新入社員が入ってくることで、職場が明るくなる、変化が起こるかもしれないとワクワクする人がいる反面、
新入社員を育てなければならないので、通常に業務に加えて、さらに新入社員の育成業務が増えると考え、憂鬱になる人もいるかもしれません。
また、今の新入社員はZ世代と呼ばれ、昔の価値観は通用しないやっかいな存在と思っている人もいるかもしれません。
いずれにしても新年度は多くの人の周りで変化が起こり、それに対して人の心はハッピーになったり、反対にストレスを抱えたりする時期ということができると思います。
それではこの「新年度」という節目はパチンコ店の営業にどう関わり合いがあるのでしょうか?
新年度と聞いても、うちの店舗は、新年度であろうがなかろうが、いつも通り通常の営業を普通に続けていくだけ、と思っている方もいるでしょう。
そういう人にとっては、あまり関係の無い話です。
中には新年度と聞いて、新年度になると転勤など移動が発生するので、地域に多くの人が新たに入ってくると考える人もいるでしょう。
そういう考えを持った店舗では、新たな人に自店のファンになってもらうために、会員の募集を積極的に行う方針を出すかもしれません。
また、新社会人となった人が、初めての社会体験ということで、パチンコ店の来るかもしれないと考えて、
4月から5月限定で、新社会人向けの遊技コンシェルジュサービスとして、ベテランスタッフによるアドバイスを始める店舗があるかもしれません。
あるいは、新入社員に対するストレスが多くなると考えて、既存の会社員のお客様を対象にストレス解消企画を行い、
来店頻度のアップを狙うということも考えられます。
もしかしたら、パチンコの話題が出たとき、先輩社員が新卒社員におススメパチンコ店として、
自店を紹介しやすいようなツールを考えて、端玉景品にしようと計画している人もいるかもしれません。
どんなことでもそうですが、自分に関わり合いがないと思えば、それについて何も考えませんし、当然何も行動は起こせません。
何も行動を起こさなくても順調であれば、今の業務に専心すれば当面大丈夫だと思いますが、
そうでない場合は、新たに何か行動を起こさない限り、現状の傾向は続いていくものです。
それでは困るという場合、自分のこれまでの意識の持ち方を変える必要があるのではないでしょうか。
その意識の持ち方とは、物事に関して、「これは自分に関わり合いがある」というものです。
そうすれば、その物事(事象)について考えていきますので、思考の引っ掛かりができてきます。
それを自店の経営と結びつけて考えると、何がしかのアイデアがでてくるものです。
店長の中には、物事について考えることより、何をしたらいいのか、それだけ教えて欲しいという人もいますが、それは大抵の場合失敗します。
なぜなら、行動(施策)だけを教えてもらっても、その行動が出てきた背景が分からないので、腑に落ちないからです。
店長が腑に落ちない施策を実施して、その部下である役職者やアルバイトスタッフが腑に落ちるでしょか?
多くの店舗では店長が一番考える力があると仮定すれば、店長が腑に落ちないものを誰も腑に落ちることはできないとなります。
やる側が腑に落ちないことをして、お客様が喜ぶことはないでしょう。
つまり、多くの場合失敗するということです。
新年度ということで、新入社員以外にもいろいろな新しいことが起こっています。
それらはどう自店との関わり合いがでてくるのだろうか?
特にコミュニティホールとして地域に密着した経営を行う方針である場合、いろいろなことを思いつくのではないでしょうか。
例えば「ヘルメットの努力義務」自店に自転車で来られるお客様にとっては身近な問題です。
これを受けて、「4月1日からヘルメットの着用が努力義務になりました」とポスターを貼ることもできます。
それなら会員サービスとして、「ヘルメットお預かりします」という新サービスを開始するのもお客様に喜んでもらえるかもしれません。
また、地域の自転車販売店に行って、店長から直におススメ「ヘルメット」を聞いてきて、紹介するのも面白いかもしれないと考えることもできます。
それなら、いっそうのこと自転車店と委託販売契約を結んでもいいかもしれません。
大人が日常でかぶっても、かっこいい帽子型ヘルメットを見つけて紹介もできます。
さらに「ヘルメットの着用が努力義務」の背景についてお客様に紹介することが、お客様のためになると考えて、
自転車交通事故の実態について、ポスターを作ったりやコミュニティ掲示板に背景を掲載することもできるでしょう。
できれば書類提出のついでに警察の担当部署にいって、地域の自転車事故の話などを聞いておくと、よりお客様もみてくれるのではないでしょうか。
「ヘルメット」以外にもお客様に関連するものはいろいろあります。
「月60時間を超える残業の賃金割増」ものその一つです。
残業代がアップされることで、少しリッチになるお客様もいれば、逆に残業が徹底的に削られてプアーになるお客様も出てきます。
だらだら残業や付き合い残業がなくなるので、夕方の来店時間が少し早まるかもしれません。
これに店舗はどう対応すれば喜ばれるのか、考えるネタは尽きないのではないでしょうか。
新たな企画は、物事(事象)について深く考えるだけ出てくると思います。
現状を打破して新しい改革をする必要があると考えているなら、「物事を深く考える」ことをおススメします。
最後に思いついたアイデアは万人受けはしないと考えてください。
先ほどのヘルメットでも、関係ある人は一部です。
だから企画を無視する人はでてきますが、当たり前の話なので気にしないでください。
その企画の対象となる方に深く寄り添い、自店のファンにあなってもらうことが何より大切です。
深く寄り添うことで、お客様との関係は強固になります。
今のお客様にニーズやウォンツは細分化されています。
小さなヒットが普通なのです。
小さなヒットを多く積みかなせることが、店舗基盤を安定させることにつながります。
頑張ってください。
・・・ 👆目次
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