本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2023年 6月の目次 □□□

 歩行筋サポートギアの体験会を企画する!

 ニュース番組WBSで、歩行筋サポートギア「futto」を紹介していました。 「futto」は、骨格筋にそって配置された前後左右のゴムが交互に収縮することで、歩行の際に使う筋肉をサポートしてくれるもので、 ゴムの機能を活用したメカニズムによって足の動きが軽やかになり、歩きやすくするものです。

 開発をしたのは山田好洋さんという方で、長年リハビリの現場で歩行訓練などのサポートをされた方です。 ゴムの収縮力を筋肉に見立てて、足りない筋力を補います。 電気や機械などは使わず、ゴムの収縮力だけを使うところがシンプルでお年寄りでも使いやすいと思いました。
 イメージとしては、ズボンの上からそのゴム製のサポートギアを履く感じですね。 WBSでは、ゴムの交差位置を変えることで、サポートをしたい筋肉を選べ、サポート機能の調整ができるようでした。 価格は、3万3000円ですが、通常の歩行サポート器具に比べるとかなり安いそうです。 現在はサイトのみでの販売だけということです。

 WBSではこの「futto」の体験会の様子も紹介していましたが、 久しぶりに自分の足で歩けたと涙を流していた人もいたそうです。 コロナ禍で、外に出ることが少なくなると、すぐ足にきます。 これは若い人ではなく、年を取った人の話です。 実は私もコロナで外出しなくなり、ある日『こんなにも筋力や関節が急に衰えるものなのか』と思いました。 それからは近くの奈良公園や興福寺の猿沢池を、時間があれば東大寺の二月堂や春日大社まで歩くようにしています。

 ところで、みなさんのお客様はどうでしょうか? バラツキはあるでしょが、コロナで約2割ほどのお客様が店舗に来なくなったと言われています。 ではコロナが終わると早々に戻って来たのかというと、なかなかそうではないというのが実情ではないでしょうか。
 原因はいろいろあると思います。 まだコロナにおびえているとか、別の趣味を持ったとか、長らく行かなかったら飽きてしまったなどです。 その中に足腰が弱って、パチンコ店に行きたくても行けなくなっている方もいるのではないでしょうか。 もし、そういう方がいらっしゃれば、この「futto」という製品の情報は、十分価値があるのではないでしょうか。

 店舗に高齢の方が多いのであれば、いっそうのこと、この「futto」の体験会を企画してはどうでしょうか。 今まで来店していたけど、足に自信が無くなったので、来店しなくなった人もいると思います。 また、来店されている高齢者の中には、その予備軍といえる人が結構いるのではないでしょうか。 加えてご近所の高齢者の方で、歩行補助具を求めている人もいる可能性は高いと思います。 つまり、高齢者の多い地域には、この体験会のニーズはあると思います。

 「futto」の脱着は簡単ですので、店内の休憩室などのスペースで体験会をするは可能です。 このブログを読まれている中には、1万円以上のものは景品として出せないと思う人もいるかもしれませんが、 景品で売って儲けようなどと考えず、純粋にお客様や近所の人のためと考えて企画すれば良いと思います。
 目先の利益よりも、まずは店舗に来たもらうきっかけを作ることです。 ブログで何回も書いていますが、新商品は人を引き付ける力があります。 それを利用し、来てもらい、来て良かったという体験をしてもらう。 もし、この「futto」で足の筋力が回復するれば、今まで休眠していたユーザーが復活するかもしれません。

 とはいっても、この体験会をするはいくつかの課題があります。 まず「futto」の購入です。 次に「futto」をスタッフが体験して、良いモノであることを実感することです。 そして、「futto」の装着、お年寄りや足の悪い方への装着の補助をスタッフができるようになっておくことです。 もし、不安があるなら、私なら、山田好洋社長に電話をして、体験会の実施ポイントを聞きます。 そして、事前にお客様の中で足の悪い方に装着してもらい、感想を聞きます。
 体験会は長期間やると効率が悪いので、短期間にします。 体験会をするきっかけとしては、例えば、ファン感企画の一環として行うなどが考えられます。 これまでの感謝を込めてこの企画をしますと言えば、違和感はないと思います。 もちろん、2月10日(2=ふ、10=っと)の「足の日」でもOKですが、来年になってしまうのが難点です。 来年では新商品と言えるのかというと心配だからです。 情報は鮮度が大切です。 集客を考えるなら、”この地域初の体験会”ということが重要です。
 近所の方にも来て欲しいので、体験会をチラシのどこかに載せます。 それと自店と親しくしている商店や企業にポスターを貼ってもらいます。 もちろん写真などを載せる場合は、山田社長の承認がいると思うので、こまめに連絡をとります。 できれば、地域の社会福祉協議会も巻き込むことも考えます。 これが可能なのは、あくまでも体験会が、その販売を目的としていないからです。 地域貢献の一環としてやるのが大前提です。

 地域貢献は、コミュニティホールの十分条件の第9番目の地域と共生する仕組みを充実させるものです。 地域密着型の店舗を目指している店舗の方には、是非取り組んでもらいたい体験会の一つだと思っています。

参考資料:「futto」
関連資料:十分条件の第9番目 地域と共生する仕組み
関連資料:ブログ:電動キックボードで店舗のファンを増やす!

 

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 セブンイレブンの接客コンテストから考える!

 今月の初めに、セブンイレブンが「第1回接客コンテスト全国大会」を行いました。 ニュース番組のWBSでその様子が報道されていました。

 セブンイレブンは全国に約2万店ほどあります。 各店舗が1人づつ参加するとしても2万人なのでたいへんな数です。 審査をする方も大変なので、参加できる条件を設けています。 その条件とは、シフトリーダー研修を受講済みで、表彰されたことのある従業員であることだそうです。 シフトシーダーとは、店長の代行が務まるような存在で、従業員の手本となり、仕事を教えてくれるような存在だそうです。 約3000人ほどが参加し、昨年(2022年)の10月から予選を開始しています。

 本選は6月9日、都内で行われました。 出場者は予選を勝ち抜いてきた22人です。 みなさんの中には、もしかしたらパチンコ甲子園のようなイメージをされる人もいるかもしれませんが、 セブンイレブンの接客コンテストは、あくまでも接客技術をみるものであり、「逆境から良くぞ頑張った!」というような個人を称賛するものではありません。 コンテストはお客様目線で、お客様に対する接客をどう上手くこなしているか、お客様に寄り添う接客ができているかを見るものです。
 出場者は「接客6大用語」を1分で披露し、その後、接客の実演を行います。 実演におけるお客様の設定も細かく決められており、今回は、82歳の常連の女性客、近所に住んでおり、足が不自由で腰が曲がっており、杖をついている、というような感じです。 接客の中から相手のニーズを読み取り、最適な商品を選び、お客様に来てよかったと思わせることができるかを問います。 見ていて、このようなコンテストなら、自己満足に陥ることなく、お客様のためになることを考える内容なので、 コンテストの頑張りが直接、お店の接客の良さにつながっていくと思ってみていました。

 WBSのインタビューで加盟店研修部の井口真一統括マネージャーは、 「近くて便利、近さは距離だけじゃなくて、気持ちの近さも含んでいる。 まさに、接客という部分でセブンイレブンの創業50年を機会に、 改めてこれからの50年接客にこだわっていきたいと考えている」と話していました。 セブンイレブンは接客技術を高めることで、さらなる販売の拡大を目指していくようです。

 大手コンビニはどこも商品開発や新しい業態開発に力を入れています。 それだけ選ばれるかということになると、接客が良くなければ、他の店舗に行ってしまいます。
 昔(コロナ前です)、博多にあるセブンイレブンに行ったとき、釣銭を手渡しではなく、 レジがあるテーブルの上に ”パシッ!” という音を立てて釣銭を置かれました。 見ると若い女性スタッフで笑顔もまたくなく、しかも制服が汚れており、この店舗のスタッフ教育はどうなっているんだろうと思ったことがあります。 宿泊ホテルの近くだったので、2、3回行きましたが、あまりに不快のなので遠くのローソンにわざわざ行った記憶があります。 今はそんな酷い人はいない思います・・・が・・・。

 すみません脱線しました。 要するにセブンイレブンでは、業界トップを維持するために、接客にも積極的に力を入れていくということです。 コンテストで要求されていたのが、相手のニーズの読み取り、そのれに合った最適な商品の提案、それとお客様への気遣いです。 常連設定だったので、おそらくお客様の顔を覚えることも奨励していると思います。
 セブンイレブンが本格的に接客レベルを上げるとどうなるでしょう。 そうです、ファミマやローソンも接客レベルを上げてくるでしょう。 そうなると、お客様が要求する接客レベルが上がってきます。 いわゆる接客に対するお客様の目が肥えるので、接客全般に対して、欲求水準が高くなります。

 現在、自店では十分で接客ができている。 今の接客レベルでお客様に充分満足を与えられると思っていても、 お客様の接客に対する欲求レベルが上がれば、相対的に自店の接客レべルは低下することになります。
 どうでしょう? みなさんのスタッフはお客様のニーズを読み取ることがでているでしょうか。 豊富な遊技(商品)知識をもとに、お客様に遊技のアドバイスをしているでしょうか。 お客様を観察して、気遣いをしているでしょうか。 毎週来る常連客(週1回以上来店する人)の顔や名前は憶えているでしょうか。

 ここで質問です。 みなさんはお客様の接客欲求レベルが上がって、自店の接客が陳腐化するまで、そのままにしておきますか? それとも事前に接客レベルを上げ、コンビニの接客も良くなったけど、やっぱりいつも行くパチンコ店の方がレベルは高いよね、 と言われるように接客レベルを上げていきますか? もちろんおススメは後者ということになります。

 

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 「送料無料」の問題から自店の無料配布を考える!

 今、結構ニュースで取り上げられる問題として物流の2024年問題というものがあります。 来年4月から施行されるトラックドライバーの時間外労働の規制強化によって、ドライバーの稼働時間制約され、ドライバー不足が深刻化するというものです。 そのため現状の物流に支障ができる可能性が大きいとされています。

 この物流2024問題の中でやり玉に挙がっているのが、「送料無料」という表現です。 テレビの通販でも、ネット通販などでもよく見かける言葉です。 なぜ、これが問題かというと配達の最大の問題とされている「再配送」を助長しているからなのだそうです。 宅配便の再配達率は約12%と言われています。 実際に、日時の指定をされていても不在のために再配達を余儀なくされるケースが多く、 その中に購入時「送料無料」とされているものが結構多いということです。

 ではなぜ、「送料無料」が問題かというと、この表記があると商品の購入者は、 送料がタダだから、いい加減な荷物受け取り対応をしても大丈夫と思ってしまうと言われています。 送料有料の場合は、自分自身がお金を出しているので、運送業者に対してきっちり対応し、 送料無料の場合は、運送業者もお金を取らず「おまけ」で運んでいるので、いい加減な対応をしているらしいのです。

 これが真実なら日本人の頭はそうとう悪くなっているということになります。 「タダだから原価がかからない」などと言う発想は、まともな大人の発想とは思われません。 全てのものは、生産する、移動させる、販売するにいろいろな原価がかかります。 少しの洞察力があれば分かりそうなものなのですが、日本人は人口ばかりか、頭脳も低下しているのかもしれません。 河野大臣も「送料無料」表記について何が問題なのか、実際にヒアリングをするように言っていたと思います。

 テレビやネットの通販会社は、少しでも売り上げを伸ばしたいという思いが根底にあると思いますが、 中には、本当にお役に立つから、使って欲しいということで、買いやすいように、利益を削って「送料無料」にしているところもあると思います。 それが無料だから、通販会社も送料を払ってないのでしょう、などと思われ、雑に扱われるのであれば、その想いは伝わっていないと思います。 テレビのコメンテーターも言ってましが、「送料は、弊社が負担いたします」という表記が良いんじゃないかと言っていましたが、そうかもしれません。 ただ、「送料無料」にこだわる人は、「それを書くと値引きができるほど利益を取っている商品と思われる恐れがある」と言います。 果たして正解はあるのでしょうか。

 でも、これって他人ごとでしょうか? パチンコ業界で、無料で配っているものは無かったでしょうか? 典型は月1回の総付け景品ですよね。 無料で配っているものは、飴などもあると思います。 でも金額は小さいですよね。 大きいところでは、ファン感景品がありますよね。

 店舗としては、無料で配る商品は、日頃の感謝を伝え、お客様に喜んでもらいたいと思ってしているかもしれません。 その想いはお客様に伝わっているでしょうか? 無料配布に対して、どのような思いを持つかは、お客様の自由です。 それを完全にコントロールすることはできません。
 しかしながら、配布する側は、お客様にどのような思いを持ってもらいたいかを意図することはできます。 ただ、なんとなく配布していると、それこそお客様の勝手な思いに流されてしまいます。 お客様との信頼関係を重視する地域密着店舗を目指しているなら、これは好ましいものではありません。 やはり、自分たちの想いを理解してもらうように努力をすべきです。
 そのためには、お客様に、これを無料配布することで、『私たちの○○の思いを感じて欲しい』というように意図を明確にすることが大切です。 意図を明確にすることで、お客様に思いを伝えることができます。

 例えば、総付け景品で、感謝の心を伝えたいということであれば、 ただ総付け景品を配るのではなく、「いつもありがとうございます」と言って渡せば、伝わりやすくなるでしょう。 新型コロナを気にしているなら、感謝の言葉を書いたカードを添えて配ることも可能でしょう。 また、言葉だけではなく、所作の工夫も必要です。 すべては、意図を持つことで工夫が生まれ、より良いモノに改善をすることができます。

 今回物流で問題になっている「送料無料」を取り上げたのは、「無料」にしている人の思いと、 それを利用している人の思いが乖離(かいり)しているからです。 これは「無料」の商品提供をしているパチンコ業界にも当てはまる問題と感じたからです。 「感謝」の反対は「当り前」です。 みなさんの「無料」は、お客様にどちらの気持ちで受け取られているでしょうか? 改めて考えてみてはいかがでしょうか。 同じ無料でも、その効果には大きな違いがでるように思います。

 

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 マニュアルを見直して人材育成強化と一助とする!

 人手不足ということで、一人当たりの生産性を上げて、この問題を乗り切ろうという企業をニュースで紹介していました。

 紹介された業界は建設関係です。 昔はベテランの仕事ぶりを見て、学んでいくという教育が主流でしたが、 現在はそれでは間に合わないということで、仕事と並行して、ベテランのノウハウを講座にまとめ、 仕事と座学を同時に行いながら、育成する方法に切り替えた会社の事例でした。

 仕事内容を教えるための講座を社内で作ることで、 自分達の仕事をもう一度整理することができます。 それを講座を行うためのテキストにまとめるのですから、 教えられる人だけでなく、教える人の能力アップになったように思います。

 パチンコ業界でもいろいろなマニュアルを作成しているところも多いと思いますので、 それをテキスト風にすることで、 今以上の仕事のやり方を思いつく可能性は大きいと思います。
 テキスト風にする時のキーワードは、「何のため?」という目的を明確にすることですね。 このことを意識するだけでも、いろいろな気づきがでてきます。 目的が明確であればあるほど、マニュアルがこれで良いかどうかの判断がつきやすいと思います。

 例えば、マニュアルの中に台清掃があったとしましょう。 その作業マニュアルの目的が「遊技台を清掃すること」とした場合、どうなるでしょう。 目的を「遊技台をキレイに掃除すること」とした場合の違いはどうなるでしょう。 また、ディズニーランド並みに「遊技台を新台導入時のレベルの状態を維持すること」としたらどうなるでしょう。
 みなさんは同じマニュアル内容になると思いますか? 目的、目標を設定をどこにするかで、マニュアルの内容に違いが出てくるのでなないでしょうか。

 もし、マニュアルを作ってからほとんど改定してないということであれば、 マニュアルの目的や目標とするものを明確にして、読み返すと改善すべき点が結構見つかるかもしれませんね。

 

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 「試食販売」を成功させるポイント!

 お中元商戦の季節になっています。 今年は、新型コロナが5類に移行したことで、お客様の対面販売に対する抵抗感が薄くなっていると判断しているところがあります。 ある百貨店では。対面接客を強化することで、売上を伸ばす作戦を立てています。

 そごう横浜店では、今年の夏は暑くなると予想し、冷たいお菓子を充実させています。 ニュース番組WBSではその様子を取材し、4年ぶりに試食販売を再開していると報道しています。
 試食販売の良いところは、購入するお客様が実際に味を確かめて贈ることができるところです。 相手先に美味しいものを送りたいという、こだわりのある人にとっては、試食販売は自分のこだわりを叶えてくれる販売方法となっています。 試食販売スタッフから、商品についての貴重な情報を知ることができ、 美味しさの理由の中に、自分が相手先に送る理由を見つけることができます。 これが良いと自信をもって贈ることができます。

 百貨店としても、試食販売はスタッフがお客様に声を掛ける正当な理由を与えます。 また、販売スタッフが試食の間にお客様とのコミュニケーションを取ることで、関係づくりのきっかけになります。 試食に満足していただければ、確かな商品を厳選しているということをアピールでき、百貨店の信用の向上にもつながります。 WBSの取材に対して、ギフト担当者の小島さんも、「試食は”お客様とのコミュニケーションの場”という意味でも大切な機会」と答えていました。

 パチンコ店でも商品を取り寄せで販売することもあると思います。 すでに何度も販売し、多くのお客様が知っているようなものなら、この試食販売は不要かもしれません。 しかし、コミュニケーションの手段ということで、あえて試食販売をしてみるのも、ありではないでしょうか。 ここで終われば、試食販売の奨めということのなるのですが、この試食販売をする前にしておくべき、もっと大切なことがあります。

 ここで質問です。
 試食販売をしているスタッフが、その試食食品を一度も食べたことが無ければ、あなたはどう思いますのでしょうか?

スタッフ「お客様、おひとついかがでしょうか?」
お客様「これ美味しいわね。あなたも食べた?」
スタッフ「いえ、食べていません」
お客様「・・・・・・」

となるのではないでしょうか。 間違いなく違和感をもたれると思います。

 どういう違和感でしょうか? 人に食品(お菓子、ドリンク等)の奨めながら、それを食べたことがない、と言う行為に対する解釈です。 ここのスタッフは、とりあえず店長から売れと言われたので打っているだけ?と思い、 スタッフの商品に対する”推し”の熱量は感じないでしょう。
 スタッフも自分が試食もしていないものを「ホントに美味しいです」は普通言えないと思います。 美味しい理由をパンフレットで事前に学習したとしても、「・・・だそうです」というどこか第三者的な言い方になってしまいます。 そんなスタッフに、商品についての話を詳しく聞きたいか?というと、別にどうでも良いとお客様は思うのではないでしょうか。 そうなると、会話はできても、信頼関係はできなということになります。
 もし、スタッフとお客様の関係を築きたいなら、事前に試食をさせ、その商品について学習させておくことが大切です。 そこまで準備をしておけば、試食をきっかけとしたコミュニケーションを通して、関係づくりまで発展する可能性は高まると思います。

 ちなみにこれは、試食品販売の景品だけが対象と言うことではないと思います。 『お中元でこだわりのあるお客様は、試食をしてからお中元を贈る』と書きましたが、 これはホールの景品販売全般に当てはまります。 『景品販売でこだわりのあるホールは、試食をしてからお客様にお勧めする』と言い換えることができるのではないでしょうか。

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 「日経MJヒット商品番付」を運営に活用しよう!

 ニュース番組WBSで、日本経済新聞社がまとめた2023年上期の日経MJヒット商品番付を紹介していました。 東の横綱は「5類移行」でした。 新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行したことから、 旅行や外食が活気を取り戻したという影響の大きさで堂々の横綱。 西の横綱は14年ぶりの優勝と言うことで日本中を沸かせた「WBC世界一」です。 ちなみに東の大関は話題の「ChatGPT」で、西の大関は「インバウンド復活」。 関脇以下になると、知らなかったものも結構出てきます。

 ヒットしているということは話題性があるということなので、パチンコ店の運営企画にも生かせるものもあります。
 東の前頭1番目は、「帽子型自転車ヘルメット」となっています。 道交法の改正で自転車のヘルメットが努力義務なっています。 警察もたびたびヘルメットを被るキャンペーンをしているようなので、 店舗に自転車で来られているお客様に、帽子型ヘルメットをおススメするのもありだと思います。 熱中症も気になるので、「帽子型自転車ヘルメット」の存在を紹介しても良いのではないでしょうか。

 西の前頭1番目は、「【推しの子】」というアニメが入っていました。 昨年は「スパイ ファミリー」が前頭に入っていたと思います。 「スパイ ファミリー」は企業とのコラボが2000余り進んでいると言われていましたので、 「【推しの子】」も何か企業の販促などに活用されるかもしれません。 これまではアニメの活用と言えば、玩具業界とパチンコ業界が主流でしたが、 いろいろな業界での活用が広まれば、パチンコ台に対する好感度も上がるかもしれませんね。

 ホール運営のネタにもなるので、みなさんも日経MJのヒット番付には目を通しておいた方が良いと思います。
 私が今回のヒット番付の中で一番気に入ったのが、 東の前頭2番目の「小学生がたった一日で19×19まで、完璧に暗算できる本」ですね。 書店に行くとたくさん置いてあります。

  14 × 17 = 
  18 × 16 =

みなさんは、すぐに暗算できましたでしょうか?
 実際、どうなのかと言えば、『19×19』 までの暗算すぐできるようになります。 試してみましたが簡単でした。
 実務面であまり使うことは無いかもしれませんが、ちょっとした頭の体操になります。 本のタイトルに書いてあるように、掛け算を習った小学生はすぐできるようになると思います。 小学生に馬鹿にされないために、一応マスターしておいて損はないノウハウだと思いますので、推奨しておきます。

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 「熱中症」というキーワードを活用しよう!

 先月、熱中症で病院に搬送された方は何人ぐらいかご存知でしょうか? NHKのNEWSWEBによると、3647人だそうです。 数字は単体で出されても、この数字は多いのか、少ないのか判断がつきません。 そこで必ず、その後にその判断ができる情報をメディアは付加します。 「5月として統計を取り始めた2015年以降で2番目に多くなりました。」とう感じですね。 これにより、数字の意味を人は理解できるわけです。

 たまに会議で、数字を単体で発表する人がいますが、その数字の意味するところは分かりにくいですね。 例えば商圏データで、今日は平均230人でしたと言われても何のことかわからない。 ところが、月の平均は1日180人と知っていれば、今日は客入りが良かったと理解できます。 逆に月の平均は1日300人だとすれば、今日の客入りはあまり良くなかったと解釈しますよね。 報告する立場の人は、メディアのそういう付加情報の提供の仕方を参考にするのも有りだと思います。

 少し余談をしましたが、言いたいのは、「熱中症」というキーワードがニュースなどで増えていること言うことです。 「熱中症」への関心が高まっているので、これをお客様とのコミュニケーション促進に利用しない手はないと思います。 お客様の関心が高いことを店が積極的に取り上げることで、お客様に自分たちに寄り添っているという演出効果が生まれます。
 ニュースとして頻繁に取り上げている理由は、「熱中症」の時期であと同時に、先ほど書いたようにその多さです。 昨年の同じ時期より1000近く増えているようです。

 お客様に高齢者が多い店舗も多いと思います。 高齢の方は、ノドの渇きに気づきにくく、「熱中症」になりやすいと言われています。 今年は電気代が高く、冷房を控える人も増えると予想されます。 高齢の方がエアコンもかけず一人家にいて「熱中症」にかかってしまうリスクは増大していると思います。 ヘビーユーザーと呼ばれる毎日店舗に来てくれる人は、高齢の方が多いのではないでしょうか。 もし、高齢のお客様が「熱中症」で倒れてしまうことになれば、店舗としても大きな痛手を受けることになるでしょう。

 以上のことから、この時期、「熱中症」に対する注意喚起は店舗にとって必要な活動だと思います。 活動内容は考えればいろいろ出てくると思います。 最低限のおススメとしては、厚生労働省が出しているリーフレットをコミュニティボードなどに貼って、お客様に「熱中症」の注意を喚起することですね。 政府が展開している活動をホールが後押しすることは、ホールの活動の信頼性につながります。 また、パチンコ店が地域住民の役に立つことを頑張ってやっているということで、パチンコ店自身のイメージが向上すると思います。 ポイントは、告知物がお客様の目に触れないと意味はないので、目立つように工夫することでしょう。

           厚生労働省の情報サイトより

 もちろんこの「熱中症」をお客様満足度や集客に利用することもできます。 良くあるのが節電もかねて、納涼企画として「暑い時には、遊技されないくても、気軽に涼みに来てください」というよなキャンペーンの開催ですね。 休憩室をプチリニューアルしたり、ワゴンサービスのメニューを新しくしたりして行うと、店舗のやる気がお客様にも伝わり、 来店してもらえる可能性が高まると思います。 「涼」を演出するということでは、七夕も近いので、七夕企画とのコラボ企画も考えられると思います。 また、総付け景品に「熱中症」対策商品にするのもありでしょうし、端玉景品として期間を設けて「熱中症」対策商品を取り扱うものありでしょう。 ポイント景品も変化を出すために、今回のポイント交換会は、『熱中症』対策グッズ企画』ですとしても良いかもしれません。

 みなさんも考えればアイデアはいろいろ出せると思います。 実際、店舗内で「熱中症」で倒れる人がいないとは言い切れません。 そういう意味では、厚労省の対策ガイドをスタッフにも勉強させ、様子がおかしいお客様への声掛けも行うことも大切です。 今日からでも「熱中症」対策、店舗で取り組んではいかがでしょうか。

  

関連資料:熱中症対策企画
参考資料:社会性がある公共性があると納得する取り組み
    :熱中症予防のための情報・資料サイト(厚労省)

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 雨&梅雨対策グッズの紹介で好感度を上げる!

 最近は梅雨らしいお天気が続いています。 梅雨入り宣言をしたとたんお天気が続く年もありましたが、今年は気象庁の発表通りの梅雨となっています。

 梅雨というか雨を嫌がる人も多いと思います。 気分が晴れないということもあるでしょうが、実質的な困りごとが発生するので嫌だという人が多いのではないでしょうか。 しかし、この困りごとは商売のネタになります。 したがって、この時期は雨にちなんだ商品の販促企画が行われていると思います。

 ニュース番組のWBSも、今年の梅雨グッズと言うことで、ホームセンターや百貨店、家電などを取材していました。
 コーナン王子堀船店では、防水スプレー、カッパ、長靴など入れ行きが前年比の2倍ぐらいあるそうです。 コロナが5類に移行したことで、消費者の外出需要が増加したと見ています。 今年の新商品として紹介していたのが、「防水シューズカバー」というもので、 靴を履いたまま履く、ビニールの靴カバーです。 ひざ下近くまであるので、靴とズボンの裾をぬらさないという防水グッズです。
 最近は突然のゲリラ豪雨も頻発しているので、車に1つ備えておくとサラリーマンなどは助かると思います。

 百貨店の松屋銀座では、「晴雨兼用パンプス」について詳しく紹介していました。 昔は雨用のパンプスと言えば、エナメル製などの水をはじく素材が主流で、晴れた日には使いにくいものだったそうです。 しかし、現在はメーカーの技術が向上し、いろいろなものに撥水加工をし、雨でも耐えられるパンプスを作っているようです。
 WBSが紹介していたのは、スエード素材(スエード:なめした裏皮を短く毛羽立たせた皮革のこと)に撥水加工をした「晴雨兼用パンプス」でした。 晴れの日に使ってもまったく違和感なく、雨の時には撥水機能で足元を守ってくれます。 女性の人にとっては魅力的な商品ですね。

 また、雨ということで湿気をとるための除湿器が売れているそうです。 今年の除湿器が人気の理由は、電気代の高騰にあるようです、 エアコンよりも電気代が節約できるということで、除湿器を買われている人が多いようです。 その一環で部屋干し対応の除湿器も人気で、理由は「浴室乾燥」を使うより電気代が安いからだそうです。 また、扇風機も部屋干し乾燥に使えるような扇風機が真上を向くようなものも人気だそうです。

 おそらくしばらくテレビでは、雨対策グッズや梅雨対策グッズの紹介が多くされるでしょう。 そこで質問です。 地域密着型のパチンコ店として地域連携を深めるためにはどうしたらようでしょうか?
 地域の商店から雨グッズを仕入れて景品として販売するというやり方もありますが、 売れ残るリスクもあるので、あまりおススメできません。 同じやるらな雨対策グッズや梅雨対策グッズを販売している商店などの紹介がおススメです。
 地域の商店で、面白そうな雨や梅雨対策のグッズを販売しているところがあると思います。 その店舗の商品を紹介することです。 数店舗あるとして、1店舗1推しの商品を紹介するだけでも良いと思います。 そしてなるべく購入して、スタッフで試し、良かったというものを紹介するようにします。 購入するときに、その商品について店舗にいろいろ聞けますので、それが貴重な情報となります。
 このやり方はただの紹介ではなく、お客様にとっては、自分の代行者という感じになり、紹介したホールの好感度がアップします。 スタッフもおススメの雨対策グッズなどの会話で、お客様とコミュニケーションも取りやすくなります。

 ワンランク上の対応としては、店長がその店舗の店長とコミュニケーションをとり、紹介することの了承を取り付けると、ある種のコラボになります。 いったん関係を築くと、必要に応じて協力し合える関係ができると思います。
 でも気を付けないといけないのは、商品紹介が良いものを奨める口コミ紹介ではなく、ただの提携にようる販促行為になってしまうことです。 ただの販促行為はお客様に寄り添うとい感じではないので、警戒されます。 あくまでも、自分たち(店舗のスタッフ)が試して良かったというコンセプトをブレさせないことが大切です。

 紹介方法しては、コミュニティボードにこっそり「おススメ雨&梅雨対策グッズ」と紹介するより、 カウンターの景品コーナーなどに、デカデカと「地元の『おススメ雨&梅雨対策グッズ』の紹介」と大きくポスターなどを貼りるのが良いと思います。 何をすべきかというと、店舗がお客様のためにやっている感を出すことです。 演出的には地元の商店で買い物をしているスタッフの風景写真などがあれば最高ですね。 お客様のために頑張っていることが分かります。
 景品を販売しなくても、店舗に季節感を出し、変化を持たせることは十分可能です。 取り組むなら、雨模様が続くこの時期が一番良いのではないでしょうか。

  

関連資料:梅雨対策企画
    :雨の日企画
参考資料:地域と共生する仕組み

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 外務省の海外メディアコントロールから学ぶ!

 5月にG7が広島で開催されました。 これに伴う外務省のメディアコントロールがPDCAの参考になると思うので、取り上げてみたいと思います。

 G7は主要7か国プラス欧州連合が参加して、国際的な課題に対しての方向性の明確化や調整を行う場です。 岸田総理は、このG7の議長国として、得意の外交でその存在感を国内外でアピールしていました。 G7のトップを原爆資料館に案内し、平和公園で献花。 グリーバルサウスの主要国の参加。 特にゼレンスキー大統領の突然来日は、世界的にもインパクトがあったと思います。

 G7で岸田総理はいろいろなことをやりましたが、実際に行ったことより、これがどのように世界に伝わっているのかが、今後の日本の外交では大きな問題となります。 そのため外務省は、日本の位置を各国メディアにどうアピールかに苦心をしています。
 まず、各国メディアがG7をいつから、どのように報告しているかを把握しています。 特に岸田総理の発言などに関する反応をチェックしています。
 次に外務省が伝えたいと思っている内容と、海外メディアの報道のギャップをうめるためにどのような施策を打てば良いのか。 例えば、日本の駐在大使がその国の閣僚に合う、記者会見を行う、関係団体を訪問するなど、対策は様々です。 そして、その対策により、メディアの報道が日本の外務省の意図するものになっているかを再チェックしていきます。

 もしかしたら、そんなことまでしなくても、事実は伝わるという人がいるかもしれません。 事実は一つかもしれませんが、それに対する見方は様々です。 例えばゼレンスキー大統領の訪日にしても、ロシアの侵略に対する明確な反対を伝え、プーチンに撤退を促すきっかけを与えた賞賛すべき行為と報道することもできますし、 逆にロシアを刺激して、ウクライナ戦争をエスカレートさせる危険性な訪問を日本は行ったと報道することもできます。 要するに、もし、ゼレンスキー大統領を訪日させたことだけで満足していたとしたら、意図に反して、世界から非難を浴びるかもしれないということです。

 今回のサミットでは、必要と判断した13か国の海外メディアを日本に招待し、情報提供を積極的にしています。 その招待してメディアのスタッフの宿泊費や渡航費は日本の政府が負担しています。 その負担額は約3000万円だったそうです。 招待した海外メディアがG7の対して好意的な報道を行い、日本に対して好感度を上げることができれば、 日本は友好的な外交を進めることができ、その国にかかわりのある日本人や日本に企業に様々な恩恵をもたらすことができます。 負担した3000万円は活きたお金といえるでしょう。

 外務省の動きを簡単にまとめると 岸田総理の外交の(目標)を決め、それをサミット(施策)などで目標達成たための活動をする。 海外メディアがどのように評価しているか(検証)し、検証の結果意図したものでない場合、修正(改善)する。 というPDCAをまわしていることがわかります。 特に海外メディアの放送の仕方に注力しています。
 外交官はやったことが評価されるのではなく、やった結果相手の国にどのような影響を与え方かで評価されます。 その影響で検証は徹底しています。 これは店舗運営で見習うべきものではないでしょうか。

 パチンコ業界でよく見かけるのは、施策はするがそれに対して検証をしないという習慣?です。 新台を入れる、装飾を変える、ポスターを貼る、景品を取り寄せる、いろいろなことはやりますが、それに対する検証をきっちりしている店舗が少ないように思います。 検証することなく、施策ばかりを行う。 検証をすると成功の要因、失敗の要因が見えてきます。 検証をしないとそういうものが経験と勘で分かった気になっているだけです。 もちろん人によっては、正確に把握している人もいるかもしれません。 しかし、施策を打っても売上や利益、稼働が改善しないのであれば、問題点を把握しないまま施策を無駄に行っているということではないでしょうか。

 ニュース番組WBSで外務省の小野報道官の様子を取り上げていましたが、 G7という重要イベントを最大限活用していくという姿勢は、海外メディアの報道チェック姿勢に表れていたように感じました。
 ”自分のやったことに対する反応をチェックする”という習慣は、パチンコ業界でも経営に十分活かせると思います。

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 「小さな親切運動スタートの日」を活用する!

 6月13日は「小さな親切の日」です。 これは公益社団法人「小さな親切」運動本部が、社団法人として1963年(昭和38年)6月13日に発足したことに由来するものです。 これは日本発祥の社会運動のようです。
 ウキペディアのよると、よりよい社会を築くため、誰もが互いに思いやりと親切の心をもって接し、困っている人にはできる範囲で手を差し伸べよう、という趣旨のようです。
 これをお客様に対して、「今日は『小さな親切の日』なので、みなさんも小さな親切をしませんか?」などとポスターを作って、強要するのはいささか難があると思います。 お客様の反応としては、「それなら自分たちがやれば!」というようなものではないでしょうか。

 そこで、この日を社内イベントとして、スタッフに対して「今日から1週間、社内企画として、『小さな親切運動コンテスト』を行います」してはどうでしょう。
 接客やサービスでお客様への気遣いの大切さを説いていると思います。 でも、メリハリがないと緊張を保つことはできません。 そこでこの「小さな親切の日」を利用するのです。 小さな親切は、相手に対する心配りがないとすることはできません。 なんとなくやっていれば、「小さな親切、大きなお世話」になってしまいます。 これは接客やサービスと同じ能力を使います。 だから、この小さな親切を奨励することで、スタッフの相手に対する気づきや、気遣いを強化するのです。

 例えばコンテストはこんな感じでしょか。 ホール部門、社内部門、家庭部門、家庭外部門というように分けて、良かった人を表彰します。 ホール部門は、もちろん接客・サービスの中で小さな親切(気遣い)をどれだけしたか、どんなことをしたかで競争します。 社内部門は、同僚等に対して、どのような親切な行為をしたのかを競います。 家庭部門は、文字通り自分の家族に対して行った親切や気遣い行為、 家庭外部門では、会社以外で、家族以外に対して行った親切な行動です。
 無理な強制はできないので、1日1善でもないですが、コンテスト期間中はどこかの部門で何かをしてくださいとして置けば良いと思います。

 具体的な進め方はそれぞれ工夫できると思います。
 例えばホール部門など、接客サービスと小さな親切の区分けが難しいと思います。 ホールによっては、小さな親切レベルを接客に組み込んで、お客様の好感度を上げているところもあるでしょう。 だから、スタッフが迷わないように、事前にホールでやる小さな親切に該当するのもをみんなで考え、 それを役職者がまとめて、レクチャーしておけばスムーズに行えると思います。 そういうことをすることで、自然とスタッフの接客やサービスの意識レベルは上がっていくと思います。
 また、社内部門を実施すれば、お互いを思いやる心ができ、組織としての信頼関係やまとまりが出てくると思います。
 そして、家庭部門は役職者を中心に家庭サービスの促進を図ることができるので、 スタッフの家族の店舗に対する好感度を上げる絶好のチャンスになるので、是非取り組んでもらいたいと思います。

 最後に実施のポイントとしては、どうせ社内コンテストをするなら、 お客様にそういうことをしていると、あえてポスターなどで告知をしておくことです。 私ならポスターの中に「スタッフが頑張って小さな親切をした時には、『笑顔』をお願いします。励みになります」などどと書いておきます。 お客様も小さな親切を受ける心の準備ができていれば、気遣いを断らず、気持ちよく受けてもらえる可能性が高まると思います。
 スタッフが小さな親切をして、お客様が笑顔をつくる。 その笑顔を見て、スタッフがまた頑張るという循環がおきれば最高です。
 ポスターを貼り、それを実践することで、お客様に接客サービスを大切にしている店舗、という印象を与えることができるのではないでしょうか。

 すでにこのような取り組みをされている店舗もあるかもしれませんが、 やったことがないということであれば、一度取り組まれてはいかがでしょうか。 6月13日にスタートしてもOKですが、13日に企画を貼り出し、6月中のスタートでもお客様にとっては違和感はないと思います。 別にこのような企画はいつやって良いのですが、記念日があるのでそれを利用すると不自然さがないというだけです。
 6月5日のブログでも記念日の有効活用を書きましたので、これ以上は書きません。 書くとそれこそ「小さな親切大きなお世話」となりそうですから・・・!?

参考資料:6月のイベント・行事・記念日を活用する
関連資料:「地球環境デー」から店舗運営のメリハリを考える!

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 三井住友海上の人材採用の工夫が面白い!

 6月1日から大手企業の採用選考が解禁となりました。 しかし、実査には6月1日より早く選考を行う企業が多く、リクルートの就職みらい研究所の調べによると、 5月15日時点で内定率は72.1%となっており、前年より6.7%も上がっています。 空前の売り手市場ということです。
 コロナで採用を手控えていた企業もあり、多くの新卒を採用したいようですが、なかなか難しそうです。

 採用担当者が必死になっているのは、もちろん社長をはじめ役員なのどの上からの圧力があるからです。 なぜかと言えば、優秀な人材を雇用した場合とそうでない人材を雇用した場合の企業の成長力や収益力、ブランド力に大きな差ができるからです。 それを実感しているのが、大量の人材採用をしている大手企業ということでしょう。
 優秀な人間を優秀にしていくためには、自社の企業文化に合った優秀な人間を数多く集めることです。 優秀な人間を集めることで、その中で競争意識が芽生え、お互いが努力していき、さらに優秀さをアップさせます。 そういう人材は投資効率が良いので、同じ教育をしても、成果はいち早く出すことができます。

 昔から「1を聞いて10を知る」という言葉があります。 1つのことを教えると、それから演繹的に物事を類推し、教えていない9のことまでわかる人間です。 10が教えたいことの全体とすれば、1を教えるだかけで教育は完成します。 普通は「1を聞いて1を知る」人間です。 逆に「1を聞いて0.1を知る」人間だとどうでしょう。
 1を教えるというのは、企業にとっては投資になります。 1を教えるために既存社員や社内設備、外部機関を使って学習させる。 それが例えば仮に教育に30万円(人件費、設備費等)かかるとすれば、優秀な人間は30万円で一人前になり、企業に貢献してくれます。 ところが、普通の人間は300万円の投資が必要となります。 逆に優秀じゃない人間は3000万円もの投資が必要となります。 同じ人数を採用したとしても、優秀な人間と優秀じゃない人間を採用した場合、企業の教育コストに大きな差がでてきます。

 『究極の鍛錬』の著者であるジョフ・コルヴァンさんは、人間の能力は同じであり、最終的にすべての人はその分野の一流になれると言っています。 全ての人間に可能性はあります。 したがって、人材への教育は決して無駄ではありません。 ただ、人によって学習曲線(学習修得効率)に違いがあるというだけです。

 基本的に学習や経験を積んでいくと、一流と言われる領域にすべての人が達成します。 ただ、個人の脳の特性によって、能力アップの曲線に違いが出てきます。 そのイメージが上図です。 即戦力になるのは、タイプ①なので、なるべくそれに近い人材を見つけて採用を行う企業が多くなります。 ちなみに大器晩成と言う人は、タイプ③の人です。 やり続けて最後に成功するというものですが、多くの場合(好きでやっていない場合)途中であきらめるので、大器晩成者は多くないと思います。

 企業としては、投資に対する生産性が上がらないと窮地に陥ります。 いくら一流になったとしても定年直前ということになると、企業貢献は知れたものになります。 できれば早い段階から一流ビジネスマンになってもらい、企業を成長に導いて欲しいというのは、企業経営者にとっては当たり前のことですね。 したがって、採用担当者にはできるだけ優秀な人材を採るように圧がかかるわけです。

 優秀な人材をとる工夫としてニュース番組WBSが紹介していたのが、内定を辞退した学生に出していた「ファストパス」制度です。 これは三井住友海上火災保険の採用者が行っているものです。 面接で優秀な人間なので採用したと思っても、断ってくる学生がいる。 そこで、他社へ就職しても3年以内に中途採用試験を受けると1次面接を自動的にパスができるという制度をつくりました。 学生が他社が良いと判断して就職したとしても、そこが本人に合うとは限らない。 新卒者が3年以内に転職する割合は3割近くあるというデータもあります。 その時、この「ファストパス」を与えておくと、また応募してくれる可能性が出てくるというものです。
 通常、一度断った企業にまた面接に行くのは気が引けますよね。 「もしかしたら覚えていて、以前断ったからと言って落とされるかもしれない」などと考えてしまいがちです。 ところが、この「ファストパス」があると、「またトライしてみようかな」という気持ちにさせてくれます。 ポイントは、優秀な人との縁を企業がつないでおくということです。

 これは新卒採用だけではありません。 アルバイト採用でも同じことですね。 なるべく優秀なアルバイトを採用したいものです。 でも、何らかの事情で採用を断ってくる、また採用して働いているけど、何らかの事情で辞める場合もあります。
 その時にただ「良かったら、また働いてください」と言うだけでなく、 会社として、この「ファストパス」制度のようなものを作り、 「あなたのような人材はいつでも来て欲しい、この『○○○制度』の対象者として登録しておきますので、いつでも来てください』といって、 店長がその『○○○制度』の認定証を渡して置けば良いと思います。 そうすれば、自分を高く評価してくれた店舗として記憶に残り、また来てくれるかもしれません。 もしかしたら周囲の人に、人を大切にする良い企業であると吹聴してくれるかもしれません。 もちろん言うまでのありませんが、この制度は優秀な人材のみに限定にして使用することがポイントです。
 この「ファストパス」的な発想は、優秀な社員やアルバイトの採用に活かせるのではないでしょうか。

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 「つらい職場」を「熱い職場」にする方法!

 先月、ニュース番組WBSで ログラス という経営支援管理ソフトを開発・販売する会社が紹介されていました。 設立は2019年で社員約70名の若い会社です。 紹介理由は、毎週金曜日にユニークな報告会をしているからです。

 この報告会は「WINセッション」と呼ばれ、社員全員が集まって、自分の成果や他のメンバーの良かった点を報告する場なのです。
 例えば、こんな感じです。
  ・今週、営業の受注に成功した。
  ・既存製品のプログラムを改良して、新しい機能を付け加えた
  ・○○さんが△△の床を清掃して、キレイになった。

 どんな小さなことでもOKです。 参加者は結構照れながら報告している人が多かったように見えます。
 これに対して、全員が拍手し、賞賛をします。 このイベントは社員全員の情報共有はもちろんですが、それ以上の効果が見込めると言います。

 それは、自分のやった仕事が、全員に受け入れられているという感覚になることだそうです。 実際、自分が仕事をすることと、他の社員がそれを受け入れていることとは別の問題です。 全員から拍手を受けることで、人の役に立っていることが実感でき、「いい仕事をやって良かった」という気持ちになります。 この全員から受け入れられているという感覚を持つことで、『心理的安全性』が高まっていきます。

 『心理的安全性』とは、誰に対しても安心して遠慮なく考えを発言できる状態を指します。 これがあると、失敗を恐れず、挑戦しやすい職場になります。 当然、成果も出しやすくなります。

 WBSのインタビューに対して参加していた社員は、 「ログラスにいて良かった。 もっと頑張って行きたいと思えてくる。 自分のことを称賛してくれる場面があると、 他のチームを巻き込んで成果を出していこう動きが出てくる」 と話していました。

 接客サービスに力を入れ、スタッフにレベルの高いパフォーマンスを要求することがあると思います。 特にコミュニティホールなどを目指し、お客様との関係づくりを重視している店舗では、 そのよな傾向が強くなると思います。 しかし、高いパフォーマンスだけを要求されてばかりいると、「つらい職場」になってしまいます。 このログラスさんのように、『心理的安全性』を高める仕組みを取り入れることで、 「つらい職場」ではなく「熱い職場」になるように誘導することが大切なのではないでしょうか。

 とりあえず、”考える”より”真似る”ことが手っ取り早いと思います。 自店でも、1週間に1度は、終礼などで、頑張りを報告する時間を設けてはどうでしょうか。 「今週の報告」として、役職者も含め、スタッフ全員がカードサイズの紙に書いて順番に報告する等です。 最後にそれを社内掲示板に張り出して置けば、その日休みのスタッフも見ることができます。 そういうものに、みなさん独自のアイデアを重ねて、楽しい職場づくりに取り組まれることをおススメします。

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 「地球環境デー」から店舗運営のメリハリを考える!

 6月5日は「地球環境デー」ということで、テレビでそれにちなんだイベント企画や取り組みをニュースで流していました。

 例えば、ユニクロを展開しているファーストリテイリングは、東京都足立区の河川敷で、ゴミ拾いイベントを行いました。 東京海洋大学客員教授の「さかなクン」が隊長となり、ゴミを出さないことが海を護ることにつながることを意識してもらう、ゴミ拾いイベントです。 イベント名は『スポギョミ!』。 合言葉は「ゴミ拾いはスポーツだ!」。
ゴミをただ集めるのではなく、集めたゴミによってポイントが付き、そのポイントで優勝を争うゲームにしています。 ペットボトル100gで60点、缶や瓶100gで20点、と言う感じですね。 参加者はネットなどで、「スポギョミ隊」メンバーとして募集しています。
 この企画は、プラスチックを使うアパレルメーカーとして、多くの人に海洋ゴミ問題に関心を持ってもらいたいとして行っているもので、 コーポレート広報部のシェルバ英子部長は、ニュース番組WBSのインタビューに 「実際にアクションを起こすまでお客様と一緒に取り組んでいきたい」 と答えていました。

 一方、メルカリは、国や自治体と組んだ不用品の再利用の促進を促す企画「SDGs循環型社会推進公民連携ファーラム」を行っていました。 これは、自治体が回収した「粗大ごみ」や自治体の「備品」をメルカリで販売するというものです。 自治体が処分する「粗大ごみ」の処理費用は、自治体にとって大きな負担となっています。
 「粗大ゴミ」の中には使えるものもあり、それを積極的に流通させることで、ゴミ処理費用の削減と販売した利益でゴミ処理費用の補填ができるという一石二鳥の企画です。 メルカリは自治体の職員に出品の仕方を教え、送料を含めた商品価格の1割を手数料としてもらうというものです。
 現在、21の自治体が導入しており、 メルカリの政策企画参事である高橋亮平さんは、 「公的な機関がリユースするスタンダードな仕組みとして、メルカリが認知され使われたら」と話していました。

 「地球環境デー」は1972年に国連が定めたものです。 日本では「環境基本法」により「環境の日」と定められています。 地球環境の保護は特定日だけ行うものではなく、365日1年中行うべきものですが、 そうなると人の注意意識は持ちません。 しかし、このように特定日があることで、意識をもう一度引き上げ、何かを始めるきっかけにすることができます。 ニュースにしても、このような日に何かを行いこと取材することで、 改めて「地球環境デー」を伝えることができます。 ある意味、記念日はダラダラと過ごしてしまう日常にインパクトを持たせる仕掛けです。

 マンネリ化しがちな店舗運営に、こういう記念日を利用しない手はありません。 例えば、ペットボトルのキャップを集めているなら、6月5日の「地球環境デー」を大きく取り上げて、 「海洋ゴミ問題を考えましょう」ということで、 『ペットボトル・キャップ回収強化週間』などとすれば、ダラダラとしていた回収企画にメリハリをつけることができます。 その店内ポスターなどにマリンちゃんやサムを登場させれば、「海物語」の期待感につながるのではないでしょうか。

 何もない普通の日に、そんな企画をしたら「なぜ?」怪しまれますが、 こういう記念日すれば、それは自然なこととお客様は感じるでしょうし、 そういう記念日を大切にしていることで、店舗の環境問題意識の高さを伝えることができます。 そして、スタッフが「地球環境デー」を事前に学んでおくことで、お客様との会話がスムーズになり、 スタッフの意識の高さが店舗の信用へとつながっていきます。 毎日いろいろな記念日があるので、それをどう工夫して自店のオリジナルイベントにしていくか、 そういうことを考えることも大切なことではないでしょうか。

  

参考資料:6月のイベント・行事・記念日を活用する
    :ユニクロ 「スポギョミ!」企画

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 「生成AI」を面白景品企画に利用する!

 チャットGPTをみなさんはもう使かいましたでしょうか? 最近の大きな話題は、チャットGPTを初めとする 「生成AI」 です。 ほぼ毎日ようにニュースで流れています。

 これだけニュースや特集番組があると、ホールに来ているお客様も関心がある人が多いのではないでしょうか? 「生成AI」は完ぺきではありません。 問いかけた答えが、すべて正しいわけでもありません。 しかし、この話題性は、店舗の運営に使えると思います。

 あなたの店舗が、6月の父の日にプレゼントを景品として何点か用意しようと思ったと考えてください。 そのポスターやPOPに「今話題の『チャットGPT』に父の日の最適プレゼントを聞いてみました」と書いてあったとしたらどうでしょう。 従来通りにいくつか店長やスタッフが選んだ景品と、「生成AI」を利用して選んだ景品、どちらがお客様の関心を集めるでしょうか?
 私は、後者だと思います。 特に、若い人やサラリーマンが多い店舗では、このよなキャッチコピーは受けると思います。 「チャットGPT」などの人工知能を使った時の失敗や苦労話は、若い人に共感を持ってもらえると思います。 そういう体験談や失敗談をPOPなどに書き加えておくとさらに好感を持ってもらえるでしょう。 おそらく、ここのスタッフは凄い、あるいは自分達と同じ感性をもっているとお客様に思ってもらえるのではないでしょうか。

 もちろん、「生成AI」が選んだ父の日のプレゼントが妥当なものであるとは限りません。 しかし、話題性があるので、興味を示してくれる可能性が高いということです。
 利用にあたっては、「生成AI」に対する質問の仕方がカギになります。 自分自身が納得できなければ、再度問いかければいいだけです。
「父の日のプレゼントで2000円までで最適なものは?」 とか
「50歳の父に息子からするプレゼントは、何がいい?」
「70歳の父へのプレゼントで、人気のある商品のベスト5は何?」
などといろいろ考え、トライしてはどうでしょうか。 ポイントは、正しいプレゼントというものないで、「生成AI」を利用したプレゼント景品というところです。

 「生成AI」をキーワードにいろいろな展開が考えられます。 まずはこの言葉を使って、リスクが比較的少ない面白景品企画を考えてみてはどうでしょう。 なお、くれぐれも企業の情報が洩れることがないように注意してください。

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 岸田翔太郎元秘書官に対するコメントから危機管理を考える!

 岸田総理の息子である岸田翔太郎元秘書官の話題が続いています。 岸田総理がG7で活躍し、内閣支持率がさらに上昇する予定であったものが、 息子の総理官邸親族忘年会の公的な場所での写真流出で、一挙に逆風が吹いた感じです。 G7開催後に衆議院の解散総選挙が行われる可能性が取り沙汰されていたので、 この親族忘年会写真流出は大きな話題となっています。

 モーニングショーやワイドショーなど、事件などを面白おかしくというと怒られるかもしれませんが、 視聴者の興味が引きやすいように、嚙み砕いて詳しく解説しています。 それに対して、非専門家や素人に近い人がコメントをしています。 彼らコメンテーターの役割は、司会者や専門家が解説したものを視聴者の立場に立って、 意見や共感を表すことで、視聴者の理解?誘導?を促すものとなっています。
 最近見た翔太郎秘書官の事件に対して、コメンテーターの発言でちょっと大丈夫かな?と思うものが多くなっているように感じています。 個人的にそんな考え方に共感する人が多いと困ると思うと同時に、 地域密着のコミュニティホールを作るときには害になりそうな考え方なので、取り上げてみました。

 組閣の記念写真を撮るひな壇という公的な場所で、翔太郎元秘書官が ”大臣ごっこ” をする自体どうかと思う!という意見が大半でした。 そこはコメンテーターの皆さんは一致しています。 それは私もそうだろうと思います。 しかし、その後のコメントが聞いていると、案外クエスチョンマークが出てくるコメントを言う人が多いのに気づきました。 しかも、司会者もそうですよね、と共感しています。

 例えば、「この写真は親族から出てきた写真なので、こういうことを漏らす親族がいるのが悲しい」。
「親族からこのような写真が出てくること自体、岸田総理の危機管理能力がない証拠」。
「親族でこういう写真を撮ることを止める人がいなかったんですね。それも問題ですけど、こういう写真を外に出すのはもっと問題ですね」。
「秘書官の仕事は、こういう失態を外に出さないようにすることなのに、写真が外に漏れるとは、秘書官としては失格なんですね」。

 こういう発言を堂々と言い、司会者もうなずく。 見ている人はどう思うでしょうか? 『非常識なことをするのは悪いが、それを外部に知られてしまうのはもっとマズイ』 と言っているように聞こえないでしょうか。
 これを聞くと、政治秘書官の能力は、悪いことを隠ぺいするのが仕事と思っているように見えます。 テレビに出ているコメンテーターの質がすべて低いとは思いませんが、 このような発言に「それはおかしいのでは?」と言わないということは、それを容認しているということでしょう。

 よくテレビで組織の不正を勇気をもって内部告発した人間を評価し、不当に圧力を加えた組織に対して、批判をしたりしていますが、 それとはまったく逆のことを言っているので、本音としては自分たちの組織を不利にする人は容認できないと思っているのでしょう。 コメンテーターの中に、「身内の中で、このような奢(おご)りは政治に携わるもものとしては許されないと思って、告発した可能性もあるのではないでしょうか?」 などと言う人はまだお目にかかっていません。 もし、そういう考えで流出したのあれば、岸田一族は政治を公のものと考え、 自らを正す姿勢があると言え、翔太郎さんが岸田総理の後に出馬しても、安心して政治を任せられると思います。

 そして、危機管理の立場から言えば、「秘書官の仕事は失態を外部に漏らさないこと」などではなく、失態をさせないことです。 失態の可能性のあることをしないこと、させないことが正道です。 これを取り違えると、『悪いことをしても見つからなければOK』という発想になっていきます。
 もし、あなたのホールのスタッフがそういう考えを身につけるどうなるでしょう。 地域密着のコミュニティホールは信用第一です。 信頼があることを最大の来店動機にしようとしています。 それなのに、スタッフが ”陰でいろいろ悪いことをしている” となるとどうなるでしょう。 店舗の信頼はがた落ちです。 どんなにエンジェルスマイルを作っても、一生懸命に接客サービスをしても相手にされません。 なので、間違った危機管理を防ぐ意味で、今回翔太郎元秘書官事件に対するコメントを取り上げました。

 テレビは視聴率が命なので、視聴者が喜んでくれそうなことを言います。 そして、総務省の認可で放送しているので、政府が喜びそうな方向へ誘導する傾向が見られます。 また、コメンテーターは、テレビ局がお客様なので、正しいことより。視聴率がとれることを言う傾向があります。 人間言いたいことを言っていては、仕事がもらえなくなります。 つまり、人の発言にはバイアスがかかっているということです。
 あなたのホールスタッフがおかしな考え方をしないように、危機管理についての正しいあり方をたまには説明してた方が良いのかもしれません。 いきなり『危機管理とは』とはできないので、今回の翔太郎元秘書官問題などのように話題性があるうちに利用して話をしてはいかがでしょうか。

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