本当の地域密着店の作り方(実践編)

コミュニティマネジメント研究所

アイデアのタマゴ

 アイデアを生み出すきっかけ作り

◆4月のイベント・行事・記念日を活用する

 4月は新しい年度が始まり、生活の変化が起きやすい季節です。 会社では新入社員が入ってきたり、新しい事業年度と言うことで、仕事への意気込みが新たになったりします。 家庭では子供が小学生に行ったり、高校や大学への進学し、経済状態が変化するかもしれません。
 人にとって同じことを長々と続けるのはあまり面白いものではありません。 マンネリ化ですね。 変化がないと脳細胞に刺激を受けることが少なくなり、興味を引くセンサーが働きません。 そこで、毎年の繰り返しですが、節目を作って気持ちを新たにして、少しでも楽しく暮らしていこうと人間の知恵が働きます。
 パチンコは、ハラハラドキドキをさせて、脳に刺激を与える娯楽です。 そのパチンコ店が、季節が変わっても何ら工夫することなく、同じようね演出をしていては、お客様のパチンコへの期待度を減らすばかりです。

 ということで行事等を活用して、変化を感じてもらいお客様がやっぱり来て良かったと思ってもらう取り組みは大切です。 店舗に入ってきたとたんに、変化を感じ、来て良かったと思ってもらう。 料亭に入って、キレイに飾られた季節の花が在ったりすると、旬な魚が食べられるのではないかと期待するのと同じです。 行事やイベントの情報は、詳しくはネット等で調べてもらうとして、そのきっかけになる主な行事などを掲載しておきます。

■4月の行事やイベントをネタにお客様の関心を引き出す!

<<4月のイベント、行事>>
  ・エイプリルフール          (4月1日)
  ・清明(せいめい)          (4月4日)2024年
  ・春の交通安全週間          (4月6日~15日)2024年
  ・花まつり(釈迦の誕生日)      (4月8日)
  ・オレンジデー、パートナーデー    (4月14日)
  ・穀雨(こくう)           (4月19日)2024年
  ・昭和の日              (4月29日)
  ・ヴァルプルギスの夜         (4月30日)

  ・新社会人、入学、入園準備 入社式
  ・年金支給月、5月病未病時期
  ・サクラ祭り

 

◎転勤族応援企画

 3月から4月にかけて転勤していく人、転勤してくる人が多くなります。 会員管理をしていると、この時期DMが住所不明ということで、返ってくる枚数が多くなるので分かります。 転勤してすぐはパチンコ店に来ないかもしれませんが、少し落ち着くと経験者はパチンコ店を訪れてくる可能性が高まります。 見知らない人がいれば積極的に声をかけて関係を築きたいものです。
 ということで転勤をしてきた人が喜ぶような企画を立てると、それをネタに声をかけることができ、積極的な働きかけができます。 例えば、転勤者応援企画として、”この街に住むなら情報”などを作り渡す。 おススメ飲食店リストを作り渡す。 など、まずは地域情報を整理して渡すなどして、知り合いになろうとすることです。
 目指すのは地域のことで困った時、頼りになる店舗です。 情報収集はたいへんですが、その情報をお客様から集めるという発想に立つと、情報収集活動自体が従来のお客様との関係を強化するきっかけとなります。

◎春の交通安全週間の推進

 4月の行事の中では、『春の交通安全週間』は外せないと思います。 ホールとして取り上げてお客様に告知をしていくことは、緊急事態宣言が出される中でもまったく違和感がない取り組みだと言えます。 それに関連して、交通事故を起こさないためには飲酒運転を絶対しないということで、 ノンアルコールなどの景品企画を行い、お客様に最新のノンアルを改めて紹介するのも悪くないと思います。 試飲会なども行って盛り上げたいところですが、新型コロナの問題があるので相応しくないということになります。 そこで、飲んだ人の感想を投票してもらうという手もあります。 でも実際に感想を文章にまでしてくる人は少ないと思いますので、 予め感想パターンを作成し、投票してもらうというような工夫をすると可能になるのではないでしょうか。

※2023年は統一地方選挙があるために5月の11日~20日までに変更!!

★参考資料:春の交通安全週間

◎新規客(新規会員)の取り込み

 4月は一般的に新社会人や会社の人事異動で新しい人が、パチンコに来る可能性が高まる時期です。 4月の前半では、そのような人が来て良かったと思ってもらい、定着化するための仕掛けをしておくことが大切です。 環境が変わって心細い思いをしている人に、このホールは安心できる第三の場所と思ってもらえるような演出をすることは、 新しいファンを増やす重要な取り組みです。
 したがって会員募集を行うと同時に、スタッフとの距離を縮め、関係づくりをするためのサービスを考えて、提供することが必要です。 例えば、新しく他から引っ越してきた人なら、基本的な地域の情報は価値があります。 会員入会ののときに、他からの移動して来たのか確かめて、地域情報マップを渡すもの悪くないと思います。

◎その他

 最後に2月14日のバレンタインデーや3月14日のホワイトデーに力を入れているのであれば、 4月14日のオレンジデーやパートナーデーに力を入れるのも、流れがあって良いかもしれません。 ちなみに、オレンジデーやパートナーデーは上手くカップルができたことを記念する行事になるので、 ハッピーなお客様が多いのであれば、それに関連する景品企画などをすれば受けるかもしれませんね。 但し、この新型コロナの状況下で相応しい、共感できるというものを織り込むことがポイントになるでしょう。

☆アイデアタマゴ①

 4月の記念日などで景品企画として取り上げ易いのが、12日のパンの記念日や17日のナスビの記念日、 23日の地ビールの記念日は、地元でクラフトビールなど作っているところがあれば、 ホールでの販売企画を持って行くのも悪くないと思います。 新型コロナの影響で、ネットでの飲み会なども流行っています。 そういう話題性という視点から地ビールの選択もありだと思います。

 女性客に力を入れているホールであれば、10日の女性の日を活用して、女性向けの企画をするのは悪くないと思います。 そして一日前の9日は子宮頸がんを予防する日なので、1週間前から女性向けにがん検診の情報提供なども、 女性の健康を心配しているということで、合わせて行うのも良いでしょう。 女性の乳がんや子宮がんの早期発見のための健康診断に力を入れている自治体は多いので、 市役所などに行くと、パンフレット等をもらえるかもしれません。

 高齢のお客様の歓待を演出するなら、4月28日の語呂合わせでつけられたシニアの日を活用して、 何かをするというのもありでしょうが、シニアに対して高齢者扱いをしても喜ばれることはあまりありません。 でも、ワゴンサービスのコーヒー半額くらいは、歓迎されるかもしれませんね。

 4月27日の絆の日は、コミュニティホールをされているところでは、活用したいところです。 これまで地域活動やホールでのお客様同士のつながりや、お客様を交えた地域貢献をしている店舗では、 成果の発表ではないですが、これまでの活動報告をする場を設けるには、良い日ではないでしょうか。

■4月の記念日等をネタにお客様の関心を引き出す!

<<4月の記念日>>
  ・子供の本の日           (4月2日)
  ・タイヤの日            (4月8日)
  ・子宮頸がんを予防するの日     (4月9日)
  ・女性の日             (4月10日)
  ・交通事故死ゼロを目指す日     (4月10日)
  ・パンの記念日           (4月12日)
  ・なすび記念日           (4月17日)
  ・発明の日、よい歯の日       (4月18日)
  ・食育の日(毎月19日)       (4月19日)
  ・国際母なる地球デー        (4月22日)
  ・地ビールの日           (4月23日)
  ・初任給の日            (4月25日)
  ・絆の日              (4月27日)
  ・シニアーズデイ          (4月28日)

☆アイデアタマゴ②

 毎日何かの記念日になっていることは多くの人が知っています。 その中でなぜ、この記念を取り上げて強調しているのか、それがなっとなく気になるものです。 大枠で考えれば、販促の一環、来店動機の作りの一環であることは承知しています。 ただそれだけでしてるということになると、何となくシラケるものです。

 コミュニティホールの十分条件の第三番目に「努力」を取り上げています。 お客様は、自分たちのためにしている努力には好感を持ちます。 ですから記念日や行事を利用する時には、それがお客様の為の努力であることを感じてもらう工夫が必要です。 一番わかり易いのが、お客様にそう訴えることです。

 例えば、4月10日の交通事故死ゼロを目指す日ということで、安全に関わりのあるグッズを景品として揃えたなら、 最近の高齢者の事故の多さなどを取り上げ、お客様の交通事故防止を店舗としても考えていることを、 ニュースレターに書いたり、コミュニティ掲示板にポップやポスターを貼ったりするというような感じです。 店舗の想いを伝えることで、信頼のベースができます。 ただの販促イベントにならないように、しっかりとお客様に伝える工夫をすることも、織り込みましょう。

■4月のオススメ季節性企画!

 ニュースなどで何度も取り上げられる可能性が高いキーワードを含んだ企画です。 世の中の流れがあるので、お客様が共感して参加してくれる確率が高まります。

〇新社会人応援企画

〇春の交通安全キャンペーン

■一言

 2021年は新型コロナウイルス対策との兼ね合いがポイントになります。 パチンコ店も地域と一緒に新型コロナに立ち向かっているという視点は、企画にできる限り織り込むことが必要です。 自粛だからと言って何もしないでは、思考力が衰えてしまいます。 ここが頑張りどころと思ってアイデアを出して下さい。
 でも、新しい企画が最初からすぐに成功するとは限りません。 お客様に喜ばれるようにした企画でも、上手くできないことも多々あります。 その時に、何が原因でお客様の反応が悪いのか、 企画そのものなのか、段取りが悪いのか、実行の際にスタッフが趣旨を理解していないのが問題なのか、 現場で起こっていることを見て判断し、その場で改善していことが大切です。 実行を完璧にして、企画の善し悪しの判断ができます。
 PDCAマネジメント研修や管理者研修を受けた方は、再度、実行力の大切さを思い出してください。

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