本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

本のキーになる言葉

理解してもらうと、本がもっと面白くなるかもしれない

 このコーナーは、本の中で是非こころに止めていただきたい、 と思っている文章を取り上げて解説をしています。

「関係づくりと再来店」 P.69

 本の69ページの13行目に「積極的にコミュニケーションする前と後との比較データ」という話が出てきます。
 積極的にコミュニケーションをとって、 関係づくりをするとお客様の再来店率は変わるのでしょうか?

 会員データを駆使して業績のデータ管理をされているホールの方は、 既に検証されているかもしれませんが、お客様との関係づくりが進むと 再来店率は上がります。

 下の図表はあるホール様で検証したデータです。 一般的に再来店率は毎月変化します。 全体の再来店率を比較していても変化の幅は少なく、 毎月変動するのでよくわかりません。 でも、勝ち数別でみていくと、変化を把握することが出来ます。

関係づくりと再来店率” width=

 コミュニティホール化を図るために関係づくりを進めていくと、 再来店率が良くなっていることが分かります。 どこが良くなっているかと言えば、再来店率の低い0勝から2勝のお客様です。

   0勝 56.5% → 65.4%   9.8% UP
   1勝 76.5% → 87.7%  11.2% UP
   2勝 88.3% → 94.3%   6.0% UP
     ※注意、傾向は変わりませんが、再来店率は毎月変動します。

 もちろん3勝以上勝たせれば、90%以上いきます。 それでは来店客すべてにそういう勝ちを提供することができるのかと言えば、 難しいのではないでしょうか。

 今月来店客数 = 今月の新規客数 + 今月の再来店客数

 今月の再来店客数 = 先月の来店客数 × 再来店率

 稼働を増やすためには、来店客数を多くしなければなりません。 パチンコ人口が減った現在では、新規客を多くすることは難しいので、 再来店客を如何に多くするかが、稼働維持の重要ポイントになります。

 その中で、3勝以上しているお客様は9割以上再来店してくれますので、 問題は2勝以下のお客様の再来店率の改善です。

 極端に言えば、2勝以下のお客様の再来店動機を作れるホールは、 勝ち残れる確率が非常に高いと言えます。

 では、勝てないお客様の再来店率を上げる有効な施策とは?

 もうお分かりですよね。
 このホームページをご覧になっている方は、コミュニティホールに取り組んでいる。 あるいはご関心の高い方と思っています。
 どうぞ、頑張ってコミュニティホール化を進めてください。 そのためのお客様との関係づくりを進めて下さい。 皆さんはそのための手を打たれている。打とうとされているのです。 その努力は報われます。

 イメージでなんとなく関係づくりをすれば良くなると分かるとは思いますが、 データで検証するとより安心できますよね。 会員データは、コミュニティホール化の検証に役に立ちます。 (但し、そのレベルの会員管理システムが必要です) 自店でもデータ管理をして、コミュニティホール化の進み具合をチェックしてみましょう。

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